こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
先日登場した、動体撮影に特化したモデル「FUJIFILM X-H2S」に続き、解像力に特化したモデル「FUJIFILM X-H2」が登場しました。
元々APS-C機の中では画質に定評のあるFUJIFILMだけに、4020万画素の高画素モデルは写りが非常に気になる所ですね!
FUJIFILM X-H2とは
2022年9月に登場した、FUJIFILMの新たなフラッグシップモデル。
APS-C機最高の高画素機となっており、非常に高精細な写真撮影と、8K/30pの動画撮影に対応しています!
1億6000万画素の写真が撮れる「ピクセルシフトマルチショット」
肌を滑らかに撮ることが出来る「「スムーススキンエフェクト」」など便利な機能も追加されており、混戦となっているAPS-C界でもトップクラスの性能のカメラとなっていますね。
APS-C最高画素数「4020万画素」
※画像引用元:フジフイルム
X-Trans CMOS 5 HR搭載
FUJIFILM X-H2は進化初の第5世代イメージセンサー「X-Trans CMOS 5 HR」を搭載。
画像処理エンジンは「X-processor5」を採用。
APS-C機初の4000万画素越えを達成しました!
正直なところ「大丈夫なのか?」と思っていましたが、沢山の作例を見る限りそれは杞憂でした。
とても解像感のある写真が撮れ、階調も豊かです。
特に黒色に強い印象で、シャドー部のグラデーションの表現が素晴らしいなと感じました。
4020万画素をフルに活かし切るには、高性能なレンズも必須となります。
FUJIFILM公式から発表されている推奨レンズ
- XF16mmF2.8 R WR
- XF18mmF1.4 R LM WR
- XF23mmF1.4 R LM WR
- XF23mmF2 R WR
- XF27mmF2.8 R WR
- XF30mmF2.8 R LM WR Macro
- XF33mmF1.4 R LM WR
- XF35mmF2 R WR
- XF50mmF1.0 R WR
- XF50mmF2 R WR
- XF56mmF1.2 R WR
- XF80mmF2.8 R LM OIS MACRO
- XF90mmF2 R LM WR
- XF200mmF2 R LM OIS WR
- XF8-16mmF2.8 R LM WR
- XF16-55mmF2.8 R LM WR
- XF18-120mmF4 LM PZ WR
- XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
- XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR
- XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
- XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR
上記のレンズを使う事で、4020万画素の世界をフルに楽しむことが出来ます!
常用感度ISO125
※画像引用元:フジフイルム
常用感度ISO125
第4世代までのモデルはISO160スタートでしたが、第5世代ではISO125スタートとなりました。
より広いダイナミックレンジに期待出来ますね!
4020万画素と大幅に画素数が上がったことで、心配なのはノイズ耐性。
FUJIFILM X-H2はノイズを非常に抑えており、APS-C機で4000万画素オーバーだから高感度性能は壊滅的…と言うことは無さそうです。
作例で見るとISO3200まではキレイに撮影することが出来ます。
ISO6400までは見れる画質で、ISO12800は流石にノイズだらけで、デティールも失われている感じですね。
高ISOを多用する方には、やはり高画素らしいデメリットが出てしまいますが、ISO6400以下で撮影することが多い方には大丈夫そう。
いまはノイズを抑えるソフトの進化も凄いですので、ISO6400以下ならそれで対応出来そうです!
AIで大幅にパワーアップしたオートフォーカス
※画像引用元:フジフイルム
パワーアップしたAF
FUJIFILM X-H2Sと同様に、AIのディープラーニング技術を用いて開発された「被写体検出AF」が搭載されています。
人物(顔)・人物(瞳)・動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車をカメラが自動認識し、最適なオートフォーカスが作動。
最速0.02秒でピントが合います。
FUJIFILM X-H2Sとほぼ同等のAFシステムですが、特化している部分が異なっており、動体撮影はFUJIFILM X-H2Sに劣り、トラッキング性能(追従性は)は控えめ。
その代わりに高周波被写体AF性能は、FUJIFILM X-H2の方が優れています。
高周波被写体AF性能は、簡単に言ってしまうと背景などがゴチャゴチャした場所でも、正確にピントが合わせられると言う事です。
なので風景撮影やポートレート撮影で、より高精度なピント合わせが出来るようになっていますね!
最大7.0段のボディ内手振れ補正
※画像引用元:フジフイルム
最大7.0段のボディ内手振れ補正
FUJIFILM X-H2は7.0段ボディ内5軸手ブレ補正(IBIS)を搭載。
数年前まで、ボディ内手振れ補正の搭載を、頑なに嫌がっていたメーカーとは思えないほど高性能!
