こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
今回は、Nikonの人気フルサイズミラーレスカメラシリーズ「Z6」の新旧モデルである「Z6III」と「Z6II」の違いや性能を徹底比較してみたいと思います。
Z6シリーズは、静止画と動画の両方でオールラウンドに活躍するモデルとして、多くのカメラファンやプロフェッショナルから支持を集めています。
特に、2024年に登場したZ6IIIは、前モデルであるZ6IIから大幅に進化し、より高速で高精度なパフォーマンスを実現しています。しかし、それぞれのモデルには異なる強みがあり、どちらを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか?
この記事では、Z6IIIとZ6IIの違いを詳しく解説し、それぞれのカメラがどんなシーンやユーザーに向いているのかを紹介します。
購入を検討している方や、カメラ選びで迷っている方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それでは、早速見ていきましょう!
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Nikon Z6シリーズとは?
Nikon Zシリーズは、その高い性能と使いやすさで、多くのカメラ愛好者やプロフェッショナルから支持を集めています。
その中でも、Z6シリーズはオールラウンドな性能を持ち、静止画から動画まで幅広いシーンで活躍するモデルとして評価されています。
今回、新たに登場したZ6IIIは、前モデルであるZ6IIと比較して、さらなる進化を遂げました。
この記事では、Z6IIIとZ6IIの違いや性能を徹底比較し、どちらのモデルが自分に合った選択肢なのかを解説します。
それぞれのカメラが持つ強みや進化したポイントを知ることで、今後のカメラ選びの参考にしていただければと思います。
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新モデルZ6IIIの主な進化点
Nikon Z6IIIは、Z6IIから大幅なアップデートが施されたモデルです。
特に注目すべき進化点として、センサーや画像処理エンジンの性能向上、オートフォーカスの高速化、そして新たに搭載されたクリエイティブ機能が挙げられます。
Z6IIIは新しい部分積層型CMOSセンサーを採用し、読み出し速度が約3.5倍に向上しました。
これにより、連続撮影速度は最大120コマ/秒に達し、速い動きの被写体も高精度に捉えることができます。
また、画像処理エンジンには最新のEXPEED 7が搭載され、AF性能が約20%向上。
これにより、動物やスポーツのシーンでも精確なピント合わせが可能になっています。
さらに、Z6IIIでは、クリエイティブワークフローの効率化を目的としたNikon Imaging Cloudが新たに導入され、撮影後の編集や共有がよりスムーズになりました。
クラウド経由でプロのクリエイターが作成したプリセットをダウンロードでき、撮影時にすぐに適用することができるため、独自の映像表現が簡単に実現できます。
Z6IIIはZ6IIと比較して、速度・精度・クリエイティブな自由度の全てにおいて進化を遂げており、よりプロフェッショナルなニーズに応えるモデルとなっています。
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Nikon Z6IIIとZ6IIの主要スペック比較
Nikon Z6IIIとZ6IIは、どちらも高性能なフルサイズミラーレスカメラですが、細部にわたる進化により、Z6IIIはより高いパフォーマンスを提供します。
ここでは、両モデルの主要なスペックを比較し、その違いを見ていきます。
モデル名 | Nikon Z6III | Nikon Z6II |
発売日 | 2024年7月12日 | 2020年11月 6日 |
タイプ | ミラーレス | ミラーレス |
レンズマウント | Nikon Zマウント | Nikon Zマウント |
センサーサイズ | フルサイズ | フルサイズ |
画素数 | 2450万画素 | 2450万画素 |
高感度 | ISO100~64000 | ISO100~51200 |
連写速度 | 高速連続撮影(拡張):約20コマ/秒 ハイスピードフレームキャプチャー+(C120):約120コマ/秒 |
高速連続撮影:約5.5コマ/秒 高速連続撮影(拡張):約14コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 | 1/8000~30秒 |
AF測距点 | フォーカスポイント273点(シングルポイントAF時) 299点(オートエリアAF時) |
273点 |
液晶モニター | 3.2型(インチ)・210万ドット | 3.2型(インチ)・210万ドット |
ファインダー倍率 | 0.8倍 | 0.8倍 |
ファインダー視野率 | 100% | 100% |
