※2020年2月29日に内容を更新しました。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
富士フイルムで開発が進められていた「FUJIFILM GFX100」が、ついに正式発表されました。
中判ミラーレスと言うレアな存在なのに、10,200万画素というとんでもないスペックを秘めたカメラ。
売り出し価格は1,300,000円前後と言う価格ですが、反応を見てみると「意外と安い」という意見も(笑)
カメラに興味が無い方からすると「嘘だろ…」と思ってしまう金額ですが、スペックを考えるとお値段は確かに安めなんです。
どれでは令和時代に名を遺すであろう、FUJIFILM GFX100の詳細をみてみましょう!
市販カメラで1億画素の衝撃
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
宇宙や軍事用などでは、億超えの画素数を持った機器はありました。
しかし、ついに市販カメラでも1億画素超え。
センサーもフルサイズより約1.7倍大きい中判センサーですので、想像できないような高精細写真が撮影できてしまいます!
すでに実機を使ったレビュー記事が多くありますが、画質は当然きれいです。
それよりも驚いたのがトリミング耐性の高さ。
かなりガッツリとトリミングをしても、一眼レフで撮ったと分かる画質を維持しているのには驚きました!
等倍で拡大した状態でもかなりキレイな写真で、中判センサー+1億画素はかなり懐が深いですね。
5.5段分の5軸手ブレ補正を搭載
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
FUJIFILMと言えば、手ブレ補正をほぼ搭載しないことで有名。
売れ筋であるAPS-Cセンサーのミラーレスでも、1機種にしか搭載されていません。
しかしGFX100は1億画素の超高画素機ですので、さすがにボディ内5軸手ブレ補正が搭載されています。
補正効果は5.5段分とトップクラスの性能!
微細なブレも気になる超高画素機でも、安心感がありますね。
シャッターショックを抑える衝撃吸収機構も優秀で、ショックを抑制するためのサスペンションが上下左右に設置され、連写も安心して行えます。
視認性に優れたモニター類
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
GFX100はミラーレスですので、光学式ファインダーではなく電子ビューファインダー(EVF)
なので見え方が気になるところですが、GFX100のEVFは576万ドット高精細なファインダー!
先日登場したLUMIX S1Rと同じドット数となっており、EVFとしては現在もっとも高画質です。
視野率100%・表示倍率0.86倍となっており、違和感なく見やすいファインダーですね!
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
背面モニターは3.2型チルト式モニター。
タッチパネルに対応しており、236万ドットとなっております。
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
背面モニターのすぐ下にある細長いモニターは「背面ファンクションモニター」
カメラの設定値やヒストグラムを表示できます。
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
カメラの右上に設置されているのは「天面ファンクションモニター」
こちらもカメラの設定値やヒストグラム、ダイアルなどを表示させることが出来ます。
中判とは思えないオートフォーカスと連写性能
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
対角55mmラージフォーマットでは、初の像面位相差AFを実現。
最大で425点のAF測距点があり、ほぼ画面のどこでもピント合わせが可能になっています。
AFアルゴリズムも最新のタイプとなっており、動体もしっかりと捉えられるし顔検出と瞳AFも備えているので、ポートレートでの撮影も楽になりますね。
そして驚異的なのが連写速度。
中判カメラはデータサイズが大きすぎるので、連写速度も遅くなりがちで、3コマ/秒くらいが平均でしょうか。
GFX100は中判センサー+1億画素でありながら、最高5コマ/秒の連写が可能!
AFの性能も良いので、動体撮影もしっかりとこなせそうですね!
どんな環境でも頼りになるタフボディ
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
一眼レフやミラーレスではお馴染みのマグネシウム合金製で、軽さと堅牢さを両立!
メチャクチャ大きなボディですが、1320g(SD・バッテリー2個含む)に抑えています。
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
前後パネルの勘合面積(嵌め込む面積)を大幅に増やしており、かなり高い剛性を持ったボディとなっています。
また95点のシーリングが施されているので、防塵・防滴・耐低温に対応。
-10°の環境に耐え湿度10%から80%でも、動作に支障をきたしません。
スタジオ撮影だけでなく、ネイチャーフォトでも活躍できるタフなボディ構造となっていますね!
FUJIFILM Gマウント
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
GFX100は中判用のマウントである「FUJIFILM Gマウント」を採用。
GFX50SやGFX50Rと同じマウントですね。
Gマウントレンズは種類が少ないですが、2019年中には新たに2本のレンズが加わる予定となっています。
ここで忘れてはいけないのが、Gマウントレンズはどれも高級品だと言うこと。
なんて頑張ってボディを買っても、Gレンズは1本200,000円から450,000円ほどもするんです。
広角・標準・望遠の3本を揃えるだけで、1,000,000円に迫るお金がかかってしまうんですね…。
プロかお金持ちの人でないと、手が出ない世界なんです。
FUJIFILM GFX100のスペック
発売日 | 2019年6月末 |
タイプ | ミラーレス |
センサーサイズ | 中判 |
画素数 | 1億200万画素 |
高感度 | ISO100~12800(拡張ISO50~102400) |
連写速度 | 5コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/16000~3600秒 |
AF測距点 | 425点 |
液晶モニター | 3.2インチ・236万ドット |
ファインダー倍率 | 0.86倍 |
ファインダー視野率 | 100% |
撮影可能枚数 | 800枚 |
記録メディア | SDHCカード SDカード SDXCカード |
Wi-Fi | ○ |
Bluetooth | ○ |
NFC | × |
本体サイズ | 156.2(幅)x144(高さ)x75.1(奥行) mm |
重量 | 1155g(ボディのみ) |
実売価格 | 1,200,000円前後(ボディのみ) |
GFX100 まとめ
GFX100は、とんでもない画質特化のカメラ。
三脚に固定して撮影が基本になりそうですが、手ブレ補正や深いグリップ、高いISO感度などの恩恵で、手持ちでの撮影も難なくこなしてしまいそうな中判カメラですね。
手に入れるのは一部の限られた方だと思いますが、最近は若い方でもライカのカメラを使っていたりするんで、ブルジョアな若い世代で需要があるかも?
またカメラやレンズだけでなくRAW現像するパソコンも、かなりハイスペックなものに買い替えないとスムーズに作業が出来ないはずですので、なにかとお金が掛かるカメラですね(笑)