こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
ニコンの新型ミラーレス「Z7II」と「Z6II」が発表されました。
約2年でのモデルチェンジですので、結構早いサイクルですよね。

まさかこんなに早く後継モデルが出るとは思っていませんでしたからね。およそ10ヶ月で型落ちモデルになっちゃいました…。
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わずか2年で登場する新型ですが、Z6の不満点を解消した正統進化モデルと言えるでしょう!
「代り映えがしない」と言われていますが、実際にNikon Z6を使っている者からすると結構良い改良だと思っています。
Z6IIのパワーアップポイント
SNSとかを見ていると、割とネガティブな意見も多いニコンZ6II。
確かに革新的な進化はありませんが、確実に良くなっていると思います。
以前の記事で書きましたが、Nikonのカメラは超絶ハイスペックなカメラでは無いんですよね。
カメラを使う人のことを考えて作っているカメラが多く、実際に使ってみないとNikonの良さは分からない。
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それではNikon Z6IIの進化ポイントを見ていきましょう!
Nikon Z6IIのパワーアップポイント
- デュアルEXPEED 6
- AF/AE追従: 約14コマ/秒に(2コマ速くなった)
- AFが暗い場所に強くなった
- 動物にも対応した瞳AF
- 新型バッテリー採用で電池持ちアップ
- 電源ONでもUSB給電に対応
- ダブルスロット仕様
- 4K/60pに対応(ファームウェアアップデート)
連写時のEVFが見やすくなったとか、細かい進化を上げればキリがないのですが、主なパワーアップポイントは上記の通り。
画素数が上がったとかISO感度が向上したとか、5K・6K動画が撮れる!とか、そういう分かりやすい進化はありませんね。
でも、より写真を撮りやすいカメラへと確実に進化を果たしています!
画像処理エンジンが2つ「デュアルEXPEED 6」
※画像引用元:ニコン(https://www.nikon-image.com/)
進化したポイント
今回のNikon Z6IIの進化を支えているのが「デュアルEXPEED 6」
画像処理エンジンを2つ積んだのはニコンでは初めて。
2つあるから処理速度も倍とまで行きませんが、かなり速くなることは間違いありません。
デュアルEXPEED 6の恩恵で、連写速度が速くなったりAF性能が良くなったりと、カメラ全体の性能アップに繋がります!
連写速度が最高14コマ/秒に
Nikon Z6II | Nikon Z6 | |
連写速度 | AF/AE追従(拡張): 約14コマ/秒 (14ビットRAW時は10コマ/秒) AF/AE追従: 約5.5コマ/秒 |
AF追従(拡張): 約12コマ/秒 (14ビットRAW時は9コマ/秒) AF/AE追従: 約5.5コマ/秒 |
進化したポイント
通常の連写では5.5コマ/秒と変わりありませんが、高速連写(拡張)では最大14コマ/秒と、Z6に比べ2コマ分速くなっています!
そして最大で最大124コマまで止まらず連写をしてくれます(高性能なSDカードの場合)
スポーツや車・鉄道など、動きの速い被写体を撮影される方には、注目すべき進化ポイントですね。
子供やペットを撮影する時も、連写が速いカメラの方が一瞬の動きや表情を捉えることができるので、連写は速い方が良いんです。
暗い場所に強くなったオートフォーカス
※画像引用元:ニコン(https://www.nikon-image.com/)
Nikon Z6II | Nikon Z6 | |
測距輝度範囲 | EV-4.5~19 ローライトAF: EV-6~19 |
EV-3.5~19 ローライトAF時: EV-6~19 |
※Z6はファームウェアアップデート後のスペックです。
進化したポイント
凄い変化があったわけではありませんが、EV-3.5からEV-4.5へパワーアップし、これまでよりも暗い場所でAFが動作するようになりました。
ローライトAFはEV-6まで対応してくれますが、その代わり動作中はスローモーションのような画面になっちゃうんですよね。
「無理やり頑張っています!」という感じで、AF速度も遅くなります。
ですので通常のAFがEV-4.5になったおかげで、Z6よりは暗い環境でも快適にAFが動作するようになります。
夜のスナップ写真とかを撮る方には嬉しい進化ポイント!
動物にも対応した瞳AF
※画像引用元:ニコン(https://www.nikon-image.com/)
Nikon Z6もファームウェアアップデートで瞳AFに対応しており、犬や猫の瞳も追従してくれるようになっていましたが、「オートエリアAF」でしか使うことが出来ませんでした。
進化したポイント
Z6IIは「ワイドエリアAF」でも動作するようになりましたので、瞳AFの使い勝手がとても良くなったと思います!
「オートエリアAF」の場合、画面全体が瞳AFの動作範囲になってしまうので、例えば猫が2匹いた場合、Aの猫にピントを合わせたいのにBの猫にピントが合っちゃうってことが起きてたんですね。
ですが「ワイドエリアAF」ならオートエリアAFよりも狭い範囲で瞳AFを使えるため、狙った猫だけに瞳AFを作動させることが可能になりました!
新型バッテリー採用で電池持ちアップ
※画像引用元:ニコン(https://www.nikon-image.com/)
進化したポイント
Nikon Z6IIはZ5やZ50で採用されている、新型バッテリー「EN-EL15c」を採用!
