※2024年1月6日記事を更新しました
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
一眼レフやミラーレスカメラは、レンズ交換によって画角や被写界深度を自由に変えることができます。
そのため、さまざまな撮影シーンに対応できるのが魅力です。
レンズは大きく分けて「単焦点」と「ズーム」の2種類があります。
単焦点レンズは画角が固定されている一方、ズームレンズは画角を自由に変えることができます。
どちらも良いところがあり、どちらを買おうかどちらを撮影に持っていこうかと、多くの人を悩ますと思います。
今回は、ズームレンズの「良いところ」と「悪いところ」を解説します。
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ズームレンズとは?
ズームレンズとはその名の通り、ズームリングを回すことで、焦点距離を変化させることができるレンズ。
単焦点レンズと比べて、さまざまなシーンで撮影できるため、カメラの定番レンズとして広く普及しています。
今ではスマートフォンやコンデジなども、ズームできるのが当たり前となっていますよね。
ズームレンズのメリット
カメラを始めたばかりの方でも、ズームレンズとはどういうものなのか何となく分かっていると思います。
ですが改めてズームレンズの良いところを知り、より使いこなせるようになりましょう!
ズームレンズのメリット
- ズームができるので便利
- レンズ交換する頻度が減る
- 持ち運ぶ機材をすくなく出来る
それぞれ詳しく解説します。
ズームができるので便利
ズームができるので便利
ズームレンズの最大のメリットは、画角の自由度。
ズームリングを回すだけで、広角から望遠まで、さまざまな画角を切り取ることができます。
風景やポートレートを撮るときは、自分の立ち位置を自由に決めることができますが、運動会や発表会、街でスナップ撮影をするときは、被写体との距離や構図が限られることもあります。
そんなときにズームレンズがあれば、被写体に近づいたり離れたり、構図を調整したりと、臨機応変に対応することができます。
あらゆるシーンで活躍できるのが、ズームレンズの魅力です。
レンズ交換する頻度が減る
ズームができるので便利
ズームレンズの最大のメリットは、画角の自由度。
ズームリングを回すだけで、広角から望遠まで、さまざまな画角を切り取ることができます。
単焦点レンズは焦点距離が固定されているため、「ここは広角で撮りたいな」「ここはちょっと望遠で撮りたいな」と思っていても
広角や望遠を自由に切り替えることができません。面倒ですが、いちいち撮影シーンに合わせてレンズ交換をする必要があります。
また、頻繁なレンズ交換はカメラ内部にホコリや砂が混入するリスクもあります。
一方、ズームレンズは1本で多くの焦点距離をカバーしてくれますので、レンズ交換の必要がありません。
そのため、撮影シーンに合わせて焦点距離を調整できるのがメリットです。
持ち運ぶ機材をすくなく出来る
持ち運ぶ機材を少なく出来る
ズームレンズは広い焦点距離をカバーしますので、持ち運ぶレンズの数を減らすことが出来ます。
例えば私の場合、24mm・50mm・90mmと3本の単焦点レンズを持ち運んでいるのですが、24-105mmのズームレンズがあれば1本で賄えてしまいますね。
しかも単焦点レンズにはない、42mmとか88mmみたいな中途半端な焦点距離もズームレンズなら可能ですので、撮れる画角が大幅に増えるメリットがあります!
ズームレンズのデメリット
ズームレンズは現代の主流であり、とても便利なレンズだと言うのはお分かりいただけたと思います。
ですが完全無欠の存在ではなく、ズームレンズにもデメリットがあるんです。
ズームレンズのデメリット
- 単焦点レンズに比べ画質は劣る
- レンズ内にホコリやゴミが入りやすい
- 暗いレンズが多いので、ボケにくい
それぞれ詳しく説明していきます。
単焦点レンズに比べ画質は劣る
単焦点レンズに比べ画質は劣る
ズームレンズは、焦点距離を自由に変更できる便利なレンズですが、単焦点レンズに比べて画質が劣るとされています。
その理由は、ズームレンズは複数の焦点距離をカバーするために、レンズの構成枚数が多く、収差や歪曲などの画質劣化の原因となる要素が多くなるからです。
例えば24-70mmのズームレンズは24mmから70mmまでの光学性能を設計しなければなりません。1つの焦点距離に特化した単焦点レンズに比べると、ズームレンズは画質が劣ってしまうのです。
ズーム倍率が高くなるほど画質は落ちるので、28-300mmなどの高倍率ズームなどは便利な反面、ズームレンズの中でも画質が悪いタイプとなってしまいます。
レンズ内にホコリやゴミが入りやすい
レンズ内にホコリやゴミが入りやすい
ズームレンズは、焦点距離を変更するためにレンズが伸び縮みします。この構造によって、隙間からホコリが混入しやすくなります。
ズームレンズは焦点距離を変更するときに、レンズが伸びたり縮んだりします。
その構造のせいで、隙間からレンズ内にホコリが混入しやすい。
ただし、多少のホコリであれば写真に写り込むことはほとんどありません。
暗いレンズが多いので、ボケにくい
暗いレンズが多いので、ボケにくい
単焦点レンズは開放F値が1.8のものが一般的ですが、一方、ズームレンズは、開放F値が3.5のものが多いです。
(開放F値が小さいほど、レンズを通す光の量が多くなり、明るい写真が撮れます。)
ズームレンズは、開放F値が大きいため、背景がボケにくくなったり、暗い環境では手ブレしやすくなるというデメリットがあります。
ズームレンズには大三元と呼ばれる、ズーム全域F2.8の明るいレンズも存在します。
しかしほとんどの場合、お値段が200,000円オーバーとなりますので、なかなか購入に踏み切れませんね。
まとめ
単焦点レンズは、焦点距離が1つに固定されたレンズです。そのため、画質が良く、明るいのが特徴です。
ただし、焦点距離が固定されているため、被写体に近づいたり遠ざかったりすると、画角が変わってしまいます。
ズームレンズは、焦点距離を自由に変更できるレンズです。そのため、被写体に近づいたり遠ざかったりすると、画角が変わらず、さまざまなシーンに対応できます。
ただし、画質が単焦点レンズほど良くなく、明るさも劣る場合があります。
どちらのレンズを選ぶべきかは、自分の撮影スタイルによって異なります。
旅行やイベントなど、さまざまなシーンでカメラを使いたい場合は、ズームレンズがあれば、レンズを交換することなく、さまざまな被写体を撮影することができます。
特定の被写体をじっくりと撮影したい場合は、単焦点レンズがおすすめです。
花や風景など、特定の被写体をじっくりと撮影したい場合は、単焦点レンズなら、画質や明るさを活かして、美しい写真を撮影することができます。