※2026年10月24日に内容を更新しました。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
一眼レフを使っていた頃は単焦点レンズがメインでしたが、ミラーレスに乗り換えてからはズームレンズを中心に使っています。
大三元の標準ズームと望遠ズームを使っており、24mmから200mmまでをF/2.8でカバーできます。画角を変えながら撮れる便利さが、すっかり手放せなくなっていました。
どちらも高性能なズームレンズで、明るさにも画質にも不満はありませんでした。
「単焦点レンズはもう必要ないな」とさえ思っていたほどです。
ところが、単焦点の超望遠レンズ「NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S」を購入して、単焦点レンズならではの描写の良さを改めて実感しました!使って感じた解像感やボケの違いを、作例とともにお話しします。
単焦点レンズのメリットは?画質・明るさとズームとの違い
単焦点レンズは焦点距離を変えるズームができません。
たとえば50mmの単焦点レンズなら、50mmの画角で撮るレンズということ。構図を変えるときは撮影位置を工夫します。
画角を瞬時に変えられない不便さはありますが、
単焦点レンズは、明るい開放F値や描写性能を追求しやすいのがメリットです!
例えば
たとえば標準ズームレンズは、24mmから70mmまで幅広い焦点距離で良好な画質を得られるよう設計する必要があります。
一方、単焦点レンズは24mmなら24mm、50mmなら50mmという一つの焦点距離に合わせて光学系を設計できるため、解像感や収差の少なさを追求した高画質なレンズを作りやすいという利点があります。ただし、単焦点なら必ずズームより高画質というわけではなく、製品ごとの設計や撮影条件にも左右されます。
更に
もう一つのメリットが、開放F値の小さい明るいレンズを選びやすいこと。
ズームレンズでは開放F値2.8が明るい製品の代表格ですが、単焦点レンズならF/1.8の比較的手に取りやすいモデルもあります。F/1.4やF/1.2といった、さらに明るいレンズも選べますね。
同じ焦点距離や撮影距離などの条件なら、開放F値が小さいほど背景を大きくぼかしやすく、暗い場所でもシャッタースピードを確保しやすくなります。
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR SとNIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
僕が使ってきたズームレンズの中で、特に画質が良いと感じているのが「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」です。
標準ズームの「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」も気に入っていますが、僕の好みではNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sの描写がさらに一段上。ピントを合わせた部分のシャープさと、背景のまとまり方が好きなんです。
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sは本当に気に入っていて、風景・ポートレート・野鳥撮影まで、さまざまな場面に持ち出していました。
「これを超える描写のレンズには、しばらく出会わないだろう」と思っていました。(※400 f/2.8や600 f/4は除外して)
その考えを変えたのが、超望遠単焦点「NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S」でした。
購入後、まだ使い慣れていない初日の撮影から、解像感・クリアさ・自然なボケに驚きました。
僕が撮った写真では、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sで感じていた良さを、さらに強く実感できたんです。焦点距離も撮影条件も異なるので、レンズ自体の性能差を厳密に検証した比較ではありませんが、その描写は印象に残りました。
感覚的には、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR SがフルHDテレビなら、NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sは4Kテレビ。
それほど、写りの細かさに違いを感じたということです。
思わず撮影画像を拡大して見入ってしまいました。
※上の写真は大体同じ距離から撮影しています。ただし、焦点距離が違うため被写体の大きさや背景の写り方も変わります。
比較すると・・・
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sで撮った写真も十分きれいですが、この作例では羽毛の細部が少し柔らかく見えました。
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sで撮った写真は暗めの場所でも羽毛の細部がくっきり。背景もすっと自然にぼけて、被写体が浮かび上がるように感じました。400mmならではの大きな写りも、細部の見え方に影響しています。
