※2022年9月6日に内容を更新しました!
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
今回はNDフィルターについてお話をして行きます。
この記事で分かる事
- NDフィルターとは?
- NDフィルターを使う意味は?
- NDフィルターを使うとどんな写真が撮れるのか?
- NDフィルターの使い方と選び方
- おススメのNDフィルター ・・こんな感じの内容となっております。
同じ内容の動画バージョンもありますので、ぜひご覧ください。
NDフィルターとは?
※画像引用元:ケンコー・トキナー
さらに分かりやすく
イメージしやすい様に言うと
例えば車の運転をしてるとき、朝とか夕方の時は太陽の位置が低いので、どうしても目に太陽の光が入って眩しいですよね?
なので、眩しさを抑えるために「サングラス」を掛けたくなると思います。
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それと全く同じで、NDフィルターはレンズに付けるサングラスです。
まとめると
ただただカメラに入って来る光を減らす。
そのために作られたのが、NDフィルターと言うフィルターなんですね。
NDフィルターを使う意味は?
まず1つ目は、NDフィルターを使ってわざとシャッタースピードを遅くするためです。
詳しく
シャッタースピードが遅い状態を「スローシャッター」と言って、水の流れを糸の様に表現したり、風になびく花や葉っぱをわざとブレさせて躍動感を出したりと、そんな感じの表現ができます。
2つ目は露出オーバーを抑えるため。露出オーバーって言うのは、明る過ぎて写真が白っぽくなってしまったり、白飛びしてしまうことですね。
ダブルズームキットのレンズなど、キットレンズは暗いレンズですので露出オーバーになってしまうことは少ないと思います。
キットレンズの次に、F/1.8などの明るい単焦点レンズを手に入れると、露出オーバーに遭遇すると思います。
例えば
例えば単焦点レンズを手に入れたばかりなら、F値開放で被写体の背景が思いっきりボケた写真を撮ってみたいですよね?
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室内とか小蔭とかで撮影するなら大丈夫なんですけど、屋外のお昼とかだととても明るいのでF/1.8で撮影すると露出オーバーになってしまい、白飛びしてしまったり、写真全体が明る過ぎて白っぽくなってしまうことがあります。
詳しく
真夏の強い光でキラキラ光る砂浜に、瓶とかを差して、背景を思いっきりボケさせた写真とか撮ってみたいですよね。
でもF/1.8だと白飛びしちゃう…。
そんな時に、NDフィルターの出番です。
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NDフィルターは光量を減す効果がありますので、そんな場面でF/1.8で撮影しても適正な明るさの写真を撮る事が出来るんです。
3つ目は高画質でスローシャッター撮影をするため。
山の中や曇りの日は光が少ない環境なので、F値をF/18やF/22まで絞ってしまえば、NDフィルターを使わなくてもシャッタースピードを遅くして、スローシャッター撮影をすることが出来ます。
しかしこの方法には欠点もあって、F値を絞り過ぎると「回折現象」と言うのが起きてしまい画質が劣化してしまいます。
シャープさが無くなってしまって、モヤっとした写りになってしまいます。
F/10を超えた辺りから回折現象が徐々に強くなって行くので、F値を絞るだけでシャッタースピードを遅くしようとすると、遅くしようとすればするほど画質が悪くなっちゃいます。
まとめ
画質の劣化を避けたいなら、NDフィルターを使ってシャッタースピードを遅くすれば良い。
NDフィルターを使えば、F値をF/18やF/22など無理に絞らなくてもスローシャッター撮影が出来るので、高画質な写真を撮る事が出来ます。
NDフィルターを使うとどんな写真が撮れるのか?
チェック
SNSや写真投稿サイト等でよく見る写真だと思います。NDフィルターを使う事で、こういった写真を簡単に撮影出来ます。
一眼らしい写真で、カメラの事をよく知らない人からすると、なんかプロっぽい写真に見えますよね。
このような、山の中にある滝や、渓流では薄暗いのでNDフィルターを使わなくても先ほどお話しした「F値を絞る」ことでも対応できます。
F/10あたりまでなら画質の劣化も無いので、状況によってはわざわざNDフィルターを使わなくても撮れます。
これは晴れた日の海で、撮影した写真です。
山の中と違って太陽の光を遮るものが無いので、F値を絞る方法でもスローシャッターにするのは難しく、NDフィルターが必須となります。
これもスローシャッター撮影した写真ですが、NDフィルターを使うと水の流れを糸の様に表現できることの他に、水面を滑らかにする効果もあります。
この写真は砂防ダムの所で、常に水が落ちてきているわけですから、水面がもっとユラユラしているはずなんですが、結構滑らかに写っていますよね?
NDフィルターを使わなかった写真がこちらになります。
水の流れが糸っぽくなってない事に加えて、水面もゆらゆらとしているのが分かると思います。
ポイント
NDフィルターを使って、水面の滑らかに写すことで、池や湖だと幻想的な雰囲気を出したり、リフレクションを綺麗に写したりすることが出来ます。
この辺はまた別の機会にチャレンジしてみたいと思います。
NDフィルターの使い方と選び方
使い方は動画で見て頂けると分かりやすいと思うます。
8:53秒あたりから、NDフィルターの使い方を説明しております!
