※2024年2月13日内容更新しました。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
パンフォーカス写真とは、写真全体にピントが合っているように見える写真を指します。
簡単に言うと手前の被写体から奥の背景まで、全てがシャープに写っている状態。
パンフォーカス写真は、以下のシーンでよく使われます。
- 風景写真: 広大な景色を全てシャープに写したい場合。
- 街並み写真: 手前の建物から奥の背景まで全てを記録したい場合。
- スナップ写真: 瞬間を素早く記録したい場合。
- 記念撮影、集合写真: 被写界深度を深くして、全体にピントを合わせたい場合。
本記事ではだれでも簡単にパンフォーカス写真を撮れるコツをご紹介します。
記事の信頼性
- 写真歴 9年目
- ブログ運営歴 9年目(月間PV数12万)
- メーカー様からのレビュー案件多数
- YouTubeチャンネルで撮影テクニックなど情報発信中(2024.3現在登録者数4100人)
お仕事依頼やレビュー案件など、お問い合わせはこちらからお願いいたします。
パンフォーカス写真のやり方
今回はパンフォーカス撮影のポイントをご紹介します。
要は写真をボケさせる事の反対をすればいいだけですので、そんなに難しくはない!
パンフォーカス撮影のポイント
- パンフォーカス撮影に向いたレンズを使う: 広角レンズを使う。
- 絞りを絞る: 絞り値をF10~F22程度に絞る。
- 被写体との距離を取る。
広角レンズを使う理由
広角レンズは、焦点距離が短く、広い範囲を写せるレンズです。この特長により、パンフォーカス写真撮影に最適と言われています。
【広角レンズがパンフォーカスに適している理由】
- 被写界深度が深くなる:広角レンズは、焦点距離が短いため、被写界深度が深くなります。つまり、ピントを合わせる位置に関わらず、写真全体にピントが合いやすくなるのです。
- 遠近感が強調される:広角レンズは、遠近感を強調する効果があります。そのため、前景から奥行きまで全体をシャープに写したいパンフォーカス写真に適しています。
※被写界深度=ピントが合っている範囲のこと。
パンフォーカスはF値を絞って撮る
F値は開放にすればピントの合う範囲が狭くなり、絞るとピントの合う範囲が広がるので、パンフォーカス写真を撮りたい時はF値をf/8~f/16にして撮影します。
【パンフォーカスはF値を絞って撮る】
- 絞り値をf/10~に設定すると、より多くの範囲にピントが合います。
- 回折現象に注意:絞り値をf/10を超えると、画質が低下する可能性があります。カメラによっては回折現象補正機能が搭載されているので、確認してみましょう。
- 手ブレ:絞り値を絞るとシャッタースピードが遅くなるため、手ブレしやすくなります。三脚を使うと良いでしょう。
被写体から離れる
被写体との距離は、レンズの焦点距離と絞り値によって異なります。一般的には、最低でも2~3m離れることをおすすめします。
一般的には、最低でも2~3m離れておけばパンフォーカスになりますが、それでもパンフォーカスにならない場合はさらに離れてください。
【作例】パンフォーカスってどんな感じの写真?
そもそもどういう写真がパンフォーカスなのか、例がないと分かりにくいですよね。
私はよく広角レンズを使って風景を撮影していて、パンフォーカスの写真が多いので、例として写真を載せておきます。
まとめ
パンフォーカスなんて専門用語が出てくると「難しそう…」と尻込みしてしまいますが、特別むずかしいことはないので気軽にチャレンジしてみて下さい。
パンフォーカス撮影のポイント
- パンフォーカス撮影に向いたレンズを使う: 広角レンズを使う。
- 絞りを絞る: 絞り値をF10~F22程度に絞る。
- 被写体との距離を取る。
これさえ覚えておけば大丈夫!
もし、うっかり忘れてしまっても「ボケ写真と反対のことをすればいい」と覚えておいて下さいね。