こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
数年前に蜷川実花さんの写真展に行って以来、フィルムカメラっていいな~なんて思っていました。
でも現実問題として、フィルムカメラはランニングコストが掛かるので、手を出せなかった…
そんな中、「のんびりと高知県で」を運営されている、ふぉんさん@canfon33がコンパクトフィルムカメラ「OLYMPUS 35DC」を購入!
撮影された写真を載せられていましたが、やっぱりフィルムの雰囲気って良いなと思い、フィルムカメラ欲しい熱が噴火!
わずか数日で私もフィルムカメラもゲットしました(笑)
Nikon F4を購入
私がはじめてのフィルムカメラに選んだのは「Nikon F4」
なぜNikon F4にしたのかと言うと、フラッグシップモデルの中で最も安かったからです(笑)
Nikonのフラッグシップモデルは中々お値段が下がらず、カメラの状態が「良品」ともなると80,000円前後のお値段がついています。
しかしNikon F4は「美品」にもかかわらず、たったの28,000円ほどで購入出来てしまいました!
Nikon F4が安い理由としては、機械式カメラでは無く電子部品が使われているので、壊れた時の修理が困難。
外装が金属製ではなく、プラスチックで安っぽく見えるなど。
コレクターの方にとっては、美しいカメラではなく価値が低いと言うことでしょうかね?
Nikon F4の特長
コレクションとしては人気のないカメラですが、今からフィルムカメラを始めたいと思っている方には人気のあるNikon F4。
Nikon F4の良いところを見てみましょう!
Nikon F4はオートフォーカスが使える
デジタルカメラから入った方が、フィルムカメラを始めたいと思った時に二の足を踏むのが、マニュアルフォーカスであると言うこと。
90年代以降のフィルムカメラにはオートフォーカスが搭載されていますが、見た目もクラシックでオシャレなフィルムカメラは、マニュアルフォーカス時代のカメラとなります。
ですが、Nikon F4はフラッグシップモデルとして、初めてオートフォーカスが搭載されたモデル!
今では当たり前の露出計も搭載されているので、デジタルカメラと変わらない使い勝手なんですね。
Nikon F4の発売日は1988年。
今から30年以上前のカメラですので、オートフォーカスの性能は正直言って期待していませんでした。
ところが実際に使ってみると、オートフォーカスが速い(笑)
もちろん現在のカメラに比べれば遅いのですが、全然ストレスにならないレベル。

なんて思っていたので、これ程使えるオートフォーカスとは思っておらず嬉しい誤算となりました!
ネットの評価ではNikon F4のオートフォーカスは激遅いと言われていますが、全然そんなことはないですね。
むしろD750のプレビュー撮影時のコントラストAFの方が、はるかに遅いと感じました。
ファインダーが超見やすい
Nikon F4はフィルムカメラの中でも、ファインダーが最も見やすいカメラと評されます。
これにも期待していて、どんな感じなんだろ~と覗いてみると、確かに見えやすい。
ほかのフィルムカメラを使ったことがないので、これがどれほど凄いファインダーなのか分からない。
でも、いま使っているNikon D750と比べても、ファインダーの視野が広い気がする。
私はメガネを掛けているので、D750のファインダーを除くと隅の方が見えにくかったりします。
Nikon F4はメガネを掛けた状態でも四隅が見えやすく、中央部分もどこにピントが合っているのか把握しやすい。
ファインダー内に表示されている情報は、さすがに見えにくかったりしますが、30年以上前のカメラと言うことを考えればかなり優秀ですね。
メガネを掛けていなくて、ファインダーに目を寄せられる人なら、かなり見やすいファインダーで間違いない!
史上最強のMFカメラ
史上最強という言葉が、カメラ全体の話なのかNikonの話なのかは分からないのですが、Nikon F4は史上最強のマニュアルフォーカスカメラと言われています。
その最大の理由は、先ほどご紹介したファインダーの見やすさ。
そしてカメラの操作系です。
マニュアルフォーカスは、自分でリングを回しピントを合わせるので、ファインダーが見にくかったらピント合わせが困難…。
しかしNikon F4のファインダーはとても見やすいので、ピント位置が分かりやすい!
