こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
SONYユーザー待望のカメラが登場しました。
ベーシックモデルの最新型「α7 IV ILCE-7M4」
価格が大幅に高くなってしまったのが痛い所ですが、性能は全体的にブラッシュアップされ、もはやベーシックとは言えない性能となっています。

すでにSONY α7IIIを持っている方は乗り換えを検討するカメラなのでしょうか?

α7IVとα7IIIのスペックの違い
α7IV | α7III | |
発売日 | 2021年12月17日 | 2018年3月23日 |
タイプ | ミラーレス | ミラーレス |
レンズマウント | SONY Eマウント | SONY Eマウント |
センサーサイズ | フルサイズ | フルサイズ |
画像処理エンジン | BIONZ XR | BIONZ X |
画素数 | 3300万画素 | 2420万画素 |
高感度 | 標準:ISO100~51200 拡張:ISO50~204800 |
標準:ISO100~51200 拡張:ISO50~204800 |
連写速度 | 最高約10コマ/秒 | 最高約10コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 | 1/8000~30秒 |
AF測距点 | 位相差検出AF(759点) コントラストAF(425点) |
位相差検出AF(693点) コントラストAF(425点) |
液晶モニター | バリアングル式 3型(インチ)・103.6万ドット |
チルト式 3型(インチ)・92.16万ドット |
ファインダー倍率 | 0.78倍 | 0.78倍 |
ファインダー視野率 | 100% | 100% |
撮影可能枚数 | ファインダー使用時:520枚 液晶モニタ使用時:580枚 |
ファインダー使用時:610枚 液晶モニタ使用時:710枚 |
記録メディア | SDカード SDHCカード SDXCカード CFexpress Type A |
SDカード SDHCカード SDXCカード メモリースティックPRO Duo メモリースティックPRO-HG Duo |
Wi-Fi | ○ | ○ |
Bluetooth | ○ | ○ |
NFC | × | ○ |
本体サイズ (幅)x(高さ)x(奥行) | 131.3x96.4x79.8 mm | 126.9x95.6x73.7 mm |
重量 | 573g | 565g |
実売価格 | 320,000円前後(ボディのみ) | 201,000円前後(ボディのみ) |
α7IIIと比較してα7IVの優れるところ
画質
3300万画素センサーに画像処理エンジン「BIONZ XR」を備え、α7IVの方が優れますね。
オートフォーカス
α7IVはフラッグシップモデルである「α1」のシステムを継承し、大幅に性能アップしています。
もちろんα1と全く同じではありませんが、ベーシックモデルの範疇を超えたAF性能を得ました。
マウントアダプター「LA-EA5」でAFが使える
動画
4K/60p動画撮影に対応
モニター
α7IVはバリアングルモニターを採用しました。
チルト式と比べ好き嫌いが分かれると思いますが、今のニーズである動画撮影の事を考えると、バリアングルの方が便利ですね。
EVF
368万ドット高精細 Quad-VGA OLEDを採用し、α7IIIに比べ1.6倍の解像度となり、より見やすいEVFとなりました。
ボディ
α7IIIに比べて少し大型化。
その代わりにより深いグリップとなり、大口径レンズを装着した時の撮影のしやすさが上がっていると思います。
ボタンの配置や形状が変更され、操作性も向上。
α7IVとα7IIIの大きな違い
かなり細かいところまで進化しているα7IVですが大きな違いは
α7IVとα7IIIの大きな違い
- 解像度のアップ
- オートフォーカス性能の向上
- 動画機能の向上
- 操作性の良いボディへ変更
この辺りでしょうか。
2420万画素から3300万画素へ
※画像引用元:ソニー
ベーシックモデルも遂に3000万画素がスタンダードな時代になってきました。
同じサイズのセンサーで画素数が上がれば、その分高精細な写真を撮影することが出来ます。
また、トリミング耐性も良くなりますね!
レンズの性能も高解像度が求められている時代ですので、より解像度の高い写真が撮れるのは良いと思います。
画素数が増えれば気になるのが「高感度耐性」ですが、DPReviewの比較では明らかにα7IVの方がノイズが多いです。
※左側がα7IV 右側がα7III 共にISO感度は12800


写っている物のシャープさはα7IVの方が上ですね。
高感度耐性よりも解像度の方を取ったと言うことでしょう。

フラッグシップ譲りのオートフォーカス
※画像引用元:ソニー
全てのAF機能を貰っているわけではありませんが、α7IVはフラッグシップモデル「α1」のオートフォーカスが採用されています。
α9シリーズなら分かりますが、ベーシックモデルのα7シリーズに載せるとは驚き!
AF測距点 | 位相差検出AF(759点) コントラストAF(425点) |
位相差検出AF(693点) コントラストAF(425点) |
ここだけ見れば位相差AFの測距点が66点増えただけに見えますが、AFシステム自体が別物に代わっていますので、大幅に性能アップしています。
野鳥撮影される方には嬉しい「鳥AF」も採用されました。
リアルタイムトラッキングの性能向上で、これまでよりも簡単に動体撮影が出来るようになり、α7シリーズのオールマイティさに拍車が掛かりましたね。
動画機能も優秀に

今では当たり前になりつつある「4K/60p」にも対応。
映像記録方式では「MPEG-H HEVC/H.265」
記録形式では「XAVC S-I」「XAVC HS」「4:2:2 10bit」に対応しました。
動画撮影でのオートフォーカスも強化され、「動物瞳AF」「鳥瞳AF」「フォーカスマップ」「ブリージング補正」が使用できるようになっています。
残念なのが、4K/60p撮影ではAPS-Cサイズにクロップされることですね。
レンズの焦点距離が1.5倍になるので、画角が狭くなってしまいます。
ボディの改良
※左側がα7IV 右側がα7III












※画像引用元:ソニー
ボディが一回り大型化し、グリップの形状が変更されました。
ボタンの配置や形状も見直されています。
SONYのミラーレスは小型さが売りですが、小さすぎて手の大きい人だと指が余って握りにくいと言う問題もありました。
α7IVではα1やα7RIVの様なボディとなり、握りやすく大きくて重いレンズを付けても撮影がしやすそうですね!
またチルト式モニターからバリアングル式モニターへと変更され、よりローアングルやハイアングルでの撮影、自撮り撮影がしやすくなっています。
価格差は100,000円!どっちを買えばいい?


まず、風景写真やポートレート撮影がメインの方は、α7IIIでも十分すぎる活躍をしてくれます。
浮いたお金で良いレンズを買った方が満足度が高いと思う。
α7IVを購入できるほどの資金があるなら、「α7RIII」や「α7RIV」と言った高画素機も選択肢に入ってきますね。
野鳥やスポーツ撮影、また動画も撮りたい方は、新型モデルのα7IVがオススメ。
オートフォーカスや動画性能は大幅にパワーアップしていますので、こちらのカメラを選んだ方が快適に撮影が行えます。
まとめ
価格の面でもベーシックの域を超えてしまったα7IVですが、カメラの性能は非常に高いレベルでバランスの良いカメラとなりました。
α7IIIの時にようなインパクトは無いにしろ、欠点を潰し完成度の高いミラーレスに仕上がっています。
α7IVが売れてくれれば、中古市場にα7IIIの玉数が多くなり、これからカメラを始めたい方でも手に入れやすいお値段になって来ると思います!
ただ残念なのが半導体不足によって、α7IVは非常に入手困難になっていること。
どのメーカーもそうですが、欲しいカメラが2021年からたくさん出たのに、なかなか手にできないのはもどかしいですね…。
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