こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
猛烈な勢いで進化をつづけるミラーレス。
画質だけでなく、オートフォーカスや連写性能の高い機種もあり、一眼レフとの世代交代が進んでいます。
動体撮影機はスポーツ観戦やモータースポーツ、子供やペットの撮影が得意なのは言うまでもありません。
それでいてポートレートや風景撮影もこなせるオールマイティさがあり、使われている方が多いジャンル。
と思っても、色んなメーカーから発売されていて、絞りきれないかも知れません。
そこで、いま販売されている動体撮影に特化したミラーレスを比較し、最強のモデルはどれなのか見てみましょう!
動体撮影に特化したミラーレス
今年はNikonとCanonの、一眼レフ2大メーカーがミラーレスへと参入しようとしていますが、他のメーカーに比べるとかなり出遅れているため、動体撮影機が登場するのはまだまだ後になるでしょう。
現在、購入できるミラーレスの動体撮影機は
・SONY α9 ILCE-9
・OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
・LUMIX LUMIX DC-G9
・FUJIFILM X-H1
以上4機種があります。
ちょっと前までは、動体撮影機と言えばOLYMPUSでしたが、一気に出揃った感じですね。
いえいえ、そんなことは無く、それぞれに強烈な個性があり、どのカメラにするかとても悩ましい!
モデル毎の特長を比較して見ましょう。
スペックで比較
Sony α9 | OLYMPUS E-M1 MarkⅡ | LUMIX DC-G9 | FUJIFILM X-H1 | |
発売日 | 2017年5月26日 | 2016年12月22日 | 2018年1月25日 | 2018年3月1日 |
タイプ | ミラーレス | ミラーレス | ミラーレス | ミラーレス |
センサーサイズ | フルサイズ | マイクロフォーサーズ | マイクロフォーサーズ | APS-C |
画素数 | 2420万画素 | 2037万画素 | 2033万画素 | 2430万画素 |
高感度 | ISO100~51200 | ISO64~6400 | ISO200~25600 | ISO200~12800 |
連写速度 | 20コマ/秒 | 60コマ/秒 | 60コマ/秒 | 14コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/32000~30秒 | 1/32000~60秒 | 1/32000~30秒 | 1/32000~900秒 |
AF測距点 | 693点 | 121点 | 225点 | 325点 |
液晶モニター | 3.0インチ・144万ドット | 3.0インチ・104万ドット | 3.0インチ・104万ドット | 3.0インチ・104万ドット |
ファインダー倍率 | 0.78倍 | 1.48倍 | 1.66倍 | 0.75倍 |
ファインダー視野率 | 100% | 100% | 100% | 100% |
撮影可能枚数 | 480枚 | 440枚 | 360枚 | 310枚 |
記録メディア | SDHCカード SDカード SDXCカード メモリースティックPRO Duo |
SDHCカード SDカード SDXCカード |
SDHCカード SDカード SDXCカード |
SDHCカード SDカード SDXCカード |
Wi-Fi | ○ | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | ○ | × | ○ | ○ |
NFC | ○ | × | × | × |
本体サイズ | 126.9(幅)x95.6(高さ)x63(奥行) mm | 134.1(幅)x90.9(高さ)x68.9(奥行) mm | 136.9(幅)x97.3(高さ)x91.6(奥行) mm | 139.8(幅)x97.3(高さ)x85.5(奥行) mm |
重量 | 588g | 498g | 586g | 623g |
実売価格 | 400,000円前後(ボディのみ) | 175,000円前後(ボディのみ) | 140,000円前後(ボディのみ) | 200,000円前後(ボディのみ) |
スペックの数字だけを見れば、やはりSONY α9が頭一つ抜けた存在になりますね。
ただ、その代わりに値段も高いんですが…。
マイクロフォーサーズセンサーを搭載する、OLYMPUSとLUMIXはセンサーの利点を活かした、高速連写が特長。
最高60コマ/秒の連写速度は驚異的です。
富士フイルムはこれまでの動体撮影機だった「FUJIFILM X-T2」の良さを残しつつ、さらに高画質になったFUJIFILM X-H1が登場したばかりです!
