※2023年10月29日に内容を更新しました!
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
カメラを始めたばかりの頃は、何を撮影しても楽しいと思います。
しかし少し時間がたつと、大体の人は「写真のマンネリ化」という壁にぶつかってしまいます。
初めはシャッターを切るだけでも楽しかったカメラですが、ふと気づくと同じような写真ばかり。そう、飽きるんです。
SNSを覗けば自分よりも圧倒的に上手い写真ばかり載っていて「もっと写真が上手くなりたい!」と思いますよね。
でも実際に写真の腕は急に上がるものではなく、何だかもどかしさを感じると思います。
そんな方にオススメしたいのがフィルムカメラなんです!
フィルムカメラは、デジタルカメラに比べると不便で、撮れる枚数も少ない。
そういう制限があるからこその面白さや、上達に繋がる体験を味わえます。
近年はフィルムのレトロな描写がブームとなっており、フィルムカメラで撮影した写真をSNSに投稿すればイイねも多く貰えて、写真のモチベーションが上がる可能性もあります!
僕自身も【Nikon F4】と【RICOH TF-500D】いうフィルムカメラを持っています。
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写真の上達になぜフィルムカメラをオススメするのか?
写真でもスポーツでも、上手くなるのが早い人は考えて練習しています。
ただ言われた通りの練習をこなすのと、「この練習の意味は何なのか」「ここを鍛えるとどうなるのか」を考えて練習するのでは、同じ時間同じ練習をしていても結果が大きく変わってきます。
私のこのブログでも「写真が上手くなりたかったら”考えて”撮ればいい」と何度かお伝えしてきました。
この考えて撮ると言うこととフィルムカメラは相性が良いのです。
フィルムカメラは撮るたびにお金が掛かる
フィルムカメラにかかる費用
フィルムカメラはデジタルカメラと違って、写真を撮る度にコストが掛かります。
デジタルと違ってSDカードではなくフィルムを使用するので、当然フィルム代が掛かる。
撮り終わったあとは現像代がかかり、プリント代やデータ化してもらう費用も掛かる。
それらを合わせると、1枚写真を撮るのに100円前後のコストが発生します。
デジタルカメラなら写真を何枚撮ろうが無料なので、ちょっと撮影に出かければ200枚から500枚ほど撮る人も多いと思います。
しかしフィルムカメラでこれほどの枚数を撮ると、20,000円から50,000円も撮影費用が掛かってしまうのです。
コストが発生すると人は慎重になる
デジタルカメラを使っているときは連写で撮りまくる人でも、コストが掛かるのならそんな撮り方はしなくなります。
自然と1枚1枚を大事に撮影するようになります。
大事に撮るというのは、考えて撮影するということ。
「ここでシャッターを切ろうかな?でも、もっと良い角度があるかも」とか
「被写体が遠すぎないかな?もっと近寄って撮ったほうがいいかな・・・」とか
自然とこういったことを頭で考えながら撮影するようになるんです。そうなると写真の上達速度は加速します!
慎重になるとハズレ写真が極端に減る
身に覚えはありませんか?
今日は100枚写真を撮ってきたけど、見返してみると良いと思う写真は10枚くらいしかなかった。
SDカードなら何百枚も撮れますし、要らない写真は消すことも出来る。
その結果「とりあえず撮っとけ」となりやすく、後で見返すとどうでも良い写真が増えてしまいます。
どうでも良い写真のほとんどは、何も考えず撮っただけの写真なので価値は無いですし、何のプラスも生み出しません。
しかしフィルムカメラの場合は大抵の方が強制的に考えて撮影するようになるので、どうでも良い写真と言うのがほとんど無くなります。
27枚撮ったのなら、その内の20枚以上は良い写真になるはず。
ハズレ写真が少ないと言うことは、1枚を撮るのにそれだけ試行錯誤をして撮ることが出来たと言うこと。
100枚中10枚しか良い写真がないより、中身が濃くていい撮影が出来ていますので、これを繰り返せば写真が上手くなるのは疑いようがありませんね!
結果、フィルムカメラを使えば写真は上手くなる
お金持ち過ぎるとあまり効果がないかも知れませんが、普通の方なら1枚撮るのに100円くらいコストが掛かるとなると連写でバシャバシャ撮ることはなくなります。
1枚1枚良い写真が撮れるように考えて、大事にシャッターを切るようになります。
これと同じことをデジタルの一眼レフやミラーレスでもやれば良いのです。
フィルムカメラを使っているつもりで「考えて丁寧に撮影する」これだけで写真はかなり変わってきます。
すぐに撮影するのではなく、
まずは一呼吸おいて被写体を観察する。
どう撮るのがベストなのかを考える。
これが大事です。
動くものの撮影でも、被写体がどう動くのかをしっかりと予測して連写すれば、これまでのただ連写で撮った写真に比べ、しっかりとピントが合った写真が増えます!
