※2024年1月10日内容を更新しました。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
一眼レフやミラーレスデビューした人を、悩ませるフルサイズ症候群。
フルサイズ症候群とは
「フルサイズならもっとキレイな写真が撮れるんじゃないか?」と、寝ても覚めてもそれしか考えられなくなり、日々ネットの世界でフルサイズについて調べまわるという症状が起きる恐ろしい病です。
一度発症してしまうと、フルサイズのカメラを買うまで収まりません。
フルサイズは確かに魅力的です。
画質はもちろんキレイだし、ダイナミックレンジが広いので今までとは違う写真になります。
高感度のノイズだって少ない!
高いだけあって、高画質な写真が撮れることは間違いありません。
しかし、APS-Cセンサーがフルサイズに劣っているのかと言われると、一概にそうとは言えません。
APS-Cセンサーには、APS-Cセンサーだけの良さもあるのです。
例えば、APS-Cセンサーはフルサイズに比べて小型で軽量な為、持ち運びやすく、手軽に撮影を楽しむことができます。
また、APS-Cセンサーはフルサイズに比べて安価です。
そのため、初心者や、フルサイズのカメラを買うほどの予算がない人でも、手軽に始めることができます。
フルサイズ症候群に悩んでいる人は、APS-Cセンサーの良さにも目を向けてみましょう。
APS-Cセンサーならではの魅力的な写真を撮ることができるかもしれません!
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APS-Cセンサーの良いところ
APS-Cセンサーのカメラを使っていて、フルサイズ症候群に悩んでいるなら、フルサイズの良さばかりに目が向いているかもしれません。
しかし、APS-Cセンサーのカメラにも、フルサイズとは異なる長所があります。
APS-Cセンサーの良いところを改めて知って、フルサイズが絶対的な上位ではないことを理解しましょう。
APS-Cセンサーだって高画質
APS-Cセンサーは、エントリーモデルにも採用されることが多いため、初心者向けのセンサーと誤解されがちです。
しかし、カメラ用センサーの中では比較的大きいサイズなのです!
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カメラのセンサーサイズごとの特長、メリット、デメリットを分かりやすく解説!
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APS-Cセンサーだって高画質
センサーのサイズはそのままに、処理能力は年々進化しており、画質は確実に向上しています。
最新のAPS-Cセンサーと最新のフルサイズセンサーを比較すると、もちろんフルサイズの方が高画質に見えます。
しかし、最新のAPS-Cセンサーとちょっと前のフルサイズセンサーを比較すると、かなりいい勝負です。
APS-Cセンサーとフルサイズセンサーの違いは、センサーサイズ。
そのため、フルサイズより高画質とは言えませんが、ちょっと前のフルサイズカメラに匹敵するほど、APS-Cも進化してきました。
それを感じたのは、この前Canon EOS Kiss Mをレンタルした時です。
最新機種であるCanon EOS Kiss Mは、数年前のAPS-Cセンサーよりダイナミックレンジがかなり広くなっていると感じました。
APS-Cセンサーだって、少し前のフルサイズセンサーに匹敵するほど画質は向上しているんです!
小さくて軽いボディは正義
カメラ屋さんで持ち比べると一目瞭然ですが、フルサイズ機よりもAPS-C機の方がかなりコンパクトで軽量です!
フルサイズ一眼レフを普段使っていると、エントリーモデルのカメラはコンデジのような感覚にさえ感じるほど小さく、いつでも持ち歩きたくなります。
私も仕事の日もカメラ(D750とタムキュー)を持ち歩いているのですが、重さと大きさはやはりネックです。
カバンのスペースも占領してしまい、通勤時まで持ち歩いている人は少ないのではないでしょうか。
しかし、APS-C機ならカメラ本体もレンズもコンパクトなので、持ち歩きやすいサイズ感です。
そのため、不意に訪れるシャッターチャンスも逃しません。
レンズが安い!
一眼レフやミラーレスカメラの魅力は、交換レンズによって撮影の幅が広がることです。
でもレンズは高価なものが多く、購入をためらってしまう方も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫!APS-C用のレンズは、フルサイズ用のレンズに比べて安価です。
レンズによって差は大きいですが、3割から4割ほどAPS-C用のレンズは安く、いろんなレンズを揃えやすいメリットがありますね。
もちろん、センサーのサイズによって画質や表現の幅には違いがありますが、レンズを変えるだけでも、写真の印象は大きく変わります。
様々なレンズを安く試せるAPS-Cの方が、写真をより楽しめるのではないでしょうか!
安く超望遠を楽しめる
カメラを始めたら、広角・標準・望遠の3つのレンズを揃えたいところですよね!