取り付け方
丸型フィルターの場合は、レンズの保護フィルターと同じでクルクル回しながら取り付けるだけですね。
保護フィルターの上から取り付けることも出来ます。
注意ポイント
注意する点は、保護フィルターとNDフィルターを二重で付けると、広角レンズの場合ケラレが出る可能性があります。
ケラレは、このフィルターの枠の部分が、写真に写り込んでしまうことですね。
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対処法は保護フィルターを外して、NDフィルター1枚だけにしたり、広角レンズ対応の枠が薄いフィルターを使うこと。
レンズにもよるんですが、16mmとか14mmとかの超広角でない限り大体2枚重ねでも大丈夫ですね。
僕は17-35mmの超広角ズームレンズで、保護フィルターとNDフィルターを重ねて使っていましたがケラレたことは無かったです。
F値でどのくらいの範囲にピントを合わすのかだけ考えて撮影すればOKだよ。
NDフィルターの選び方
次にNDフィルターの選び方ですが、NDフィルターは【ND8やND16と数字が記載】されています。
これは数値が大きい物ほど、色の濃いNDフィルターですよって意味。
数字の意味
8とか16の数字の意味は何かというと
「ND8なら光量を1/8」に「ND16なら光量を1/16」まで少なくしますよって意味です。
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NDフィルターを付けていない状態で、シャッタースピードが1/1000秒の時に、ND8を付ければシャッタースピードを1/125秒まで落とすことが出来ます。
ND4からND10000まで、たくさん種類があるんですが、初めてのNDフィルターはND16くらいがオススメです。
ND16であれば、確実に滝などの水の流れを糸の様に表現できます。
もしND16でもシャッタースピードを落としきれない場合は、追加でND4とかを買って重ね付けすれば、16×4でND64として使うことが出来ます。
ND64の濃さがあれば、日中の明るい場所でもかなりシャッタースピードを遅くすることが出来ますね。
NDフィルターは色んなメーカーから販売されていますが、ケンコー等よく聞く名前のメーカーさんならまず問題は無いです。
僕は丸形フィルターはケンコー。
角型フィルターはマルミ光機とH&Yを使っています。
おすすめしないNDフィルターは、大手メーカーの相場に比べ価格が半額ほどの激安フィルター。
「ただ色が濃いだけのフィルターなら、安くても高くても変わらないでしょ?」
と思うと思うんですが、激安フィルターは、色かぶりが酷いです。
色かぶりとは?
色かぶりと言うのは
写真全体が黄色っぽくなったり、緑っぽくなったり、紫っぽくなったりする事。
実際の色と大幅にズレてしまうんですよね。
大手メーカーのNDフィルターでも、多少は色被りをするんですが、レタッチで補正することが出来ます。
でも激安NDフィルターは、レタッチしてもどうにもならないくらい色被りするんで、せっかく撮った写真が台無しになってしまいます。
安物買いの銭失いになってしまうので、6000円前後しますがしっかりしたメーカーさんのNDフィルターを購入しましょう!
おススメのNDフィルター
マルミ光機 EXUS
日本メーカーのMARUMI(マルミ)が販売しているNDフィルター。
色被りを抑えた高性能さに、帯電防止・撥水・防汚が施され機能性も優れます!
お値段は5,000円前後。
Kenko ZX(ゼクロス)
フィルターのガラスに圧を掛けない「フローティングフレームシステム」を採用!
Kenkoのフィルターの中で、最高品質を誇るシリーズです。
フィルターには撥水・撥油のコーティングが施されています。
お値段は10,000円前後。
Kenko PRO ND
Kenko(ケンコー)のフィルターの中では、リーズナブルなシリーズ。
初めてNDフィルターを購入される方などにおススメ!
真空蒸着技術を採用し、色再現性に優れたフィルターとなっています。
お値段は4,000円前後。
まとめ
今回はNDフィルターについてご紹介しました。
NDフィルターは風景・ポートレート・動画撮影などなど、活躍する場面が非常に多いフィルターなので、1枚は持っておいて損は無いと思います。
僕は一眼レフを初めて買った時、お金が無かったので、F値を絞る事でスローシャッター撮影をしていました。
でもこの方法は画質が悪くなるし、明るい場面ではスローシャッター撮影にすることが出来ません。
F値もMAX状態しか選択肢がないので、表現の幅が非常に狭くなってしまいます。
初めてNDフィルターを買った時は、あまりの良さに
「さっさとお金貯めて買っておけば良かった」と後悔したので、まだNDフィルターをお持ちでない方は、ぜひ早めに購入されてみて下さい。
次回はPLフィルター、偏光フィルターってやつですね。
こちらのご紹介をしたいと思いますので、ぜひ見に来てください!