※2024年3月26日に内容を更新しました。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
SONYユーザー待望のフルサイズミラーレスカメラ「α7 IV」が登場しました。
ベーシックモデルながら、画素数やAF性能、動画機能など、全体的に大幅なアップデートが施されています。
価格は高くなったものの、性能はもはやベーシックとは言えないレベルに達しています。
そこでこれからSONYのカメラを購入する予定の方は、α7IVを検討すべきかどうかを、α7IIIとの違いを比較しながら考えてみましょう!
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α7IVとα7IIIのスペックの違い
α7IV | α7III | |
発売日 | 2021年12月17日 | 2018年3月23日 |
タイプ | ミラーレス | ミラーレス |
レンズマウント | SONY Eマウント | SONY Eマウント |
センサーサイズ | フルサイズ | フルサイズ |
画像処理エンジン | BIONZ XR | BIONZ X |
画素数 | 3300万画素 | 2420万画素 |
高感度 | 標準:ISO100~51200 拡張:ISO50~204800 |
標準:ISO100~51200 拡張:ISO50~204800 |
連写速度 | 最高約10コマ/秒 | 最高約10コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 | 1/8000~30秒 |
AF測距点 | 位相差検出AF(759点) コントラストAF(425点) |
位相差検出AF(693点) コントラストAF(425点) |
液晶モニター | バリアングル式 3型(インチ)・103.6万ドット |
チルト式 3型(インチ)・92.16万ドット |
ファインダー倍率 | 0.78倍 | 0.78倍 |
ファインダー視野率 | 100% | 100% |
撮影可能枚数 | ファインダー使用時:520枚 液晶モニタ使用時:580枚 |
ファインダー使用時:610枚 液晶モニタ使用時:710枚 |
記録メディア | SDカード SDHCカード SDXCカード CFexpress Type A |
SDカード SDHCカード SDXCカード メモリースティックPRO Duo メモリースティックPRO-HG Duo |
Wi-Fi | ○ | ○ |
Bluetooth | ○ | ○ |
NFC | × | ○ |
本体サイズ (幅)x(高さ)x(奥行) | 131.3x96.4x79.8 mm | 126.9x95.6x73.7 mm |
重量 | 573g | 565g |
実売価格 | 320,000円前後(ボディのみ) | 201,000円前後(ボディのみ) |
α7IIIと比較してα7IVの優れる部分6つ
- 画像処理エンジン「BIONZ XR」を搭載
- 「α1」のAFシステムを継承
- 4K/60p動画撮影が可能
- バリアングルモニター採用
- EVFの改善
- ボディ大型化
画質
3300万画素のフルサイズセンサーと、画像処理エンジン「BIONZ XR」を搭載したことで、高精細でノイズの少ない画像を撮影することができます。
特に、暗所や動きのある被写体の撮影において、その差は顕著です。
オートフォーカス
SONY α7IVは、α7IIIよりもオートフォーカス性能が大幅に向上しています。
フラッグシップモデル「α1」のAFシステムを継承したことで、被写体追従性能や暗所AF性能が大きく向上しました。
また、マウントアダプター「LA-EA5」を使用することで、α7IVでα7シリーズ以前のAマウントレンズを使用することも可能です。
動画
SONY α7IVは、α7IIIよりも動画性能が向上しています。
4K/60p動画撮影に対応したことで、滑らかな映像を撮影することができます。
モニター
SONY α7IVはバリアングルモニターを採用したことで、ローアングルやハイアングルでの撮影が容易になりました。
チルト式と比べ好き嫌いが分かれると思いますが、今のニーズである動画撮影の事を考えると、バリアングルの方が便利ですね。
EVF
368万ドットの高精細なEVFを搭載したことで、α7IIIに比べ1.6倍の解像度となり、より見やすいファインダー撮影を楽しむことができます。
ボディ
SONY α7IVは、α7IIIよりもボディサイズが少し大きくなっています。
その代わりに、グリップが深くなり、大口径レンズを装着した時の撮影しやすさが向上しました。
また、ボタンの配置や形状が変更され、操作性が向上しました。
α7IVとα7IIIの大きな違いを詳しく解説
かなり細かいところまで進化しているα7IVですが大きな違いは
- 解像度のアップ
- オートフォーカス性能の向上
- 動画機能の向上
- 操作性の良いボディへ変更
この辺りでしょうか。
詳しく解説していきます。
2420万画素から3300万画素へ
※画像引用元:ソニー
SONY α7IVは、前モデルのα7IIIから画素数を2420万画素から3300万画素へと大幅にアップしました。
これにより、高精細な写真を撮影できるようになり、トリミング耐性も向上しました。
レンズの性能も高解像度が求められている時代ですので、より解像度の高い写真が撮れるのは嬉しいですね。
一方、画素数が増えたことで、高感度耐性への影響が懸念されます。
DPReviewの比較では、α7IVの方がα7IIIよりもノイズが多いことが確認されました。
※左側がα7IV 右側がα7III 共にISO感度は12800
ただし、写っている物のシャープさはα7IVの方が上であり、高感度耐性よりも解像度を重視した設計であることがわかります。
この辺はレタッチすれば大きな差は無くなると思いますので、それほど懸念する部分ではないかと思います。
フラッグシップ譲りのオートフォーカス
※画像引用元:ソニー
全てのAF機能を貰っているわけではありませんが、α7IVはフラッグシップモデル「α1」のオートフォーカスが採用されています。
α9シリーズなら分かりますが、ベーシックモデルのα7シリーズに載せるとは驚き!
