※2019年10月11日更新しました※
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
一眼レフやミラーレスを買って、少し時が経つと気になり出すのが単焦点レンズですよね?
シンデレラレンズと呼ばれる神レンズも、低価格で写りの良い単焦点の事です。
初めに購入する単焦点レンズは、焦点距離50mm前後の標準単焦点レンズが多いと思いますので、
今回は標準単焦点レンズの簡単な扱い方をご紹介します!
まずはレンズの長所を知ることが大事ですからね。
単焦点レンズの良さってなに?
単焦点レンズの良いところって?
・ネットで良いって書いてたから。
・単焦点は写りがいいと聞いたから。
・背景がボケるらしいから。
大体の方はこの様な理由で、初めての単焦点レンズを購入するかと思います。
これでも充分に長所を捉えていますが、もう少し掘り下げて見ましょう!
まず初めての単焦点レンズを購入する理由は、「背景が大きくボケる」からだと思います。
でもなんで単焦点レンズだと、背景がボケるから知っていますか?
明るいレンズとはF値が低い(f/1.8など)のレンズの事で、
F値ほど被写界深度が浅くなり背景が大きくボケる様になるのです。
ポイント
※いきなり専門用語が出てきましたが、被写界深度とはピントの合う範囲の事で
「ピントの合う範囲が狭い(f/1.8など)」
手前から奥行までの一部でしかピントが合いませんので、それ以外の距離はボケます。
これを「被写界深度が浅い」と言います。
ピントの合う範囲が広い(f/12など)
手前から奥行まで全体にピントが合います。
なのでこの場合はボケを作ることは出来ません。風景写真を撮る時などに向いていますね。
これを「被写界深度が深い」と言います。
そして明るいレンズだとシャッタースピードを稼ぐことが出来るので、夜間や日の当たらない室内での撮影でも、手ブレが起きにくくなります。
試しに夕暮れの室内で、お手持ちのキットレンズと単焦点レンズをF値解放にして(f値を最も低くする)撮り比べてみて下さい。
キットレンズの方は、手ブレが起きるか画像にノイズが出ると思いますが、単焦点は手ブレせずに撮影出来るはずです。
単焦点レンズの良さをまとめると
・ボケを作るのも、風景全体にピントを合わすのも自由自在。
・多少暗い撮影場所でもシャッタースピードを高速で保てるので、手ブレが起きにくい。
この2点ですね!
そして最後は画質の良さについてです。
なんで単焦点レンズは写りが良いと言われるかと言うと、その焦点距離に最適なレンズ設計が成されていると言う事です。
例えば50mmの単焦点であれば、50mm焦点距離での写りを追求した特化レンズだから。
まだイマイチ凄さが伝わらないですよね?
比較するために、単焦点とは反対の存在であるズームレンズを見てみましょう。
ズームレンズの特長
キットレンズで多い18mm-55mmのズームレンズの場合だと18mm19mm20mm……50mmと、
全部で38種類もの焦点距離に対してしっかりと撮れるように設計しなくてはならないんです。
これは結構無理をしていまして、それぞれの焦点距離の写りに関してはどうしても妥協しなくてはいけなくなります。
ですので便利な代わりに、写りの良さはそこそこなのがズームレンズです。
そして1つの焦点距離に対して写りの良さを追求し特化したのが単焦点レンズなんですね。
これで、なぜ単焦点レンズは画質がキレイなのか分かって貰えたと思います。
最後に単焦点レンズの良さをまとめると
・ボケを作るのも、風景全体にピントを合わすのも自由自在。
・多少暗い撮影場所でもシャッタースピードを高速で保てるので、手ブレが起きにくい。
・1つの焦点距離に特化して設計されているので、写り(画質)が良い。
他にはレンズがコンパクトで軽いと言うメリットもあります!
単焦点レンズの扱い方
いざ単焦点レンズを購入してみて、まず撮ってみたい写真と言えばボケを生かした写真では無いでしょうか?
これを撮るためには被写体に寄る必要があります。
初心者向けの記事でよく「被写体に寄れ」と言われていますが、これは出来るだけ寄った方がボケの表現がしやすくなるのと、写真の中の余計なもの(電柱とか)が写りこみにくくなるからです。
他には被写体に迫力を出したりする効果もあるんです。
そういった事もあって、まずは被写体に寄って撮影をする事から始めると良いですよ!
…そして、寄った写真を撮りはじめてしばらく経つと気が付くと思います。
そらそうなると思います。
初心者の頃はみんな撮影テクニックの引き出しが少ないので、被写体が画面の左側・真ん中・右側にいるかの違いと、ローアングルで撮るかハイアングルで撮るかしかバリエーションが無いですしね。
マンネリしてきたなぁ。と思ったら
今度はいつもの被写体に寄った位置から、1歩後ろに下がって撮影してみて下さい。
迫力は出ない代わりに、上品さを表現する事が出来るようになります。
1歩下がって撮るときに気をつけなければいけないのが、先ほども言った余計なものの写り込みです。
特に風景や植物を撮影している時に、意図していない車や電線などの人工物が写真の中に入ってしまうと、
一気に雰囲気が壊れてしまいますので注意しましょう。