こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
キヤノンのミラーレスで、初めてKissの名前を冠した「EOS Kiss M」
初めてのカメラやサブカメラとして人気の機種となっています。
どんな使用感なのか気になったので、今回株式会社rentryさんでレンタルをしてみました!
株式会社rentryさんを利用させていただくのは今回が初めてでは無く、以前に防水カメラをお借りしたことがあります。

Canon EOS Kiss Mの外観
APS-Cのミラーレスですので、本体はかなりコンパクトですね。
キットレンズの「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」も、全長が短いのでカバンに入れても邪魔になりません。
コンデジのような感じで使えるミラーレスです。
グリップ部分も太すぎない大きさ。
この底部分からバッテリーとSDカードを差せます。
グリップはカメラバッグに入れるときに邪魔をしない大きさですが、小型である代償としてホールド性は低いです。
背面のボタンは右側に集約されています。
ボタンは少ないものの、良くつかう設定項目が配置されているので困ることはないかと。
一昔前のミラーレスと違って、いちいちメニュー画面を開く必要が減っているのが良い部分ですね!
EOS Kiss Mのモニターはタッチパネルでバリアングルモニター!
モニター画面が上下にグルンと動くので、地面に寝そべらないでもローアングルでの撮影が行えます。
上面はモード切替ダイアル・電源ボタン・シャッターボタンなど、主要のダイアル類が集まっていますね。
シャッターボタンの位置は秀逸で、EOS Kiss Mを持ったときに人差し指が自然とシャッターボタンの場所に来ます!
シャッターボタンは絞りなどを変更するダイアルと一体になっていました。
Canon EOS Kiss Mのレビュー!
それでは、実際に使ってみた正直な感想を書いていきたいと思います!
想像以上にコンパクト
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
手に取る前から小さいことは分かっていたのですが、想像していたのより更にコンパクトでした。
コンデジにファインダーとグリップ部分がニョキニョキと生えている感じで、EOS Kiss M本体はコンデジとほとんど差がないサイズとなっています。
それでいて軽量でもあります。
EOS Kiss Mは387gあり、レンズを付ければコンデジよりも遥かに重いです。
ですが真四角でグリップ部分がないコンデジよりも、グリップがあるEOS Kiss Mの方が持った体感は軽く感じる!
数字上はコンデジの方が軽いですが、実際の使用感はEOS Kiss Mでもそんなに重さは感じないですね。
ただ、コンパクト過ぎて男性はちょっと持ちづらいかも…。
私は男の中でも手が小さいほうなのですが、それでもホールド感が少なく持ちにくい。
女性にはジャストフィットだと思うのですが、男性はちょっとストレスを感じる部分になりそうです。
EVFの出来は標準的
ミラーレスは電子ビューファインダー(EVF)を搭載しています。
一眼レフの光学式ファインダーと違い、カメラの設定がEVFの画面に反映されるので便利な機能。
最近の上位モデルでは光学式に負けないレベルのEVFも多くなり、光学式ファインダーの優位性が薄くなってきました。
EOS Kiss Mはエントリーモデルとはいえ新しい機種ですので、どんな見え方をするのだろうと期待が高まります!

EVFの見え方はキレイ。
ちょっとちらつく気もするけど、及第点といえます。
ですが、カメラを動かした時に画面がブレる時があるんですよね…。
残像が残る感じで、「あ~、EVFだ~…」というのが正直な感想。
エントリーモデルに上位機種並みの仕上がりを求めるのはナンセンスですが、やはり残念な部分ではありました。
操作性は思っていたよりもグッド
一眼レフからミラーレスへと、乗り換えを検討している方の不安な部分。
それは操作性ですよね。
ミラーレスはボディがコンパクトな分、ボタン類が簡略化されていますので、一眼レフほど直感的な操作ができません。
私の嫁さんがOLYMPUS PEN-7を持っていますが、正直使いにくい。
設定を変えるにメニュー画面の操作が必要で、すぐにカメラの設定を変えるには練習が必要です。
ところがEOS Kiss Mは新しいミラーレスと言うこともあり、操作性はなかなか良い!
説明書を全く見ない状態でいじってみましたが、「ああ、ここで変えればいいんね!」と分かりやすい。
一眼レフの操作性には及ばないものの、数年前の機種よりは遥かに使いやすくなっていますね。
タッチパネルも搭載されていますので、ミラーレスは操作性が悪いというのは過去の物となりつつあります。
オートフォーカスはかなり高速仕様
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
EOS Kiss Mはエントリーモデルながら「デュアルピクセルCMOS AF」を採用しており、オートフォーカスの性能が優れています。
Canonは元々ピント合わせが速いメーカーですので、どれくらいの速さなんだろうと期待していました。
梅野「よし、シャッターボタンを半押しにしてピントを合わせるぞ」
Kiss M「ピっ!」
梅野「ん?なんや?仕切りなおしてもう一度」
Kiss M「ピっ!」