撮影可能枚数 | ファインダー使用時:360枚 液晶モニタ使用時:390枚 |
ファインダー使用時:340枚 液晶モニタ使用時:410枚 |
記録メディア | XQDカード CFexpressカードTypeB SDカード SDHCカード SDXCカード |
XQDカード CFexpressカードTypeB SDカード SDHCカード SDXCカード |
Wi-Fi | ○ | ○ |
Bluetooth | ○ | ○ |
NFC | × | × |
本体サイズ (幅)x(高さ)x(奥行) | 138.5x101.5x74mm | 134x100.5x69.5mm |
重量 | 760g | 705g |
実売価格 | 385,000円前後(ボディのみ) | 257,000円前後(ボディのみ) |
1. センサーと画像処理エンジン
Z6IIIは、新開発の部分積層型CMOSセンサーを搭載し、読み出し速度がZ6IIの約3.5倍に向上しています。
また、画像処理エンジンには最新のEXPEED 7が採用されており、Z6IIのデュアルEXPEED 6に比べて、処理速度とAF性能が大幅に強化されています。
2. 連写性能
Z6IIIは、約20コマ/秒・最大120コマ/秒(C120モード)の連写が可能で、スポーツや野生動物の撮影においても瞬間を逃さず捉えることができます。
対して、Z6IIは最大14コマ/秒の連写に対応しており、一般的な用途には十分ですが、超高速連写を求めるシーンではZ6IIIが優位です。
3. オートフォーカス
Z6IIIのAFシステムは、Z6IIに比べて約20%高速化され、被写体追尾や動物AFの精度が向上しています。
また、Z6IIIはZ9やZ8から継承した高度なAFアルゴリズムを備えており、より確実に被写体にピントを合わせられます。
4. EVF(電子ビューファインダー)
Z6IIIのEVFは、Z6IIに比べて4倍の明るさ(4000 cd/m²)を実現し、さらにリフレッシュレートも120Hzまで向上しています。
これにより、明るい屋外での視認性が向上し、滑らかな表示で被写体を追い続けることが可能です。
5. 動画性能
Z6IIIは、6K 60pのN-RAWおよび5.4K 10-bit ProRes 422 HQの内部記録に対応し、より高度な動画制作が可能。
一方、Z6IIは4K 60pまでの対応で、一般的な動画撮影には十分ですが、プロフェッショナルな制作現場ではZ6IIIが優れています。
これらのスペックを比較すると、Z6IIIはより高速で高精度な性能を持ち、クリエイティブな用途にも幅広く対応できるカメラとなっています。
一方、Z6IIはバランスの取れた性能で、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとって魅力的な選択肢です。
オートフォーカス性能の違い
Nikon Z6IIIとZ6IIのオートフォーカス性能には、大きな違いがあります。
Z6IIIは、最新のEXPEED 7画像処理エンジンと新型センサーを組み合わせることで、AF速度がZ6IIに比べて約20%向上しており、より高速で精確なピント合わせが可能です。
特に動きの速い被写体や、動物の撮影においてその効果が顕著です。
1. 被写体追尾と瞳AF
Z6IIIは、Z9やZ8から継承した高度なAFアルゴリズムを搭載しており、被写体追尾性能がさらに進化しています。
特に、瞳AFと動物AFにおいて、Z6IIIは小さな顔や瞳でも高精度に捉え、より安定した撮影が可能です。
Z6IIも瞳AFや動物AFに対応していますが、特に動きの速いシーンではZ6IIIが優れた結果を出します。
2. フォーカスポイントのカバー範囲
Z6IIは273点のフォーカスポイントを持ち、撮像エリアの約90%をカバーしています。
Z6IIIも同様に広範囲をカバーし、周辺部にある被写体にも高精度なAFを実現しますが、AFアルゴリズムの改善により、より確実にフォーカスを合わせられる点がZ6IIIの強みです。
3. 暗所でのAF性能
Z6IIIは暗所でのAF性能も向上しており、より低輝度(最大-6.5EV)のシーンでも安定したピント合わせが可能。
Z6IIも低照度に強い性能を持っていますが、Z6IIIはさらなる暗所対応力を備えているため、夜景や室内など光量が少ないシーンでも高いパフォーマンスを発揮します。
4. AFモードと柔軟性
Z6IIIは、撮影シーンに応じた柔軟なAFモードを提供しており、静止画と動画の両方で快適に使用できます。
例えば、広範囲をカバーする「ワイドエリアAF」や、特定の被写体を追尾する「ターゲット追尾AF」などが進化しており、使い勝手が向上しています。
Z6IIもこれらのモードをサポートしていますが、Z6IIIのほうがシーンに応じた素早いフォーカス調整が可能です。
これらの点から、Z6IIIはよりプロフェッショナルな撮影環境において、迅速かつ精確なオートフォーカスが求められるシーンで強みを発揮します。
Z6IIはオートフォーカスが欠点と言われていましたので、大幅なパワーアップで欠点が無くなりましたね!