一度フィルムカメラを使ってみて、1枚の写真を撮る重み見たいなものを感じられれば、デジタルの一眼レフやミラーレスでも撮り方が変わるはず!
どんなフィルムカメラを買えばいいのか
私が使っているフィルムカメラ「Nikon F4」
フィルムカメラと一口に言っても、とても多くのモデルが存在します。
その中でもオススメなのは、年式が新しくて値段が安いものです。
古いフィルムカメラだと機械式と言って、オートフォーカスや自動露出がありません。
これはデジタルでいうとマニュアルモードと同じ状態。
考えながら写真を撮ると言うことを学ぶには最適なのですが、いかんせん難易度が高いですよね。
またフィルムなので撮った後に、どんな状態で写真が撮れたのか確認が出来ません。
ですので初めてのフィルムカメラには、年式があたらしく今のデジタルカメラのようにある程度はカメラがカバーしてくれるオート式のモデルが良いです。
今からフィルムカメラデビューするのに、おすすめのモデルをご紹介します!
Nikon FM3A
Nikon最後のマニュアルフォーカスカメラ。
オートフォーカスは使えないものの、絞り優先AEなどは付いているためデジタルの一眼レフやミラーレスをお使いの方だと、慣らせば使いこなせると思います。
使いやすさとフィルムカメラらしいデザインの良さにより、いまでも人気が高いカメラですが、少々お値段が高いのがネック。
中古市場では65,000円前後で取引されています。
使っている方が多いモデルですので、操作で分からないことがあってもネットで調べればすぐに答えが見つかるのもメリットですね。
Nikon F100
フラッグシップモデルのNikon F5の弟分として登場したのがNikon F100です。
現在のラインナップで言えば、Nikon D500に似た感じのカメラですね。
Nikon F100はほぼ今のデジタル一眼レフと変わらない操作性。
オートフォーカスもあるし自動で露出も合わせてくれる、ボタンの配置とかも似ているので初めてのフィルムカメラにはおすすめです!
お値段もお安くて、中古市場では20,000円から30,000円前後で取引されています。
Canon EOS-3
1998年に発売した、当時のフラッグシップモデル。
見た目はデジタルのEOSシリーズとあまり変わりませんね!
Nikon F100と同じく、操作性はデジタルカメラとかなり似ているため、はじめてのフィルムカメラとしても使い方に戸惑うことは少ないと思います。
そしてオートフォーカスは何と45点の多点測距AF。高性能なオートフォーカスを搭載しています。
当時は大変お高いカメラでしたが、中古市場では20,000円から40,000円ほどで取引されています!
OLYMPUS 35DC
よりお手軽にフィルムカメラを楽しみたい方には、コンパクトフィルムカメラがおすすめ!
OLYMPUS 35DCは1971年発売と古いモデルですが、クラシカルなデザインで今でも人気の高いコンパクトフィルムカメラ。
中古相場も安く、状態が良いものでも10,000円前後で購入することができます。
搭載されているレンズは焦点距離40mm・F1.7ですので、使い勝手の良いレンズですね。
写ルンです
忘れてはいけないのが、今でも身近にあるフィルムカメラ「写ルンです」
昔ほどどこのお店でも売っているわけではなくなりましたが、それでも最も手に入りやすいフィルムカメラ。
軽くて操作もシンプル。
フィルム初心者を悩ませる、フィルムを入れたり巻き上げたりの操作も必要ありません。
写りは良くありませんが写ルンですだけの味もある。もっとも簡単に撮ることが出来るフィルムカメラです!
まとめ
フィルムカメラを使えばイヤでも考えて撮るようになるので、「考えて撮る」という習慣をつけるには持ってこい。
考えて撮ることが増えれば、その分写真の上達も早くなるよってお話でした。
撮る写真が似た感じのばっかりで飽きてきちゃった人や、写真が上手くなりたいのに中々成長せずモヤモヤしている方には、ぜひフィルムカメラを使ってみて欲しいです。
お手軽なのは写ルンですですが、あまりコストが掛からないと効果がないかもしれませんので、コンパクトフィルムカメラ以上の物を使ってみると良いと思う。
デジタルカメラは何から何までカメラがやってくれますが、ちょっと不便で電子的でなく機械感を感じるフィルムカメラは、気分も変わっていいかもしれません!