ほんとにピント合わせたんかと疑いたくなるほど、一瞬でピント合わせが完了します。
普段はNikonを使っている私からすると、早すぎて不安しか感じない(笑)
スマートフォンからミラーレスへとステップアップされた方も、速すぎて驚くのは間違いないほどの性能です。
ピントの速さより更に驚いたのが動体追従性の高さ!
子供が走ってくる速度なら、ほぼほぼ完璧に捉え続けてくれます。
例えばいま私が使っているNikon D750の場合、子供が走ってきているときに連写で撮影すると、10枚中3枚ほどがしっかりとピントが合っていて、他の7枚は微妙にピントがズレてしまっています。
ですがEOS Kiss Mの場合は、10枚中7枚はしっかりとピントが合っていました!
動体撮影といえば無条件で一眼レフが有利だと思っていたのですが、エントリーモデルのミラーレスの方が圧勝するとは…。
お子さんやペットを撮影したいとお考えの方には、メッチャおすすめ出来るカメラです!
Canon EOS Kiss Mの画質と作例
Canon EOS Kiss Mで撮った写真ともに、画質を見ていきましょう!
使用しているレンズは「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」です。
まずはボケ感。
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMはF値が3.5と、いわゆる暗いレンズ。
なので「ボケないだろうな~」とイメージしていたのですが、思っていた以上にボケました(笑)
円形絞りで玉ボケもイケますね!
こちらの写真は明るさを調整したぐらいで、ほぼ無加工。
それでもこの鮮やかさです!
RAWデータでこの鮮やかさですから、写真のレタッチなんて分からないという方でも、とても色彩が豊かな写真を撮ることが出来ますね。
明暗差が激しいシーン。
Canonは白に強いといわれていますが、さすがCanon。
ヒストグラムで確認しても白とびしていませんでした。
そしてシャドー部分も結構粘っています!
APS-Cセンサーなので、こういうシーンはフルサイズに比べ苦手かなって思っていたのですが、なかなかの表現力です。
広角側は15mm(35mm換算で22.5mm)で始まるので、キットレンズでも広角の世界を楽しめます。
何が凄いって、歪みが少ないんですよね。
ズームレンズの広角って結構歪みが発生するのですが、このレンズは少ないめで違和感が出にくい。
明るい路地に暗い路地。
どちらも白とび・黒つぶれが起きず、とても優秀です。
そして猫の通り道(排水溝)も、カメラが小さいのでスッと入りますし、バリアングルもモニターのおかげでこんなアングルでも楽な姿勢で撮影できました!
ここから下の写真はレタッチしたものになります。
Canon EOS Kiss Mの総評

使い始めは「操作しにくいなぁ~、キットレンズ面白くないなぁ~」なんて思いながら撮影していましたが、徐々に撮るのが楽しくなってきました!
カメラとレンズのレベルも高く、私が昔つかっていたNikon D5300に比べ明らかに性能が高いです。
エントリーモデルって昔のも最新のも、スペック上の数値はほとんど変わらないのですが、着実に進化してきていますね!
EOS Kiss Mをオススメしたいのは、やはりパパさんママさん。
オートフォーカスの性能がエントリーモデルとは思えないほど優れているので、ニコニコ走り回るお子さんの姿を確実に残すことができます。
キットレンズの「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」も、正直おもしろくないなと感じましたけど、それは優等生タイプのレンズだから。
なんでもそれなりに撮れるレンズなので、入門用としては最高のズームレンズではないでしょうか。
単品でも25,000円ほどしかしないレンズですが、作例を見てもらえれば分かるように、なかなか良い写りをします!
Canon EOS Kiss Mを購入しようか迷っている方。
はじめてのカメラには最適なモデルですよ!
数年前の一眼レフを上回る性能なのに、カメラ自体は超コンパクトになっているので、気軽に高画質な写真を撮ることができ、写真の世界にハマるはずです!