EVFとモニターの改善点
Nikon Z6IIIとZ6IIの間で大きく改善された点の一つが、EVF(電子ビューファインダー)とモニターの性能です。
Z6IIIでは、撮影時の視認性や操作性がさらに向上し、プロフェッショナルな現場でも安心して使用できるレベルに達しています。
1. EVFの明るさとリフレッシュレート
Z6IIIは、明るさが従来モデルの約4倍となる4000 cd/m²に達し、特に明るい屋外や逆光での撮影でも被写体をしっかりと確認できます。
Z6IIのEVFも高性能ですが、Z6IIIはさらに明るく、自然な色再現が可能です。
また、リフレッシュレートが120Hzに向上し、動きのある被写体を滑らかに追尾できます。
これにより、スポーツや動物撮影など、瞬間を逃したくないシーンでも快適な撮影が可能です。
2. 高解像度と色再現
Z6IIIのEVFは576万ドットの高解像度を誇り、Z6IIよりもさらにクリアで細かいディテールを確認できます。
また、広い色域(DCI-P3相当)をカバーしており、HDR撮影時でも自然な色を再現します。
これにより、撮影時にイメージ通りの結果をファインダー内で確認できるため、精度の高い撮影が可能です。
3. モニターの改善
Z6IIIはモニターの色再現性と視認性も向上しています。
Z6IIと比較して、より明るく鮮明な表示が可能となり、タッチ操作のレスポンスも向上しています。
特に動画撮影時やライブビュー撮影時に、その改善が顕著に現れます。
また、モニターのチルト機能も健在で、さまざまな角度からの撮影に対応しています。
4. 使用感の向上
Z6IIIでは、EVFの設計においても新たなコーティングが施され、フレアやゴーストの発生を最小限に抑えています。
逆光や強い光源があるシーンでも安定した視認性を確保できます。
Z6IIのEVFも優れたパフォーマンスを発揮しますが、Z6IIIではさらに快適な撮影環境が整っています。
これらの改善により、Z6IIIはよりプロフェッショナルな環境での使用に耐える性能を備えています。
一方、Z6IIも基本的な撮影には十分な性能を持っており、趣味での使用や一般的な撮影には引き続き適しています。
動画性能の比較
Nikon Z6IIIとZ6IIは、どちらも動画撮影に優れた機能を備えていますが、Z6IIIではプロフェッショナル向けの動画制作をさらに強力にサポートする進化が見られます。
ここでは、両モデルの動画性能を比較し、その違いを解説します。
1. 解像度とフレームレート
Z6IIIは、6K(60p)でのN-RAWおよび5.4K(30p)でのProRes 422 HQの内部記録に対応しており、超高解像度での動画撮影が可能。
これにより、ポストプロダクションでのズームやクロップにも柔軟に対応でき、映像表現の幅が広がります。
一方、Z6IIは4K UHD(60p)までの対応で、一般的な動画制作には十分な機能を備えていますが、Z6IIIに比べて解像度面での柔軟性は劣ります。
2. カラーグレーディングとダイナミックレンジ
Z6IIIでは、12bit N-RAWや10bit ProRes 422の内部記録が可能で、カラーグレーディング時に豊富な情報量を保持した映像を扱えます。
これにより、映像制作においてよりシネマティックな表現が容易になります。
Z6IIも10bit N-LogやHDR(HLG)撮影に対応していますが、プロフェッショナル用途ではZ6IIIがより優れた選択肢となります。
3. スローモーション撮影
Z6IIIはフルHDで最大240pのスローモーション撮影が可能で、滑らかなスロー映像を撮ることができます。
これに対し、Z6IIは最大120pのスローモーション撮影に対応しており、一般的なスローモーション表現には十分ですが、Z6IIIの240pに比べるとやや限られた表現力です。
4. 動画撮影時のAF性能
Z6IIIは、動画撮影時のオートフォーカスがさらに進化しています。
特に被写体追尾と瞳AFの精度が向上し、動きのあるシーンでもピントを安定して保つことができます。
Z6IIも動画AFは優秀ですが、Z6IIIではよりスムーズで自然なフォーカス移行が可能です。
5. ワークフローの効率化
Z6IIIは、Nikon Imaging Cloudを利用したクラウド連携機能を備えており、撮影後のデータ管理や共有がスムーズに行えます。
これにより、複数のクリエイターとのコラボレーションや、現場での迅速な編集作業が容易になります。
Z6IIはクラウド連携には対応していないため、Z6IIIはワークフローの効率化でも優れています。
