こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
夏の代表的な被写体と言えば「ひまわり」
ひまわりの花を見るだけで、夏が来た感じがしますね!
実はひまわりは存在感があり過ぎて、写真を撮ろうと思うと案外難しい…。
ワンパターンな写真ばかりになってしまう方も、いらっしゃるのではないでしょうか?

動画でも撮り方をご紹介しています!
動画でも今回ご紹介する撮り方をご説明していますので、ぜひ良ければご覧ください!
王道の日の丸構図
日の丸構図
ひまわりの写真を撮る時の王道は「日の丸構図」です。
存在感のある花なので、写真のど真ん中に大きく配置してあげると、ひまわりらしい写真が撮れますね!
日の丸構図で撮影する時のコツは、メインの被写体以外の存在感を消してあげる事。
今回の写真の場合は、メインのひまわりの花以外はボケさせることで、より目立つようにしています。
撮影する時のポイント
メインのひまわりのお花は日の丸構図に配置し、背景はボケさせつつ二分割構図を使いました。
画面の上下半分を、「空」と「ひまわり畑」で二分割しています。
こうすることでバランスが良く、シンプルな背景に出来るので、よりメインのひまわりのお花に目線が行きやすくなると思います。

三角構図(A構図)で高さとドッシリ感を表現
三角構図(A構図)
ひまわりの花はとても力強さを感じるお花なので、ぜひ写真でも表現してみましょう。
高さと力強さを表現するために、三角構図(A構図)を使います。
撮影する時のポイント
まずひまわりの高さを表現するために、横構図では無くカメラを縦に構える「縦構図」で撮影します。
写真の上下の範囲が広くなりますので、ひまわりなど背の高いお花を撮る時には頻繁に狙ってみて下さい。
三角構図(A構図)を使うことで、上に行くほど細くなり高さを表現できますし、下に行くほど太くなるので土台がしっかしとして、ドッシリ感を感じさせることが出来ます。
これも日の丸構図に続く、ひまわりでは定番の撮り方ですね。


動画内の2:31秒の所から、ご説明しています!
L字構図を使って夏っぽさを強調する



L字構図
青空とひまわりを一緒に撮ってあげると、夏っぽさが出て清々しい印象の写真になりますね。
青空を多く背景に入れたい場合は、最初にご紹介した「日の丸構図」が使いやすいですが、それだけだとワンパターンになっちゃいますよね。
そんな時に使ってみてほしいのが「L字構図」です!
撮影する時のポイント
ひまわりの縦のラインと、背景にあるひまわりで横のラインを作り、アルファベットの「L」の形を写真内で作ります。
(今回の場合は「L」の形が左右逆転していますが、どっちでもOKです。)
L字のラインにひまわりを配置し、それ以外の部分に青空を持って来たことで、より夏っぽさを感じる写真になったんじゃ無いでしょうか。
半円構図で曲線の美しさを出す
半円構図
ひまわりは綺麗な丸みを持ったお花。
せっかく撮るのならこの曲線を強調するように撮ってみましょう!
お花全体を撮るのも良いですが、ひまわりの花の一部だけを写真に収めることで、その美しさを強調出来ます。
円の一部だけを写真に入れる「半円構図」を使って撮りました。
観覧車を撮る時などにも、よく使われる構図ですね!
撮影する時のポイント
背景は二分割で、上が空・下がひまわりと分ける事でバランスが良くなることと、ひまわり畑と分かる程度にボケさせることで、よりピントが合っているひまわりの曲線を強調することが出来ます。
M字構図を使えばまとまり感が出る
M字構図
ひまわりが沢山咲いてる場所で、複数ののひまわりを写真に収めようと撮っても、なんかイマイチなことがありませんか?
1本1本の存在感が強いため、見たままにシャッターを切ってしまうと、なんだか騒がしい写真で「何を撮りたかったのか」が伝わらない写真になってしまいやすいです。
そんな場所でもおすすめなのが「M字構図」です!
撮影する時のポイント
M字構図は、アルファベットのMの形を作ることで、一体感やまとまり感を出すことが出来る構図。
今回はM字構図を使いつつ、左右2本のひまわりを少しだけボケさせましたので、真ん中のひまわりに目線が行きやすい様にしています。

2/8構図でシンプルに写す

ゴチャゴチャした写真になってしまう
どこにピントを合わせたらスッキリするのか分からない
と、お悩みの方には「2/8構図(八分の二構図)」がおすすめです!
2/8構図
「2/8構図」はメインの被写体を画面の20%ほどの収め、残り80%をシンプルな背景などで収める構図です。
そうする事で写真を見た人の目線は、ピントが合っている20%の部分に向きますし、写真全体をシンプルにすることが出来ますね。
かなりマイナーな構図ですが、写真をシンプルに出来ますし、何を撮りたかったのかが明確になりますので、ぜひ使ってみて下さい。
撮影する時のポイント
今回はひまわりの背が高く、ひまわり20%・青空80%では狙えなかったので、ひまわり20%・ひまわりの前ボケ80%で撮影してみました。
この組み合わせでも写真を見たときに、自然と20%の部分に目線が向くと思います!
玉ボケを入れてひまわりの魅力をアップさせる
ここまで色々な構図をご紹介して来ました。
構図は写真のバランスを整えたり、見てくれる人の目線を誘導させたりするために必要ですが、良い構図で撮れた=良い写真ではありません。
被写体をより魅力的に見せる「演出」も加える必要があります。
演出とは光の向きであったり、夕方などの時間帯、今回の写真のような玉ボケなど。

ポイント
この写真では、ひまわりは半円構図。
背景のひまわり畑と玉ボケの境界線は、三分割のラインに配置しています。
そしてこれまでの、背景がひまわり畑や青空だけに比べ、玉ボケが入ることでより華やかな印象を持たせられたと思います!
この玉ボケは何で作っているかと言うと「ビニールハウス」です。
普通は背景にビニールハウスがあると、イマイチな写真になっちゃうと思いますが、F値を下げて玉ボケにしてあげるとこんなにも素敵な背景に変身してくれるんですね!

ひまわりの撮り方 まとめ
ひまわりの撮影ではワンパターンになってしまう方も多いと思います。
今回ご紹介した撮り方を完全に理解する必要はありませんが、「こんな撮り方もあるんだな」と頭の片隅に置いておいてもらえれば、いざ撮影に出かけられたときにふと思い出すこともあると思います。
いきなり色んなバリエーションの写真を撮ることは難しいので、ワンパターンな写真になってしまう方は「今日はL字構図で撮れる場所を見つけてみる」と、目標を1つに絞って頂けると身に付くのが早く、それを繰り返せばいつの間にか色んなバリエーションの写真を撮れるようになるはず!

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