※2024年3月9日内容を更新しました。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
カメラが趣味の方なら誰もが憧れる大三元レンズ。
その中でも、Nikon Z 24-70mm f/2.8 Sは、高画素ミラーレスカメラの性能を最大限に引き出す「神レンズ」として高い評価を得ています。
私はNikon Z6と同時に大三元レンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」を購入しました。
元々高画素ミラーレスカメラを購入するために貯金をしていましたが、購入直前に「高画素機は扱いきれない」という理由で、オールマイティモデルのZ6を選びました。
カメラの価格が安くなったことで予算に余裕ができ、長年の憧れだった大三元レンズを手に入れることができたのです!
本記事ではNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sのレビュー、スペック、作例をご紹介します。
記事の信頼性
- 写真歴 9年目
- ブログ運営歴 9年目(月間PV数12万)
- メーカー様からのレビュー案件多数
- YouTubeチャンネルで撮影テクニックなど情報発信中(2024.5現在登録者数4600人)
お仕事依頼やレビュー案件など、お問い合わせはこちらからお願いいたします。
大三元レンズとは?
大三元レンズは、各カメラメーカーが誇る最高性能のズームレンズ。開放F値2.8の明るさを通し、ズーム全域で高画質を実現します。
Nikon初のFマウント大三元レンズは、2007年に発売されたAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDです。当時としては破格の性能を誇り、長きに渡って多くのユーザーに愛用されました。
2015年には、後継モデルとしてAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRが登場。手ブレ補正機能の搭載に加え、更なる画質向上を実現しました。しかし、重量が1070gと重く、持ち運びに難があるという声もありました。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 SはZマウント初の大三元レンズ
※画像引用元:Nikon(https://www.nikon.co.jp/)
近年カメラ市場はミラーレスカメラへと移行しています。
Nikonは、2018年にミラーレスカメラシステム「Zマウント」を開発。
大口径化とショートフランジバックにより、従来のFマウントよりも光学設計の自由度が向上しました。
2021年には、Zマウント初の標準大三元レンズNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sが発売されました。
従来のFマウント大三元レンズと比べ、大幅な小型軽量化を実現しながら、高い解像度と美しいボケ味を誇ります。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sの外観
【レビュー】NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
遂に手に入れた憧れの大三元レンズ。
まだ使い始めたばかりですが、その圧倒的な性能に早くも魅了されています!
新次元の解像度:風景、人物、あらゆるシーンを鮮明に切り取る
海外レビューでも絶賛される「驚くべきシャープさ」はまさにその通り。
従来のNikonレンズとは一線を画す、圧倒的な解像度を実現。
中央部は当然のことながら、周辺部まで高い解像度を維持しており、風景、人物、ポートレートなど、あらゆるシーンを鮮明に切り取ることができます。
このレンズの驚異的な点は、ズームレンズでありながら単焦点レンズを超える高画質を実現していることです。
開放F2.8でも周辺部まで破綻のない描写力、美しいボケ、色収差の抑制など、まさに新次元のレンズと言えます。
個人的な感覚ですが、2400万画素のカメラで撮影しても、4000万画素級の解像度を体感できます。
高いコントラストと忠実な色再現
ニコンのカメラは、鮮やかに見せる「記憶色」ではなく、忠実に色を再現する「記録色」という特徴があります。これは、風景写真のような本来の色味を表現したい場合に最適な特性です。
風景写真は、実際に見た景色をそのまま記録したいというニーズがあります。過度なレタッチが好きでなければ、記録色は風景写真に最適な色再現と言えます。
一眼レフカメラと比べると、ミラーレスカメラはより忠実な色再現が可能になり、風景写真の色味がより一層美しく表現されます
従来のカメラでは彩度を調整して色味を補う必要がありましたが、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sは、忠実な色再現が可能なので、彩度調整の必要性はほとんどありません。
F/2.8でもとても良くボケる
従来のズームレンズは開放F/2.8ではボケにくいというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
私もその一人でした。しかし、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sはそんなイメージを覆す驚きのボケ味を実現しています。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sのボケ味は、柔らかく上品で、被写体を自然に引き立たせてくれます。
また、前ボケと後ボケのバランスが絶妙で、奥行きのある写真表現が可能です。
レンズがコンパクトで軽量に
Zマウントのショートフランジバックと大口径フランジの採用により、従来のレンズ構造では実現できなかった小型化と軽量化を可能にしました。
高性能と携帯性を兼ね備えた、まさに新時代の標準ズームレンズです。
旧モデルと比較すると、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sは全長約18.4mm、重量約195gも軽量化されています。
逆光耐性はほぼ完ぺきなレベル
※Nikon Z6+NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
焦点距離24mm・F/22・ISO100・SS8秒
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sは、ほぼ完璧な逆光耐性を持つ高性能レンズです。
新開発のアルネオコートにより、従来のナノクリスタルコートに加え、垂直方向からの光にも効果を発揮。フレアやゴーストを抑制し、ヌケの良い描写を実現します。
上の写真はゴーストが出ていますが、ハーフNDフィルター・NDフィルター・C-PLフィルター・保護フィルターと、4枚のフィルターを重ね付けしていることを考えると非常に優秀な結果ではないでしょうか。
フレアやゴーストが出るのが完全な悪ではありませんが、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sの優れた逆光耐性なら、どんな角度でも臆することなくカメラを構えられそうですね!
