※2026年11月1日に内容を更新しました。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
ついに! と言うか、やっとですね。PENTAXのAPS-C一眼レフ向けに、開放F2.8通しの超広角ズームレンズが登場しました!
その名も「HD PENTAX-DA★ 11-18mmF2.8ED DC AW」。広角側の大三元レンズを待っていた方には、うれしい1本ですね。
APS-CのPENTAXに装着すると、35mm判換算で約17~27.5mm相当。ズーム全域で開放F2.8なので、広い風景を収めたいときはもちろん、星空の撮影にも使いやすい仕様です。
2018年の発売予定から延期を経て、ようやくの登場です。待たされたぶん、どんなレンズに仕上がったのか気になりますよね。星景撮影向けの機能や描写性能、購入前に確認したい注意点まで見ていきましょう!
HD PENTAX-DA★ 11-18mmF2.8の特徴|星景撮影に役立つ装備
レンズヒーターを装着しやすい防塵・防滴設計

※画像引用元:RICOH(http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/index.html)
レンズはAW(防塵・防滴)構造。鏡筒の先端にはヒーターを巻きやすいスペースや溝があり、熱がレンズ側へ伝わりやすいよう金属部品も使われています。ヒーター自体が内蔵されているわけではなく、別途用意して装着する仕組みです。
これは、夜露や結露が気になる星景撮影でありがたい工夫ですね。レンズが曇ってしまうと、せっかくの星空もきれいに撮れません。
レンズの使用温度はメーカー公称で-10~40℃。寒い場所での撮影を考えている方には、心強い仕様です。ただし、防塵・防滴は完全防水を意味するものではありません。
PENTAXには、対応カメラと所定の条件で星の動きを追いかける「アストロトレーサー」という機能もあります。超広角F2.8のレンズと組み合わせて星空を撮りたい方は、カメラ側の対応状況も確認しておくと良いですね。
[PENTAXのアストロトレーサーの仕組みと対応機種]では、星を追尾する仕組みや対応カメラを紹介しています。星景撮影に挑戦したい方は、こちらも参考にしてみてください。
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クイックシフト・フォーカスでピントを追い込める
オートフォーカスで合焦したあと、シャッターボタンを半押ししたままフォーカスリングを回して微調整できる「クイックシフト・フォーカス」にも対応しています!
AFとMFをいちいち切り替えずに済むので、被写体に合わせてピントをきっちり追い込みたいときにも便利ですね。
フォーカスクランプで星空撮影中のピントずれを防ぐ

※画像引用元:RICOH(http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/index.html)
フォーカスクランプは、合わせたピント位置が不用意に動かないようにする機構です。ONにすると、フォーカスリングを回してもピントが変わらない構造になっています。
普段のスナップでは使わなくても、星にピントを合わせて何枚も撮りたいときには、かなり助かりそう!
暗い場所でリングに触れてしまい、気付かないうちにピントがずれる心配を減らせます。長時間露光をする方にはうれしいですね。
KAF3マウント採用|対応するPENTAX Kマウント機を確認

※画像引用元:RICOH(http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/index.html)
レンズのマウントタイプは、絞りを機械的に駆動する「KAF3」。KAF4の電磁絞り方式とは異なり、幅広い世代のPENTAX Kマウント一眼レフで使えるように設計されています!
ただし、すべての旧型カメラで全機能が使えるという意味ではありません。購入前にはボディごとのAF・絞り制御の対応を確認しましょう。また、DAレンズなので撮像範囲はAPS-C向け。フルサイズのKマウント機では、通常はクロップ撮影を前提に考えたいレンズです。
新世代スターレンズの描写性能|12-24mm F4と比較
待った甲斐がありそうなのが、画面の隅までしっかり写すことを目指した光学設計。開放F2.8から高い解像力とコントラストを狙った、新世代のスターレンズです!
公式サイトに「smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF]」と「HD PENTAX-DA★ 11-18mmF2.8ED DC AW」の、実写比較が公開されています。比較条件は11-18mmが広角端11mm・F2.8、12-24mmが広角端12mm・F4なので、まったく同じ条件の比較ではない点は押さえておきたいですね。

※画像引用元:RICOH(http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/index.html)
※smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF]で撮影