そしてオートフォーカスやAEを搭載しているのに、カメラの操作系は完全にマニュアル用カメラの作り。
シャッタースピードや露出も、素早く変更できるように配置されています。
F4ロゴの上に見える銀色のボタンは、プレビューボタン。
撮影で変更するであろう設定は、右手だけで完結します。
そしてこの時代のフィルムカメラとしては巨大すぎるグリップ部分。
グリップ力は現代のカメラより悪いですが、しっかりと握れますので手ブレやピント合わせをする時にカメラを安定させることが出来ます!
Nikon F4は、ほぼすべてのFマウントレンズが使用できる!
NikonのFマウントは50年以上不変のマウントです。
とは言うものの、微妙な仕様変更もこれまでにありますので、すべてのレンズとカメラが正常に動作するわけではありません。
こう言った相性問題的なのって調べるのめんどくさいですよね…。
でもNikon F4なら大丈夫!
ほとんどのFマウントレンズが使えてしまう、スーパーカメラなのです。
Nikon F4で使えるFマウントレンズ
- 非Aiレンズ:Aモード、Mモード使用可能
- F3AF用レンズ:Aモード、Mモード使用可能
- Ai-S、Aiレンズ:Aモード、Mモード使用可能(MF)
- AFレンズ(Gタイプ以外):全機能使用可能
- AFレンズ(Gタイプ):Pモード・Sモード使用可能
この守備範囲の広さ!
Nikon F4なら遥か昔のレンズから、最新型Gタイプのレンズまで使用できてしまうんです!
私はオールドレンズを持っていませんでしたので、現行モデルの「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」を使っています。
SとPモードしか使えず、絞りリングが無いため絞りはカメラで自動判断となってしまいますが、写真を撮ることは出来ますしオートフォーカスも問題なく動作します。
他に持っているレンズ。
TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD (Model A037)とTAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USDも、Nikon F4で動作するか確かめてみましたが流石にオートフォーカスは動きませんでした。
ですがマニュアルフォーカスであれば、NikonのGタイプと同様にPとSモードで撮影が可能でした!
Nikon F4はカッコいい!
これは好みの問題ですが、Nikon F4はカッコいい!
機械式カメラから電子部品を内蔵したカメラへの移り変わり。
マニュアルフォーカスからオートフォーカスへの移り変わりに生まれましたので、その両方の要素がミックスされたデザインです。
シャッター部分とかも現代のカメラとそう変わりませんよね。
一眼レフを使っている方なら、直感的な操作も可能です。
いまの洗練されたデザインも良いですが、新旧入り乱れゴチャゴチャした感じがF4の良い部分だと思う(笑)
カメラ背面部分はフィルムカメラなので、モニターはありません。
左上のノブのロックを解除し、引き上げると蓋が開きフィルム室がアクセスできます。
こういうアクションをしていると、フィルムカメラだな~と感じますね。
Nikon F4は単三電池で動作する
古いカメラだと特殊な電池を使っているモデルがあります。
その場合、現在は入手困難になっている場合がほとんどで、アダプターをかまして別の電池とかを使ったりと色々工夫をしなくてはいけません。
しかしNikon F4ならそんな心配はいらない。
現在でも主流である単三電池で動作するからです!
やべっ!電池が無くなった!という場合でも、近くのコンビニで買えてしまう入手の容易さ。
古いカメラを使う際の心配ごとが1つ減りますね。
ですが、このNikon F4さん。
ただでさえ重たいボディなのに、単三電池を4本も使用するので余計にヘビーな重量となってしまいます…。
この時代から電子部品が色々と使われていますので、仕方がありませんが残念な点ですね。
せめて単四電池ならよかったのに。
Nikon F4で撮った写真
Nikon F4を購入して、はじめて撮った写真。
なのでクオリティが低いのは多めに見てください。
私としては中学生のころに使った、写ルンです以来のフィルムカメラとなりました(笑)
まとめ
Nikon F4はカメラとしては不人気。
そのおかげで価格が安いので、フィルム初心者には人気というカメラとなっています。
発売当初と比べれば10分の1の価格でフラッグシップモデルが手に入るんですから、時の流れって凄いですねぇ。
重たいという欠点はあるものの、使えるレンズの種類が多くオートフォーカスも搭載されているので、現代っ子でもはじめてのフィルムカメラとして、とても使いやすいと思います。
それでいて最強のMFカメラとも言われているので、オールドレンズを快適に楽しむことも出来ちゃいますね。
Nikonのレンズをお持ちの方には、オススメのフィルムカメラです!