こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
プリンターで有名なEPSON(エプソン)から、フォトグラファー向けのRAW現像PC「Endeavor SG100E」が登場しました!
BTOパソコンで好きなようにカスタマイズすることが出来ます。
このパソコンのコンセプトは、超小型ハイスペックPC。
そうなんです、この「Endeavor SG100E」はパソコンとは思えないほどコンパクトなのが特長!
デスクトップPCでこれほどのコンパクトさは必要なのか?と言う疑問も浮かびますが、Endeavor SG100Eはどんなパソコンなのか見ていきましょう。
超小型!それが最大の売り
Endeavor SG100Eの最大の特長は、その小型さです。
パソコンの大きさはPCケースの大きさで分けられるのですが
パソコンのサイズ一覧
フルタワー:巨大PC
ミドルタワー:一般的なパソコンのサイズ
ミニタワー:小型パソコン
スリム:一番小さいパソコン
Endeavor SG100Eのサイズ
Endeavor SG100Eは「スリム」よりも小型のパソコン。
スリムは382mm(高さ)×350mm(奥行)×105mm(幅)なのですが
Endeavor SG100Eは185(高さ)×207mm(奥行)×74mm(幅)
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片手に載せられるほど小さい。
国語辞典よりちょっと大きいくらいのサイズ感です!
豊富なインターフェイス
超小型PCですがインターフェイスは豊富です。
まずパソコン本体にSDカードスロットが設けられていますので、別途カードリーダーなどが必要ありません。
正直、フォトグラファー向けというのなら、XQDやCFexpressにも対応しててほしかったところですが、スペースが無いんでしょうね。
その他インターフェース
USB3.2 Gen2(USB3.1 10Gbps)×3(前面×2、背面×1、1ポートはType-C)
USB3.2 Gen1(USB3.0 5Gbps)×3(前面×1、背面×2)
そしてThunderbolt™ 3×1(背面×1、Power Delivery対応最大15W、ディスプレイポート出力対応、最大転送速度40Gbps)
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Thunderbolt™ 3は姿形はUSB-Cなのですが、データの転送スピードがめちゃくちゃ速いんです。
USB3.2 Gen2が約10Gbpsですが、Thunderbolt™ 3は4倍の40Gbps!
大量のRAWデータをあっという間に転送することが可能なんですね。
Endeavor SG100Eの基本スペック
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | インテル® Core™ i3-10100T プロセッサー |
チップセット | インテル® H470 チップセット |
メモリ | 8.0GB |
GPU | NVIDIA® GeForce® GTX 1650 4GB |
ストレージ | M.2 SSD 256GB |
光ディスクドライブ | 無し、外付け光ディスクドライブを別途購入 |
ネットワーク | 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T(I219V) (1Gbitまたは10Gbit対応LAN増設可能、背面スロットを1スロット使用) |
無線LAN/Bluetooth | インテル® Wi-Fi 6 AX200(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n無線LAN+Bluetooth 5.1) 内蔵 セキュリティー:WEP、WPA、WPA2、WPA3<IEEE802.11nはWPA,WPA2のAESのみ,IEEE802.11ac, axはWPA,WPA2のAESとWPA3のSAE Personalのみ>、802.1x |
インターフェイス |
USB:USB3.2 Gen2(USB3.1 10Gbps)×3(前面×2、背面×1、1ポートはType-C)、USB3.2 Gen1(USB3.0 5Gbps)×3(前面×1、背面×2) Thunderbolt:Thunderbolt™ 3×1(背面×1、Power Delivery対応最大15W、ディスプレイポート出力対応、最大転送速度40Gbps) LAN:Thunderbolt™ 3×1(背面×1、Power Delivery対応最大15W、ディスプレイポート出力対応、最大転送速度40Gbps) サウンド:Thunderbolt™ 3×1(背面×1、Power Delivery対応最大15W、ディスプレイポート出力対応、最大転送速度40Gbps) ディスプレイポート:ディスプレイポート×1(HDCP対応)、HDMI×1(HDCP対応、電源連動機能)、Thunderbolt™ 3×1(HDCP対応)、マルチモニター:最大3画面 その他:キーボード:USB端子を使用、マウス:USB端子を使用、シリアル:オプション搭載可能D-sub 9ピン×1 |
ドライブベイ |
M.2 SSD×2(空き数1) |
拡張スロット |
PCI Express x16:1(ボード長170mmまで) |
マルチカードリーダー |
SDカード(SDHC/XC UHS-Ⅰ UHS-Ⅱ) |
セキュルティー機能 |
インテル® PTT(TPM2.0)、セキュリティーロックスロット |
電源 |
入力 AC100V~240V±10%(50/60Hz)(入力波形は正弦波のみをサポート)、容量:230W、出力 DC 19.5V 11.8A、質量約789g(電源コード含む)、ACアダプター寸法:86×157×26mm、ケーブル長:DC側約1.8m、AC側約1.8m |
付属品 |
リカバリーデータ※9、各種ドライバー/ソフトウェア類(内蔵ストレージに保存)、マニュアル類、縦置きスタンド、横置き用ゴム足、電源コード、HDMI 抜け防止セット、AC アダプター抜け防止クランプ、結束ワイヤー、USB メモリー(プリンター/ ディスプレイのドライバー/ ソフトウェアを収録) |
販売価格 |
147,000円 |
この辺りは素晴らしい!
