※2020年5月30日に内容を更新しました。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
先日のブログにも書きましたが、ついにミラーレスを購入致しました!
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ミラーレス選びに悩みましたがNikon Z6を購入!
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購入したのはニコンのZ6。
高画素でも連写速度重視でもないオールマイティモデルです。

発売前、「Z7」と「Z6」はネットで結構叩かれました。
高すぎる価格設定や、メモリーカードがシングルスロットだったり、SDカードじゃなくてXQDを採用したり。
そんなこともあり、せっかく保守派のNikonがやっとフルサイズミラーレスへ参入したのに、あまりパッとしませんでした。
売れてないことは無いのですが、王者SONYに噛みつくほどでは無かったかと思います。
そんなこともあり、
私自身Z7/Z6にはあまり興味はなく、今後出るであろう第2世代やSONYのミラーレスに興味がありました。
ですが買う前提でいろんなカメラを触っていくと、Nikon Z6のスペック値だけでは分からない良さに気が付き、今回購入するに至ったのです!
Nikon Z6ってどんなカメラなの?
Nikon Z6
ニコンのフルサイズミラーレスの第一弾として登場したのがNikon Z6。
先に発売されたZ7は高画素モデルで、Z6はオールマイティモデルです。
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【Nikon Z6】オールマイティさが売りのフルサイズミラーレス!
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Z7よりも画素数が抑えられている分、高感度性能が高く夜に強いですし、写真のデータ量も少なくて扱いやすいですね。
ただカタログスペックを見ると平凡ですし、革新的なものはありません。
その割には強気の価格設定でしたので、わたしはあまり興味を引かれませんでしたし、同じことを思った方が多いので爆発的なヒットともならなかった。
似たコンセプトの一眼レフ「Nikon D750」から乗り換える方も意外と少なく、それどころかSONYのミラーレスに乗り換える方が目につきました。
ここまで見るとZ6はなんてショボいカメラなんだ…。と思ってしまうかもしれません。
ですが実はNikon Z6はめちゃくちゃ良いカメラだったのです!
私がNikonを選ぶ理由

ニコンは永遠の2番手です。いまはSONYの躍進によって3番手にまでなってしまいました。
一眼レフの王者はCanon、フルサイズミラーレスの王者はSONY。
耐久性でいえばPENTAXが圧倒的ですし、Nikonは何が良いんでしょうね?

ポイント
性能的には纏まり過ぎてて面白さを感じないかも知れませんが、とにかく万能なんですよ。
世界最高の~という謳い文句があまり付くことのないメーカーですが、トップクラスの画質・高感度・連写・AF・耐久性などなどが備わっています。
私の感覚で言えばオープンワールドのゲームに似ていると思います。
「世界を作ってやったから、あとは自由に遊べ」という感じ。
Nikonの場合は「どんな環境・どんな被写体でも対応できるカメラだから、撮れる写真はお前次第」と言う感じがします。
実際、適当に撮っていると高画質なクソ写真しか撮れません。
カメラを始められる方、カメラをされている方でしたら「記憶色」と「記録色」というのを聞いたことがあると思います。
今はほとんどのメーカーさんが「記憶色」だと思うのですが、Nikonは「記録色」なので色味も地味です。
より工夫して撮らないと味気ない写真になってしまいがち。

Nikon Z6のレビュー
そんなこんなで、他のメーカーに変えることも考えたけれど、やっぱりNikonを選んだ私。
カタログだけでは分からないNikon Z6の良いところを見ていきましょう!
圧倒的に違和感のないEVF
ポイント
私がNikon Z6に決めた最大の理由がEVFです。
Nikon Z6のEVFは、Quad VGA(約369万ドット)有機ELパネルでファインダー倍率0.8倍。
ファインダー倍率は高いですが、369万ドットは今のミラーレスだと普通と言えるでしょう。
なので他社のEVFとほぼ同じだと思っていたのですが、これが大きな間違いでした。

一眼レフからミラーレスへと乗り換える懸念の1つがEVF特有の違和感だと思うのですが、Nikonはとにかく自然な見え方をしてくれます。
※Nikon Z6のEVFを撮ってみましたが、上手く撮れませんでしたね(汗)

