こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
Nikonの新たなミラーレス「Z7/Z6」と共に、Zマウントレンズも登場しました。
Zマウントに変わったのですが、マウントを変えた理由は何でしょうか?

Nikonユーザーとしては、もちろん今までのFマウントレンズが使える方が嬉しいですよね。
マウントを変えて「新しいレンズで儲けよう!」なんて卑しい考えでは決してありません。
ZマウントはFマウントを大きく上回る、光学性能を引き出すことが可能な次世代マウントなんです!
Zマウントとは?
Zマウントとは
Zマウントは内径55mm。
フランジバック16mmの、広く薄いマウントとなっています。
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ちなみにFマウントは内径44mm、フランジバック46.5mmとなってます。
※詳細な資料がなかなか見つけられなかったので、誤差があるかもしれません…。

メリット
内径が大きいほど、大口径レンズの設計がしやすくなりますし、明るいレンズを開発しやすくなるメリットがあります。
デメリット
デメリットは大きい分、ボディやレンズも巨大化してしまうことでしょうか。
新しいNikonのZレンズも、光学性能が高いレンズが登場する予定ですが、レンズはミラーレス用としては大きいものばかりですね。
設計の自由度が増したZマウントは、これまでのFマウントの神レンズを超えるレンズが次々に登場するのでは無いかと思います!
またZマウントでもFマウントレンズが使えるようになる、「マウントアダプター FTZ」も登場!

ポイント
I NIKKOR以降のほぼすべてのレンズが使用できますので、これまでのレンズ資産がムダになることはありません。
しかも何と、FマウントレンズもZ7/Z6のボディ内手振れ補正の恩恵が受けられるので、手振れ補正が搭載されていなかった単焦点レンズでの撮影がより快適に行えるようになります!
Zマウントレンズの凄さ
※画像引用元:Nikon(http://www.nikon-image.com/)
マウント口径が大きくなったことで、これまでは物理的に不可能だったレンズ設計が出来るようになります。
Nikonがしきりにアピールしていたのがf/0.95のレンズを登場させること。
これまでにもf/1を下回るレンズはありましたが、Nikonとしては初めてではないでしょうか?
f/1.2のレンズはこれまでにありましたが、f/1以下のレンズは私の記憶にないです。
これまでより明るいレンズが作れるようになりましたので、f/0.95やf/1.2など今のレンズラインナップよりも一段と明るいレンズが登場予定となっています。
※従来のFマウントレンズとZレンズの画質の違いはこちらの記事からどうぞ!
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Nikon Z7とZマウントレンズが狂おしいほどに欲しい!
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ZマウントはFマウントと一線を画す超高画質
※Nikon Z6+NIKKOR 24-70mm f/2.8 Sで撮影
私はNikon Z6とZマウントのNIKKOR 24-70mm f/2.8 Sを購入しましたが、
Fマウントレンズと比べるとまさに新次元のレンズだと感じました!
まず解像感が全く違っていて、Zマウントのレンズは目が覚めるほどシャープに写ります。
従来のレンズは画面中央が最も画質が良く、端に行くほど画質が低下するのですが、Zマウントのレンズは周辺の画質もあまり劣化することなく高画質を維持していますので、これまでの写真とは明らかにワンランク上に見える写真が撮れてしまいます。(単焦点レンズだけでなく、24-70mmのズームレンズでも同じでした)
画質に関してはただただ圧巻で、これがNikon新時代のレンズかと驚きしかありませんね。
Zマウントレンズ(NIKKOR 24-70mm f/2.8 S)を何枚か貼っておきます。
Zマウントのレンズラインナップ
※画像引用元:Nikon(http://www.nikon-image.com/)
2018年発売予定
・NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
・NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
・NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Zレンズの小三元になるであろう24-70mmズームレンズと、広角35mmに標準50mm単焦点レンズが、Z7と同時発売される予定です。
この3つは全て、高級路線であるS-lineのレンズなので、100,000円前後します。
ボディと一緒に買い揃えるには、お財布がかなり痛い…。
2019年発売予定
・NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct
・20mm f/1.8 S
・85mm f/1.8 S
・24-70mm f/2.8 S
・70-200mm f/2.8 S
・14-30mm f/4 S
2019年にはZレンズの目玉商品である「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」が登場予定。
伝説となっている神レンズ「Noct」の名前を復活させ、Zマウントの性能を活かしたF/0.95のとんでもないレンズ。
またF/2.8通しのズームレンズ、標準と望遠の大三元レンズが登場予定予定となっています。
超広角の20mm単焦点に、ポートレートに最適な85mm単焦点レンズも予定されています。
追記
2019年10月についに「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」が発売しました!
発売前は700,000円から800,000円くらいになるのでは?と予想されていましたが、それを大きく上回る1,265,000円(税込み)というとんでもないお値段での登場となりました。

とも言われていましたが、蓋を開けてみるとこれほども高額なレンズに関わらず注文が殺到!
生産が追いつかなく、発売してまもなく受注を一時ストップする売れ行きを見せています。
2020年発売予定
・24mm f/1.8 S
・50mm f/1.2 S
・14-24mm f/2.8 S
広角の大三元レンズに、広角24mmと50mm単焦点レンズが登場予定。
現在、販売予定されているのは全てS-lineのレンズのみ。
50mm f/1.8のレンズが定価で83,500円もすることを考えると、軒並み100,000円半ばくらいのお値段になるかと…。
NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctと大三元ズームレンズは、300,000円は超えると思いますが、さすがに400,000円を突破しちゃうとアマチュアには買えない品になりますね。
発売日未定
今のところ発売時期や価格は未定ですが、2021年ごろまでにはだいぶZレンズが充実しそうな感じですね!
Nikonの経営状態が芳しくないようですので、Zシステムでなんとか巻き返しえほしいところです。
Zマウントのダメなところ
これまで良いことばかり書いてきましたが、Zマウントにも残念なところがあります。
Zマウントの設計が非公開となっているため、SIGMAやタムロンといったサードパーティ製のレンズが登場しないんです…。
Nikonは過去にニコンの一眼レフ、D5300などでSIGMA製レンズを使うと、オートフォーカスや手振れ補正が作動しなくなる嫌がらせのようなことをしたことがあります。
そして今回は根本的にレンズを作らせないために、Zマウントの設計は非公開…。
やけにサードパーティ製レンズを嫌っているようですが、Zマウントのレンズは出そろうのにまだまだ時間がかかります。
しかも高価なレンズばかりのラインナップですので、いろいろなレンズを楽しむことは金銭的に難しい。
だからこそFマウントとの互換性だけでなく、Zマウントに対応したサードパーティ製レンズがあれば、もっとZマウントが盛り上がると思うのですが…。
最低でもS-Lineレンズが出そろうまでは、非公開のままだと思いますのでこれだけが残念なポイントですね。