ですが、この基本構成だとRAW現像向きとは言い難いスペック。
むしろ割高感がありますね…。
高性能なパーツにアップグレードしないと、フォトグラファー向けとは言えない状態です。
Endeavor SG100Eのカスタムできる箇所
快適にかつ長く使いたいなら、パーツのアップグレードが必須かと思います。
Endeavor SG100Eのカスタムできる箇所を見ていきましょう!
CPU
CPU
パソコンの性能を決定する重要なパーツ。
初期状態ではインテル® Core™ i3-10100T プロセッサー(3.0GHz/最大3.8GHz、4コア/8スレッド、インテル® スマート・キャッシュ6MB)が搭載されています。
第10世代のcore i3なので力不足というわけでもありませんが、カメラは年々高画素化してきていますので、出来ればもうワングレード上げたいところ。
選択できるCPU
インテル® Core™ i9-10900T プロセッサー(1.9GHz/最大4.6GHz、10コア/20スレッド、インテル® スマート・キャッシュ20MB)
インテル® Core™ i7-10700T プロセッサー(2.0GHz/最大4.5GHz、8コア/16スレッド、インテル® スマート・キャッシュ16MB)
インテル® Core™ i5-10500T プロセッサー(2.3GHz/最大3.8GHz、6コア/12スレッド、インテル® スマート・キャッシュ12MB)
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core iの数字が大きいほど高性能なCPUになります。
メモリ
メモリ
初期状態では8GBが搭載されています。
8GBでもレタッチ作業は出来ますが、出来れば16GB以上が快適に作業が出来るのでオススメ。
選択できるCPU
8.0GB(PC4-2933 DDR4 SDRAM Non-ECC)
16.0GB(PC4-2933 DDR4 SDRAM Non-ECC)
32.0GB(PC4-2933 DDR4 SDRAM Non-ECC)
64.0GB(PC4-2933 DDR4 SDRAM Non-ECC)
さすがに64GBはまだ必要ないと思いますが、RAW現像ソフトによっては16GBまで使うこともあり、お金に余裕があるなら32GBにしておけば、今後何年も安心ですね!
例えばRAW現像ソフトの「ルミナ―」は結構重いソフトでメモリを食います。
なので私はメモリを32GBに増設しています。
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GPU(グラフィックボード)
GPU
高画質なデータを処理し、モニターに表示させるためのパーツ。
ハイグラフィックなゲームをする場合はGPUの性能が非常に大事です。
写真ではそれほど影響はありませんが、GPUのモデルによっては「発色数」に大きな差があります。
下位モデルですと発色数1677万色ですが、ミドルクラス以上になると10億7000万色まで一気に上がります。
良いモニターをお使いでしたら、GPUも良いのにしておくと細かい色表現も確認でき調整しやすくなりますね。
コア数やメモリの数値が高いほど、高性能なGPUとなります。
選択できるCPU
NVIDIA® GeForce® GT1030(Low Profile)(GDDR5 2GB コア数384 1677万色)
NVIDIA® GeForce® GT1030(GDDR5 2GB コア数384 1677万色)
NVIDIA® GeForce® GTX 1050 Ti(Low Profile)(GDDR5 4GB コア数768 10億7000万色)
NVIDIA® GeForce® GTX 1050 Ti(GDDR5 4GB コア数 768 10億7000万色)
NVIDIA® GeForce® GTX 1650(GDDR5 4GB コア数896 10億7000万色)
NVIDIA® GeForce RTX™ 2060(GDDR6 6GB コア数1920 10億7000万色)
NVIDIA® GeForce® RTX 2060 SUPER(GDDR6 8GB コア数2176 10億7000万色)
NVIDIA® GeForce RTX™ 2070(GDDR6 8GB コア数2304 10億7000万色)
NVIDIA® GeForce® RTX 2070 SUPER(GDDR6 8GB コア数2560 10億7000万色)
NVIDIA® GeForce RTX™ 2080 Ti(GDDR6 11GB コア数4352 10億7000万色)
写真のレタッチ作業でしたら「NVIDIA® GeForce® GTX 1050 Ti」くらいあれば、今後数年は困ることはないと思います。
4Kや8K動画を撮られている方でしたら、予算の許す限り高性能なGPUが良いですね!
ストレージ
ストレージ
初期状態ではSSD256GBが搭載されています。
写真をされている方でしたら、オンラインストレージや外付けHDDなどにデータを保存されていることも多いと思いますので、その場合は256GBでも問題ないと思います。
ただソフトをいっぱい使っている場合ですと、今後のアップデートなどでソフトのデータ量が増えてきてたり無くなる可能性がありますので、容量の大きいストレージを選ばれると安心です。
私はメインストレージがパンパンになってしまったので、SSDを増設しました。
結構めんどくさい作業なんで、やりたくない方は始めから大容量のSSDを選択しておく方が無難です。
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選択できるCPU
SSD256GB
SSD512GB
SSD1TB
長く使うのであれば512GBは欲しいところですね!
まとめ
デスクトップPCの概念を覆す、超小型PC「Endeavor SG100E」
メーカー品であることと超小型化の代償なのか、スペックで言うと割高ですが唯一無二のパソコンですね。
これほどコンパクトなら場所を取りませんし、ちょっと移動させたい時やメンテナンスの時も楽に作業が出来そうです!
またこういった企画商品はおもしろいのですが、性能は並みか並み以下の場合が多く、あまり実用的でないこともありますが、Endeavor SG100Eは性能もハイスペックにすることが出来て実用性が高いのが魅力的。
どれくらい売れるのかは分かりませんが、購入された方のブログなどを拝見して、実際の使用感などをみてみたいですね!