【作例】NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
撮影に行くたびに作例は更新します。
【価格.comでの口コミ】NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sの評価
※レビューは価格.comより引用しています。
D850+24-70vrを長らく使用していましたが、今回思い切って乗り換え。結果、反則級の写りをしており、もはや無敵の域の使用感、所有感、優越感。大三元どころかダブル役満レベルのレンズだと思います。
Z7+Z 24-70 2.8のコラボにより、これまで諦めていた手持ちによる室内撮影等における悪条件の領域も強力なボディ手ブレ補正と正確かつ爆速のAFのおかげで撮れる、撮れる。
Z 24-70 f4の小三元?もその性能の高さにビックリする撒き餅レンズですが、特に悪条件での撮影では比較にならないほどの威力を発揮します、このf2.8は。
f2.8はあまり必要ないのでは?とのレビューもあるようですが、自分はそうは思いません。少なくとも解像力、描写力、耐悪条件性能では明らかに上を行ってます。所有と使用をしてみて初めて分かりました。
室内で手持ちフラッシュなし撮影したサンプル写真を載せます。品のあるとても綺麗なボケにより、まるで吸い寄せられるかのようにピント部へ視線が自然に誘導されます。
特にレフ機使いの方は重量面では苦になることはまずないでしょうし、このレンズの実力値で実質20万ちょいで手に入るのは驚きと言えると思います。
D850の二台持ちをしていましたが、Z7に移行して重力の呪縛から解き放たれた喜びも大きいですが、Zマウントにおけるニコンの技術力の高さを感じられた喜びが何より大きいです。
このレンズのおかげで、Z望遠が発売となる前が乗り換えのチャンスと個人的に判断し、Fマウント資産を売却して大正解だと思えました。懸念していたシングルスロットでも十分で、慣れだけの問題だと感じました、
プロではないので。そんなことよりもZマウントレンズの素晴らしさや各種AF機能の豊富さからくる撮影自由度の高さ、軽さ、拡大やピーキング機能を駆使したMF撮影の快適さなどを日々感じることができるメリットの方が自分のカメラライフにおいては勝りました。
Z7に移行して、かなりカメラ自身が賢くなったと実感しています、私ごときのカメラの腕前に対してはある意味シンギュラリティが到来していると感じます。かなり任せられる場面が多いです。
まもなく発売となるZ 70-200 2.8もかなり期待が持てるのではと思っており、非常に楽しみです。
余裕を感じる!なんか凄い!
AF-S 24-70mm f2.8Eも確かに良いレンズでしたが、正直「大三元と呼ばれる割には、へぇ~こんなもんなの?」という感じでした。
翻ってこのZ24-70は言葉ではうまく表現できないのですが、開放っからシャキッとキリッとしていてボケもじわっと。。。これぞ大三元でしょ!と感動を覚えるほどでした。
本レンズを使って手持ち夜景をメインに撮っているのですが、もう手放せません。
詳しいことは分からないのですが大口径、ショートフランジバックのZマウントのメリットを生かした専用設計になっているのでしょうね、写りにとても余裕を感じます。
風景から人物までオールマイティに使えるレンズ
全焦点域で解像感の高い描写をし、Z7との組み合わせで威力を発揮するレンズだと思います。
収差補正が良好であると思われ、ボケもきれいで、風景から人物までオールマイティに使えるレンズです。
大口径標準ズームとしては最高峰の部類に含まれる描写力を持っています。
これと、今度発売される70-200mmとがあれば、特殊な撮影でない限りはほとんどの撮影をこなせるんじゃないかと思われます。
花火撮影などで「ピントずらし」撮影ができない。
Nikonからの回答ですが
Fマウントレンズで可能であった「写真表現」がZマウントレンズでは「仕様」によりできないとは、納得できません。
Q:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 SとNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sと、Z7とZ6の場合に花火撮影の「ピントずらし」(スローシャッター3秒などでアウトフォーカスからフォーカス)撮影が出来ない。
ピントリングを回してもアウトフォーカスのままとなる。マウントアダプターFTZ+AF-S Nikkor 28-300mm f3.5-5.6G ED VRでは可能。
A:弊社担当部署にて確認がとれましたので、以下にご案内申し上げます。
Z マウントレンズは、機構上、静止画露光直前にフォーカス動作を停止させています。
そのため、ご指摘のように、静止画露光中はマニュアルフォーカス動作ができませんが、Z マウントレンズの仕様となりますので、何とぞご容赦くださいますようお願いいたします。
なお、静止画露光中のフォーカス動作につきましては、今後の課題とさせていただきます。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sのスペック
発売日 | 2019年4月19日 |
対応マウント | Nikon Zマウント |
フルサイズ対応 | 〇 |
レンズ構成 | 15群17枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
焦点距離 | 24-70mm |
最短撮影距離 | 0.38m |
最大撮影倍率 | 0.22倍 |
開放F値 | F2.8 |
画角 | 84~34.20° |
手ブレ補正 | × |
防塵 | 〇 |
防滴 | 〇 |
フィルター径 | 82mm |
本体サイズ | 89x126mm |
重量 | 805g |
実売価格 | 245,000円前後 |
まとめ
これまで超広角・望遠ズームのみで撮影していた私にとって、標準ズームレンズは未知の領域でした。
しかしNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sを使ってみると、その便利さに目から鱗!
レンズ交換の手間や時間ロスがなく、あらゆるシーンをストレスフリーで撮影できました。まさに撮影の概念を覆す、革命的なレンズです。
Zマウント単焦点レンズには及ばないものの、ズームレンズとは思えない高画質は圧巻の一言です。
開放F2.8でも周辺部までシャープな描写を実現し、美しいボケ効果も楽しめます。ニコンの技術力の高さに、ただただ感服するばかりです。
大三元を超えたダブル役満級のレンズ