しかし、望遠レンズは高価で、焦点距離が200mmを超えると10万円以上するものも少なくありません。
実は、APS-Cセンサー搭載のカメラなら、フルサイズセンサー搭載のカメラよりも低価格で超望遠を楽しむことができます。
その理由は、APS-Cセンサーでは35mm換算で焦点距離が1.5倍になるためです。
例えば、200mmの望遠レンズをAPS-Cセンサー搭載のカメラに装着すると、35mm換算で300mmの超望遠レンズとして使用できるのです。
つまり、フルサイズセンサー搭載のカメラで200mmの望遠レンズを購入するのに比べて、APS-Cセンサー搭載のカメラなら、10万円前後安く済むというわけです。
写真データの容量が小さい
カメラで撮影した写真を保存する際に、パソコンやHDDの容量を気にする方は多いのではないでしょうか?
APS-Cセンサー搭載のカメラでRAW+JPEGで撮影した場合、1枚あたりの平均データ容量は25MB程度です。
一方、フルサイズセンサー搭載のカメラでは、40MBにもなります。
パシャパシャ写真を撮っていたら、パソコンのHDDがあっという間にいっぱいになってしまう。
パソコンやHDDなどにまでお金を掛けたくないという方は、APS-Cセンサー搭載のカメラを選ぶとよいでしょう。
また、レタッチをする際にも、パソコンのスペックが要求されるので、APS-Cセンサー搭載のカメラの方が、パソコンへの負担が少なく、ストレスフリーに写真を楽しめます!
カメラの機種が豊富
APS-C=エントリーモデルというイメージが持たれやすいですが、APS-Cだって機種は豊富!
エントリー・ミドル・ハイエンドと揃っていますし、APS-Cセンサーを採用しているメーカーも多いです。
データ容量が小さいこともあり、高速連写機が多いのもAPS-Cの特長ですね。
高速連写に35mm換算での望遠、カメラ機材の軽さなどが相まって、動体撮影のスペックが高いモデルが多め。
お子さんやペットを撮りたいとお考えの方は、フルサイズよりもAPS-Cのカメラの方が撮影しやすいはず!
写真は高画質さだけでなく、撮りやすさも重要ですので、取り回しやすいAPS-Cを使っているカメラマンも多くいるんです。
オススメのAPS-Cセンサーを搭載したカメラ
Nikon D500
Nikon D500
NikonのフラッグシップAPS-C機「Nikon D500」
高性能なオートフォーカスに、10コマ/秒の連写性能を備えた動体撮影が得意なモデルです。
高感度もISO51200にまで対応しており、「最強のオールラウンダー」と評されます!
Canon EOS R50
Canon EOS R50
被写体が画面内に入ると自動で検出してトラッキング!人物、動物、乗り物に対して高度な追従性能を発揮。動きまわる被写体にピントを合わせ続けます。
静止画常用ISO感度 ISO100-32000で暗いシーンの撮影もノイズの少ないクリアな仕上がりに。
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【エントリーモデル】RF版のKiss「Canon EOS R50」登場!
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SONY α6700
SONY α6700
APS-Cセンサーを採用している最強のミラーレスが、SONYのα6700です。
このコンデジのようなコンパクトなボディに、最新の画像処理エンジンBIONZ XRを搭載。
被写体認識はフルサイズ機α7R V同様、[人物]、[動物]、[鳥]、[昆虫]、[車/列車]、[飛行機]に対応。
PENTAX KP
PENTAX KP
オートフォーカス遅い。連写が遅いと欠点もありますが、それらを帳消しにする高感度性能の高さが売り!
ISO感度819200という、モンスタースペックを持ったカメラで、もはや三脚要らず!
新製品がなかなか発売されず、他のメーカーならイライラするところですが、PENTAXファンを慣れているようで寛容です。
FUJIFILM X-Pro2
FUJIFILM X-Pro2
この唯一無二と言っていい、エモいデザインが最高にカッコいい!
デザインだけでなくカメラの性能も素晴らしくて、超高評価のカメラなんです。
FUJIFILMはAPS-Cセンサーへの拘りが強く、その画質は「フルサイズに匹敵する」と評価されていますね。
レンズの性能も高く、ファンが多いです。
まとめ
確かにフルサイズセンサーは魅力的です。
「フルサイズに乗り換えれば、もっと良い写真が撮れる!」と思ってしまうのも仕方ありません。
フルサイズセンサーとAPS-Cセンサーには、それぞれメリットとデメリットがあります。
しかし「写真の良さ」は、カメラではなく、撮る人の腕次第です。
得意な要素も異なるので、子供やペットを撮りたいのならAPS-C。
風景などを撮りたいのならフルサイズが向いていると思います。
カメラのスペックは、写真の表現の幅を広げてくれます。
そのため、自分の撮影スタイルや予算に合わせて、適切なカメラを選ぶことが大切です。
APS-Cセンサーにしかない長所もありますので、フルサイズが絶対的に上位の存在とは言えないのです!