※2026年10月26日に内容を更新しました。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
以前に1型センサーを採用したスマートフォン「AQUOS R6」をご紹介しましたが、カメラでもおなじみのSONY(ソニー)からも、1.0型センサー搭載のスマートフォンが登場しました!
今回登場するのは「Xperia PRO-I」
「プロワン」かと思ったら、最後の文字は数字の1ではなくアルファベットの「I」。
Imaging(イメージング)の頭文字なんですね。
「ここまでカメラに力を入れたら、自社の高級コンデジと競合するんじゃない?」と思ってしまいました。とは言え、スマートフォンで本格的な写真や動画を撮りたい人には、なかなか面白い一台ですよね。
ただし、1.0型センサーを積んでいるからといってRX100 VIIと同じ写真が撮れるわけではありません。実際に撮影で使うセンサーの範囲や、レンズの焦点距離には大きな違いがあります。
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Xperia PRO-Iの1.0型センサーはRX100 VIIと何が違う?

※画像引用元:ソニー
高級コンデジのセンサーを搭載
Xperia PRO-Iは、高級コンデジ「RX100 VII」の1.0型積層型CMOSセンサーをスマートフォン向けに最適化して搭載しています。
つまり高級コンデジで培ったセンサー技術をスマホでも楽しめるというわけですね。
ただし、搭載している1.0型センサーの全面を、写真の記録に使っているわけではありません。
1.0型のセンサーを搭載していますが、実際に撮影で使われる範囲は約1/1.3型相当。RX100 VIIは有効約2010万画素ですが、Xperia PRO-Iでは中央付近を使った約1220万画素の画像を記録します。
「1.0型センサー搭載」と聞くと、センサー全面を使えると想像してしまいますよね(笑)
もちろん搭載センサー自体は1.0型。ただし撮影に使う範囲と画素数を知ったうえで、RX100 VIIとの違いを考えたいところです。
Xperia PRO-Iの画質と背景ボケはどこまで期待できる?

※画像引用元:ソニー
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1大きなイメージセンサーの利点は、光を取り込みやすくなり、暗い場所や明暗差の大きな場面で画質を確保しやすくなることです。
小型センサーを使ったスマートフォンと比べると、大きなセンサーには暗所でのノイズや階調表現で有利になる余地があります。
ただし、Xperia PRO-Iが実際に使うのは1.0型センサーの一部。センサーの外形寸法だけで画質の差を「4倍」と考えるのは正確ではありません。
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2大きな撮像面積と画像処理の組み合わせが、暗所でのノイズ低減や豊かな階調表現につながります。
Xperia PRO-Iは画像処理エンジン「BIONZ X for mobile」も搭載し、暗い場面のノイズを抑える工夫がされています。
夜景やイルミネーションなど、明るい光と暗い部分が混在する場面で力を発揮してほしいですね。ただし、仕上がりは撮影条件にも左右されます。
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2背景のボケを自然に表現しやすいのも、大きなセンサーを使う利点です。
小さなセンサーを使った広角カメラでは、被写体の背景を大きくぼかすのが難しい場面もあります。
そのため、ポートレートモードなどでは画像処理によって背景をぼかすことがあります。
髪の毛や被写体の輪郭など、画像処理の境目が気になった経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
Xperia PRO-Iの24mmカメラなら、被写体に近づいて背景との距離を取ることで、光学的なボケも生かせます。被写体と背景の距離を意識すると、表現の幅が広がりますね!
ただし、センサー全面を使う高級コンデジや、もっと大きなセンサーのミラーレスと同じボケ量になるわけではありません。
ZEISSレンズとF2.0/F4.0の可変絞り

