こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
Nikonから凄いレンズが出てきましたね。
大三元レンズのリニューアルとしては早いですが、
標準大三元レンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II」
- AF速度が初代のNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S比で約5倍!
- さらにインナーズームを採用しており、ズームしてもレンズの全長が変わりません。
写真・動画、どちらのユーザーにも刺さる神レンズとして登場しました!
今回は、初代からの進化点、実写で感じた使い勝手、Z 24-120mm f/4 S や Z 28-75mm f/2.8 との棲み分けまでを分かりやすく解説。
ウェディング・イベント、旅スナップ、Vlog・YouTube など、用途別の最適解も整理しました。
「最初の大三元」 を探している方、Z 6III/Z 8/Z 9 ユーザーで“動画も妥協したくない”方のレンズ選びの参考になれば幸いです。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIはどんな撮影に向いている?
レンズ一本であらゆる撮影をこなしたい人向け。
とくに、軽さ(約675g)とインターナルズームを武器に、静止画・動画の“二刀流”で成果を出したい方に最適です。
全長が伸びないのでジンバル運用が安定、撮影現場での取り回しが一段とラクになります。
さらにEXPEED 7世代との組み合わせでAFが従来比約5倍まで高速化し、動体も迷いにくい設計。
焦点距離70mm側で最大撮影倍率0.32倍、最短0.33mで寄れるのも実用的です。
フィルターは77mm。
絞りは11枚でボケもきれい。
これらの要素が合わさり、現場で“これ一本でいける”頼もしさがあります。
刺さる人①:ウェディング/イベントのプロ
- 長時間の持ち運びに効く約675g。移動・スナップ・結婚式本番まで総合力で戦えます。
- AF追従・精度の向上で、新郎新婦の入退場やファーストダンスの一瞬も外しにくい。
- f/2.8通しで暗い会場でもシャッターとISOを攻めやすい。
刺さる人②:動画クリエイター/Vlogger
- インターナルズームで重心変化が少なく、ジンバルの再調整が最小限。フォーカスブリージングも従来の半分以下で、自然なフォーカス送りに有利。
- ズームしても全長が変わらないのでマットボックスや可変NDもセットアップしやすい。
刺さる人③:ポートレート・スナップ好き
- 11枚羽根の円形絞りで、柔らかくつながるハイライト。
- 70mmで0.32倍まで寄れるので、指や髪などのディテール抜きも一本で完結。
刺さる人④:風景・旅を軽快に撮りたい人
- 約142mmの全長固定/最大径約84mmのスリム設計+フッ素コートで、現場での取り回しとメンテがラク。メソアモルファス/アルネオコートで逆光にも強い描写を狙えます。
刺さる人⑤:Z 6III/Z 8/Z 9などEXPEED 7世代のユーザー
- EXPEED 7搭載機との組み合わせでAF約5倍。ボディ性能を最大限に引き出す前提で設計されています。
【!】こんな人は別候補も検討
- 「もっと軽く・もっと安価・ズーム域を広く」が最優先なら、f/4通しやf/2.8の軽量ズームと使い分けを。
- 「超近接やマクロ重視」なら、専用マクロの併用が効率的。
第2世代の進化ポイント(初代Sから何が変わった?)
Nikonのレンズは昔から評判が良かったのですが、Zマウントになってから更に大幅な進化を遂げました。
「第1世代のレンズは慣らしで、第2世代のZレンズはさらに進化する」と言われていましたが、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIはその期待を裏切らないパワーアップを果たしています!
それではNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIの進化ポイントを見ていきましょう。
クラス世界初のインターナルズームで全長不変
※画像引用元:ニコン
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIは、24–70mmの大口径標準ズームとしてクラス世界初のインターナルズームを採用。
ズーミングしても全長約142mmのまま変化せず、重心移動が少ないため、ジンバル搭載時のバランス維持や、マットボックス・可変NDなどの動画アクセサリー運用がぐっと楽になります。
狭い場所での接近撮影や被写体への“威圧感”を抑えたいシーンでも有利。静止画・動画の両方で操作性と安定性が向上しました。
メソアモルファスコート&アルネオコートの逆光耐性
※画像引用元:ニコン
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIは、逆光で出やすいフレア(白っぽいもや)やゴースト(光の写り込み)を抑えるために、メソアモルファスコートとアルネオコートを採用。
初代NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sは「ナノクリスタルコート」と「アルネオコート」の組み合わせでしたので、最新のメソアモルファスコートが追加され、更なる逆光耐性を得ましたね!
