こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
先日記事でご紹介しました「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」と同時発表されたもう1つのマクロレンズ。
それが「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」です。
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NIKKOR Z MC 50mm f/2.8の特長
ZマウントはまだタムロンやSIGMAなど、大手サードパーティーが参入していませんので、純正のマクロレンズが登場するのを待っていた人も多いと思います。
FマウントのAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDから、約13年ぶりに登場した標準マクロレンズの特長を見ていきましょう!
Zマウントだからこその高い解像度
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8は性能重視の「S-line」のレンズではありませんが、Zマウントのレンズであるため非常に高い解像度を持っています。
ZマウントはNikonが50年以上振りに新開発した新型マウントで、光学設計の自由度が高まり、非常に高性能なレンズを作れるようになりました!
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ポイント
- NIKKOR Z MC 50mm f/2.8のレンズ構成は7群10枚。
内、EDレンズ1枚・非球面レンズ1枚が使用されています。
色収差や球面収差を抑えることで、高い解像度を実現!
開放F/2.8からでもモヤっとせず、スッキリした描写力を持っていますね。
予想外にコンパクトなレンズ
私自身が焦点距離の短いマクロレンズを使ったことが無いせいもありますが、マクロレンズとはそこそこレンズの長さがあるものだと思っていました。
ですがNIKKOR Z MC 50mm f/2.8は全長が非常に短く、最大径もそこまで大きくないので非常にコンパクトな印象です。
シンデレラレンズとかと変わらないサイズ感ですよね。
重量も260gと非常に軽量に仕上げられています。
マウントは異なりますが、前モデルと言っても良い「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」と比較してみると。
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 | AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED | |
全長 | 66mm | 89mm |
最大径 | 74.5mm | 73mm |
フィルター径 | 46mm | 62mm |
重量 | 260g | 425g |
最大径だけはZマウントの影響なのか大きくなっていますが、レンズの全長は23mmサイズダウン。
重量も165g軽くなっています。
フィルターも46mmに対応となっていますので、フィルター代を抑えることが出来る。
最短撮影距離0.16mの接写力
マクロレンズなので、当然被写体にグッと寄って撮影することが出来ます。
通常のフルサイズ用50mmレンズは、最短撮影距離0.4~0.45mとなっていることが多いですよね。
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8は最短撮影距離0.16mと、かなり被写体に近づくことが出来ます。
レンズ先から被写体までの距離だと0.05m(5cm)まで寄れるんです!
通常の50mmではカフェなどで撮影するのはちょっとキツイ。
少し立ち上がらないとピントが合わせれませんが、NIKKOR Z MC 50mm f/2.8だと座ったまま難なくお料理やドリンクの撮影が出来ます!
逆光耐性も上々
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8はS-lineのレンズでは無いこともあってか、Nikonお得意の「ナノクリスタルコート」と「アルネオコート」どちらも採用されていません。
しかし作例で見る限りでは逆光耐性もなかなか高そうで、フレアやゴーストは見受けられませんでした。
発売されて実際に使ってみると、もちろんフレアやゴーストが出てしまう事はあると思いますが、逆光にも強いレンズだと思います!
ナノクリとアルネオが採用されていないのに、ヌケ感がある描写も凄いですね。
価格を間違えているじゃないかと思うレンズです!
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8の公式作例
※画像引用元:Nikon
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8のスペック
発売日 | 2021年6月25日 |
対応マウント | Nikon Zマウント |
フルサイズ対応 | 〇 |
レンズ構成 | 7群10枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
焦点距離 | 50mm |
最短撮影距離 | 0.16m |
最大撮影倍率 | 1倍 |
開放F値 | F/2.8 |
画角 | 47° |
手ブレ補正 | × |
防塵 | 〇 |
防滴 | 〇 |
フィルター径 | 46mm |
本体サイズ | 74.5x66mm |
重量 | 260g |
実売価格 | 77,000円前後 |
まとめ
良いレンズが登場しましたね!
105mmのマクロも欲しいですが、こっちの50mmも気になっちゃいます。
NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sと比べると、ナノクリ・アルネオコートが無い。
手ブレ補正が無いなど、S-line出ないが故のスペックダウンもありますが、作例を見るとどれも描写が素晴らしいですので、あまり気にしなくて良いレベルかも。
価格差は約40,000円となっていますので、焦点距離の違いだけで選んでOKだと思います。
万能に使えるのはNIKKOR Z MC 50mm f/2.8。
ポートレートやボケ感が欲しい方はNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sですかね。
早く色んな方の作例が見てみたいレンズです!