こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
2025年の春ごろに、Nikonの一眼レフ「Nikon D60」を購入しました!
発売日は2008年2月22日と、古いデジタル一眼レフです。
なぜ今さらこんな古いカメラ購入したかと言うと
- 機材を軽くしたかった
- CCDセンサーのカメラを使ってみたかった
この2点。
以前からCCDセンサーの「色」には憧れがありまして、どうしても試してみたくなり買っちゃいました。
大体、半年ほどNikon D60を使用しましたので、その実力をレビューしてみたいと思います。
「CCDセンサーが気になっている」という方の、参考になれれば幸いです!
なぜNikon D60を選んだのか?
Nikon以外にもCanonやPENTAXなど、各社CCDセンサーを搭載した一眼レフがありましたが、新たにレンズを構えるのはお金がかかるので、Nikon一択。
そんなNikonの中でも、下記の通り、CCDセンサー搭載一眼レフはたくさんありました。
Nikon CCDセンサーを採用した一眼レフ
- D1H:(フラッグシップ:2001年7月発売‐266万画素CCDセンサー)
- D1X:(フラッグシップ:2001年5月発売‐533万画素CCDセンサー)
- D1:(フラッグシップ:1999年9月発売‐266万画素CCDセンサー)
- D200:(ハイエンド:2005年12月発売‐1020万画素CCDセンサー)
- D100:(ハイエンド:2002年6月発売‐610万画素CCDセンサー)
- D80:(ミドルクラス:2006年9月発売‐1020万画素CCDセンサー)
- D70S:(ミドルクラス:2005年4月発売‐610万画素CCDセンサー)
- D70:(ミドルクラス:2004年3月発売‐610万画素CCDセンサー)
- D3000:(エントリー:2009年7月発売‐1020万画素CCDセンサー)
- D60:(エントリー:2008年2月発売‐1020万画素CCDセンサー)
- D40X:(エントリー:2007年3月発売‐1020万画素CCDセンサー)
- D40:(エントリー:2006年12月発売‐610万画素CCDセンサー)
- D50:(エントリー:2005年6月発売‐610万画素CCDセンサー)
なんと13機種も選択肢があるんですね。
カメラのデザイン的にはD100やD200が好みだったのですが、ハイエンド機ということもあり、カメラが大きくて重いです。
重量は約700gほどあり、機材の軽量化もしたかった僕には不向きでした。
ミドルクラスで最新型なのがD80。
しかしながらD80は持病で「エラー病」というものがあり、Errと表示され撮影出来なくなってしまうんです。
カメラをバラすことが出来る方は簡単に直せるようですが、僕はそんな技術はないのでD80は回避。
残る候補となったのが「Nikon D60」だったわけです。
ファーストインプレッション的な記事は、下記よりご覧ください!
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2025年にNikon D60を買った理由|CCDセンサーの魅力と軽量カメラで写真をもっと楽しもう【実写作例付き】
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です! 今回は久しぶりに、新しいカメラを購入しました。そのカメラとは… 2008年発売のエントリーモデル「Nikon D60」です👏 ...
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CCDセンサーとは?長所と短所
CCDセンサーは1970年代に登場し、デジタル一眼・コンデジの初期~中期に広く採用され、フィルムからデジタルへの移り変わりを支えたセンサー。
画素間のむらが少なく、均質な画質が得やすいのが特徴。
また現在主流のCMOSセンサーに比べ、センサー毎の個性があり、色の出方がカメラによって大きく異なったりしていて、写真を撮るのがワクワクするセンサーだと思います!