以下の表を見れば位相差AFの測距点が66点増えただけに見えますが、AFシステム自体が別物に代わっていますので、大幅に性能アップしています。
AF測距点 | 位相差検出AF(759点) コントラストAF(425点) |
位相差検出AF(693点) コントラストAF(425点) |
野鳥撮影される方には嬉しい「鳥AF」も採用されました。
リアルタイムトラッキングの性能向上で、これまでよりも簡単に動体撮影が出来るようになり、α7シリーズのオールマイティさに拍車が掛かりましたね。
動画機能も優秀に
ソニーのフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7IV」は、動画撮影機能が大幅に強化されました。
α7IIIでは、4K/30pまでの動画撮影に対応していましたが、α7IVでは4K/60pまでの動画撮影に対応。
さらに、映像記録方式はMPEG-H HEVC/H.265、記録形式はXAVC S-I、XAVC HS、4:2:2 10bitに対応しました。
動画撮影時のオートフォーカスも強化され、動物瞳AF、鳥瞳AF、フォーカスマップ、ブリージング補正が使用できるようになりました。
これらの機能強化により、α7IVは、動画撮影を重視するユーザーにとって、より魅力的なカメラになりました。
残念なのが、4K/60p撮影ではAPS-Cサイズにクロップされることですね。
レンズの焦点距離が1.5倍になるので、画角が狭くなってしまいます。
ボディの改良
※左側がα7IV 右側がα7III
※画像引用元:ソニー
ボディが一回り大型化し、グリップの形状が変更されました。ボタンの配置や形状も見直されています。
SONYのミラーレスは小型さが売りですが、小さすぎて手の大きい人だと指が余って握りにくいと言う問題もありました。
α7IVではα1やα7RIVの様なボディとなり、握りやすく大きくて重いレンズを付けても撮影がしやすそうですね!
価格差は100,000円!どっちを買えばいい?
α7IVとα7IIIの価格差は約100,000円。どっちを買った方が良いのでしょうか…。
ソニーのフルサイズミラーレスカメラ「α7IV」と「α7III」は、どちらも高性能なカメラですが、価格差が約10万円あります。
どちらのカメラを購入すればよいのか迷っている方のために、用途別におすすめのカメラを解説します。
風景写真やポートレート撮影がメインの方は、α7IIIでも十分すぎる活躍をしてくれます。
α7IVと比べると、オートフォーカス性能や動画性能は劣りますが、画質や操作性はほぼ同等です。
また、α7IIIの方が軽量でコンパクトなので、持ち運びにも便利です。
浮いたお金で良いレンズを買った方が、より満足度の高い写真や動画を撮影できるでしょう。
野鳥やスポーツ撮影、動画撮影をメインの方は、新型モデルのα7IVがおすすめです。
α7IVは、オートフォーカス性能と動画性能が大幅にパワーアップしています。
特に、鳥の瞳AFやリアルタイムトラッキングAFは、野鳥撮影やスポーツ撮影に最適です。
また、4K/60pの動画撮影に対応しており、高画質な動画を撮影できます。
SONY α7IVとα7IIIの違いに関するよくある質問
Q1: SONY α7IVとα7IIIはどちらが新しいモデルですか?
A1: SONY α7IVが新しいモデルで、2021年12月17日に発売されました。一方、α7IIIは2018年3月23日に発売されています。
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Q2: 画素数の違いはありますか?
A2: はい、あります。SONY α7IVは3300万画素のセンサーを搭載しているのに対し、α7IIIは2420万画素のセンサーを搭載しています。
Q3: AF性能に違いはありますか?
A3: はい、大きな違いがあります。α7IVは位相差検出AFが759点、コントラストAFが425点で、フラッグシップモデル「α1」のAFシステムを継承しています。一方、α7IIIは位相差検出AFが693点、コントラストAFが425点です。
Q4: 動画機能に違いはありますか?
A4: はい、α7IVは4K/60p動画撮影に対応しており、動画性能がα7IIIに比べて向上しています。
Q5: 液晶モニターの種類に違いはありますか?
A5: はい、α7IVはバリアングル式のモニターを採用していますが、α7IIIはチルト式のモニターです。
Q6: 価格差はどれくらいありますか?
A6: α7IVはボディのみで約320,000円前後、α7IIIは約201,000円前後で販売されています。約100,000円の価格差があります。
Q7: どちらのモデルを選ぶべきですか?
A7: 風景写真やポートレート撮影がメインで、価格を抑えたい方はα7IIIが適しています。一方、最新のAF性能や動画機能を重視し、より高画質な写真や滑らかな動画撮影を求める方は、価格が高くてもα7IVを選ぶと満足度が高いでしょう。
Q8: α7IVのオートフォーカス性能の向上点は?
A8: α7IVはフラッグシップモデル「α1」のオートフォーカスシステムを継承しており、被写体追従性能や暗所AF性能が大きく向上しています。特に鳥の瞳AFやリアルタイムトラッキングAFが野鳥撮影やスポーツ撮影に最適です。
Q9: バッテリー性能に違いはありますか?
A9: α7IVとα7IIIのバッテリー性能にはわずかな差があります。α7IVはファインダー使用時で520枚、液晶モニター使用時で580枚の撮影が可能です。一方、α7IIIはファインダー使用時で610枚、液晶モニター使用時で710枚撮影できます。
まとめ
価格の面でもベーシックの域を超えてしまったα7IVですが、カメラの性能は非常に高いレベルでバランスの良いカメラとなりました。
α7IIIの時にようなインパクトは無いにしろ、欠点を潰し完成度の高いミラーレスに仕上がっています。
α7IVが売れてくれれば、中古市場にα7IIIの玉数が多くなり、これからカメラを始めたい方でも手に入れやすいお値段になって来ると思います!
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