こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
SONYの独壇場だったフルサイズミラーレスに、Canon・Nikon・LUMIXが参入し、ここ数年で各社ラインナップが揃いました。
SONY α1やNikon Z9などのフラッグシップモデル。
準フラッグシップのCanon R3などが登場し、久しぶりにカメラ界が盛り上がっています。
そんな中、いま特に熱いのがAPS-Cセンサーを搭載するミラーレス。
フルサイズミラーレスを販売している各メーカーは、高性能モデルに注力していましたので、APS-C機の更新が後回しになっていましたが、Nikon Zfcのヒットを皮切りに、高性能APS-C機が登場し始め盛り上がっています!
Canon EOS R7
※画像引用元:キヤノン
Canon EOS R7
CanonがAPS-Cのフラッグシップとして送り出したのは、「7」を冠する「EOS R7」
一世代前のAPS-C機とは桁違いのスペックとなっており、まさにモンスター級のカメラに仕上がっています!
Canon EOS R7 3つの特長
- 高速・高精度なオートフォーカス
- EOS Rシリーズ最速の15コマ/秒(メカ)
- CanonのAPS-C機としては最高の解像力
EOS R7は3250万画素APS-Cセンサーを搭載。
画像処理エンジンは最新型の「DIGIC X」を採用しています。
EOS Rシステム初のAPS-Cミラーレスで、3250万画素×RFレンズの解像力は圧倒的!
APS-C機としては結構高画素ですが、常用ISO感度は32000まで対応。
ノイズは出ますがISOを上げても、デティールが失われずシャープな写りをします。
ココがポイント
そしてなんと言っても、Canon R3譲りのAF性能!
視線AFは搭載されていませんが「デュアルピクセルCMOS AF II」の、高速・高精度・高い追従性を発揮するAFシステムで、スポーツや野鳥など動体撮影されている方には、非常に気になるカメラだと思います!
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Canon EOS Rシリーズ初のAPS-Cミラーレス「EOS R7」が登場!
※2022年6月7日に内容を更新しました! こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です! 遂に登場した「EOS R7」 CanonのEOS Rシリーズで初となるAPS-Cセンサーを採用しています。 & ...
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Canon EOS R7の公式作例
※画像引用元:キヤノン
Canon EOS R7のスペック
発売日 | 2022年6月下旬 |
タイプ | ミラーレス |
レンズマウント | Canon RF |
センサーサイズ | APS-C |
画素数 | 3250万画素 |
高感度 | 標準:ISO100~32000 拡張:ISO51200 |
連写速度 | 電子シャッター時:最高約30コマ/秒 電子先幕・メカシャッター時:最高約15コマ/秒 |
シャッタースピード | 電子:1/16000秒~30秒 電子先幕・メカニカル:1/8000秒~30秒 |
AF測距点 | 5915点 |
液晶モニター | 3型(インチ)・162万ドット |
ファインダー倍率 | 1.15倍 |
ファインダー視野率 | 100% |
撮影可能枚数 | ファインダー使用時:380枚 液晶モニタ使用時:660枚 |
記録メディア | SDカード SDHCカード SDXCカード |
Wi-Fi | ○ |
Bluetooth | ○ |
NFC | × |
本体サイズ (幅)x(高さ)x(奥行) | 132x90.4x91.7mm |
重量 | 530g |
実売価格 | 178,000円前後(ボディのみ) |
FUJIFILM X-H2S
※画像引用元:フジフイルム
FUJIFILM X-H2S
これまでのフジフイルムには無かった、動体撮影機として登場!
どうして今まで出さなかったんだろう?と思うほど、圧巻のハイスペックカメラに仕上がっています。
FUJIFILM X-H2S 3つの特長
- 新開発第5世代のセンサー&エンジン
- AF/AE追従40コマ/秒の連写性能
- パワフルな被写体検出AF
約4年ぶりの新型、新開発第5世代のセンサー&エンジンを搭載!
