こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
少し前に似たようなタイトルで、初心者におススメのレンズは高倍率ズームレンズだ!
というお話をしました。
-
カメラ初心者におススメのレンズは何でも撮れる高倍率ズームレンズ!
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です! カメラを購入する際、大体の方はレンズがセットになっている「レンズキット」を選ぶ方が多いかと思います。 私も初めてカメラを買ったした時は、レンズが2本セット ...
続きを見る
これは、旅行でカメラを使いたい人や、記念写真を残したい人には高倍率ズームレンズがオススメと言う話でした。
作品として写真を撮りたい方は単焦点レンズ!
記録写真・記念写真ではなく、作品として写真を撮ってみたいなぁと考えている方は、高倍率ズームレンズよりも単焦点レンズがオススメです。
ポイント
単焦点レンズと高倍率ズームレンズの違いは
明るいレンズ
画質が良い
この2点となります。
高倍率ズームレンズは、その便利さと引き換えに画質が悪いのが欠点。
そして暗いレンズとなりますので、背景がボケにくい・手ブレが起こりやすくなります。
高画質な写りが魅力
ズームレンズの方が圧倒的に便利なのに、わざわざ単焦点レンズを使う理由は、単焦点レンズの方が高画質な写真が撮影できるから。
ポイント
ズームレンズは、ズームできる焦点距離それぞれに適切な設計をしなければいけませんので、写りとしては100点を目指すのではなく70点取れればOKと言う感じ。
単焦点レンズは、1つの焦点距離だけの写りを追求できるので、100点を目指して光学設計されています。
なので、単焦点レンズの方が写りが良いんですね。
50mm単焦点レンズの写りが100点なら、24-70mmズームレンズの50mmの写りは70点くらいになる。
こんな感じでイメージして頂ければいいと思います。
高画質な写真の何が良いかと言うと、拡大して細かいところを見てもしっかりと写っていますし、写真全体を見ても解像度が高くよりクリアな写真に見えます。
それだけで目を惹く写真になるんですね。
明るいので手ブレしにくく背景はボケやすい
キットレンズや高倍率ズームレンズは、F値がF/3.5スタートのレンズが多いと思います。
通常の撮影では何ら問題はありませんが、より背景がボケた写真が撮りたいと思っても、それ以上はどうしようもありません。
ポイント1
単焦点レンズは、価格の安いレンズでもF/1.8やF/2.0と非常に明るいレンズなので、背景に何が写っているのか分からないほどボケさえることが出来ます。
背景がボケた写真ばかりのワンパターンになってしまうのも良くありませんが、表現の幅は間違いなく広がりますね。
ポイント2
また、明るいレンズだとシャッタースピードを速くすることが出来るので、手ブレしにくくなります。
夜の街や薄暗い室内で写真を撮ろうとすると、F/3.5スタートのズームレンズでは手ブレしてしまいますので、ISO感度を上げて手ブレを防ぐ必要があります。
ただISO感度は上げれば上げるほど画質が劣化してしまう諸刃の剣…。
-
F/1.8の単焦点レンズだと非常に明るく、シャッタースピードも速い状態をキープ出来るので、ISO感度を上げなくても手ブレしないシャッタースピードで撮影が出来る。
結構暗くてISO感度を上げないと厳しい場面でも、ズームレンズよりはISO感度を上げなくても大丈夫なので、高画質な写真を撮ることが出来ます。
単焦点レンズはめんどくさい
あらゆる面で優れる単焦点レンズですが、唯一の弱点は「ズームが出来ない」ことです。
ズームレンズなら広角・標準・中望遠の画角を、レンズに付いているリングを回すだけで切り替えることが出来ますが、単焦点レンズは別の画角で撮りたいと思ったらレンズ交換をしなくてはいけません。
ズームレンズなら1本持って行けば済むのに、単焦点レンズだけでズームレンズの画角をカバーしようと思うと、最低でも3本の単焦点レンズを持ち歩かなければいけませんね。
1本1本の重量は単焦点レンズの方が軽いですが、3本も持って歩けばズームレンズより重くなってしまいますし、荷物も嵩張ってしまいます。
なんかプロのカメラマンっぽい雰囲気を味わえますよね。
レンズ交換するたびに、カメラバッグを下してレンズ交換をしてって動作がしんどいですし、とっさのシャッターチャンスで「もうちょい望遠で撮りたい!」とレンズ交換をしていてはシャッターチャンスを逃してしまいます。
おススメの単焦点レンズ
単焦点レンズは非常に幅広い種類のレンズが販売されています。
その中でも初心者におススメされているのが「50mm単焦点レンズ」
こちらが良くおススメされていますね。
標準と言われる画角のど真ん中に当たる50mmで、写真の基本と言われています。
私も初めての単焦点レンズは50mmのレンズを購入しました。
購入した当初は夢中になって撮っていましたが、写真が上達するにつれて50mmの良さと難しさが分かってきます。
人にもよると思いますが、50mmのレンズで「すごーい!」って人に言われるような写真を撮るのってかなり難しいです…。
SNSでチヤホヤされたいのであれば、超広角や望遠レンズを使った方が「凄い!」と思われる写真が撮りやすい。
反対に50mmのレンズで撮った写真で人に褒められるのであれば、マジで写真が上手いと思います。
写真が上手くなりたい!と思われている方は、50mm前後の単焦点レンズから使って見るのがオススメですね!
