こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
5月~6月を代表するお花と言えば「紫陽花」
雨の日は写真を撮りに行く気力が無くなりますが、紫陽花は雨が似合うお花なので、雨の日でも撮影に行きたくなりますよね!
でも実際に紫陽花の写真を撮りに行ってみると、これが案外難しい…。
実際「撮った写真がワンパターンになってしまう」方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
三分割構図で紫陽花の写真を撮って行く!
動画でも撮影してきましたので、ぜひご覧ください!
シンプルに1輪だけ狙う
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1シンプルに1輪だけ狙う
まずは一番シンプルで簡単な、紫陽花を一輪だけ撮影します。
三分割の線上に被写体が入っていれば良いですが、線と線が重なる交差点に被写体を配置すると、とてもバランスが良い写真になります。
ポイント
今回の写真は、右下の交差点に紫陽花を配置して撮ってみました。
紫陽花の左側は大きく空間を空けていますので、写真がゴチャゴチャせず「何を撮りたかったのか?」が明確な写真になりましたね!
紫陽花を2輪狙って見る
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2紫陽花を2輪狙って見る
先ほどは1輪だけでしたが、今回は紫陽花の花を2輪、写真に入れてみます。
ポイント
メインとなるピントを合わせた紫陽花は、三分割構図の右下の交差点に配置。
サブとなるボケさせた紫陽花は、左上の交差点に配置しました。
ボケた花とピントが合った花がある事で、自然とピントが合っている方へ視線誘導になりますし、ボケた紫陽花がある事で写真に奥行き感も出ます。
前ボケを入れて華やかさと奥行きを出す
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3前ボケを入れて華やかさと奥行きを出す
今度は縦構図にして前ボケを使いつつ、三分割の交差点の右上にメインの紫陽花を配置して撮影しました。
三分割構図もワンパターンになりやすいですが、横構図と縦構図を使い分けることで、ワンパターンになりにくくなります。
ポイント
今回は前ボケを使うことで、写真に華やかさと奥行き感を出してみました。
被写体の背景がボケている写真は、カメラを始めたばかりの方でもよく撮影されていると思います。
被写体の背景だけでなく、被写体の前側をボケさせる「前ボケ」も、写真のワンパターン化を防ぐ重要なテクニックとなりますので、ぜひ試してみて下さい!
やり方は簡単で、前ボケさせる紫陽花にカメラを近づけて、メインの被写体にピントを合わせれば前ボケを作れます。
動画内でも説明しておりますので、ぜひご覧ください!
露出を変えて写真の雰囲気に変化を付ける
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4露出を変えて写真の雰囲気に変化を付ける
これまでの写真は、日が当たっている明るい写真でしたが、今回は日陰に咲いている紫陽花を撮影。
ポイント
三分割構図の右下にメインの紫陽花を配置し、紫陽花の葉っぱで前ボケを作っています。
こうすることで、2次元の写真に高低差を感じますね。
日陰にある紫陽花で、さらにカメラの設定で「露出値」を-1.0くらいに設定してあげると、梅雨の花らしいシックな雰囲気の写真になります。
写真の明るさにも明暗差を付けることで、ワンパターン化を防止することが出来ますね!
紫陽花をサブにしてみる
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5紫陽花をサブにしてみる
紫陽花をメインの被写体では無く、サブにしてみましょう!
例えば紫陽花が咲いている場所によく居る生物。蝶々やカエルです。
ポイント
紫陽花の花や葉っぱを前ボケと後ろボケに使いつつ、三分割構図の左下に配置したアマガエルを撮ってみました。
ボケが大きすぎると前景・中景・後景の3層構造になりにくく、奥行き感を表現できなくなります。
ですが今回は敢えてボケを大きくして、花の隙間にカエルが居る感じを出したくて、ボケを大きくして窮屈な印象で撮ってみました!
あとはカエルが向いている方向の空間を空けることで、さらにバランスが良い写真となります。
こうやって撮るのも、表現としてアリです。
ただ写真のバランスを重視する場合は…
こちらの方がバランスが整います。
ケースバイケースで使い分けて下さい!
まとめ
今回は写真の構図の中でも、基礎中の基礎と言える「三分割構図」だけで紫陽花の花を撮ってみました!
三分割構図を使って、線の交差点に被写体を配置する事だけを考えて撮ってしまうと、ワンパターンな写真を量産してしまいます…。
なので、三分割構図の配置だけでなく、F値や露出、前ボケなどを混ぜていくことで、三分割構図だけでも色んなバリエーションの写真を撮ることが出来ます。