※2024年4月30日内容を更新しました。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
かつて写真撮影の主役だったコンデジも、スマートフォンの台頭により存在感を失いつつあります。
しかし、そんな中でも根強い人気を誇るのが、高性能を備えた「高級コンデジ」です。
ミラーレスや一眼レフほど本格的な撮影は求めていないけど、本格的なカメラで写真を楽しみたい、サブカメラが欲しいという方にピッタリです。
中でも異彩を放つのが、ズームレンズではなく単焦点レンズを搭載した「スナップシューター」と呼ばれる高級コンデジ。
ミラーレスや一眼レフにも匹敵する高画質ながら、コンパクトで持ち運びやすいのが魅力です。
スナップシューターの代表格といえば、RICOH GRシリーズとFUJIFILM X100シリーズ。
今回、両社の最新モデル「GR III」と「X100V」を徹底比較し、それぞれの魅力と違いに迫ります!
記事の信頼性
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【比較:イメージセンサー】GRIII vs X100V
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm-x.com/ja-jp/)
イメージセンサーと言うのは昔のフィルムの代わりとなるもので、画質に直結する重要な要素です。
- RICOH GRIII:2424万画素APS-Cセンサー
- FUJIFILM X100V:2610万画素APS-Cセンサー(裏面照射型)
圧倒的な高画質!FUJIFILM X100V
X100Vは、2610万画素APS-Cセンサー(裏面照射型)を搭載しています。裏面照射型センサーは、従来のセンサーよりも多くの光を取り込むことができ、高感度性能やノイズ性能に優れています。
さらに、X100Vはハイエンドミラーレスカメラ「X-T3」と同じセンサーを採用しており、その画質はまさに一眼レフカメラ並と言えます。
新開発エンジンで高感度を実現!RICOH GRIII
一方、GRIIIは2424万画素APS-Cセンサーを搭載しています。裏面照射型センサーではないものの、新開発の画像処理エンジンと高性能プロセッサー「アクセラレーターユニット」を搭載することで、高感度性能を大幅に向上させています。
イメージセンサーが優れているのは「FUJIFILM X100V」
イメージセンサーはハイエンドミラーレス「X-T3」に使っている物をそのまま採用した、FUJIFILMの方が優れていそうですね。裏面照射型となっており、より多くの光を取り込む構造となっています。
なお、GRIIIとX100Vは、どちらもローパスフィルターレス仕様となっています。ローパスフィルターは、モアレや偽色などの発生を抑えるために使用されるフィルターですが、その一方で画質を若干低下させてしまうというデメリットもあります。
ローパスフィルターレス仕様にすることで、よりシャープな解像度とクリアな画質を実現することができます。
【比較:高感度性能】GRIII vs X100V
※画像引用元:RICOH(http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/)
暗い室内や夜の街中など、暗い場面でシャッタースピードを稼ぐのに必要なのがISO感度。
- RICOH GRIII:常用ISO100~102400
- FUJIFILM X100V:常用ISO160~12800(拡張ISO80~51200)
数値上は、GRIIIの方が圧倒的に高い常用ISO感度を誇ります。ISO102400まで対応することで、暗い場面でもシャッタースピードを確保し、手ブレを抑えた撮影が可能になります。
一方、X100Vは拡張ISOを含めると12800まで対応しますが、GRIIIほどの高感度には対応していません。
高感度時のノイズが少ないのは「FUJIFILM X100V」
高感度性能はISO感度の高さだけでなく、ISO感度を上げた時のノイズの少なさも重要となります。
高感度性能は、ISO感度の高さだけでなく、ノイズの少なさも重要です。
【RICOH GRIII】
- 高感度になるとノイズが目立ち始める
- ISO6400以上になると、ノイズが目立ち、写真が粗くなる
【FUJIFILM X100V】
- 高感度でもノイズが少ない
- ISO6400以上でも、ノイズが目立ちにくく、自然な写真が撮れる
海外サイトの検証によると、X100Vの方がGRIIIよりもノイズが少ないという結果が出ています。
RICOH GRIIIはISO102400まで使えるメリットがありますが、ノイズの少なさという点ではFUJIFILMが有利のようです。
【比較:レンズの違い】GRIII vs X100V
※画像引用元:RICOH(http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/)
スナップシューターと言うことでGRIIIとX100Vともに単焦点レンズを搭載しています。
GR III | X100V | |
焦点距離 | 28mm (35mm換算) | 35mm (35mm換算) |
開放F値 | F2.8 | F2.8 |
最短撮影距離 | 0.1m | 0.1m |
マクロモード | 搭載 (0.06m~0.12m) | 非搭載 |
レンズ構成 | 4群6枚 (非球面2枚) | 6群8枚 (非球面2枚) |
※焦点距離は35mm換算後の数値です。
広角やマクロで撮るならGRIII、スナップやポートレートを撮るならX100V
焦点距離はGRIIIが28mm、X100Vが35mmですので差があります。
最短撮影距離は両者とも最短10cmですので、かなり寄れるレンズ!カフェなどのテーブルフォトも余裕で出来ます。
【RICOH GRIII:28mm】
- 広角レンズなので、風景や街並みを広く写すのに適しています。
- ダイナミックな構図を作りやすいのが特徴です。
- マクロモードが搭載されており、マクロでは最短6cmまで寄ることが可能。
【FUJIFILM X100V:35mm】
- 人間の視角に近い画角なので、自然な描写が可能です。
- ポートレートやスナップ写真に適しています。
【比較:本体サイズの違い】GRIII vs X100V
コンデジを選ぶなら、やっぱり持ち運びやすさは重要ですよね! 比較したところ、サイズや重量は大きな差が出ました。
GRIII | X100V | |
---|---|---|
幅 | 109.4mm | 128mm |
高さ | 61.9mm | 74.8mm |
奥行 | 33.2mm | 53.3mm |
重量 | 257g | 478g |
コンパクトで軽量なのは「RICOH GRIII」
上記の比較表の通り、GRIIIはX100Vよりも圧倒的にコンパクトで軽量です。シャツのポケットやカバンにもスッと収納でき、気軽に持ち歩けます。
一方、FUJIFILM X100Vは、多機能でファインダーも備ていますので、サイズの部分ではGRIIIのコンパクトさには及びません。
どっちが最強のスナップシューターなのか?
