※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
ついにキヤノンからもフルサイズミラーレスが発表されました!
その名は「Canon EOS R」
ニコンがフルサイズミラーレス「Z7」・「Z6」を発表してから、間髪いれずにキヤノンもフルサイズミラーレスに参入です。
これでフルサイズミラーレスを販売しているのは、ニコン・キヤノン・ソニーの3社となりました。
一眼レフの2大メーカーが参入したことで、ソニー1強の時代は終わりを迎えるのか?
EOS Rはどんなカメラ?
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
キヤノンはミラーレスへの参入が遅れていましたが、ここ最近はEOS Kiss Mをはじめとするエントリーモデルのミラーレスを次々と発売。
そしてやっと出たフルサイズミラーレスがEOS Rなのです。
キヤノンの一眼レフ「EOS 5D Mark IV」のミラーレスバージョンと言えるモデルでありますが、最大の違いはレンズマウント。
EOS Rには新しいRFマウントが採用されました。
ニコンのZマウントと同様に、大口径化/ショートバックフォーカスとなっていて、従来のEFマウントレンズに比べ高解像度でグラデーションの再現度が上がるのが期待でき、これまでよりもF値の明るいレンズが設計できるようになっています。
画素数は3030万画素
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
このスペックが目に入った時は「中途半端だな…」という印象を受けました。
と言うのもニコンとソニーは、4500万画素と2500万画素の2パターンのカメラをラインナップしていて、画質重視にするかバランス重視にするのか選ぶことが出来ます。
キヤノン EOS Rはその中間の3030万画素。
なんかどっちか付かずなイメージなんですね。
しかしその他のスペックも合わせて考えていくと、中途半端ではなく絶妙なスペックだというのが分かってきます。
まず画素数が多くなるほど、高感度性能を上げるのが難しいですし、データ量が増えるため連写速度も遅くなります。
反対に画素数が少なければ、高感度性能を上げやすく連写速度も早くなります。
3030万画素のEOS Rは高感度性能ISO100-40000。
連写速度は8コマ/秒となっています。
Nikon Z7 | Canon EOS R | Nikon Z6 | |
センサーサイズ | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ |
画素数 | 4575万画素 | 3030万画素 | 2450万画素 |
高感度 | ISO64~25600 | ISO100-40000 | ISO100-51200 |
連写速度 | 最高9コマ/秒(追従5.5コマ/秒) | 最高8コマ/秒 | 最高12コマ/秒(追従5.5コマ/秒) |
連写速度がZ7に負けてるのは意外でしたが、見事にZ7とZ6の間に収まりますね。
たしかにスペック上では特化した部分がなくインパクトに欠けるかもしれませんが、EOS Rのこのスペックなら実際に撮影に出ると印象が変わるはず!
高画質さと融通のきく高感度、連写速度も早い。
また後述するオートフォーカスの低輝度合焦限界EV-6も相まって、シャッターチャンスを逃しにくく良い写真が撮れる実用性バツグンのカメラだという事が分かります!
世界初AF低輝度合焦限界EV-6
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
これまではEV-4が最高だったと記憶しているのですが、EOS RはEV-6にまで対応しました。
これは暗い場所でもオートフォーカスが作動することを表す数値ですので、EOS Rはかなり暗い場所でもオートフォーカスが使えるため大変便利!
この性能なら夜間のスナップ撮影は余裕でしょうし、濃い目のNDフィルターを使ってもそのままオートフォーカスでピント合わせが出来そう。
明るいレンズを使用すれば鬼に金棒ですが、暗いレンズでも安定してオートフォーカスが効くメリットがあります。
デメリットとしては低輝度環境での撮影時、たとえばEV-6を発揮しなくてはならない暗い場所では、EVF(電子ビューファインダー)のフレームレートが下がること。
でも夜間に動きの早い被写体を撮影する事もあまり無いでしょうし(飛行機くらい?)、あまりデメリットにはなりませんね。
またAFはフルサイズのデジタルカメラとしては、世界最速AF0.05秒の超高速オートフォーカス!
測距点は5655点(AFエリア任意選択時)と、訳の分からないスペック(笑)
EOS Rは値段が安い。でもレンズは高い!
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
ニコンのZ7/Z6のせいで金銭感覚がマヒってるのかも知れませんが、EOS Rはこれだけのスペックを持っているのに定価で237,000円。
実売価格だと数ヶ月で200,000円を切りそうな感じ。
ニコンのZ6が実売価格で245,000円前後なのを考えれば、EOS Rは格安なのが分かります!
しか~し、その代わりにRFマウント用のレンズは中々高価です…。
EOS Rと同時発売予定のRFレンズは2本。
・RF24-105mm F4 L IS USM
・RF50mm F1.2 L USM
広角~望遠をカバーする便利なズームレンズと、50mm標準単焦点レンズです。
RF24-105mm F4 L IS USMはズームレンズとしては、かなり軽量&コンパクトに作られていてミラーレスと組み合わせてもバランスが良いです!
また手ブレ補正5段分を備えており、EOS Rにボディ内手ブレ補正が無いことを十分に補ってくれますね!
RF50mm F1.2 L USMはRFマウントの特徴をさっそく活かした明るい単焦点。
f/1.2の明るさにバツグンの解像度が魅力のレンズ。
50mm単焦点は作りやすいので値段も安くなるのですが、このレンズは究極の描写を求めて開発されましたので、お値段はなんと325,000円(税別)!
EFマウントの大三元レンズが買えてしまいます(笑)
EOS R発売から2ヵ月後の販売予定なのが2本。
・RF28-70mm F2 L USM
・RF35mm F1.8 MACRO IS STM
ついにズームレンズでF2の明るさを持ったレンズが登場します!
超大三元レンズと呼べばいいのでしょうか。
F2通しのズームレンズなんて出たら単焦点レンズいらんやんw
って感じですがRFレンズは、単焦点レンズもかなり進化していますので余計に悩ましい。
ちなみにRF28-70mm F2 L USMは420,000円(税別)と、これまでのレンズより100,000円ほどお高くなっています…。
EOS Rのここが残念!
ちょうどいいスペックにわりと安い価格で、バカ売れしそうなEOS Rですが1つだけ欠点があります。
それはボディ内手ブレ補正が付いていないこと。
ミラーレスはほぼ当たり前のようにボディ内手ブレ補正がついていて、これはニコンやソニーのフルサイズミラーレスでも同じです。
しかしEOS Rはボディ内手ブレ補正は未搭載で、従来通りレンズに手ブレ補正が搭載されています。
ボディ内手ブレ補正のメリットは、どんなレンズでも手ブレ補正が効くこと!
なのでぜひEOS Rにも搭載して欲しかったのですが残念ですね…。
まとめ
はじめは中途半端なイメージだったEOS R。
しかし使う事を考えればとても絶妙なスペックだと思います。
またボディ価格も安いのでかなり人気モデルになるのではないでしょうか。
EFレンズが使用できるマウントアダプターも登場しますので、一眼レフからミラーレスへと乗り換える人がまた一段と増えそうですね!