センサーの「X-Trans CMOS 5 HS」は、画素数こそ第4世代と同じですが、裏面照射積層型となりました。
メモ
積層型はSONY α1・Nikon Z9・Canon R3・OM-SYSTEM OM-1など、各社最新モデルが次々と採用している最新設計で、第4世代に比べて処理速度が約4倍も高速化されました。
データの処理速度が高速化されたことで、電子シャッターの弱点だったローリングシャッターの歪みを大幅に低減。
FUJIFILM X-H2Sの「AF/AE追従40コマ/秒の連写性能」を活かせます!
更にFUJIFILMの「X-Trans CMOS」は、ローパスフィルターが無くても偽色を抑制出来るため、ローパスフィルターレス仕様で高い解像力を誇ります!
ココがポイント
AF性能は、最新のカメラでは必須級となっている「被写体検出AF機能」を搭載。
人物の顔や瞳、動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車をカメラが検出し自動的にAFを追尾します。
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FUJIFILMの新世代フラッグシップモデル「X-H2S」が登場!
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です! FUJIFILMとしては初めてボディ内手振れ補正を搭載した「X-H1」の後継機。 X-H2Sがついに発表されました! &nbs ...
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FUJIFILM X-H2Sの公式作例
※画像引用元:フジフイルム
FUJIFILM X-H2Sのスペック
発売日 | 2022年7月14日 |
タイプ | ミラーレス |
レンズマウント | FUJIFILM Xマウント |
センサーサイズ | APS-Cセンサー |
画素数 | 2616万画素 |
高感度 | 標準:ISO160~12800 拡張:ISO80、100、125、25600、51200 |
連写速度 | 約40コマ/秒(電子シャッター使用時) 約15コマ/秒(メカニカルシャッター使用時) |
シャッタースピード | 電子:1/32000秒~15分 電子先幕・メカニカル:1/8000秒~15分 |
AF測距点 | 425点 |
液晶モニター | 3型(インチ)・162万ドット |
ファインダー倍率 | 0.8倍 |
ファインダー視野率 | 100% |
撮影可能枚数 | エコノミーモード時: 約720枚 ノーマルモード時: 約580枚 |
記録メディア | CFexpressカードTypeB SDカード SDHCカード SDXCカード |
Wi-Fi | ○ |
Bluetooth | ○ |
NFC | × |
本体サイズ (幅)x(高さ)x(奥行) | 136.3x92.9x84.6mm |
重量 | 579g |
実売価格 | 310,000円前後(ボディのみ) |
SONY α6600(ILCE-6600)
※画像引用元:ソニー
SONY α6600
史上最強のAPS-Cミラーレスとして登場した「α6600」2019年の登場でしたので、早や3年も経過しました。
最新モデルであるCanon EOS R7や、FUJIFILM X-H2Sと比べると見劣りする部分があるのも事実ですが、それでも未だにハイスペックさを誇っています!
SONY α6600 3つの特長
- α9譲りの高性能AFシステム
- 5.0段分のボディ内手振れ補正
- バッテリー持ちが従来の2.3倍に
AFシステムはSONYの動体撮影機である「α9」のAFを継承。
「リアルタイムトラッキング」を搭載し、AFエリア内で動くものを自動で判断し、ピントを合わせてくれる機能。
もちろんピントを合わせた後は、自動で追従してくれます。(※現在の「被写体認識AF」の前身と言えるAFですね)
そしてミラーレスの弱点であった、バッテリー持ちの悪さも、新型バッテリーを開発し克服。
撮影可能枚数は810枚となっており、圧倒的なバッテリー持ちを実現しました!