※画像引用元:ソニー
センサーが大きくても、レンズの描写が伴わなければ画質を生かしきれません。そこにもソニーのこだわりが見えます。
高画質を支えるカールツァイス製レンズ
Xperia PRO-Iでは背面の3つのカメラすべてにZEISS(ツァイス)レンズを採用!
カメラ好きにはおなじみの光学ブランドですね。24mmの広角カメラには「ZEISS Tessar」レンズが採用されています。
スマートフォンは薄さや軽さも重要なので、レンズ設計には制約があります。
ですがXperia PRO-Iの24mm広角カメラにはガラスモールド非球面レンズを採用!
3つのカメラに施されたZEISS T*コーティングも、フレアやゴーストを抑えるための工夫です。
F値も変えられる!
さらに24mm広角カメラは、F値を2段階で切り替えられる可変絞りを搭載!
F2.0とF4.0から選べるので、明るさと被写界深度を撮影シーンに合わせて調整できます。
F2.0は光を多く取り込めるため、暗い場所でもシャッタースピードを確保しやすく、背景もぼかしやすくなります。
F4.0なら被写界深度が深くなり、手前から奥までピントを合わせたいときに使いやすいですね。ただし、暗所ではISO感度が上がったり、シャッタースピードが遅くなったりします。
トリプルカメラを採用
Xperia PRO-Iはトリプルカメラを採用し、3つともZEISSレンズ。1.0型センサーと可変絞りが使えるのは24mm広角だけです。
ほかに「超広角16mm 約1220万画素 F2.2」「標準50mm 約1220万画素 F2.4」を搭載。焦点距離はすべて35mm判換算です。
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※315点の像面位相差AFや最高約20コマ/秒のAF/AE追従連写、アンチディストーションシャッターなど、24mm広角で生かせる機能があります。
315点のAFと最高20コマ/秒連写は動く被写体に強い?

※画像引用元:ソニー
AFがすごい!
24mm広角カメラのオートフォーカスは、撮像エリアの約90%をカバーする315点の像面位相差検出AF。
画面の広い範囲でピントを合わせられるうえ、人や動物の瞳を認識するリアルタイム瞳AFにも対応しています。
更にオートフォーカスの追従性が凄い!
追従性とは、車や走り回るお子さんなど、動く被写体にピントを合わせ続ける性能のこと。Xperia PRO-Iにはリアルタイムトラッキングも搭載されています。
私が使っているような格安スマホだと、子どもが動いただけでピンボケ写真が増えてしまうんですよね。そんな場面で頼りたいのがXperia PRO-Iの追従AF。お子さんやペットを撮りたい方には心強い機能です!
24mm広角ではAF/AE追従で最高約20コマ/秒の連写に対応します。超広角16mmと標準50mmは最高約10コマ/秒なので、同じ性能ではない点に注意したいですね。
※315点の像面位相差AFや最高約20コマ/秒連写は24mm広角の性能です。被写体や撮影環境によってAFの追従精度、連写速度は変わります。
4K HDR 120fps動画撮影と気になる制限

※画像引用元:ソニー
スマートフォンでも、本格的に動画を撮る人が増えましたよね。
YouTubeに投稿しなくても、旅行や日常の思い出を動画で残す機会は多いと思います。
スマートフォンの動画機能も進化して、「おまけで動画も撮れる」という時代とはずいぶん変わりました。
Xperia PRO-Iは動画向けの「Videography Pro」も搭載し、ピントや露出、ホワイトバランスを自分で調整できます。
さらに24mm広角カメラで4K HDR 120fpsの動画撮影に対応しています!発表時には、スマートフォンとして世界初と案内された機能です。
fpsは1秒間に記録するコマ数のこと。数値が大きいほど、速い動きを細かく記録できます。
例えば30fpsは落ち着いた映像表現に、60fpsは動きの滑らかさを重視する撮影に向いています。
120fpsで記録すれば、24fpsで再生する場合に最大5倍のスローモーション表現も楽しめます。
4Kの高精細さを保ちながら動きをゆっくり見せられるのは面白いですね。ただし4K HDR 120fpsは24mm広角に限られ、長時間の撮影では発熱や録画時間にも注意が必要です。
スポーツや走り回るペットなど、動きの速いシーンを撮ると楽しそうです。
Xperia PRO-Iの公式撮影作例をチェック







