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一眼レフやミラーレスで撮った写真をHDR合成して、よりリアルな写真に仕上げてみよう!

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※2019年10月27日に内容を更新しました。

 

こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!

 

カメラで撮影した写真は黒潰れ白飛びしてしまうことがありますよね。

 

これはカメラが明暗のどちらかにしか合わせられないのが原因で、人間の目とおなじことができないからです。

すごいキレイな瞬間を見つけてウキウキ気分で写真を撮ったのに、写真で見るとなんかイメージと違う写真になってしまうのはこれが原因。

 

これを解決してくれるのがHDR(ハイダイナミックレンジ)!

 

写真の中の明暗差を整えて、目で見た景色に近い写真に仕上がりますよ!

 

 

一眼レフやミラーレスでHDR写真を作るにはなにが必要か?

 

まず先に言っておきますが、最近の一眼レフをお持ちであればカメラ本体にHDR撮影の機能が付いています。

なので昔のように、ソフトで加工しなくても良くなってるんですね。

 

今回はカメラに内蔵されたHDR撮影では満足できない・HDRの機能が無いという方向けでご紹介していきます。

 

 

HDR化するのに必要なものは、露出値の異なる写真。

同じ構図で露出値が「-1・±0・+1」の3枚の写真です。

 

私はこのやり方ですが、3枚じゃなくて5枚でも良いですし露出値が「-2・±0・+2」の写真でも大丈夫です。

ここは色々と試してみて、自分好みの設定を見つけていきましょう!

 

 

そしてHDR合成が出来るソフトが必要になります。

カメラメーカーの無料で使える画像処理ソフトには、HDR合成の機能が無い場合が多いです。

しかしカメラの設定とソフトを使えば疑似的なHDRに仕上げることも出来ますよ!

 

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露出値の違う写真の撮り方

 

HDR合成をするためには同じ構図で、露出値の違う写真を複数枚必要になりますが、撮るたびに露出のダイアルをいじっていては写真の構図がズレてしまいますよね?

 

そこで活用するのがオートブラケット撮影です!

 

シャッターボタンを押しっぱなしにしていれば、露出値の違う写真を連写で撮れる機能で、HDR写真のための素材を撮るにはオートブラケットが欠かせません。

 

私の使っているカメラはNikon D750なので、Nikonの一眼レフでオートブラケット撮影のやり方を見ていきましょう。

※NikonはAEブラケティングという名称になっています。

 

 

カメラの左側面に「BKT」というボタンがありますので、このボタンを押しっぱなしにして下さい。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

BKTボタンを押すとモニターにこのような画面が表示されます。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

補正ステップは露出値をどれくらい変えて撮影するかの項目で、1.0なら「-1・±0・+1」といった感じで撮影してくれます。

コマ数は何枚撮影するかを表していますので、私のように3枚撮るならコマ数を3にして下さい。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

それでは今回はこの設定で撮影した写真を撮ってみましょう。

シャッターボタンを押しっぱなしにしていれば、勝手に3枚の写真を撮影してくれます!

 

 

 

はい、同じ構図で露出の違う写真をかんたんに3枚撮る事ができました。

部屋に明るさを合わすと外は白飛びしてしまい、室内に合わせると写真全体が暗くなってしまいますね。

 

これがカメラの普通なのですが、この3枚の写真をHDR合成して実際に見ている状態に近づけます!

 

 

lightroomならHDR合成がすぐ出来る!

 

それではライトルームを使ってHDR合成をしていきますね。

していくと言っても難しいことは何もなくて、あっという間に終わります。

 

 

下のバーに表示されている写真から、HDR合成したい写真をクリックします。

複数を選択するにはキーボードの「Ctrl」を押しながらクリック。

 

 

次は上のバーにある「写真」から「写真を結合」→HDRを押して下さい。

 

 

するとHDR後のプレビューが表示されます。

ゴースト除去量の項目がありますが、ここで「強」を選ぶとHDR効果が薄れるので、なし~中を選んでおけば間違いないかと。

 

プレビューで見てオッケーなら「結合」をクリック。

 

結合には少し時間がかかりまして、スペックの低いパソコンだとイラっとするレベル。

レタッチするならそこそこのスペックを持ったパソコンの方が、ストレスフリーで作業が出来ますよ。

 

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はい、出来上がりました!

室内と外の明るさのバランスが取れていますね。

 

 

露出値±0の写真と比べて見ましょう。

 

 

露出値0の雰囲気もいいですが、やはりカエル(ロバートと言う名前です)の表情が暗く見えますね(笑)

 

HDR化した後もさらにレタッチが出来ますので、自分の思う仕上がりに調整してみて下さい。

今回は練習だったので、HDR合成したあとにフィルム風写真にしてみました。

 

 

うーん、もっとノイズを出した方がフィルムっぽくなったかな?

この辺はもうちょっと練習しておきます。

 

 

HDR合成の出来るソフトをもっていない場合

 

HDR合成をもっていなくても、疑似的なHDR写真は作れます。

「ハイライト」や「シャドウ」の明るさを調整するだけでも、それっぽくなりますよ。

 

 

これが「ハイライト」「シャドウ」を変更するだけで…

 

 

結構、それっぽくなりましたよね?

 

「じゃあHDRなんて要らないのでは?」

 

という疑問が湧くとおもいますが、ハイライト・シャドウでHDRっぽくするのはデータ的に無理をしていますので、画質が劣化してしまうんですね。

 

カーテンのところとか真っ暗だったので、シャドウで持ち上げると超ノイズだらけになってしまいましたので、ノイズ軽減を使いザラザラ感を取り除きましたが、その代わりにカーテンの質感が無くなってしまいのっぺりとなってしまっています。

 

 

他にはニコンの一眼レフには「アクティブD-ライティング」という項目があります。

これは白飛び黒潰れを抑える機能で、買ったままだと「標準」になっていますが、「より強く」に設定すればHDR写真にちかい写真を撮影出来ます。

 

あとは「ハイライト」「シャドウ」を調整してあげれば、疑似的なHDR写真ができちゃいます。

上の方法みたいにハイライト・シャドウだけに頼らないので、画質の劣化も抑えられるのでアクティブD-ライティングを使った方法がオススメ!

 

※Nikonのカメラでなくても、同じような機能があると思いますのでカメラのメニューを確認してみて下さい。

 

 

まとめ

 

文字で書くとすごいめんどくさい作業に見えますけど、実際やってみるとカンタンにHDR合成は出来ちゃいます。

 

それにHDR合成しなくても、オートブラケットの機能は便利ですので使って見てはいかがでしょうか!

撮影枚数が増えてしまうデメリットがありますが、失敗写真が減るメリットもあります。

 

HDR合成にもデメリットはありまして、1つは写真の容量が大きくなってしまう事。

もう1つは「HDR合成は邪道である」という意見もあるということ。

 

私は一眼レフを初めてまだ2年しか経っていないので、なぜ邪道扱いなのか理由は分かりません。

スローシャッターで星を撮って、流れる星空写真に仕上げた合成写真は「いや~見事な写真ですね!」ってほめられるのに、HDR合成は邪道と言われる違いは何なんでしょうね?

 

しかし、世はまさにHDR時代!

 

スマホカメラにもHDR機能付いていますし、HDRテレビもあります。

もちろん一眼レフにも、始めからHDR合成をする機能が付いたモデルも出ています。

 

やって見た事がない方はこの機会にチャレンジしてみましょう。

今まで見た事の無い仕上がりになるので、けっこう楽しいですよ!

 

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