CCDセンサーの長所・短所
【長所】
- 固定パターンノイズが少ない/画面均一性が高い
- 階調がなめらかで、低ISOや長秒露光での暗部の粘りが良いと評価されてきた
- (多くの個体で)ローリング歪みが出にくい(グローバル露光のため)
【短所】
- 高消費電力・発熱 → バッテリー持ちや長時間動画に不利
- 読み出しが遅い → 高速連写や高フレームレート動画に不利
- コスト・実装難度が高い(周辺に別途アナログ回路が必要になりがち)
- ブルーミング/スミアが出やすい(強いハイライトで白縦筋などの飽和アーティファクト)
- センサー内に像面位相差AFやAD変換など多機能を集積しづらい
デメリットを抱えつつも、画質に優れるためカメラ用センサーでは天下を取っていたのがCCDセンサー。
ただ製造コストが高く、後に高性能化されたCMOSセンサーに押され、一般向けカメラ用としては役割を終えました。
Nikon D60のレビュー
前置きがずいぶんと長くなってしまいましたが、実際にNikon D60を使ってみての感想を書いていきます。
この記事を書いている時点で、およそ7か月ほど使用してのレビューとなります。
期待通りの高画質と色の良さ
僕がNikon D60に期待していたのが、「色味」です。
特に青色の出方が、現代のカメラと異なるといろんな方のレビューを見て知っていたので、とても期待していました。
そして晴れた日に撮りに行った1枚が上の写真です。
なんてキレイな青色なんでしょうか。
CPLフィルター(偏光フィルター)を使用していなくてこの色が出せるんです。
こちらの写真も青空の色ががきれいに出ていて、汽車の黄色も濃厚な色かと思います。
今のNikonのカメラは、アッサリ目の色味が特徴なので、ここまでハッキリと色が出るのは、普段とは違う感覚でとても楽しく感じます。
CCDセンサー特有の色の出方と、現代に比べれば低画素(D60は1020万画素)の組み合わせで、レタッチを頑張らなくてもエモい写真が撮れます。
ポートレート撮影や、スナップ撮影とも非常に相性が良さそう!
僕が実際にNikon D60を使用している動画がありますので、Nikon D60が気になってる方は、ぜひよければご覧ください!
操作性や写真の撮りやすさ
The・一眼レフといった感じで、一眼カメラを使ったことがある方だと、操作に迷うことはないかと思います。
当時のAPS-C機としては「世界最小」を謳っていたカメラで、軽量かつコンパクトで取り回しは良好。
背面モニターはこんな感じ。
固定式モニターで、ローアングル&ハイアングル撮影はしにくいです。
またモニターの輝度が低く、真夏の昼間は少し見づらいですね。
カメラのメニュー画面は、現代のNikon機とほぼ同じUIなので、Nikonユーザーなら戸惑わない構成ですね。
そんなに詳細に設定出来ることもないので、あんまり使わないかも。
カメラの軍艦部(上部)
エントリーモデルらしい、シンプルで分かりやすいボタンとダイアル類です。
ダイアルは後ろダイアル(親指で操作するやつ)しか無く、前ダイアル(人差し指で操作するやつ)に慣れていた僕は、不安要素の1つでしたが、1回目の撮影ですんなりと慣れました。
ただ軍艦部とカメラ背面ともにボタンが少なく、素早くカメラの設定を変えるのは難しいですね。
ISO感度を単独で操作できるボタンも無いため、メニュー画面から変更するしかありません。
Nikon D60のバッテリーやSDカード
Nikon D60に対応しているバッテリーは「Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL9a」
今は販売が終了しているので、新しいバッテリーが欲しい場合は、社外品の互換品しかありません。
さすがに年数が経過しているので、僕が中古で購入したD60に付いているバッテリーもかなり劣化しています。
2時間~3時間、撮影枚数100枚にも満たないほどで、電池残量が1メモリになってしまいますね。
Nikon D60に対応している記録メディアは「SDカード」でシングルスロットとなっています。
SDカードの規格は「SDHC」に対応しており「SDXC」の規格は認識してくれないので注意が必要。
Nikon D60のここが不満
撮れる写真に関しては、まったく不満がないです。
ただ僕的に一番ネックになるのが、背面モニターが「固定式」と言うこと!
Nikon D60を使い始めて初めて気が付いたのは、僕は思っている以上にローアングルからの撮影が多いということ。
これまで使っていたカメラはどれも、バリアングル式やチルト式モニターでしたので、ローアングルの撮影も楽にこなせます。
ですがモニターが固定式だと、感で撮るか地面に寝そべって撮影するしかありません。
なので人が多い場所や、地面が濡れていると撮影の幅が狭まってしまいますね。
あとは先ほども言ったんですが、画面の輝度が低いこと。
肉眼で見る分には、晴れの日の屋外でも問題なく見れるんですが、この画面を写そうとするとほぼ写りません。
僕はYouTubeで写真の撮影方法などを発信しているので、カメラの設定を説明するときに、背面モニターを写すことが多いのですが、Nikon D60はほぼ白い画面に映ってしまうので困ってます。
解決方法もないので、めんどくさいですが、日陰に移動してモニターを写すようにしています。
まとめると、僕がNikon D60に不満なのは背面モニターだけ。
そのほかの性能などには満足しています!