またコーティングの進化は、透明感のある写真の描写にも繋がりますので、よりZレンズらしい高画質な写真が撮れるようになっています。
世界最軽量クラスの約675g・全長約142mm・最大径約84mm
サイズは最大径約84mm×全長約142mm、質量は約675g。
初代(NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S)から約130g(約16%)軽量化しつつ、画質や信頼性はキープ。
肩がけでの長時間撮影や旅行スナップ、ブライダル現場など「一日持ち歩く」用途で疲労が明確に軽減されます。
またNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIは「24-70mm f/2.8のフルサイズ・ミラーレス用ズーム」として世界最軽量を達成しています(2025年8月22日現在)
NikonのZレンズと言えば、「性能は良いが大きくて重い」という印象でしたので、これは凄い変化ですね!
AF速度“約5倍”、ブリージング大幅低減
※画像引用元:ニコン
AF駆動はSSVCM(シルキースウィフトVCM)採用のマルチフォーカス方式に進化。
EXPEED 7搭載ボディとの組み合わせで、初代比で驚異の約5倍の合焦速度を実現し、望遠端でのスキャンタイムは約40%短縮。
さらに、ズーミング中のフォーカス追従性能も約60%向上しています。
初代をお持ちの方でも、このAF性能の進化だけで、買い替えを検討してしまうレベルですね!
動画面ではフォーカスブリージングを初代の“半分以下”に抑制。
ピント送りをしても画角変化が少なく、より自然でシネマライクなカットが撮れます。
動体・低照度・動画のいずれでも“迷いにくい・揺れにくい”挙動が体感できます。
Z 24-120mm f/4 S/Z 28-75mm f/2.8 との棲み分け
- 機動力&動画の安定感重視 → NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II(インターナルズーム、約675g、77mm)
- 1本で旅行・風景・日常を幅広く → NIKKOR Z 24-120mm f/4 S(24–120mmの広いレンジ、約630g、77mm)
- コスパ良く“明るい2.8”を軽快に → NIKKOR Z 28-75mm f/2.8(約565g、最短0.19m、67mm)[/st-mybox]
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II:プロ現場〜動画まで“基準”にできる一本
- インターナルズームで全長が変わらず、爆速AFですべての撮影が快適になります。重量は約675g、フィルター径77mmでシステムの組みやすさも良いですね。
- 70mm側で最大撮影倍率0.32倍、最短0.33mと寄り性能も高く、ポートレートから商品・ブライダルまで守備範囲が広い。
- 「動画×静止画の二刀流」を狙うなら、このレンズが“軸”。(詳細スペック:84×142mm/675g/77mm/11枚絞り)
こんな人に:ジンバル運用が多い、仕事で確実性が必要、薄暗い会場でもf/2.8を活かしたい。
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S:1本勝負の“万能ズーム”
- 24–120mmの広い焦点域で、旅・風景・スナップ・簡単なスポーツまでこれ一本で完結しやすいのが魅力。重量約630g・84×118mm・フィルター径77mmとバランスがよく、持ち歩きやすいです。
- 最短0.35mで全域寄れ、最大撮影倍率0.39倍。テーブルフォトやディテール撮影にも強く、「f/4固定でも被写体に寄ってボケを出す」選択肢が取りやすいです。動画向けにフォーカスブリージング抑制も配慮。
こんな人に:旅や日常を1本で広くカバーしたい、レンズ交換を減らしたい、撮影の自由度を重視。
NIKKOR Z 28-75mm f/2.8:軽量×明るいを“手軽に”
- 約565gと軽く、f/2.8通しで暗所やポートレートに強い標準ズーム。最短0.19m(28mm時)で被写体にグッと寄れ、最大倍率0.34倍の近接も楽しめます。フィルター径67mmでフィルター費用を抑えやすいのもポイント。
- ただし広角端は28mm。建築や広い風景が中心なら24mm始まりの2本(24-70/24-120)のほうが画角の余裕があります。
こんな人に:軽さと明るさの両立を重視、コスパ良くf/2.8の画づくりを試したい、ポートレート・スナップ中心。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIの主なスペック
発売日 | 2025年9月26日 |
対応マウント | Nikon Zマウント |
フルサイズ対応 | 〇 |
レンズ構成 | 10群14枚 |
絞り羽根 | 11枚 |
焦点距離 | 24‐70mm |
最短撮影距離 | 0.24m(焦点距離24mm) 0.33m(焦点距離70mm) |
最大撮影倍率 | 0.32倍 |
開放F値 | F/2.8 |
画角 | 84~34.2° |
手ブレ補正 | × |
