※2023年5月4日内容を更新しました。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です。
新しいレンズが欲しい!
そう思ってレンズのことを調べてみると、たくさんのレンズが出てきて、どれにすればいいのか迷いますよね。
初めての交換レンズに良くすすめられるのは焦点距離50mmの単焦点レンズ。
クセのない画角なのでカメラ初心者の方でも扱いやすく、メーカーからは「シンデレラレンズ(撒き餌レンズ)」と呼ばれる、明るくて低価格なレンズが販売されており、人気ナンバーワンのレンズ。
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【はじめての単焦点レンズ】絶対に手に入れるべき各メーカーのシンデレラレンズ(巻き餌レンズ)をまとめてみた!
※2023年7月31日に更新しました。 こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です! Nikonのシンデレラレンズ ...
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という方は、24mmのレンズはいかがでしょうか?
24mm単焦点レンズの使用率90%!
ほとんどの写真を24mm単焦点レンズで撮影してきた梅野が、オススメ理由をご紹介させて頂きます!
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ニコン「AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED」レビュー!描写力はさすが単焦点!
※2020年6月6日更新しました。 こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です! Nikonの新型大三元レンズ「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」と1ヶ月違いの発売で、 ...
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※2023年現在、上記のレンズは手放してしまいましたが、24-70mmや24-120mmのズームレンズで、焦点距離24mmの写真は今でも多く撮っています。
作例を追加しておきましたので、ぜひ良かったら下記よりご覧ください!
24mm単焦点レンズをすすめる理由
焦点距離24mmのレンズは「広角レンズ」となります。
風景写真や星空を撮影するのに使われるレンズですね。
チェック
一般的に広角レンズは使いにくいと言われています。
広角になるほど写真の水平が取りにくくなりますし、しっかりと構図を考えないとなにを撮りたかったのか分からない写真になってしまうから。
また写真に歪み(湾曲)が出るため、撮ったあとに画像編集ソフトで修正する手間もかかります。
近いものを大きく見せ、遠くのものを小さく見せる性質があるので、写真が歪むことと合わさってポートレートでは嫌われるレンズ。
具体的にはモデルさんのお顔が、実際よりもデカく写ってしまうんですね。
しかし「広角を制するものは写真を制す」という格言があるように、広角レンズは使いにくいレンズですが、使いこなせれば写真の腕が上がるという事でもあります。
そんな広角レンズの中でも24mmは、「広角レンズらしさ」と「広角レンズの難しさ」のバランスがちょうど良いんです!
お金に余裕がある方なら、35mm・28mm…24mmとステップアップしていけば良いですが、とりあえず広角レンズを1つ選ぶなら24mmがベスト。
24mm以下の広角レンズに比べるとクセが少ないので、カメラ初心者の方でも扱いやすい広角レンズなんです!
24mmは究極の万能レンズ
24mmは風景や星空を撮るのに使われると言いましたが、24mmはその専用レンズではありません。
風景はもちろんのこと、スナップやポートレート。
どんな場面でも活躍する万能レンズなんです。
唯一向いていないのは物撮りくらいだと思います。
24mmのレンズで撮影した写真ですが、やはり広角レンズの中でも使いやすく歪みも少ないです。
ポートレートは友人や家族を撮ることが多いので載せていませんが、ポートレートでも問題なく使えます。
特に背景をメインとした人物撮影や、遠近感を活かしたいときに活躍するので、ダイナミックな人物撮影がしたいときにはもってこいなレンズですね!
「広角=風景用」と思ってしまいますが、じつは50mmのレンズよりも撮れる写真のバリエーションは多いんです。
24mmの特性
使いやすい広角レンズとはいえ「広角レンズ」に違いはありません。
しっかりとレンズのことを知っておきましょう!
24mmの良いところ
・写る範囲が広い
・天の川もギリ写真の中に収まる
・最短撮影可能距離が短くて寄れるレンズ
・近いものを大きく遠くのものを小さく見せるので、写真に奥行きが生まれる
・パンフォーカス写真が撮りやすい
・パースの効いた写真が撮れる
・ハイアングル&ローアングル撮影と相性が良い
・ほぼなんでも撮れるオールマイティさ
24mmはココが苦手
・電柱など余計なものも写りこみやすい
・若干の歪みが発生する
・フィルターの厚みによっては、写真に写りこんでしまう(ケラレ)
・標準レンズに比べると逆光に弱い
・人物を真正面から撮るのには向いていない
・物撮りは苦手
とくに広角レンズをはじめて使う方は、余計なものの写りこみに注意しないといけません。
写る範囲が広いので気をつけていないと、通行人や電柱などがバンバン入ってきます。
もちろん撮るときにはどうしようもない状況がありますので、出来るだけ写り込みを最小限にとどめトリミングで切りましょう。
何度も言っていますが、広角は近いものを大ききし遠いものは小さく写してくれます。
これをしっかりと理解していれば、写真に奥行きを表現する事ができるようになりますよ。
24mm単焦点は人気が無い
ここまでオススメしてきてアレなんですが。
24mm単焦点レンズは人気がありません・・・
その理由は?
その理由は標準ズームレンズでカバーされている焦点距離だから。
便利な標準ズーム(24-70mmなど)でカバーされているレンズを、わざわざ単焦点レンズで購入する人は少ないんです。
なので広角単焦点を買うにしてもスナップ用の35mmレンズか、より広角を楽しめる20mmに行く人が多く、24mmはスルーされがちな不遇のレンズ。
しかも中途半端に値段が高いことも、人気の無さに拍車をかけています。
いやでも、そこは腐っても単焦点レンズ。
標準ズームの24mmより単焦点24mmの方が高画質!
またズームよりも歪みが少ないですし、単焦点なので小型で軽量。
はじめての広角レンズには、やはり24mm単焦点レンズが最適なのです!
あとは良いのか悪いのか分かりませんが、使っている人が少ないレンズを使っている優越感や特別感を味わえます。
焦点距離24mmレンズの作例
24mmを使っていれば写真の腕は上がりやすい
24mmを使っていれば写真の腕は上がりやすい
これが一番オススメしたい要素です。
使いやすい広角レンズだとお伝えしてきましたが、そこはやはり広角レンズ。
常に考えて撮ることを要求されます。
なにも考えずにパシャパシャ撮っていたら、クソ写真を量産してくれる厳格で厳しいレンズ。
1つの被写体を撮るにも、前に動いたり後ろに動いたり、上下左右あらゆる角度を試しつつ撮らないと、ベストな撮影角度は見つけられません。
標準レンズと違ってすべて遠ざかって見えますので、スナップ撮影でも自分の足であちこち動かないといけません。
使いはじめは「めんどくさいレンズだなぁ」と思うはずです。
しかし、撮りたい被写体を見つけても、あれこれとウロチョロせずに24mmのレンズで撮影できるようになった時には、あなたの写真の腕は確実に上がっています。
この被写体はこの角度から撮ればキレイに写ることや、広角レンズの写る範囲・距離感の知識とそれを実践できる技術が身についているわけですから。
24mm単焦点レンズは使いやすい広角レンズですが、良い写真を撮ろうとおもうと頭をフル回転させないと難しいレンズ。
写真が上手くなりたい初心者には打ってつけのレンズですし、ピーキーな性能(たぶん死語)が好きな変態にはたまらんレンズです。
