こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
「カメラが欲しいなぁ」と思っている方の最大の悩みは、どのメーカーにするかよりも一眼レフを買うのかミラーレスにするのかというポイントでは無いでしょうか。
一眼レフはカッコいいし、ミラーレスは最先端って感じでどちらにするか決められない!
そんな方の背中を押してみたいと思います!
結論からいえばミラーレス
先に結論から言うと、ミラーレスの方がオススメです。
その理由は一眼レフよりも、ミラーレスの方が便利だから。
ミラーレスには文字通りカメラの内部にミラー(鏡)が無いですので、ファインダーは電子式を採用しています。
この電子式ファインダー(以下EVF)は、カメラの設定を反映して表示してくれるため、初心者にはとても便利な代物。
一眼レフの光学式ファインダーでは、撮ってみないと写真の明るさやピントが合っている範囲などは分かりません。
思った感じに撮れなかったら、カメラの設定を調整してまた撮るを繰り返します。
ですがミラーレスなら、いまのカメラの設定だとこんな感じに撮れますよ!と言うことをEVFに表示してくれるので大変便利!
この他にもたくさん便利な機能がありますし、一眼レフよりも優れている部分が多いんです。
ミラーレスの良いところ
まだカメラのことをあまり知らない方のために、ミラーレスの優れている部分をご紹介します!
EVFがとっても便利
※画像引用元:Panasonic(https://panasonic.jp/)
先ほどもチラッとご紹介したEVF。
とても便利な代物です。
しかしここ最近まではEVFはデメリットとなる要素でした。
一眼レフの光学式ファインダーは生の景色を見せてくれますが、EVFはデジタル処理され小型モニターに表示させるためタイムラグがあり、動くものの撮影は苦手でした。
またモニター画面を見るので、光学ファインダーに慣れてしまっている方からは不評で、ミラーレスにとってEVFはデメリットでしか無かった…。
ですがEVFもあれよあれよと改良され、機種によって違いはありますがタイムラグは0.005秒と、実用にほとんど問題の無いレベルにまで進化!
さらに解像度も上がり続けており、PanasonicやSONYの上位機種では576万ドットとなっており、とても高精細で違和感を感じにくい見え方に。
それでいて先ほどご紹介したように、カメラの設定を反映させどんな写真が撮れるのかという結果を表示してくれるんですから、もはやEVFはデメリットではなくメリットに変わったんですね!
ピーキング機能が便利
※ピントが合った部分、建物の壁が赤色で表示されています
手動でピントを合わせるマニュアルフォーカス。
マニュアルフォーカス撮影で困るのは、ピントがちゃんと合っているのか分かりにくいこと。
撮ったあとに拡大表示して、ピントが合っているのか確認をする必要があります。
そんな煩わしさを解決してくれるのが「ピーキング」という機能。
なんとピントが合った部分を色付きで表示してくれるので、初心者の方でもマニュアルフォーカスで失敗しにくくなる神システム!
一眼レフではピーキング機能は採用されてなく、私の知る限りではNikon D850だけピーキング機能を搭載しています。
他には社外のファームウェアアップデートなどを使用するしか無かったはず。
ですがミラーレスはほとんどの機種にピーキング機能が搭載されています!
オートフォーカスは暗い場所に弱く、オートフォーカスが作動しない時はマニュアルフォーカスを使うことになりますので、そんな場面でもピーキング機能があるミラーレスなら簡単に手動でピントを合わせられるんですね。
ミラーレスは無音撮影ができる
※こどもの可愛い寝顔を撮るならサイレント撮影(無音撮影)が良い
ピアノの発表会や美術館などで、ふつうにシャッターを切っていたら「カシャカシャ」という音がいつも以上に聞こえてしまいます。
状況によっては他の方に迷惑を掛けてしまいますよね…。
でも大丈夫!
ミラーレスは電子シャッターを備えており、無音撮影が可能です!
※すべてのミラーレスが可能というわけではありません。
一眼レフでも静音撮影は出来るものの無音ではなく、静かな場所では「静音とは?」と思うくらいシャッター音がします。
これは一眼レフの構造上仕方のないことで、子供のお遊戯会や静寂な場所で撮影する場合は、ミラーレスの方がまわりの方に迷惑を掛けずに済みますね!