業界最高性能と言うわけではありませんが、7.0段手振れ補正は夜の撮影でも三脚が要らないレベル。
かなり強力な手ブレ補正となっております。
またカメラ本体側の手ブレ補正になりますので、手ブレ補正が搭載されていないレンズでも、手ブレ補正の恩恵を受けられるようになりますので、古いレンズなどの活躍機会が増しますね!
1億6000万画素の写真撮影
※画像引用元:フジフイルム
1億6000万画素の写真撮影
FUJIFILM Xシリーズに初めて搭載されたピクセルシフト撮影機能「ピクセルシフトマルチショット」
この機能と専用ソフト「Pixel Shift Combiner」を使う事で、最大1億6000万画素の写真を撮影出来ます。
最大で20枚の写真を撮影し合成することが出来ますが、PENTAXやOM-SYSTEMの様に手持ち撮影には対応していませんので、三脚を使っての撮影となります。
1億6000万画素の写真は、非常に細かい所まで写してくれるので、風景写真や物撮りで狙って見たいですね。
ちなみに写真のデータ量は約700MBとなりますので、多用するとパソコンのHDDが早々に満タンになってしまいます…。
8K/30pの動画撮影
8K/30pの動画撮影
FUJIFILM X-H2は「8K/30P 4:2:2 10bit」に対応しています。
20万円代のカメラで8K撮影が出来るとは驚きですね。
更に8Kオーバーサンプリング高品質4K動画「4K HQ」にも対応。
8K画質から4K動画を出力しますので、通常の4K動画より高画質となります。
動画撮影記録時間は8K/30pで120分まで可能。
夏場は熱が厳しいと思いますので、別売りオプションの「冷却ファン FAN-001」を使用するのが好ましいですね。
FUJIFILM X-H2の公式作例
※画像引用元:フジフイルム
FUJIFILM X-H2のスペック
発売日 | 2022年9月29日 |
タイプ | ミラーレス |
レンズマウント | FUJIFILM Xマウント |
センサーサイズ | APS-C |
画素数 | 4020万画素 |
高感度 | 標準:ISO125~12800 拡張:ISO64、80、100、25600、51200 |
連写速度 | 約20コマ/秒(電子シャッター、1.29Xクロップ時) 約15コマ/秒(メカニカルシャッター使用時) |
シャッタースピード | 電子:1/180000秒~15分 電子先幕・メカニカル:1/8000秒~15分 |
AF測距点 | 425点 |
液晶モニター | 3型(インチ)・162万ドット |
ファインダー倍率 | 0.8倍 |
ファインダー視野率 | 100% |
撮影可能枚数 | ファインダー使用時:510枚 液晶モニタ使用時:540枚 |
記録メディア | SDカード SDHCカード SDXCカード CFexpressカードTypeB |
Wi-Fi | ○ |
Bluetooth | ○ |
NFC | × |
本体サイズ (幅)x(高さ)x(奥行) | 136.3x92.9x84.6mm |
重量 | 579g |
実売価格 | 255,000円前後(ボディのみ) |
FUJIFILM X-H2 まとめ
APS-C最高画素数として登場した「FUJIFILM X-H2」
FUJIFILMの高画素を担当する、新たなフラッグシップモデルです。
画質だけでなく、FUJIFILM X-H2S譲りのオートフォーカス性能。
メカシャッターで15コマの連写速度など、その他の撮影スペックも高い!
便利な機能も追加されており、写真が楽しく撮れるカメラですね。
欠点とすれば、やはり高感度耐性。
APS-C機で4020万画素という点を踏まえれば、かなりノイズを抑えられていますが、ISO12800でも普通に見れる写真が撮れるカメラが多い中、FUJIFILM X-H2のISO12800は流石に厳しい所です。
とは言え、動体撮影をされる方はFUJIFILM X-H2Sを使われるでしょうし、FUJIFILM X-H2を使われる方は風景やポートレート撮影が多いと思いますので、あまり暗い環境で高いISO感度を必要としないと思います。
風景だったら三脚を使うでしょうし、ポートレート撮影だと被写体が撮れませんからね。
なので、カメラの性格を考えれば高感度に弱いと言うのは、さほど気にしなくても良さそうです。
各社APS-Cミラーレスに力を入れていますが、APS-C機を多く作っているFUJIFILMは頭1つ抜け出したカメラを出してきましたね。
お値段は高いですが、買って後悔しないカメラに仕上がっています!
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※2024年3月26日に内容を更新しました。 こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です! 2022年末にFUJIFILMから登場した2つのカメラ、「X-H2」と「X-T5」 あまり価格差が無いので、 ...
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