バッテリー持ちが改善されています。
Nikon Z6II | Nikon Z6 | |
静止画撮影 | ファインダー時: 約400コマ パワーセーブで340コマ モニター時: 約450コマ、パワーセーブで410コマ |
ファインダー時: 約310コマ モニター時: 約380コマ |
動画撮影 | 100分 | 85分 |
Z6に比べ90コマ分ほどバッテリー持ちが良くなっており、これだけの容量があれば1日の撮影は持ちこたえてくれると思います。
私の撮影の場合、Z6で一日撮影に行っても20%から30%ほど電池は残っていましたが、スローシャッターを多用すると半日くらいしか持たずちょっと困っていました。
動画撮影は100分まで持つようになっています。
電源ONでもUSB給電に対応
※画像引用元:ニコン(https://www.nikon-image.com/)
Z6もUSB充電に対応していましたが、カメラの電源をOFFにしていないと充電できず、カメラを使いながら充電することは出来ませんでした。
進化したポイント
Z6IIはカメラを使用しながら、USB給電が可能になりました。
これによってタイムラプス動画や、星空の長時間撮影も出来るようになりましたね。
USB給電はZ6IIでしたら旧バッテリーでも対応可能。
EN-EL15・EN-EL15a・EN-EL15bでも出来るので、これまでのバッテリーを活用することができますね!
ダブルスロット仕様
※画像引用元:ニコン(https://www.nikon-image.com/)
Z7とZ6が登場した時に、一番叩かれたのがメモリーカードが1枚しか差せないシングルスロットだったこと。
しかも対応するカードは「XQD」のみ(ファームウェアアップデートでCFexpressにも対応)でした。
進化したポイント
Z6IIではカードを2枚させるダブルスロット仕様になり、Z7・Z6のネガティブな部分を解消しました。
Z6IIではカードを2枚させるダブルスロット仕様になり、Z7・Z6のネガティブな部分を解消しました。
使用できるカードもXQDとCFexpress(type B)に加えSDカード(UHS-II)も使えるようになっています!
カメラの性能を引き出すのならXQDやCFexpressですが、SDカードの選択肢が出来たのは有難いですね。
XQDとCFexpressは結構値段が高いですから。
4K/60pに対応予定
※画像引用元:ニコン(https://www.nikon-image.com/)
進化したポイント
Z6IIは発売当初は4K/30pまでの対応ですが、後のファームウェアアップデートで4K/60pに対応する予定となっています。
Nikonのミラーレスは他社に比べ動画性能は控えめになっていました。
今回4K/60pに対応することと、6K相当のデータ量を4Kに凝縮する技術で、動画撮影にも力を入れてきましたね!
ただ1つ残念なのが、4K/60p撮影時はAPS-Cにクロップされてしまうという事。
画角が狭くなってしまいますので、YouTuberの方などは敬遠するかも知れませんね。
ニコンZ6IIとZ6のスペック比較
Nikon Z6II | Nikon Z6 | |
発売日 | 2020年11月6日 | 2018年11月23日 |
タイプ | ミラーレス | ミラーレス |
センサーサイズ | フルサイズ | フルサイズ |
画素数 | 2450万画素 | 2450万画素 |
高感度 | 標準:ISO100~51200 拡張:ISO204800相当 |
標準:ISO100~51200 拡張:ISO204800相当 |
連写速度 | 高速連続撮影:約5.5コマ/秒 高速連続撮影(拡張):約14コマ/秒 |
高速連続撮影:約5.5コマ/秒 高速連続撮影(拡張):約12コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 | 1/8000~30秒 |
AF測距点 | 273点 | 273点 |
液晶モニター | 3.2インチ・210万ドット | 3.2インチ・210万ドット |
ファインダー倍率 | 0.8倍 | 0.8倍 |
ファインダー視野率 | 100% | 100% |
撮影可能枚数 | ファインダー時: 約400コマ パワーセーブで340コマ モニター時: 約450コマ、パワーセーブで410コマ 動画撮影:100分 |
ファインダー時: 約310コマ モニター時: 約380コマ 動画撮影:85分 |
記録メディア | XQDカード CFexpressカードTypeB SDカード SDHCカード SDXCカード |
XQDカード Sony製CFexpressカードTypeB (ファームウェアVer.2.2以降) |
Wi-Fi | ○ | 〇 |
Bluetooth | ○ | 〇 |
NFC | × | × |
本体サイズ | 134(幅)x100.5(高さ)x69.5(奥行) mm | 134(幅)x100.5(高さ)x67.5(奥行) mm |
重量 | 615g | 585g |
実売価格 | 240,000円前後(ボディのみ) | 195,000円前後(ボディのみ) |
こうして並べてみると、基本スペックはほとんど同じですね(笑)
ですが上で書いたZ6IIのパワーアップ要素は、写真・動画の撮りやすさを向上してくれるもので、より撮ることに集中できるカメラに仕上がっていると思います!
まとめ
Nikon Z6IIは超絶なスペックアップではなく、マイナーチェンジ版と言っても良いかも知れません。
ですがほとんど変わっていないと感じるのは数値上のスペックだけで、使いやすさはかなり良くなっています!
むしろこれが本当のZ6の実力なんでしょう。
他社のカメラに比べると華がないかも知れません。
しかしこの職人的な感じがNikonのカメラなんですよね。
「使いやすいカメラ」それがNikon Z6IIの全てです!