※画像引用元:RICOH(http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/index.html)
※HD PENTAX-DA★ 11-18mmF2.8ED DC AWで撮影
メーカーの比較写真を見ると、smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF]の方は、細部の輪郭がやや柔らかく見えます。とはいえ焦点距離やF値が違うため、この写真だけであらゆる条件の優劣を決めることはできません。
対して11-18mm F2.8の写真は、細部がクッキリしていて気持ちの良い描写! F2.8の明るさを保ちながら、周辺部まで写りにこだわったところに、スターレンズらしさを感じますね。
HDコーティングも採用され、可視光域の平均反射率は従来のマルチコーティング比で約50%以下。逆光で発生しやすいフレアやゴーストを抑える設計です。明るさだけでなく、風景撮影で気になる画面全体の描写にも期待したい1本ですね。
HD PENTAX-DA★ 11-18mmF2.8ED DC AWの仕様・対応センサー
| 発売日 | 2019年2月22日 |
| 対応マウント | PENTAX Kマウント |
| フルサイズ対応 | ×(APS-C専用設計) |
| レンズ構成 | 11群16枚 |
| 絞り羽根 | 9枚 |
| 焦点距離 | 11-18mm |
| 最短撮影距離 | 0.3m |
| 最大撮影倍率 | 0.1倍 |
| 開放F値 | F/2.8 |
| 画角 | 104°~76° |
| 手ブレ補正 | レンズ内補正なし(対応ボディ側で補正) |
| 防塵 | ○ |
| 防滴 | ○ |
| フィルター径 | 82mm |
| 本体サイズ | 約90mm(最大径)×約100mm(長さ) |
| 重量 | 約704g(フード装着時約739g) |
| 実売価格(参考) | 160,000円前後(価格は販売時期や店舗によって変動) |
まとめ|星空・風景撮影が好きなPENTAXユーザーに
この超広角F2.8のスターレンズを待っていたPENTAXユーザーからすると、
と、気をもんだ時期もありましたよね。
発売までは時間が掛かりましたが、APS-C向けの11~18mm・F2.8通しに、ヒーター対応設計、フォーカスクランプ、防塵・防滴と、星景撮影で欲しい装備がそろっています。
これでAPS-C用の大口径スターレンズは、超広角から望遠までF2.8でカバーできるラインナップになりました! ただし約704gと軽くはありませんし、フルサイズ専用レンズではないので、そこは買う前に確認したいところです。
とはいえ、星空よりも気軽な街歩きやスナップが中心なら、軽い広角単焦点レンズも候補になります。撮りたい写真に合わせて選びたいですね。
[HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limitedの評判・レビュー]では、約189gの軽さや描写の特徴、使うときの注意点を紹介しています。持ち歩くことが多い方は、こちらも参考にしてみてください。
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HD PENTAX-DA★ 11-18mmF2.8のよくある質問(FAQ)
Q1. このレンズはフルサイズのPENTAXでも使えますか?
HD PENTAX-DA★ 11-18mmF2.8ED DC AWは、APS-Cサイズの一眼レフ向けに設計されたDAレンズです。フルサイズのKマウント機に装着する場合は、基本的にAPS-Cクロップ撮影を前提に考えてください。フルサイズの画面全域をカバーするレンズとしては選ばない方が良いですね。
Q2. 星景撮影にはどんなメリットがありますか?
ズーム全域でF2.8と明るく、11mmの超広角で広い星空を写せることがメリットです。ヒーターを装着しやすい構造や、ピント位置を固定するフォーカスクランプも備えています。ただし、ヒーター自体は別売りで、星を追尾する機能はレンズではなく対応するカメラ側の機能です。
Q3. フォーカスクランプとクイックシフト・フォーカスは何が違う?
クイックシフト・フォーカスは、AFで合わせたピントをMFで微調整するための機能です。フォーカスクランプは、そのピント位置がリング操作で動かないようにする仕組み。星空を撮るなら、ピントを追い込んでから固定する流れが分かりやすいですね。
Q4. smc PENTAX-DA 12-24mmF4とどちらを選べば良いですか?
明るさや星景撮影向けの装備を重視するなら、11-18mm F2.8が候補になります。一方の12-24mm F4は広角端こそ少し狭いものの、望遠端が長く、メーカー公称約430gと軽量です。風景を幅広い画角で撮るのか、暗い場所でもF2.8を使いたいのかで選びましょう。
Q5. 手ブレ補正は付いていますか?
レンズ内手ブレ補正は搭載されていません。手持ち撮影で補正を使う場合は、組み合わせるPENTAXカメラのボディ内手ブレ補正に頼ることになります。長時間露光の星景撮影では、三脚でしっかり固定することも大切です。
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