ただ残念なのが、発売当初は160,000円前後の価格だったものの、半導体不足による品不足や価格改定で、現在は200,000円前後となっています。
SONY α6600の公式作例
※画像引用元:ソニー
SONY α6600のスペック
発売日 | 2019年11月1日 |
タイプ | ミラーレス |
レンズマウント | SONY Eマウント |
センサーサイズ | APS-C |
画素数 | 2420万画素 |
高感度 | 標準:ISO100~32000 拡張:ISO50~102400 |
連写速度 | Hi+時:最高約11コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/4000~30秒 |
AF測距点 | 425点位相差AF+425点コントラストAF |
液晶モニター | 3型(インチ)・92.16万ドット |
ファインダー倍率 | 1.07倍 |
ファインダー視野率 | 100% |
撮影可能枚数 | ファインダー使用時:720枚 液晶モニタ使用時:810枚 |
記録メディア | SDカード SDHCカード SDXCカード メモリースティックPRO Duo メモリースティックPRO-HG Duo |
Wi-Fi | ○ |
Bluetooth | ○ |
NFC | ○ |
本体サイズ (幅)x(高さ)x(奥行) | 120x66.9x69.3mm |
重量 | 418g |
実売価格 | 200,000円前後(ボディのみ) |
Nikon Zfc
※画像引用元:ニコン
これまでに紹介したカメラとは、毛並みが異なるのがNikonの「Zfc」
性能の高さよりも、撮る楽しさや所有する喜びみたいなに特化したカメラですね。
Nikon Zfc
NikonのAPS-Cミラーレス「Z50」をベースに、フィルムカメラの名機「Nikon FM2」のデザインを取り入れ、クラシカルな見た目のカメラ。
見た目はクラシカルですが、中身は最新のデジタル一眼と言うギャップが良いです!
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クラシックなデザインで大人気「Nikon Z fc」の評価やレビューをまとめてみた!
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です! 現在はだいぶ落ち着きましたが、納期はおよそ1ヶ月掛かります。 「Nikon Z fc」はカメラの性能も良いですが、ここまで売れ ...
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Nikon Zfc 3つの特長
- クラシカルなデザインがヒット
- 瞳AF/動物AFに対応したハイブリットAF
- Zマウントの恩恵で高画質
Nikon Zfcはフィルムカメラのデザインを取り入れたことで、爆発的なヒットとなりました。
クラシカルなデザインと言えば、FUJIFILMが数多く出していますが、Nikon Zfcフィルムカメラの名機を再現するようなコンセプトが刺さったのでしょうか。
見た目はレトロでも、中身は最新のデジタルミラーレス。
現在主流の位相差AFとコントラストAFを組み合わせた「ハイブリットAF」を搭載。
静止画と動画のどちらでも、瞳AF/動物AFに対応しています。
そしてZマウントを採用し、Zレンズが使えますので、高画質な写真を撮影することが出来ます!
Zマウントの画質の良さは、日本・海外問わず認められていますので、カメラは小さいのに高画質な写真を撮ることが出来るカメラ。
メモ
AF性能に付いては、これまでにご紹介した3機種に比べると1世代分ほど劣ると思います。
特に動く被写体への追従性は、Nikonのミラーレスは苦手としており、スポーツシーンや野鳥など動体撮影をしたい方には向きません。
お花や風景など、静止物へのピント合わせはストレスを感じないレベルで高速です。
ココがポイント
気軽に写真を撮ったり、スナップ撮影で使ったり。
デザインが気に入った方や、フィルムカメラを彷彿とさせる操作性に魅力を感じた方には最高のカメラです!
Nikon Zfcの公式作例
※画像引用元:ニコン
Nikon Zfcのスペック
発売日 | 2021年7月23日 |
タイプ | ミラーレス |
レンズマウント | Nikon Zマウント |
センサーサイズ | APS-C |
画素数 | 2088万画素 |
高感度 | 標準:ISO100~51200 拡張:ISO102400相当、204800相当 |
連写速度 | 高速連続撮影:約5コマ/秒 高速連続撮影(拡張):約11コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/4000~30秒 |
AF測距点 | 209点 |
液晶モニター | 3型(インチ)・104万ドット バリアングル式 |
ファインダー倍率 | 1.02倍 |
ファインダー視野率 | 100% |
撮影可能枚数 | ファインダー使用時:310枚 液晶モニタ使用時:360枚 |
記録メディア | SDカード SDHCカード SDXCカード |
Wi-Fi | ○ |
Bluetooth | ○ |
NFC | × |
本体サイズ (幅)x(高さ)x(奥行) | 134.5x93.5x43.5mm |
重量 | 390g |
実売価格 | 112,000円前後(ボディのみ) |
4機種のスペック比較
各社の高スペックのAPS-Cミラーレスをご紹介しました。
それでは、それぞれのスペックを比べてみましょう!
