※イメージセンサーの汚れが黒い点となって現れています…
普段は分からなくても、この写真のようにコントラストを上げてみると発見しやすくなります。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
一眼レフやミラーレスのメンテナンスはしていますか?
カメラって精密機械なのに案外頑丈に出来ていて、ふつうに使っていればなかなか故障することがありません。
家ですることと言えば、表面の汚れやホコリを拭き取るくらいでオッケー。
上級者ならイメージセンサーの清掃をする方もいらっしゃいますが、よほど酷い状況でなければ個人で行わないほうが無難かと思います。
しかしカメラも機械である以上、いつかは壊れたり不調になってしまう時がくる。
なんでもない撮影のときに故障してしまってもダメージは少ないですが、結婚式やイベント事など失敗が許されない状況のときに故障されたらたまったものではありませんよね?
なので、特にカメラの異常を感じなくても定期的にメンテナンスを行うことで、最悪の事態になってしまう可能性を下げることができます。
私も知らぬ間にイメージセンサーがゴミだらけになってしまったことがあります…
今回はカメラメーカーが行っているメンテナンスサービスをご紹介します!
メーカーが行ってくれる安心のメンテナンス
車やバイク、ロードバイクなどは個人でメンテナンスされている方も多いですよね。
しかし時計やカメラなどは自分でメンテナンスする難易度が高く、余計に壊してしまう可能性が高い!
それ以前に部品が市販されていないので、メンテナンスや修理を個人でやるのは困難です。
なので、メーカーでしっかりとメンテナンスをして貰いましょう!
Nikon
ニコンはネット上で頑丈なメーカーとして紹介されていることが多く、事実とても頑丈です。
近年は初期不良が少し多いもののすぐに無料対応してくれますし、そこそこ乱暴な使い方をしても壊れる頃が少なく、安心して使えるのが特長。
そんなニコンさんはメーカーのサービスも豊富で、点検メニューとメンテナンスサービスがあります!
一眼レフの点検メニュー
- 【Aコース】点検+センサー清掃+外観清掃+ピント点検調整(3,000円)
- 【Bコース】点検+センサー清掃+外観清掃(2,000円)
- 【Cコース】点検+外観清掃(1,000円)※対象機種 フィルム一眼・Nikon1
- 【Fコース】点検+外観清掃(500円)※対象機種 コンデジ・スピードライトなど
レンズの点検メニュー
- Dコース】点検+外観清掃+ピント点検調整(2,500円)※焦点距離200mmまでのレンズ
- 【Eコース】点検+外観清掃
これら点検メニューとは別に「おまかせ定期メンテナンス」というサービスがあります。
こっちはオーバーホールする内容となるため、プロのカメラマンやハードにカメラを使っている方は1年に1回は利用されると愛機のいい状態で保てますね!
デジタル一眼レフ【16項目】
- センサー清掃
- ミラーBOX・ファインダー清掃
- ピント点検調整
- AE露出精度点検
- AF作動精度点検
- スピードライト点検
- 液晶パネル点検
- 表示部点検
- 各端子部点検
- レンズマウント部点検
- シャッター点検
- アライメント測定
- 消費電流点検
- 外観清掃
- 作動点検
- ファームウェア点検
アドバンストカメラ(Nikon1)【12項目】
- AF作動精度点検
- AE露出精度点検
- スピードライト点検
- アライメント測定
- センサー清掃
- 液晶パネル点検
- レンズマウント部点検
- 各端子部点検
- 消費電流測定
- 外観清掃
- 作動点検
- ファームウェア点検
AF-S / AF-Pレンズ【9項目】
- AFピント点検
- AF作動点検
- VR作動点検
- 解像力点検
- 絞り点検
- レンズ接点点検
- レンズ表面清掃
- 外観清掃
- 作動点検
点検とメンテナンスのサービスは、サービスセンターかインターネットから申し込みが出来ます。
インターネットからの申し込みはこちらから→(http://www.nikon-image.com/support/repair/receipt/web/)
Canon
ニコンに比べれば故障率が高いと言われていますが、プロの方はキヤノンを使っている人が多いので、こちらも頻繁に故障するわけではありません。
しょっちゅ故障していては一眼レフのシェア率№1のメーカになれませんもんね。
キャノンでは「あんしんメンテ」というサービスがあり、内容の違いでスタンダート・プレミアム・オーバーホールと分かれています。
ニコンとは違いカメラやレンズの機種で料金が変わるので要確認!