ですがやはりEVFがぎらつきと言うかざらつきと言うか、液晶画面を見ている感がとても強く違和感を感じていました。
そんな中、明らかに他社よりも見えやすかったのが、Nikon Z7・Nikon Z6・Canon EOS Rです。
もうほとんどSONYのα7シリーズを購入する寸前まで行っていたのですが、このEVFの見えやすさがあまりにも違っていたためNikon Z6を買うに至りました!
210万ドットの背面モニター
ポイント
EVFと似た理由なのですが、Nikon Z6の背面モニターはとてもキレイに見えます。
それもそのはず、いま大人気のSONY α7IIIの背面モニターは92万ドット。
ほかの同クラスのカメラも100万ドットくらいなのですが、Nikon Z6の背面モニターは210万ドットと2倍ほど高精細なモニターとなっています。
ドット数が多ければ拡大表示した時にもキレイで、ピント位置の確認がしやすいです。
あとシンプルに撮った写真が綺麗に見えるのでテンションが上がりますね!
めちゃくちゃ重要な要素ではありませんが、写真撮影が楽しくなります。
大き過ぎず小さすぎないボディサイズ
ミラーレスと言えば小型で軽量なのが売りです。
フルサイズミラーレスの中ではSONYが、かなり小型ボディでミラーレスのメリットを大きく活かしていますね。


この辺りはさすがニコン!と言える部分で、まぁ持ちやすい。
グリップの部分が大きくて深いので、しっかりと握ることがで大きめのレンズを装着してもカメラを安定させることが出来ますね!
一眼レフよりはコンパクトになりましたが、マグネシウム合金のモノコック構造のボディなので、軽いのに剛性感が凄いです。
24-70mm F2.8のレンズを使っていますが、ボディが歪むたわむという感じは一切ありません。
いざという時は鈍器としても安心して使えそう(笑)
画質がおかしいほど良い
イメージセンサー・画像処理エンジンの進化に加えて、新しいマウント「Zマウント」を備えたNikon Z6。
想像していた以上の高画質さに驚いています。
スペック値だけで言うと今まで使っていたカメラと大きく変わらないんです。
Nikon Z6 | Nikon D750 | |
イメージセンサー | 2450万画素(裏面照射型) | 2432万画素 |
画像処理エンジン | EXPEED 6 | EXPEED 4 |
マウント | Zマウント | Fマウント |
こんな感じですので、大きな違いはありませんよね?
なので私も画質はD750とほとんど同じだろうと思っていました。
しかし撮影してみると数段上のクオリティなんですね。
高精細さと言うよりはクリア感がよく、ヌケの良い画質と言うんですかね。
「2450万画素ローパスフィルターあり」というスペックなのですが、「4000万画素ローパスフィルターレス」のカメラを使っているかのような感覚になります。

圧巻の高感度性能とボディ内手ブレ補正
フルサイズセンサーも今や4000万画素や6000万画素といった、高画素のカメラが登場しています。
高画素になればより高精細に撮影することができ、大きく伸ばしたプリントをするときにメリットがあります。
じゃあ画素数の低いカメラは、性能の低いカメラかと言うとそうではありません。
画素数が少ないと1画素あたりの面積が広くなりますので、より多くの光を受け止めることができます。
そのおかげで高感度性能が高く、夜など暗いシーンに強いカメラとなります。
Nikon Z6の画素数は2450万画素。
ベーシックモデルのカメラも、3000万画素時代に突入しようとしていますので、あと数年でZ6も低画素カメラと呼ばれるかも知れません。
ただ画素数が少ない恩恵で、Nikon Z6は暗いシーンに強いカメラとなっています!

答えはISO8000で撮影しています。
高感度に強いと言われたNikon D750でも、ISO8000まで上げるとノイズでザラザラな写真になってしまいますが、Nikon Z6で撮影したこの写真はふつうにキレイじゃないですか?
裏面照射型センサーのカメラを使うのは今回が初めてですが、まずノイズが非常に出にくいことと、ISO感度を上げてもシャープさがあまり失われないことに驚きました!
しかもこの写真、歩きながら撮った写真なんですね。
高い高感度性能とボディ内手ブレ補正が相まって、三脚要らずどころか夜間でもスタスタ歩きながらスナップ撮影が出来てしまうわけなんです!
さすがに真っ暗なところは無理ですが、田舎町くらいなら三脚を忘れてきてしまっても何とかなってしまいますね。
これは古い駐車場の中で撮影した写真ですが、見てわかるように結構暗いんですよ。
それでも手持ち撮影でブレ一切なしです!
おまけにこのシャドー部分の粘りが凄い。
Nikonは元々黒潰れに強いとも言われますが、ますます磨きが掛かっていますね!
スペック詐欺のバッテリー持ち
Nikon Z6が発表されたときに、ガッカリした部分の1つがバッテリー持ちの悪さ。
SONYは大容量バッテリーを開発し、ミラーレスの欠点であるバッテリー持ちの悪さを改善してきていました。
ですが後発のNikonのミラーレスは
ファインダー使用時:310枚
液晶モニタ使用時:380枚
とミラーレスとしては平均的な数値となっています。
もしカタログスペック値通りだとすると、1日撮影するのなら予備バッテリーが必要となってしまいますね。
でも大丈夫です。

