こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
SONYから新しいVLOGCAMが登場しました。
コンデジタイプの「VLOGCAM ZV-1 II(ZV-1M2)」
チェック
VLOGCAM ZV-1で要望の多かった、レンズの広角域を広げて来ており、よりVlogやYouTube・TikTokでの撮影で使いやすいカメラとなりました。
進化したポイントは少ないですが、初代での課題点をシンプルに解決したカメラ。
VLOGCAM ZV-1 IIの特長
焦点距離18mmスタートの新レンズ
前モデルでは24-70mmの標準ズームレンズが搭載されていましたが、24mmでは自撮りするには狭く、「もっと広角のレンズを搭載して欲しい!」と言う声が多かった。
今回のVLOGCAM ZV-1 IIでは、18-50mmのレンズを採用。
望遠側は狭くなりましたが、Vlog用カメラなので広角域が広い方が使いやすい!
18mmであれば顔がドアップになることも無いですし、複数人での撮影も快適になります!
ポイント
望遠側は、もし50mmで足りなければ「超解像ズーム」機能を使う事で対応出来ます。
4K動画なら約1.5倍、フルHDなら約2倍まで焦点距離を伸ばせますので、かなりカバー出来ますね!
この新レンズは近接撮影も得意で、広角側(18mm)なら約5cm、望遠側(50mm)なら約15cmまで近づいて撮影可能。
テーブルフォトや紹介したい商品の撮影で便利です!
新たにシネマティックVlogモード搭載
VLOGCAM ZV-1 IIで搭載された新機能「シネマティックVlog」
ポイント
機能をONにすると、映画館で目にするような横長(2.35:1)の画面比率になり、フレームレートも24fpsに自動で設定されます。
カラーのプリセットが用意されており、5つの「Look(ルック)」と4つの「Mood(ムード)」の中から、撮りたいシーンに合う色味を選択して撮影出来る。
後から色味を変える手間が省けますし、カラーグレーディングが苦手な人にとっても、非常に嬉しい機能ですね!
マイクの指向性が変更可能に
カメラ内蔵マイクは前モデルと同様の「インテリジェント3カプセルマイク」を採用。
外部マイクを使用しなくても高音質と評判です。
今回のVLOGCAM ZV-1 IIでは、さらにマイクの指向性が変更できる様になりました。
前方
後方
全方位
から選択できるようになり、撮影環境にあわせて最適なマイク設定が出来るようになっています。
メニュー画面や操作性の向上
前モデルはVLOGCAMの初号機と言うこともあり、あとから発売されたモデルに比べると、メニュー画面が分かりにくかったり、モードの切り替えがめんどくさいなど、不満点も多かったです。
VLOGCAM ZV-1 IIではその問題も解決しており、タッチパネルを採用し操作性を向上。
モードの切り替えも、ボタンを押すことで「静止画→動画→S&Q」と切り替えられるようになりました。
バッテリーの交換が可能に
VLOGCAM ZV-1はバッテリーの交換が不可で、マイクロUSBで充電するしかありませんでした。
VLOGCAM ZV-1 IIではバッテリーが着脱できるようになり、予備バッテリーを持ち歩けば、バッテリー切れの恐れもなくなりました!
やはりバッテリーは着脱できる方が良いですので、この変更点は非常に嬉しいポイントですね。
2010万画素1.0型積層型センサー
前モデルと同様の「2010万画素1.0型積層型CMOSイメージセンサーExmor RS」と「画像処理エンジンBIONZ X」を搭載。
画質での不満は無かったので、継続して採用すればコストを抑えられるので良いと思います!
動画形式は4K/30p・FHD/120p
動画記録は最大で4K/30p・FHD/120pとなっています。これは前モデルと同じですね。
個人的には4K/60pに対応してほしかったところ…。
センサーサイズがAPS-Cやフルサイズになると、発熱に対しての対策が必要となりますが、このカメラは1型センサーです。
カメラよりも小型なSONYのスマートフォン「Xperia PRO-I」では、1型センサーで4K/120p撮影が可能なのに、VLOGCAM ZV-1 IIはなぜ4K/30pのままになってしまったのか…
VLOGCAM ZV-1 IIの欠点
良い所を書いてきましたが、もちろんVLOGCAM ZV-1 IIにも欠点はあります。
購入前にイマイチな点もしっかりと調べておきましょう!
手ブレ補正の弱さ
電子式手ブレ補正が強力なカメラと言えば「GoPro」ですが、VLOGCAM ZV-1 IIはそこまでの手ブレ補正効果はありません。
もちろん無いよりはあった方が、かなりマシになりますが、歩きながらでの撮影では映像がガクガクしてしまいます。
Vlog用カメラであれば、移動しながら撮影もするわけなので、もう少し強力な手ブレ補正を搭載して欲しいですね。
価格の高さ
VLOGCAM ZV-1とVLOGCAM ZV-1 IIの違い
- 超広角レンズを採用
- シネマティックVLOGモード
- マイクの指向性が選択可能に
- タッチパネルなど操作性の向上
- バッテリーの交換が可能に
- 手ブレ補正が電子式のみに
一番の目玉機能は「超広角レンズの採用」かなと思います。
VLOGCAM ZV-1の発売時の価格は89,000円前後。
VLOGCAM ZV-1 IIの市場予想価格は120,000円となっています。
ちょっと高くない・・・?
レンズは新開発となりましたが、その他の機能はマイナーチェンジくらいのもの。
Vlogシリーズのエントリーモデルであれば、100,000円を超えるのはキツイですね…。
APS-Cを採用したVLOGCAM ZV-E10は、コンニャク現象があったものの、発売時は70,000円前後(カメラのみ)でしたので、VLOGCAM ZV-1 IIは割高に感じてしまします。
VLOGCAM ZV-1 IIのスペック
発売日 | 2023年6月23日 |
タイプ | コンデジ |
レンズマウント | 固定式 |
センサーサイズ | 1型センサー |
画素数 | 2010万画素 |
高感度 | |
連写速度 | 24コマ/秒 |
シャッタースピード | - |
AF測距点 | - |
液晶モニター | - |
ファインダー倍率 | - |
ファインダー視野率 | - |
撮影可能枚数 | - |
記録メディア | SDHCカード SDXCカード |
Wi-Fi | - |
Bluetooth | - |
NFC | - |
本体サイズ (幅)x(高さ)x(奥行) | 105.5x60x46.7mm |
重量 | 292g |
実売価格 | 120,000円前後 |
※公式サイトでも、まだ仕様が公開されていないので、分かっている部分だけを記入しています(2023年5月26日時点)
まとめ
VLOGCAM ZV-1 IIは前モデルの欠点を潰し、正統進化したと言えるカメラに仕上がっています。
僕もVLOGCAM ZV-1の後継機が欲しいなと思っていましたし、広角側が18mmスタートになったのは非常に嬉しいポイント。
残念なのは価格の上り幅…。
原材料の高騰など色々あると思いますが、100,000円は超えないだろうと思っていたのでビックリ!
実売価格が市場予想価格120,000円より、下回ってくれるのを祈るばかりです。