画素数
画素数 | |
1位:Canon EOS R7 | 3250万画素 |
2位:FUJIFILM X-H2S | 2616万画素 |
3位:SONY α6600 | 2420万画素 |
4位:Nikon Zfc | 2088万画素 |
Canon EOS R7が3250万画素と、最も画素数が多いですね!
レンズの性能なども関係してきますので、画素数=高画質とは言えませんが、画素数が多いほど高精細な写真を撮ることが出来ます。
またトリミング耐性が上がるメリットもありますね。
常用ISO感度
常用ISO感度 | |
1位:Nikon Zfc | ISO100~51200 |
2位:Canon EOS R7 | ISO100~32000 |
2位:SONY α6600 | ISO100~32000 |
4位:FUJIFILM X-H2S | ISO160~12800 |
常用ISO感度が最も高いのは、Nikon Zfc。
画素数が少ない事もあり、高感度には強いようですね!
Canon EOS R7は画素数トップであったのに、常用ISO感度はISO100~32000とかなり優秀な数値。
さすが最新モデルです!
連写速度
連写速度 | |
1位:FUJIFILM X-H2S | 約40コマ/秒(電子シャッター使用時) 約15コマ/秒(メカニカルシャッター使用時) |
2位:Canon EOS R7 | 電子シャッター時:最高約30コマ/秒 電子先幕・メカシャッター時:最高約15コマ/秒 |
3位:Nikon Zfc | 高速連続撮影:約5コマ/秒 高速連続撮影(拡張):約11コマ/秒 |
3位:SONY α6600 | Hi+時:最高約11コマ/秒 |
連写速度は最新モデルの2機種が圧倒的ですね。
特にFUJIFILM X-H2Sは、電子シャッターで40コマ/秒とモンスター級のスペックです!
バッテリー持ち
連写速度 | |
1位:SONY α6600 | ファインダー使用時:720枚 液晶モニタ使用時:810枚 |
2位:FUJIFILM X-H2S | エコノミーモード時: 約720枚 ノーマルモード時: 約580枚 |
3位:Canon EOS R7 | ファインダー使用時:380枚 液晶モニタ使用時:660枚 |
4位:Nikon Zfc | ファインダー使用時:310枚 液晶モニタ使用時:360枚 |
スペック上では2019年発売のSONY α6600が1位!
3年前のカメラなのに、優れたバッテリー性能ですね。
ミラーレスはバッテリー持ちの悪さが欠点で、SONYはいち早く長持ちするバッテリーを開発し、この部分では大幅にリードしていました。
ですが、FUJIFILMやCanonもかなりスペックアップしており、以前の様に半日でバッテリーが無くなるなんてことは無さそうですね。
この中では唯一、ハイスペックモデルとして登場していない「Nikon Zfc」は控えめな印象。
この辺りはコンセプトが違いますので仕方ありませんね。
価格の安さ
常用ISO感度 | |
1位:Nikon Zfc | 112,000円前後 |
2位:Canon EOS R7 | 178,000円前後 |
2位:SONY α6600 | 200,000円前後 |
4位:FUJIFILM X-H2S | 310,000円前後 |
スペック差もあり、Nikon Zfcは一番リーズナブルで、112,000円ほどで購入出来ます。
SONY α6600は最近の値上がりにより、200,000円と高価…。
2019年の発売当初よりも高くなってしまっています。
FUJIFILM X-H2Sは現行最強クラスのスペックと言うこともあり、APS-C機としては非常に高価な310,000円。
Canon EOS R7はスペックを考えると、コスパに優れていますね!
まとめ
フラッグシップモデルと言うこともあり、どのカメラも高性能ですね。
NikonはまだAPS-C機での、フラッグシップモデルが出ていないためこの中では見劣りをするスペックですが、いま大人気のミラーレスとなっています。
APS-C機の魅力は、APS-C用レンズの安さや写真データの軽さ。
カメラ本体のコンパクトさや、望遠に強く野鳥撮影などに強いことですね!
画質や高感度性能では「フルサイズ」に勝てませんが、価格もフルサイズに比べ安いので、手の届くフラッグシップモデル。
ぜひメーカーの本気を体験してみて下さい!