トータルバランスが良く、万能さが特長ですね。
SONY α9
ミラーレスのスペックを破壊し続けるSONY。
動体撮影に特化したα9も、とんでもない性能で登場し他社のミラーレスを駆逐しました。
またSONYのネームバリューもあり、ミラーレスの動体撮影機と言えば「α9」と言うイメージが付いてきています。
SONY α9の良いところ
- フルサイズセンサーで高画質
- 693点のオートフォーカス
- 追従20コマ/秒の連写性能
SONY α9の悪いところ
- 価格が高すぎる
- ダイナミックレンジが狭い(フルサイズの割には)
- 不具合がある
SONYお得意の4Dフォーカスと追従20コマ/秒の連写速度のおかげで、動体撮影をするための性能は最強レベル。
ただ、フルサイズセンサーなのにダイナミックレンジが狭い、ノイズが入りやすいと言う意見があります。
具体的には黒に弱く、黒潰れしやすく明暗差が大きい場所は苦手と言えます。
あとα9に限りませんが、SONYのミラーレスは何かと不具合があります。
売れた数が多いので、不具合の報告数も多くなり目につきやすいのもあると思いますが、どうしても壊れやすい・トラブルが多いイメージがあります。
OLYMPUS E-M1 Mark II
オリンパスのフラッグシップモデルで、発売当時は敵なしだった動体撮影機!
追従18コマ/秒・固定60コマ/秒の連写速度。
タイムラグわずか0.005秒の120fps高性能電子ファインダーを備え、動く被写体を確実に捉えられます。
E-M1 Mark IIの良いところ
- 圧倒的な連写速度
- 強力な6.5段手ぶれ補正
- ファームウェアアップデートで着実にパワーアップ
E-M1 Mark IIの悪いところ
- 高感度性能がちょっと弱い
- 最新機種と比べるとAF精度がすこし劣る
- センサーのドット欠けなど初期不良がある
ファームウェアアップデートで元々強力だった手振れ補正が、6.5段分へと強化されました。
追従18コマ/秒の連写速度もいまだトップクラスです。
ただ、後から登場した最新機種と比べると、AF精度が低い・ダイナミックレンジが狭い・高感度性能がいまいちなど、欠点といえる部分が出てきました。
LUMIX DC-G9
2018年に登場したモンスターカメラ。
とにかく全てが速く、世界最速の0.04秒でピントを合わせるAFに、追従20コマ/秒の連写速度を備えたミラーレスです。
LUMIX DC-G9の良いところ
- 一瞬でピントが合うオートフォーカス
- 追従20コマ/秒の連写速度
- 現状、マイクロフォーサーズ最強機種
LUMIX DC-G9の悪いところ
- バッテリー持ちが悪い
現在販売されているマイクロフォーサーズセンサーのカメラとしては、文句なしの最強カメラで評価も絶賛ばかり。
唯一の欠点がバッテリー持ちの悪さで、ハードな使い方だと1時間ほどで残量が1になることもあります。
なので、予備バッテリーかUSBで充電する環境を整えたほうが良いですね。
LUMIX DC-G9はかなりハイスペックなカメラですが、価格の安さも魅力!
2018年8月現在で、本体の価格は136,000円前後となっており、性能を考えるととんでもない安さとなっています。
FUJIFILM X-H1
FUJIFILMのフラッグシップモデルで、Xシリーズ初の手振れ補正機能も付きました!
連写速度は今回の比較機種のなかでは少し劣りますが、AF性能や画質の良さが特長です。
FUJIFILM X-H1の良いところ
- 連写と画質のバランスが良い
- 操作性に優れたボディ
- フィルムシュミレーション機能が最高
FUJIFILM X-H1の悪いところ
- バッテリー持ちが著しく悪い
- 本体が大きくやや重い
APS-Cセンサーを搭載した本格派のミラーレス。
FUJIFILMならではの独特な色合いは、多くのファンを惹きつけます。
APS-Cセンサー・手振れ補正・爆速AFで、動体撮影につよく画質も良い。
撮影能力だけなら他の動体撮影機におとりますが、FUJIFILM X-H1はバランスの良さが売りです。
ただバッテリー持ちが著しく悪という欠点があり、予備バッテリーは必須となりますね。
最強の動体撮影機はこれだ!
性能だけで見ると、ソニーのα9が、圧倒的に最強の動体撮影機です。
4Dフォーカスで被写体を確実に捉え続けますし、連写速度も追従20コマ/秒とトップクラスの速さ。
それでいてフルサイズセンサーの高画質までプラスしてきますので、文句なしの最強ミラーレスです。
ただやはりネックとなるのが価格!
400,000円を超えるお値段は、なかなか手が出る人はいません…。
また細かい不具合が報告されており、仕事や絶対に失敗したくない撮影のときにはすこし不安が残ります。
価格とスペック、そして安定性のことを考えると、最強候補にあがってくるのがLUMIX DC-G9です。
α9と似た性能を持ちながら、こちらは140,000円で購入できるためコストパフォーマンスがハンパなく高い!
爆速のAFに強力な6.5段手振れ補正を備えており、安心して撮影に臨めます。
「SONY α9」と「LUMIX DC-G9」
センサーサイズの違いはあるものの、この機種が動体撮影機の二強でしょう。