このように、Z6IIIはプロフェッショナルな動画制作を強力にサポートする機能を備えており、より高い品質や柔軟な編集が求められるシーンで力を発揮します。
クリエイティブワークフローにおける新機能
※画像引用元:ニコン
Nikon Z6IIIでは、クリエイティブな制作プロセスをさらに効率化するための新機能が多数搭載されています。
これにより、写真や動画の撮影後の編集作業や共有がスムーズに行えるだけでなく、より魅力的な作品を簡単に制作できるようになりました。
1. Nikon Imaging Cloudとの連携
Z6IIIは、新たに導入されたNikon Imaging Cloudと連携し、クラウドベースでのワークフローをサポートします。
撮影した写真や動画は、Wi-Fi経由で自動的にクラウドにアップロードされ、サードパーティのストレージサービスや共有プラットフォームにシームレスに転送・保存が可能です。
これにより、どこからでも簡単にデータにアクセスし、複数のクリエイターとのコラボレーションがスムーズになります。
2. イメージングレシピの活用
Z6IIIでは、プロのクリエイターが作成した「イメージングレシピ」をダウンロードし、撮影時に適用することができます。
このレシピは、特定のスタイルや雰囲気を瞬時に反映させるプリセットで、静止画・動画の両方で使用可能です。
事前に設定したレシピを適用することで、編集なしでも魅力的な作品が簡単に撮影でき、ライブビューで効果を確認しながら撮影を進められます。
3. ファームウェアの自動アップデート
Nikon Imaging Cloudを通じて、Z6IIIのファームウェアを自動で更新する機能も新たに搭載されました。
これにより、常に最新の機能やパフォーマンスを維持しながら撮影を行うことができます。
Z6IIでは手動でのアップデートが必要でしたが、Z6IIIではより手軽にメンテナンスが可能です。
4. スマートデバイスとの連携強化
Z6IIIは、スマートフォンやタブレットとの連携機能が強化されており、撮影データの共有やリモート操作がさらに簡単になっています。
SnapBridgeアプリを通じて、撮影した画像をその場でSNSにシェアすることもスムーズに行えます。
Z6IIも同様の機能を備えていますが、Z6IIIでは操作性が向上し、ユーザーエクスペリエンスがより快適になっています。
これらの新機能により、Z6IIIはクリエイティブなワークフロー全体を強力にサポートし、撮影から編集、共有までのプロセスが効率化されます。
プロフェッショナルな制作現場だけでなく、趣味での撮影でも手軽に高度な表現を楽しめるカメラとして、Z6IIIは一歩先を行くモデルとなっています。
低照度性能と高感度画質の比較
低照度での撮影や高感度時の画質は、Nikon Z6IIIとZ6IIのどちらのモデルにおいても重要なポイントです。
両モデルとも暗所での撮影に優れた性能を発揮しますが、Z6IIIではさらなる改良が施されています。
1. 高感度性能の違い
Nikon Z6IIは、24.5メガピクセルの裏面照射型CMOSセンサーを搭載しており、ISO 100〜51,200(拡張でISO 50〜204,800)まで対応しています。
これにより、低照度環境でもノイズを抑えつつ、豊かなディテールを保つことが可能です。
一方、Z6IIIは新型センサーとEXPEED 7エンジンの組み合わせにより、高感度での画質がさらに向上しています。ISO感度自体はZ6IIとほぼ同等(ISO100~64000/拡張50〜204800)ですが、ノイズリダクションや階調再現の精度が向上し、暗所でもクリアで高精細な画像を得ることができます。
特に暗い背景でのディテール保持や色再現が改善されており、夜景や室内撮影でその違いが顕著に現れます。
2. ローライトAFの性能
Z6IIIは、-6.5EVという非常に低い照度でもAFが動作するローライトAF性能を誇ります。
これにより、ほぼ暗闇に近い状況でも正確なピント合わせが可能です。
Z6IIも-4.5EVまで対応しており、暗所での撮影には十分な性能を持っていますが、Z6IIIはさらに暗いシーンでのAF性能が向上しているため、夜景や星空撮影などでも安心して使用できます。
3. ノイズリダクションと画質
Z6IIIは高感度撮影時において、より自然で滑らかなノイズリダクションが施されます。
これにより、ディテールを保持しつつノイズを効果的に抑えた画像が得られます。
Z6IIも優れたノイズリダクション性能を持っていますが、Z6IIIでは最新の処理エンジンによりさらに質の高い結果が期待できます。