※画像引用元:ソニー
Xperia PRO-Iの主なスペックと発売時価格
| OS | Android 11(発売時) |
| CPU | Qualcomm® Snapdragon™888 5G Mobile Platform |
| メモリ 内蔵(RAM/ROM) | 12GB/512GB |
| メモリ 外部 | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) |
| ディスプレイ | 6.5インチ/有機EL 21:9ワイドディスプレイ/4K/HDR対応/120Hz駆動 |
| カメラ(メイン) | 16mm(超広角):有効画素数約1220万画素/F値2.2 24mm(広角):有効画素数約1220万画素/1.0型 Exmor RS CMOSセンサー/F値2.0・4.0 50mm(標準):有効画素数約1220万画素/F値2.4 3D iToFセンサー |
| カメラ(フロント) | 有効画素数約800万画素/F値2.0 |
| Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
| Bluetooth | ver.5.2 |
| 外部デバイス | USB Type-C |
| 防水/防塵 | 防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X) |
| SIM | nano SIM |
| デュアルSIM | ○ |
| バッテリー容量 | 4500mAh |
| 本体サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約72mm×約166mm×約8.9mm |
| 重量 | 211g |
| 実売価格 | 198,000円前後(発売当初の参考価格) |
まとめ
Xperia PRO-Iの発売当初の参考価格は198,000円前後。かなり高額なスマートフォンでした。
ただ、スマートフォンと本格的な撮影機能を1台にまとめたと考えると、なかなか悩ましい価格ですよね。
Snapdragon 888、12GBのRAM、4K HDR有機ELなど、スマホとしての性能もしっかりしています。旅行やスナップを一台で楽しみたい人には魅力的ですが、24~200mmの光学ズームを備えるRX100 VIIと違い、レンズを切り替える方式なので使い勝手は別物です。
Xperia PRO-Iで気になるのが、長時間の動画撮影時の発熱です。
発熱はセンサーの大きさだけで決まらず、動画の記録方式や処理負荷、周囲の温度にも左右されます。
厚さ約8.9mmのスマートフォンに高性能カメラと処理回路を収めているので、実際に長回しするなら録画が続けられる条件は確認しておきたいところ。
特に4K HDR 120fpsは負荷の大きい撮影モード。撮影時間を一律に断定できないので、長時間の収録では温度や設定による制限も意識したいですね。
よくある質問(FAQ)
Xperia PRO-Iは1.0型センサーの全面を使って撮影できますか?
いいえ。搭載されているのは1.0型センサーですが、静止画の記録には中央付近の約1220万画素分を使用します。RX100 VIIのようにセンサー全面を使うわけではないので、画質や画角をそのまま比較することはできません。
Xperia PRO-IとRX100 VIIはどちらが写真撮影に向いていますか?
スマートフォンとして持ち歩き、撮影から共有まで一台で済ませたいならXperia PRO-Iが便利です。望遠まで光学ズームを使いたい場合は24~200mm相当のレンズを備えるRX100 VIIに強みがあります。撮影したい被写体と、持ち歩き方で選ぶのが良いですね。
3つのカメラすべてに1.0型センサーが使われていますか?
いいえ。1.0型センサーを搭載しているのは24mm相当の広角カメラです。16mm相当の超広角と50mm相当の標準カメラは別のセンサーを使用しています。F2.0/F4.0の切り替えも24mm広角だけです。
子どもやペットの撮影に向いていますか?
24mm広角では315点の像面位相差AFやリアルタイム瞳AF、最高約20コマ/秒のAF/AE追従連写を利用できます。動く被写体を捉えやすい仕様ですが、暗い場所や被写体の動き方によっては失敗することもあります。
4K HDR 120fps動画はどのレンズでも撮影できますか?
4K HDR 120fpsに対応するのは24mm広角カメラです。最大5倍のスローモーション表現を楽しめますが、長時間の撮影では端末の温度や録画条件にも注意してください。
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