私個人の意見になりますが、スナップシューターと言うことで考えれば、GRIIIが最強のスナップシューターではないでしょうか。
GRIII
- コンデジ並みのコンパクトサイズで、ポケットにもスッと入る
- スマートフォンより少し重い程度で、気軽に持ち運べる
- 一瞬のシャッターチャンスを逃さない、究極の機動力を誇る
X100V
- GRIIIより一回り大きいサイズで、本格的なカメラとしての風格
- ファインダー搭載で、構図をじっくりと考えることができる
- 画質も同社のミラーレスと同じ、第4世代のセンサー・画像処理エンジンを搭載しており、高画質な写真を撮影できます。
- 写真を撮る喜びを存分に味わえる、ワンランク上のスナップシューター
スナップシューターらしい機動力の高さを求めるのならRICOH GRIII。
画質や表現力も求めるのならFUJIFILM X100V。
このような感じで選ばれると良いかと思います!
RICOH GRIIIのスペックと作例
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【RICOH GRIII】高評価まちがい無しの高級コンデジが帰ってきた!
※画像引用元:RICOH(http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/index.html) こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です! 待ちに待った人も多いことでしょ ...
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※画像引用元:RICOH(http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/)
発売日 | 2019年3月15日 |
タイプ | コンデジ |
センサーサイズ | APS-C |
画素数 | 2424万画素 |
高感度 | ISO100~102400 |
連写速度 | 4コマ/秒 |
シャッタースピード | 30~1/4000秒 |
レンズ焦点距離 | 28mm(35mm換算値) |
レンズF値 | F/2~F/16 |
液晶モニター | 3インチ・103.7万ドット |
ファインダー倍率 | - |
ファインダー視野率 | - |
撮影可能枚数 | 200枚 |
記録メディア | SDHCカード SDカード SDXCカード |
Wi-Fi | ○ |
Bluetooth | ○ |
NFC | × |
本体サイズ | 109.4(幅)x61.9(高さ)x33.2(奥行) mm |
重量 | 257g |
実売価格 | 92,000円前後 |
FUJIFILM X100Vのスペックと作例
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【FUJIFILM X100V】フィルムの色味を簡単に出せる高級コンデジがモデルチェンジ!
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です! RICOH GRIIIと同じく、スナップシューターとして人気の高いカメラですね。 PVの件で炎上してしまいましたがカメラはとて ...
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※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm-x.com/ja-jp/)
発売日 | 2020年2月27日 |
タイプ | コンデジ |
センサーサイズ | APS-C |
画素数 | 2610万画素 |
高感度 | ISO100~12800 |
連写速度 | 11コマ/秒 |
シャッタースピード | 4~1/32000 秒 |
レンズ焦点距離 | 35mm(35mm換算値) |
レンズF値 | F/2~F/16 |
液晶モニター | 3インチ・162万ドット |
ファインダー倍率 | OVF:0.52倍 EVF:0.66倍 |
ファインダー視野率 | OVF:95% EVF:100% |
撮影可能枚数 | 350枚 |
記録メディア | SDHCカード SDカード SDXCカード |
Wi-Fi | ○ |
Bluetooth | × |
NFC | × |
本体サイズ | 128(幅)x74.8(高さ)x53.3(奥行) mm |
重量 | 478g |
実売価格 | 160,000円前後 |
まとめ
スナップシューターという似たカメラですが、中身は全く違いますのでどちらにされるか悩みますね。
GRIII まとめ
- スナップ撮影の役割をより大きく果たしてくれるのはGRIII。
- サイズがコンパクトで手軽で持ち運べる。
- 4段分の手ブレ補正が搭載されており、とっさの場面で雑に撮影してもなんとかなりそう。
X100V まとめ
- より写真としての拘りを詰め込みたいのならX100V。
- レンズが交換できないだけのミラーレスと言っていい高性能さで、高画質な写真を撮影できる。
- フィルムシミュレーションを使えば、より印象的なスナップ写真になるでしょう。
撮影スタイルに合う方のカメラを選びましょう!
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