※2024年2月8日内容を更新しました。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
ふんわり優しい雰囲気で、まるで夢の中にいるような写真・・・それが、今話題の「エアリーフォト」です。
近年、SNSユーザーの間で人気急上昇中のエアリーフォトは、従来の撮影方法とは一線を画す、独特な魅力を持つ撮影手法です。
エアリーフォトの撮影方法については、インターネットやSNSで多くの情報が公開されています。
特に写真家「山本まりこ」さんは、エアリーフォトの第一人者として知られており、彼女の書籍やSNSは必見です。
記事の信頼性
- 写真歴 9年目
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エアリーフォトの基本
「エアリーフォト」という名前を聞くと、なんだか難しそうなイメージを抱いてしまうかもしれません。
しかし実際は全然そんなことはありません。
実はエアリーフォトは、写真の明るさをコントロールするだけの手軽な撮影テクニックなのです。
エアリーフォトの特徴は、なんといってもふんわりと柔らかい印象。
そのためには、写真全体を明るめに仕上げることが重要です。
しかし、明るさを上げすぎると、白飛びしてせっかくの雰囲気が台無しになってしまいます。
白飛びを防ぎながら、ふんわりと明るい写真に仕上げるためには、いくつかのコツがあります。
エアリーフォトには光の演出が重要!
エアリーフォトで「ゆるふわ」な雰囲気を出すためには、柔らかい光を利用し、光の角度や時間帯にこだわることが大事です。
【室内撮影の場合】
- 窓辺など、自然光が差し込む場所を選ぶ
- レースカーテンなどを利用して、光を拡散させる
- レフ板を使って、光を反射させる
【屋外撮影の場合】
- 曇りの日や日陰を選ぶ
- 朝夕の柔らかい光を利用する
- 木漏れ日など、自然の光を利用する
写真に余白を作る
写真に「エアリー感」を出すためには、画面に「間」を作ることが重要です。
屋外では、空を多めに写し込むことで開放感を演出できます。屋内では、壁や奥行きを活用して余白を作りましょう。
【具体的なポイント】
- 空を多めに写す:青空や雲を画面に多く入れることで、開放感と爽やかさを演出できます。
- 壁や奥行きを活用する:被写体を画面の中央ではなく、あえて端に配置することで、余白を生み出し、空間の広がりを感じさせます。
- シンプルな構図にする:余計なものを写し込まず、被写体と背景をシンプルにすることで、空間の広さを強調できます。
- 明るい色合いで統一する:白やパステルカラーなど、明るい色合いの被写体や背景を選ぶことで、軽やかで明るい印象を与えられます。
レタッチで大胆に変えてみる
レタッチでも簡単にエアリーな雰囲気を作ることができます。
ポイントは、彩度だけでなくホワイトバランスも調整することです。
写真全体の印象を変えられる「ホワイトバランス」と「彩度」を組み合わせながら、エアリーフォト向きの淡い色合いを変えていきましょう。
ホワイトバランスは少し変えるだけでも色味が大きく変わるので、ビックリすると思いますが大胆に変えてみるのがコツです。
明るいレンズ×ボカすと相性が良い
明るいレンズを使うことで、開放絞りでの撮影が可能になり、背景を大きくぼかすことができます。
花や人など、強調したい被写体がある時は背景ぼかしたり前ボケを使うとよりエアリー感が出ます!
エアリーフォト用のカメラやレタッチの設定値
幻想的な世界を表現するエアリーフォトですが、ただ明るいレンズで撮影すれば良いと思っていませんか?
カメラの設定値を変えたり、レタッチで仕上げていく事で、エアリーフォトにより近づくんです。
露出値
- 露出値を思いっきり上げて(+2~+3)、画面全体を明るくしましょう。
- 白飛びに注意!明るすぎると写真の情報が失われてしまいます。
彩度
- 露出値を上げると色が薄くなるので、彩度をほんの少し上げて)色鮮やかに調整しましょう。
- 「自然な彩度」という項目がある方は、これを+20から+30くらいにしたら丁度になると思います。
シャープ
- シャープは下げて(0~-10)、輪郭をぼかしましょう。
- シャープ値を上げると、写真が不自然にクッキリしてしまうので注意が必要です。
明瞭度
- 明瞭度を下げて(-15~-40)、写真全体をふんわりと優しい印象にしましょう。
- 明瞭度を上げすぎると、写真が不自然に強調されてしまうので注意が必要です。
個人的にやっている設定値
上に何枚か載せている私の写真の設定値も書いておきます。
※使用ソフトは「Adobe lightroom」です。
露出 | +2.00~+3.00 |
コントラスト | ±0 |
ハイライト | -100 |
シャドウ | +40~+50 |
白レベル | -60~-80 |
黒レベル | ±0 |
シャープ | ±0 |
明瞭度 | -20~-30 |
彩度 | +15~+30 |
明るさ関係が極端な気もしますが、私の場合はこんな感じですね。あとは、実際にやってみて好みの写真に調整してみて下さい!
▶Luminar 4(ルミナー4)で行うエアリーフォトのやり方はこちら!
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Luminar 4(ルミナー4)で行うエアリーフォトのやり方!
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既存の写真をエアリー化してみた
出来の良し悪しは別として、今回の練習で使った写真もせっかくなので載せておきます!
まとめ
エアリーフォトは、ふんわりと優しい雰囲気で、まるで夢の中にいるような世界観を演出できる写真です。
いつも同じような写真ばかりで、マンネリ化を感じている方にもおすすめ。
いつもの風景も、エアリーフォトで撮れば、全く新しい印象になるはずですよ!