4. 暗所での色再現とダイナミックレンジ
Z6IIIは、暗所での撮影時における色再現やダイナミックレンジが向上しており、影の部分でも豊かな階調表現が可能です。
これにより、夜景や低照度環境での撮影でも、色のバランスを保ちながらディテールを鮮明に捉えられます。
Z6IIも高いレベルの色再現とダイナミックレンジを提供しますが、Z6IIIはさらに精度の高い画像を実現します。
このように、Z6IIIはZ6IIと比較して、低照度環境での撮影や高感度時の画質が一段と進化しています。暗所での撮影を頻繁に行うユーザーにとって、Z6IIIの性能は大きな魅力となるでしょう。
どちらを選ぶべきか?用途別おすすめポイント
Nikon Z6IIIとZ6IIは、それぞれ異なるニーズに応える優れたカメラですが、具体的な用途や予算に応じて、どちらのモデルが最適かが変わってきます。
ここでは、用途別にどちらのモデルが適しているかを解説します。
1. プロフェッショナルな撮影や高精度が求められるシーンにはZ6III
Z6IIIは、プロフェッショナル向けに設計されたモデルで、特に高速連写や高精度なオートフォーカス、6K動画撮影など、要求の高い撮影現場でその性能を発揮します。
スポーツや野生動物の撮影、商業撮影、映像制作など、スピードと画質を重視するクリエイターにはZ6IIIが最適です。
また、Nikon Imaging Cloudを利用したワークフローの効率化も、プロフェッショナルにとって大きなメリットとなります。
2. コストパフォーマンスとバランス重視のユーザーにはZ6II
Z6IIは、優れたパフォーマンスを提供しながらも、Z6IIIよりも手頃な価格で購入できるモデルです。
一般的なポートレートや風景写真、日常のスナップ撮影においても十分な性能を発揮し、幅広い撮影シーンに対応します。
趣味として写真や動画撮影を楽しむ方や、初めてフルサイズミラーレスカメラを購入するユーザーには、Z6IIがバランスの取れた選択肢となります。
3. 動画制作やクリエイティブ表現を追求するならZ6III
動画制作において、Z6IIIは6K撮影や高度なカラープロファイル対応により、シネマティックな映像表現を実現します。
プロレベルの映像制作を行いたいクリエイターや、作品制作を重視する映像制作者には、Z6IIIの強力な動画機能が魅力です。
Z6IIも4K動画撮影に対応していますが、映像表現の幅や柔軟性を求めるならZ6IIIが適しています。
4. 旅行や日常の撮影にはZ6II
旅行や日常の記録には、Z6IIが適しています。軽量で持ち運びやすく、バッテリー持ちも十分で、気軽に使える点が魅力です。
また、旅行先での風景や家族写真など、幅広いシーンに対応できる高い汎用性を備えています。
Z6IIIほどの高速連写や最新機能が必要でない場合は、Z6IIが満足のいく選択肢となります。
5. 将来を見据えたアップグレードを考えるならZ6III
最新技術や機能を長期的に活用したい、将来の撮影スタイルの拡張を見据えているユーザーには、Z6IIIが最適です。
最新のセンサーや画像処理エンジンを搭載しており、今後のファームウェアアップデートや新しい撮影手法に対応できる柔軟性を持っています。
長く使えるカメラを探している方には、Z6IIIが優れた選択肢となるでしょう。
まとめ
Nikon Z6IIIとZ6IIは、いずれも優れた性能を持つフルサイズミラーレスカメラですが、求める用途や撮影スタイルによってどちらが最適かは異なります。
Z6III
Z6IIIは、よりプロフェッショナルなニーズに応える進化を遂げており、高速連写、6K動画、最新のオートフォーカス機能、そしてクリエイティブワークフローの効率化を実現しています。
スポーツや野生動物の撮影、映像制作など、要求の高いシーンで最高のパフォーマンスを発揮するカメラです。
Z6II
一方で、Z6IIは高いパフォーマンスとコストパフォーマンスを両立したモデルで、趣味での撮影や一般的な撮影シーンにおいて十分な性能を提供します。
特に、ポートレートや風景撮影、日常のスナップにおいては、そのバランスの取れた性能が大きな魅力です。
どちらのモデルを選ぶにしても、Zシリーズが提供する高画質と使いやすさは共通しており、それぞれの強みを活かして撮影を楽しむことができます。
自分の撮影スタイルやニーズに最も合ったカメラを選ぶことで、より充実した撮影体験が得られるでしょう。
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