先日半日の撮影で386枚の写真を撮影してきましたが、バッテリーの残量は75%も残っていました。
この感じですと1000枚以上は撮影出来そうですよね!
もちろんカメラの使い方や撮影方法で、バッテリー持ちは大きく変わりますが、多くの方がカタログ値よりも多くの写真を撮影できるはずです!
Nikon Z6の残念な部分
Nikon Z6はとてもよく出来たカメラですが、良いところばかりではありません。
現時点で気になった悪い部分を見てみましょう。
やっぱり不便なシングルスロット
Nikon Z7/Z6が発表されたときに叩かれた部分が、メモリースロットが1つしかないことです。
バックアップを撮れませんので、何かしらのトラブルがあったときに不安です。
とは言え私レベルの趣味カメラマンですと、データが消えたとしてもそんなに困らない。
こどもの運動会などのデータが消えられると痛いですが、ビデオも撮影しているので写真が消えてもまぁ良いかなと。
そこはまぁ割り切っていたので私にとってはデメリットではなかったのですが、地味に不便だと感じたのがRAWとJPEGを分けて保存が出来ないこと。
ダブルスロットであれば、SDカード(1)にRAWデータを保存、SDカード(2)にJPEGデータを保存と出来るのですが、Nikon Z6はシングルスロットですのでもちろんそれは出来ません。
大きなデメリットでは無いものの、今まで出来ていたことが出来ないというのはちょっとストレスですね。
Nikon Z6のRAWはライトルームに対応していなかった
多くの方がお使いのRAW現像ソフト「Lightroom」
私もLightroomとLuminar4を使用しています。
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Nikon Z6で撮影してきた写真を、いつものようにLightroomに取り込んでみたところ、写真が表示されなかったんです…。
まさかそんな事が起こるとは思っていなかったので焦りましたが、調べてみると一言でRAWと言っても実は色んな種類のRAWがあるそうで、Nikon Z6のRAWデータはLightroomに対応していなかったのです。
もちろん解決策はありまして、DNGというファイルに変換すればLightroomで写真の編集が可能になります。
RAWをDNGに変換するソフトはAdobeが用意してくれています。
Nikon D750の時は必要なかった、「DNGファイルに変換する」というひと手間が増えてしまうのは残念ですね。
Nikon Z6の外観
Nikon Z6の作例
Nikon Z6のスペック
発売日 | 2018年11月23日 |
タイプ | ミラーレス |
センサーサイズ | フルサイズ |
画素数 | 2450万画素 |
高感度 | ISO100~51200(拡張:ISO204800) |
連写速度 | 高速連続撮影:約5.5コマ/秒 高速連続撮影(拡張):約12コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 |
AF測距点 | 273点 |
液晶モニター | 3.2インチ・210万ドット |
ファインダー倍率 | 0.8倍 |
ファインダー視野率 | 100% |
撮影可能枚数 | ファインダー使用時:310枚 液晶モニタ使用時:380枚 |
記録メディア | XQDカード |
Wi-Fi | ○ |
Bluetooth | ○ |
NFC | × |
本体サイズ | 134(幅)x100.5(高さ)x67.5(奥行) mm |
重量 | 585g |
実売価格 | 195,000円前後(ボディのみ) |
まとめ
失礼ながらZマウントには期待があったものの、Nikon Z6自体はそんなに期待していませんでした。
ですがそれを裏切ってくれるとても良いカメラで、買って良かったなと本当に思います!
Nikon Z7とZ6はカタログスペックだけでは全く本質が見えない。
使ってみないと本当の良さが分からないカメラだと思います。
カメラとしての性能も素晴らしいのですが、操作性に関する部分がかなり素晴らしい!