あんしんメンテ
- スタンダード(3,240円)
- プレミアム(機種によって費用が違うので公式よりご確認ください)
- オーバーホール(機種によって費用が違うので公式よりご確認ください)
あんしんメンテ オーバーホールは名前の通りカメラをバラバラに分解し、消耗品1つ1つを新品のパーツへと交換していくため結構な費用が掛かります。
一番高い場合は91,800円。
5Dや6Dのフルサイズ機は70,200円のお金が掛かりますが、一度このサービスを受けるとまた数年間は快調に使えますので、趣味としてカメラを楽しんでいる方は一度愛用のカメラを見て貰うといいかもしれません。
あんしんメンテスタンダード【8項目】
1.ボディー外観清掃
2.ミラーボックス内清掃
3.操作部点検
4.通信部清掃・点検
5.表示部点検
6.簡易撮影(ピントや露出の点検)
7.センサー清掃
8.ファームアップ
あんしんメンテプレミアム【12項目】
カメラ本体とレンズ、どちらも受けることができるサービスです。
1.ボディー外観清掃
2.ミラーボックス内清掃
3.操作部点検
4.通信部清掃・点検
5.表示部点検
6.フランジバック点検
7.AFピント点検
8.露出点検
9.ホワイトバランス点検
10.ストロボ点検
11.センサー清掃
12.ファームアップ
あんしんメンテオーバーホール
カメラ本体とレンズ、どちらも受けることができるサービスです。
【診断】
分解前に精度と機能の点検を行い、製品の状態を確認します。
【分解】
内部の状態を検査するため、製品を部品単位まで分解します。
【清掃】
取り外された部品を専用の溶剤で丁寧に清掃します。
【部品交換】
各部品を綿密に検査し、交換が必要な部品を特定します。
【注油】
摩擦や摩耗を抑え、快適にご使用いただくために箇所ごとに最適な潤滑油を注油します。
【組み立て】
部品を一つひとつ丁寧に組み上げていきます。
【調整】
製品が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、専用の測定器を使用して、精度や作動の調整を行います。
【最終検査】
組み立てられた製品は再度精度と機能を厳重に検査し、お客様のもとにお届けします。
これらのサービスを利用するためには、キャノンのサービスセンターに持ち込むか、インターネットから申し込みをします。
○サービスセンター銀座
東京都中央区銀座3-9-7 トレランス銀座ビルディング2F
○サービスセンター名古屋
愛知県名古屋市中区錦1-11-11 名古屋インターシティ2F
○サービスセンター大阪
大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1階
インターネットからの申し込みはこちら
SONY
ハイスペックなミラーレスを次々と開発し、高性能さはもちろんのこと高画素機や動体撮影機など、撮るシチュエーションに合わせた幅広いラインナップも魅力!
しかしハイスペックな性能とは裏腹に、色々なサイトやブログを拝見すると故障率は他のメーカーより高い印象を受けます。
以前はマウントが歪むトラブルがあったり、細かいところだとグリップ部分のラバーも剥がれやすかったりするので、あとは耐久性さえ向上すれば最強のデジタルカメラメーカーとなるのでは無いでしょうか。
ソニーのメンテナンスサービスは低価格で、会員に入っているとさらに半額となるので、定期的にメンテナンスに出しやすいのが特長ですね!
αメンテナンス
- イメージセンサークリーニング 3,000円(会員なら50%オフ)
- αメンテナンス ライトコース 10,000円(会員なら50%オフ)
- αメンテナンス フルコース 20,000円(会員なら20%オフ)
αあんしんプログラムの会員になっていることで、メンテナンス費用が最大で50%オフとなります。
そのほかにはレンズの長期保証(3年・5年)や下取り価格のアップ、ソニーストアの買い物券3,000円分(年に1回)の恩恵が受けられるため、ソニーユーザーの方は入っている人も多いのではないでしょうか。
αメンテナンス内容
センサー クリーニング |
ライトコース | フルコース | |
外観ボディ清掃 | ○ | ○ | ○ |
センサー清掃 | ○ | ○ | ○ |
外観清掃(レンズ) | ○ | ○ | ○ |
ミラーボックス内 清掃 |
○ | ○ | |
操作部点検 | ○ | ○ | |
通信部清掃・点検 | ○ | ○ | |
表示部点検 | ○ | ○ | |
ソフトウェア アップデート |
○ | ○ | |
ソフトウェア アップデート (レンズ) |
○ | ○ | |
フランジバック点検 | ○ | ||
AFピント点検 | ○ | ||
露出点検 | ○ | ||
ホワイトバランス点検 | ○ | ||
フラッシュ点検 | ○ | ||
操作部点検 (レンズ) |
○ | ||
通信部清掃・点検 (レンズ) |
○ | ||
解像力点検 (レンズ) |
○ | ||
絞り点検 (レンズ) |
○ | ||
手ブレ補正点検 (レンズ) |
○ | ||
AFピント点検 (レンズ) |
○ |
αメンテナンスサービスのご利用方法は、ソニーストア直営店への持込か電話での申し込みとなっています。
電話での申し込みはこちら
フリーダイヤル:0120-559-979(通話料無料)
OLIMPUS
ミラーレスのシェア率№1を何度も獲得している、人気の高いミラーレス専門メーカー。
カメラ本体は耐久性が良くあまり故障したという話を聞きませんが、レンズのほうは少しトラブルの事例がある。