防塵 | 〇 |
防滴 | 〇 |
フィルター径 | 77mm |
本体サイズ | 84x142mm |
重量 | 675g |
実売価格 | 330,000円 |
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIの公式作例
※画像引用元:ニコン
まとめ:このレンズを“今”選ぶ理由
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S IIは、標準大三元の「安心感」と最新設計の「取り回し」を両立した“基準レンズ”。
写真と動画をどちらも本気で撮る人に、とくに相性が良い一本です。
今、選ぶ価値
- セットアップが速い:インターナルズームで全長が変わらず、ジンバルやリグが安定。現場での再調整が最小限。
- 結果が出るAFと動画適性:高速・静音AF、ブリージング抑制で、動体撮影もピント送りも安定。
- 逆光に強い描写:メソアモルファスコート×アルネオコートでフレア・ゴーストを低減。夕景・夜景・ステージでも“抜け”が良い。
- 表現の幅が広い:最短撮影距離が短く、70mm側での寄りが効く。11枚絞りでボケも自然。
- システムを組みやすい:軽量設計&77mm径で、可変NDやマットボックスなどアクセサリー運用がしやすい。
こんな撮影者に刺さる
- ウェディング/イベント:一瞬を外したくない、長時間でも軽快に運用したい。
- ポートレート/商品撮影:やわらかなボケと“寄り”で仕上がりをコントロールしたい。
- 風景/旅/スナップ:逆光や薄暗いシーンを含む、幅広い環境で安定した画を得たい。
- Vlog/YouTube/映像制作:ジンバル前提、ピント送りやフィルターワークを多用する二刀流。
標準域の決定版を“今”一本で整えるなら、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II。
ジンバル運用からブライダル、夕景の逆光表現まで、失敗しづらい設計と画づくりで長く使える投資になります。
「最初の大三元」「仕事のメイン」「動画も妥協しない」—この3つに当てはまるなら、選んで間違いありません。
よくある質問(Q&A)— NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II
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Q1. いちばんの進化ポイントは何ですか?
A. クラス世界初のインターナルズームで全長が変わらないこと、約675gの軽さ、そしてAF速度が初代比で約5倍(公称)になった点です。動画と静止画の“二刀流”で大きな恩恵があります。
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Q2. 誰におすすめのレンズですか?
A. ウェディング/イベントのプロ、動画クリエイター/Vlogger、ポートレート・スナップ、風景・旅まで幅広くおすすめ。1本で現場を完結させたい人に最適です。
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Q3. 動画撮影でのメリットは?
A. 全長が変わらない=重心が安定するため、ジンバルの再調整が最小限。ブリージングも初代の半分以下で、自然なピント送りがしやすくなります。
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Q4. 手ブレ補正は入っていますか?
A. レンズ内手ブレ補正は非搭載です。対応ボディ側の手ブレ補正と組み合わせて使う想定です。
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Q5. 寄れるレンズですか? 最短撮影距離と最大撮影倍率は?
A. 最短0.33m(70mm側)/最大撮影倍率0.32倍。テーブルフォトやディテール撮影まで一本で対応しやすいです。
Q6. サイズやフィルター径は?
A. 84×142mm、約675g、フィルター径77mm。システムを組みやすく、可変NDやマットボックス運用にも向きます。
Q7. Z 24-120mm f/4 Sとの使い分けは?
A. 広いレンジ(120mmまで)と1本完結を重視する旅行・日常は24-120mm f/4 S。ジンバルの安定やF2.8の明るさを重視するなら本レンズが軸になります。
Q8. 価格やコスパはどう見ればいい?
A. 実売約33万円クラスのプロ向け標準ズームですが、“これ一本で現場を回せる”再現性と、動画適性の高さが投資の根拠になります。
Q9. 防塵防滴は? 屋外でも安心?
A. 防塵・防滴に配慮した設計です。加えて前玉のフッ素コートで汚れが付きにくく、屋外運用でも扱いやすいです。
Q10. 初代から買い替える価値はありますか?
A. あります。 特にAF約5倍、ブリージング低減、軽量化、インターナルズームの4点は、静止画・動画の両面で体感差が出やすい進化です。
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