こちらのカモメの写真も、顔の部分をトリミングして拡大してみると……
羽毛の一本一本まで細かく見え、瞳の丸みまで感じられる描写です。
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sの画質には満足していたのですが、NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sでは、さらに鮮明な写りを味わえました。野鳥の羽毛や目の表情を写したい僕にとって、これは大きな発見でした。
大三元ズームは「単焦点のような画質」と評されることもありますが、単焦点ならではの描写に改めて惹かれました。もっとも、70-200mmと400mmでは被写体を写す倍率や背景の圧縮感も変わります。僕が感じたのは、あくまで実際の撮影での印象です。
単焦点レンズの描写に魅せられて、再びレンズ沼へ
単焦点レンズの描写に改めて感動した結果……また始まってしまうのが「単焦点レンズ沼」
Zレンズのズームは画質も使い勝手も良く、今でも気に入っています。それでも、あのクリアな描写を別の焦点距離でも味わえるなら、つい次の単焦点レンズが欲しくなってしまうんですよね。
この記事を執筆した当時、僕が欲しいと思っていた単焦点レンズは「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S(仮称)」でした。
当時はロードマップに掲載された段階でしたが、その後「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」として正式発表され、2023年10月13日に発売されました。この記事で触れているのは、発売前に期待していた頃の気持ちです。
お花やポートレート撮影に使いたい焦点距離ですし、僕の用途ではNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sと重なる部分もあります。当時は、ズームを売却してでもNIKKOR Z 135mm f/1.8 S(仮称)を手に入れたいと考えるほどでした。
メーカーの公式作例を見るだけでは、自分の撮り方に合う描写かどうか、判断が難しいこともあります。
まとめ
ズームレンズの性能は大きく進化しています。それでも今回の撮影を通して、単焦点レンズが持つ「解像感」や「自然なボケ」の魅力を再認識しました。
とはいえ、単焦点レンズはズームできないぶん、撮影中に立ち位置を変えたりレンズを交換したりする手間があります。レンズ交換が増えると、センサーにほこりが付くリスクにも気を配りたいところ。
複数の焦点距離を使い分けるなら、持ち歩くレンズの本数が増えるのもデメリットですね。
それでも、NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sで感じた描写には、そうした不便さを受け入れてでも使いたくなる魅力がありました。
画質やボケの表現を追求したい方は、単焦点レンズを選択肢に入れてみると面白いと思います。便利なズームと、好きな画角をじっくり楽しめる単焦点。どちらも良さがありますが、僕はまた単焦点レンズの奥深さにはまってしまいそうです!
よくある質問(FAQ)
Q1:単焦点レンズはズームレンズより必ず高画質ですか?
必ずしもそうではありません。単焦点レンズは一つの焦点距離に特化した設計ができ、解像感や明るさを追求しやすい一方、高性能なズームレンズも優れた描写をします。画質はレンズごとの光学設計や絞り、撮影条件を踏まえて比べることが大切です。
Q2:単焦点レンズのF値が小さいと、どんなメリットがありますか?
同じ焦点距離や撮影距離などの条件なら、背景を大きくぼかしやすくなります。また、絞りを開けることで光を多く取り込めるため、暗い場所でもシャッタースピードを確保しやすいのが利点です。ただし、開放F値や焦点距離が異なるレンズのボケ量は、単純には比較できません。
Q3:70-200mmと400mmの撮影写真で画質を比較できますか?
作例から写りの傾向や筆者の好みは分かりますが、光学性能を厳密に比較することはできません。焦点距離が違えば被写体の写る大きさや背景の見え方も変わり、撮影条件によって解像感の印象も変化します。この記事の比較は、実際に使用して感じた描写の違いとしてご覧ください。
Q4:野鳥撮影には単焦点レンズとズームレンズのどちらが向いていますか?
狙う鳥の距離や動きによって変わります。超望遠単焦点は遠くの鳥を大きく写すのに役立ちますが、画角を素早く変えられないため、近づいてくる鳥を追いにくい場面もあります。構図の柔軟さを重視するなら望遠ズームも有力な選択肢です。
Q5:単焦点レンズとズームレンズ、初心者はどちらを選べばよいですか?
まずは幅広い画角を試せるズームレンズが使いやすいと思います。よく撮る焦点距離や好きな構図が分かってきたら、その画角の単焦点レンズを検討すると選びやすくなります。単焦点ならではの明るさやボケを楽しみたい方にもおすすめです。
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