初めての単焦点レンズは、各メーカーから販売されているシンデレラレンズ(撒き餌レンズ)がオススメ。
低価格で写りも良いレンズとなっております。
純正レンズよりも低価格なレンズが良い。
人とは違うレンズを使いたいと言う人はサードパーティ製レンズがオススメです。
銘品光学 TTArtisan 35mm f/1.4
実売価格で8,900円前後と、圧倒的な低価格さが魅力!
F/1.4と非常に明るいですので、背景は良くボケますしシャッタースピードを稼ぐことが出来ますね。
マニュアルフォーカスとなっていますが、ミラーレスで使うのなら「ピーキング」と言う便利な機能がありますので、初心者でも扱えると思います。
対応マウント | SONY Eマウント |
Canon EF-Mマウント | |
Nikon Zマウント | |
FUJIFILM Xマウント | |
Lマウント | |
マイクロフォーサーズマウント |
七工匠 7Artisans 35mm F1.2
価格は20,000円前後となり、純正レンズに近い価格となってしまいますが、驚異のF/1.2という明るさが魅力!
純正レンズでF/1.2のレンズを手に入れようと思ったら、何十万と言う世界ですので、これほど低価格でF/1.2の世界を体験できるのは良いですね。
対応マウント | SONY Eマウント |
Canon EF-Mマウント | |
FUJIFILM Xマウント | |
マイクロフォーサーズマウント |
SIGMA 30mm F1.4 DC HSM
SIGMA(シグマ)と言えば高画質重視のレンズを数多くリリースしており、非常にファンの多いサードメーカー。
その中でも高画質さに拘って作られたのが「Artシリーズ」です。
こちらはオートフォーカスにも対応しており初心者でも安心。
純正のシンデレラレンズよりは少しお値段がしますが、F/1.4と言う明るいレンズとなっております!
対応マウント | Nikon Fマウント |
Canon EFマウント | |
PENTAX Kマウント | |
SIGMA SAマウント |
カールツァイス Milvus 2/35
「レンズの王様」とも言われる、カールツァイス製レンズ。
これまでご紹介したレンズの中では、ぶっちぎりに高価なレンズですね。
これでもカールツァイスの中では低価格な部類になります。
解像度が高くコントラストの高い写りをし、キットレンズとは全く違う描写を見せてくれます。
対応マウント | Nikon Fマウント |
Canon EFマウント |
まとめ
今回は「作品」として写真を撮りたい初心者には、単焦点レンズがオススメと言うことでお話させて頂きました。
カメラにハマった人なら、一度は買ったことがあるのでは無いでしょうか。
まず初めに買うであろうシンデレラレンズ(撒き餌レンズ)は、低価格かつ写りの良さが魅力。
高価な単焦点レンズは、圧巻の高画質さが魅力となっております。
またキットレンズなどズームレンズでは無理なF/1.8やF/1.4と言った明るさも、写真の表現の幅を広げてくれますね!
ズームできない・頻繁にレンズ交換をすることになるなど、デメリットな部分もありますが、使っていて楽しいのはズームレンズより単焦点レンズだ!って言う人も多いと思います。
シンデレラレンズなら30,000円以下で購入出来るので、ぜひ一度試してみて下さい!