Nikon D60で使うことが出来るレンズ
Nikon D60は「Fマウント」に対応していますが、Fマウントレンズがマイナーチェンジされる狭間のカメラなので、使えるレンズのの種類がややこしいです。
Nikon D60で使用できるレンズ
- AF-SおよびAF-Iレンズ:すべての機能を使用可能
- モーターを内蔵しないAFレンズのGまたはD タイプ:オートフォーカスを除く機能を使用可能
- モーターを内蔵しないAFレンズのGまたはDタイプ以外:オートフォーカスと3D-RGBマルチパターン測光IIを除く機能を使用可能
- プロネア用IXレンズとF3AF用のAFレンズ:使用不可
- DタイプのPCレンズ:撮影モードの一部を除く機能を使用可能
- Pタイプレンズ:3D-RGBマルチパターン測光IIを除く機能を使用可能
- 非CPUレンズ:オートフォーカス使用不可、露出モードはMを使用可能(露出計は使用不可)
- 開放F値がF5.6より明るいレンズ:フォーカスエイドを使用可能
当初はフィルムカメラ用に持っていた「AI AF Zoom Nikkor 24-120mm F3.5-5.6D(IF)」をメインに使おうと思っていたのですが、Nikon D60はAF用モーターを内蔵していないため、オートフォーカスが作動しませんでした。
マニュアルフォーカスでは使うことが出来ます。
他には社外品であるタムロンのレンズは、画面が真っ暗になったり真っ白になったりと、バグって使えませんでした。
なのでNikon D60を問題なくお使いになられたい方は、AF-SかAF-Iレンズを使うのが無難ですね。
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【Nikon D60用レンズ】Fマウントで揃える広角・標準・望遠の妄想レンズラインナップ!
※2025年10月22日に内容を更新しました! こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です! 先日、2008年発売の一眼レフカメラ「Nikon D60」を購入しました。 軽量で写りの良いCCDセンサー搭載モデルとして、再 ...
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Nikon D60の作例
Nikon D60の主なスペック
| 発売日 | 2008年2月22日 |
| タイプ | 一眼レフ |
| レンズマウント | Nikon Fマウント |
| センサーサイズ | APS-C |
| 画素数 | 1020万画素 |
| 高感度 | ISO100~1600 |
| 連写速度 | 最高約3コマ/秒 |
| シャッタースピード | 1/4000~30秒 |
| AF測距点 | 3点 |
| 液晶モニター | 2.5インチ・23万画素 |
| ファインダー倍率 | 0.8倍 |
| ファインダー視野率 | 95% |
| 撮影可能枚数 | - |
| 記録メディア | SDカード SDHCカード SDXCカード |
| Wi-Fi | × |
| Bluetooth | × |
| NFC | × |
| 本体サイズ (幅)x(高さ)x(奥行) | 126x94x64mm |
| 重量 | 495g |
| 実売価格 | 75,000円前後(ボディのみ当時の価格)中古で8,000~12,000円前後 |
Nikon D60のレビュー:まとめ
撮れる写真には非常に満足しています。
もちろん現代的な、解像力が高くクリアな描写ではありませんが、どこがノスタルジーを感じるエモい描写の写真を、簡単にとることが出来ます。
一方で、画素数は1020万画素しかありませんので、いつもの感覚でトリミングすると、あっという間に画質が劣化しちゃいます。
トリミングを許してくれないカメラなので、より修業的な意味で写真の腕を上げられそうですね。
CCDセンサー搭載のカメラとしては末期のカメラなので、今ならまだ問題なく動作する個体が多いと思います。
「CCDセンサーのカメラ、一度使ってみたいなぁ~」とお考えの方には、Nikon D60をお勧めします!
ハッキリ濃厚な色味が好きな方には、刺さるカメラだと思いますので、ぜひ手に取ってみてください。
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