※2023年2月1日に内容を更新しました!
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
いまはズームレンズが主流となっており、プロも含め多くのカメラマンがズームレンズを使用しています。
そんな時代なのに、いまだ人気が高い単焦点レンズ。


単焦点レンズとは
単焦点レンズとは
単焦点レンズはズームレンズと違って、1つの焦点距離しか撮れないレンズの事。
ズームは広角から望遠まで撮影できますが、単焦点レンズは50mmと書かれているレンズなら、50mmの画角しか撮影できません。
正直言ってめっちゃ不便なレンズなんですね。
単焦点レンズのメリット
不便なレンズなのに今でも高い人気がある単焦点レンズ。


それでは単焦点レンズのメリットを見ていきましょう。
メリット1.画質が良い
画質が良い
単焦点レンズはとにかく高画質な写真が撮れます!
なぜ画質がいいの?
ズームレンズと違って1つの焦点距離に特化したレンズを設計できるため、解像度・収差などとことん突き詰めたレンズを開発できます。
ズームレンズに比べると、高画質なのが単焦点レンズのメリットです。

たしかにVHSとDVD、PS2とPS3みたいに誰がみても違いを感じるほどではないかもしれません。
特にこれからカメラを始めよう、あるいは始めたばかりだと方だと「そんなに差は無い」と思ってしまうはず。
ですが色々な写真を見ていくと、目が肥えてきて写真の細かい画質の違いも分かるようになってきます。
そうなるとズームレンズと単焦点レンズの画質にどれほどの差があるのか分かるはず。
メリット2.明るいレンズ
レンズが明るい
明るいレンズと言うのは、写真を撮ることに対してメリットしかありません。
レンズ性能以外でのデメリットとしては、レンズが大口径なのでフィルター代が高くなってしまうことや、レンズが巨大なことでしょうか。
「最高の1枚」や「作品としての写真」を撮影するなら、明るい単焦点レンズはぜひ取り入れたいレンズなんです!
ズームレンズは開放F値F/3.5ほどのレンズが多く、高級なレンズでもF/2.8であることが多いです。
それに比べ単焦点レンズは、開放F値がF/1.8・F/1.4・F/1.2など、明るいレンズが多いです。
明るいレンズのメリット
- 背景が大きくボケる
- 暗い環境でもシャッタースピードを保ちやすい
- 大口径で画質が良い
メリット3.レンズがコンパクト
レンズがコンパクト
同価格帯のレンズであれば、ズームレンズよりも単焦点レンズの方がコンパクト。
重量も軽いので、気軽に持ち歩けますし撮影も楽です。
とくに純正レンズは画質と携帯性のバランスが良く、使い勝手がとても良い。
※しかしながら、画質重視の単焦点レンズはズームレンズより巨大なレンズもあります。
特に画質至上主義であるSIGMAのArtシリーズのレンズは、デカい!重い!でも画質は良い!という感じ。
単焦点レンズなのに持ち歩きたくなくなるレベルの重さですが、単焦点レンズはこういった特化したレンズが多いのも魅力かと思います。
メリット4.ズームレンズより撮るのが楽しい
撮るのが楽しい
ズームレンズより単焦点レンズの方が撮るのは楽しいです。
これは多くの方が共感してくれるはず。
ズームレンズならズームするだけで終わってしまいますが、単焦点レンズなら自分で被写体に近づいたり離れたりして「どう撮ろうか?」とよく考えながらの撮影になります。

単焦点レンズのデメリット
たいへん大きなメリットがある単焦点レンズですが、もちろんデメリットもあります。

デメリット1.ズームが出来ない
ズームができない
単焦点レンズ最大のデメリットが、ズームが出来ないことです。
ズームが出来なければ1本の単焦点レンズで撮れる範囲が限られますので、状況に応じてレンズ交換が必要となります。
レンズ交換が必要と言うことは、シャッターチャンスを逃す原因にもなる。
例えば、夕日をバックに、鷹が大きな翼を広げて飛んでいました。
しかもちょうど鷹が夕日のど真ん中に入り、とても良い写真になりそう!
でも今付けているレンズは50mm単焦点レンズで、距離が…と思って素早くレンズを交換し、写真を撮るためにカメラを構えた!
しかし、鷹はもう遠くに行ってしまっていた…。
こんなことは単焦点レンズを使っているとよくあることで、割り切るしかありません。
ズームレンズなら、ズームリングを回すだけでしっかりと撮影できてしまいますので、ズームが出来ないというのは結構なデメリットになります。
デメリット2.荷物がかさばる
荷物が増える
ズームレンズなら1本で24-70mmの標準域をカバーできます。
しかし単焦点レンズなら、24mm・50mm・70mmと最低でも3本ほどはレンズが必要となりますので、カメラバッグの中を圧迫してしまいます。
ズームレンズと単焦点レンズの両方を、上手く使えばそれほど荷物はかさばりませんが、「画質至上主義だから!」とすべて単焦点レンズで揃えようとすると、とんでもない本数のレンズが必要となり、持っていくのも自宅で保管するのも大変になってしまいます…
デメリット3.様々なフィルターサイズが必要になる
レンズには様々なフィルターが装着できます。
減光フィルター・偏光フィルターは使用頻度が高いですし、レンズを保護するためのフィルターを付けている方も多いはず。
フィルターにはサイズがあり、1mmでも違えば装着できません。
経済的にも?
もし広角から望遠までを単焦点レンズでカバーしようと思えば、最低でも3本のレンズが要りますし大抵は5本くらい揃えちゃうのではないでしょうか?
レンズのフィルターサイズが同じであれば使いまわしが可能ですが、広角ほどフィルターサイズが大きく、望遠ほどフィルターサイズが小さくなりやすいので、レンズとおなじ数のフィルターが必要となってしまいます。
まとめ
ズームが出来ないという大きなデメリットがあるものの、画質が良い・撮るのが楽しいといった魅力的なメリットがある単焦点レンズ。
レンズの構造上、ズームレンズが単焦点レンズの画質を上回ることはありませんので、これから先も人気と需要は高いでしょう。
ただ、やはりすべてを単焦点レンズで補うのは大変ですので、ズームレンズと単焦点レンズの両方を上手く使い分けるのが大事かと思います。
私は昔、単焦点レンズ主義で望遠ズーム以外は単焦点で揃えていました。
しかし、ズームの便利さに負け今ではズームと単焦点の数は半々でしょうか。
