こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
FUJIFILMとしては初めてボディ内手振れ補正を搭載した「X-H1」の後継機。
X-H2Sがついに発表されました!
X-H2SはこれまでのFUJIFILMには無かった、パワフルなオートフォーカスと連写性能を持つ、動体撮影機となっています。
動画性能もかなり高く、正直FUJIFILMらしくないカメラかも知れません。
前モデルとは違うコンセプトのカメラに生まれ変わった、最新型のフラッグシップ。
どんなカメラになっているのか、その特長を見ていきましょう!
FUJIFILM X-H2Sの特長
※画像引用元:フジフイルム
X-H2は2モデル発売される予定となっており、未発表のX-H2は高画素モデル。
これまでのFUJIFILMらしい、高画質な写真撮影を楽しむモデルとなると思います。
今回発表されたX-H2Sは、今まで無かった動体撮影に特化した性能を持っているカメラ。
動画性能もかなり強化されており、FUJIFILMに興味が無かった人も気になるカメラでは無いでしょうか?
第5世代X-Trans CMOS
※画像引用元:フジフイルム
第5世代X-Trans CMOS
今回のX-H2Sからイメージセンサーが、4年ぶりに新型となりました。
SONY α1・Nikon Z9・Canon R3・OM-SYSTEM OM-1など、各社最新モデルが次々と採用している裏面照射積層型センサーを採用しています。
これまでの4倍の処理速度となっており、連写速度が40コマ/秒まで大幅にパワーアップ!
電子シャッターの弱点だった、ローリングシャッターの歪みも大きく抑えられています。
最近はAPS-Cセンサーでも3000万画素オーバーが増えてきましたが、X-H2Sに採用されるAPS-Cセンサーは2616万画素。
FUJIFILMの「X-Trans CMOS」は独自のカラーフィルター配列を採用していますので、ローパスフィルターが無くても偽色を抑制出来ます。
なのでローパスフィルターレスで、高い解像度を発揮します!
第5世代X-Processor
※画像引用元:フジフイルム
第5世代X-Processor
イメージセンサーが第5世代になったのと合わせて、カメラの頭脳となる画像処理エンジンも新型となりました。
従来比の2倍の処理速度を実現しており、連写速度・AF性能・画質などカメラの基本スペックの向上に貢献します!
パワフルな被写体検出AF
パワフルな被写体検出AF
FUJIFILMにはこれまでなかった、動体撮影力を手にしました。
新型画像処理エンジンや、AFの予測アルゴリズムの改善により、ピント精度と追従性が大幅にパワーアップ!
更にディープラーニング技術により「被写体検出AF機能」を搭載。
人物の顔や瞳、動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車をカメラが検出し自動的にAFを追尾します。
AF/AE追従40コマ/秒の連写性能
※画像引用元:フジフイルム
AF/AE追従40コマ/秒の連写性能
これまでのフラッグシップモデル「X-T4」の連写速度は20コマ/秒(電子)
1.25倍クロップで最速30コマ/秒でした。
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X-H2Sはクロップ無しで40コマ/秒を達成!いきなり連写性能が、2倍に向上しています。
そして連写も止まりません!
新型センサー・新型画像処理エンジン・・・内蔵バッファメモリーの容量アップにより、40コマ/秒で連続撮影がJPEG: 184枚、圧縮RAW: 175枚、ロスレス圧縮RAW: 170枚、非圧縮RAW:140枚。
連写速度が30コマ/秒の場合は、JPEG: 1000+枚、圧縮RAW: 270枚、ロスレス圧縮RAW: 250枚、非圧縮RAW:180枚。
JPEG保存だと1000枚まで連写が止まることなく撮影できます!
ちなみに20コマ/秒だとRAWデータでも1000枚以上の連続撮影が可能になっています!※非圧縮RAWの場合は800枚。
動画を撮るカメラとしても優秀!
動画を撮るカメラとしても優秀
FUJIFILM X-H2Sでは「6.2K/30P 4:2:2 10bit内部記録」に対応。
センサーの読み出し速度が速いため、ローリングシャッターの歪みは気にならず、素早い被写体を動画で撮影しても違和感のない映像に仕上がります!
6.2K/30Pや4K/60p撮影で気になるのが、カメラの「熱暴走」です。
画素数やフレームが増えればセンサーへの負荷も大きくなり、発熱量が増加してしまいます。
その結果、強制終了となってしまいますが、X-H2Sは新規放熱構造を採用!
その結果、動画撮影時間も大幅に長くなっており、4K/60Pの映像を240分記録が可能になっています。
※気温25℃・縦位置バッテリーグリップVG-XH装着かつ電池3個使用時
夏場など気温が高い時に動画撮影をしたい場合は、専用アクセサリーに冷却ファン「FAN-001」が用意されています。
FUJIFILM X-H2Sの公式作例
※画像引用元:フジフイルム
FUJIFILM X-H2Sのスペック
発売日 | 2022年7月14日 |
タイプ | ミラーレス |
レンズマウント | FUJIFILM Xマウント |
センサーサイズ | APS-Cセンサー |
画素数 | 2616万画素 |
高感度 | 標準:ISO160~12800 拡張:ISO80、100、125、25600、51200 |
連写速度 | 約40コマ/秒(電子シャッター使用時) 約15コマ/秒(メカニカルシャッター使用時) |
シャッタースピード | 電子:1/32000秒~15分 電子先幕・メカニカル:1/8000秒~15分 |
AF測距点 | 425点 |
液晶モニター | 3型(インチ)・162万ドット |
ファインダー倍率 | 0.8倍 |
ファインダー視野率 | 100% |
撮影可能枚数 | エコノミーモード時: 約720枚 ノーマルモード時: 約580枚 |
記録メディア | CFexpressカードTypeB SDカード SDHCカード SDXCカード |
Wi-Fi | ○ |
Bluetooth | ○ |
NFC | × |
本体サイズ (幅)x(高さ)x(奥行) | 136.3x92.9x84.6mm |
重量 | 579g |
実売価格 | 310,000円前後(ボディのみ) |
まとめ
まさかFUJIFILMから、こんなモンスターカメラが出てくるとは思いませんでした。
どちらかと言うと、写真を撮る行為を楽しんだり、フィルムの様な色再現を楽しむモデルが多かったですからね。
動体撮影からは遠ざかっていたイメージでしたが、あっという間にトップクラスのカメラに追いつきました!
あとは実際に使って見ての性能がどうなのか楽しみ。
最近発表されたCanon R7の影響だと思いますけど、FUJIFILM X-H2Sの価格は正直高いと感じてしまいますね。
もちろんスペックはFUJIFILM X-H2Sの方が上ですし、フラッグシップモデルなのでカメラの堅牢さや操作性なども考え抜かれたカメラ。
「今は高すぎて買えない…」と思っている方は少し待って見てみるのも良いですね。
前モデルのX-H1の時は結構値下がりしましたので、それに掛けてみるのも良いかも知れません。
しかし発売前の状況で供給不足がアナウンスされており、半導体不足もあって「待つ」時間は非常に長くなるかも知れませんが…