おもに電動ズームのレンズでトラブルが多いですので、何年もお使いの方は点検をしてもらうと良いと思います。
オリンパス点検サービス
- カメラ本体の点検(3.240円税込み)
- レンズの点検(2,160円税込み)
サービスステーション持込限定サービス
- ボディークリーニング(1,080円税込み)
- レンズクリーニング(1,080円税込み)
- イメージセンサークリーニング(1,080円税込み)
- アクセサリークリーニング(540円税込み)
点検内容【5項目】
【外観クリーニング】
デジタルカメラやレンズの外観を清掃いたします。
【簡易動作点検】
デジタルカメラやレンズに故障などが発生していないか点検いたします。
【精度点検】
デジタルカメラやレンズの解像度などの精度を点検いたします。
【ファームウェアバージョンアップ】
カメラやレンズのファームウェアを最新の状態にバージョンアップいたします。
【充電池の点検】
充電池の劣化状態を確認します。
点検サービスの利用方法はオリンパスサービスステーションに持ち込むか、電話での申し込みとなっています。
オリンパスサービスステーション
○東京
○大阪
○札幌
○福岡
電話での申し込みはこちら
フリーダイヤル 0120 - 971995
営業時間 平日 : 8:00 ~ 20:00
土・日・祭日 : 9:00 ~ 18:00 ( 指定休業日を除く )
LUMIX(Panasonic)
ソニー・オリンパスに次いで人気の高いミラーレスメーカー。
オリンパスと同じくマイクロフォーサーズのセンサーを使っているのが特徴ですね。
ルミックスはモニターやボタン類のトラブルがいくつか報告されており、どちらも使用するのに支障をきたす故障。
主にエントリーモデルで発生しています。
LUMIXで行われているコンセルジュサービスの1つに、クリーニングメニューがあります。
LUMIXコンセルジュサービス(クリーニング)
- カメラ本体のクリーニング(2,100円)
- レンズのクリーニング(1,400円)
LUMIXコンセルジュサービスの利用方法は、直接持ち込みか電話での問い合わせです。
持ち込み先
LUMIX&Let's note修理工房(03-3251-4616修理用窓口)
東京都千代田区外神田1-8-1
第三電波ビル1F
ルミックスサービス大阪(06-6377-1502)
大阪市北区大深町4-20
グランフロント大阪南館1階
(パナソニックセンター大阪内)
PENTAX
APS-Cセンサーに特化したカメラとレンズを得意とし、カメラ本体の防塵・防滴の性能が凄まじく外国の方がYoutubeに上げていた動画で、カメラに砂をこれでもかとふりかけた後シャワーで入念に洗っても、正常に作動していたのは驚愕でした。
ペンタックスは修理の受付は行っていますが、クリーニングメニューはホームページ上で見つけられませんでした。
その代わりに他社には無い「カスタマイズサービス」を行っていますので、人とは違うカメラを持ちたい方はカスタマイズをしてみましょう!
カスタマイズのページはこちら→(http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/support/customize.html)
FUJIFILM
クラシカルでカッコいい機種が多い富士フィルム。
カメラの故障率も低く安心して使えるカメラですし、今年発売された「FUJIFILM X-H1」はかなりハイスペックなミラーレスで存在感を表しています。
動画に強いカメラが多いのも特徴の1つですね!
またカメラの体験会やカメラ・レンズのレンタルサービスも行っているので、これからカメラを始めたい初心者にやさしいメーカーと言えます。
センサー清掃サービス
- レンズ交換式デジタルカメラ(Xシリーズ) 1,620円税込み
- レンズ交換式デジタルカメラ(GFX 50S) 3,240円税込み
センサークリーニングチケットも配布されていて、定期的にクリーニングをするつもりであればチケットを購入したほうがお得になります。
・2回分:\2,600(税込)
・4回分:\5,000(税込)
・10回分:\10,000(税込)
※チケットの有効期限は1年となっています。
サービスの利用方法は富士フイルムサービスステーションへの持ち込みとなります。
○東京サービスステーション
東京都港区赤坂9-7-3
TEL 03-6271-1080
営業時間 10:00~19:00 無休(年末年始を除く)
○大阪サービスステーション
大阪府大阪市中央区南船場3-12-12 心斎橋プラザビル本館9F
TEL 050-3385-4500
営業時間 10:00~19:00 無休(年末年始を除く)
○福岡サービスステーション
福岡県福岡市博多区住吉3-1-1 富士フイルムビル1F
TEL 092-271-7300
営業時間 10:00~19:00 無休(年末年始を除く)
まとめ
どこも似たようなサービスをしていると思ったら、メーカーごとに内容に違いがあって面白いですね。
オーバーホールをすれば愛用のカメラを末永く使えますし、日々のトラブルも少なくなると思いますがアマチュアにはなかなか厳しい出費…
そこそこの単焦点レンズが買えちゃいますもんね(笑)
しかしセンサーのクリーニングは定期的に行ったほうがいいと思います。
イメージセンサーに汚れが付いてしまうと、写真に黒い点となって現れるので支障が出てくる。
汚れていないようで案外ホコリとかが貯まっていますので、写真に黒い点が確認できるようになったらクリーニングの時期ですね!