小型&軽量なので持ち運びやすい
ミラーレス最大のメリットと言っても良いのが、一眼レフよりも小型で軽いと言うこと。
カメラだけでなくレンズも、一眼レフ用に比べると小型です。
高性能になるほど大きくて重くなるのは避けられませんが、やはり重い大きいというのはデメリット。
フルサイズ一眼とレンズを持ち歩くのは結構疲れます。
カメラバッグで半日も持ち運べば、肩が痛くなってきますし、疲労が溜まりやすい。
それにカメラとレンズが大きいですので、カメラバッグからの出し入れもどっかに引っかかったりしてめんどくさい。
高画質のためなら重さや大きさなど気にしないと思っていましたが、年をとる毎にキツくなってきます(笑)
小型で軽いっていうだけで絶対正義なのです。
まして今のミラーレスの性能は一眼レフと遜色ありませんから、同等の性能で小型であるミラーレスの方が魅力的なカメラ!
ミラーレスの悪いところ
いま買うならミラーレスの方が良いと言っても、すべて一眼レフよりも優れているわけではありません。
ミラーレスの欠点も良く知り、そのうえでどちらを買うか判断しましょう!
エントリーモデルはオートフォーカスが弱い
※画像引用元:OLYMPUS(https://www.olympus-imaging.jp/)
ミラーレスはイメージセンサーとオートフォーカスが一体となっていますが、一眼レフはオートフォーカス専用のユニットを搭載しています。
一眼レフは位相差AFと呼ばれるシステムを使っており、ピント精度と速度を両立しており、特に動く被写体にピントを合わせ続けるのが得意。
それに対抗するためにミラーレスは像面位相差AF(ピント合わせが速い)とコントラストAF(ピント精度が高い)の2つのオートフォーカスを組み合わせた、「ハイブリットAF」を搭載しています。(メーカーによって呼称は異なります)
このハイブリットAFは一眼レフにも負けないほど高性能ですが、主に上位機種に採用されていて下位モデルには搭載されていない場合がある。
ミラーレスのエントリーモデルは、コントラストAFを採用しているモデルが多く、ピント精度は高いもののピント合わせが遅いという欠点があります。
なので動く被写体、例えばペットや子供の場合は、なかなかピントが合わなかったりピンボケ写真になってしまう確率が高くなってしまうんですね。
主にお子さんやペットを撮ることが目的の場合で、あまり高いカメラは予算オーバーならミラーレスよりも一眼レフを購入されたほうが良い。
ミラーレスはバッテリー持ちが悪い
ミラーレスは一眼レフに比べ、圧倒的にバッテリー持ちが悪いです。
一眼レフのエントリーモデル「Nikon D3500」は満充電で1550枚の写真が撮れますが、ミラーレスのエントリーモデル「OLYMPUS E-PL9」は350枚しか撮影できません。
OLYMPUS E-PL9が特別にバッテリー持ちが悪いわけではなく、ミラーレスはほとんどが350枚前後となっています。
SONYはバッテリー持ちの改善に力を入れており、700枚ほど撮影できるカメラを登場させていますが、それ以外のメーカーはバッテリー持ちの悪さに悩まされることとなりますね。
モバイルバッテリーや予備バッテリーを準備しておけば解決する話ですが、旅行などに行く場合は荷物が増えてしまいます。
いまカメラを始めるならミラーレス
これからカメラを始めたいとお考えでしたら、ミラーレスがおすすめとなります。
バッテリー持ちの悪さはネックですが、売上は一眼レフを追い抜いており、まさに一眼レフとミラーレスの世代交代を迎えました。
NikonはZマウント、CanonはRFマウントと、次世代の光学性能を持つあたらしいレンズマウントは今の所ミラーレスのみ対応しておりますし、将来性でもミラーレスの方が明るいです。
ほとんどのフィルムカメラが消えてしまったように、一眼レフはフラッグシップモデルだけを残して、他はすべてミラーレスという時代になっていく可能性がありますよね。
ミラーレスは一眼レフよりハイテク装備が多いため、初心者でもカメラに助けてもらいやすく、大事な場面での失敗を減らすことができるので、これからカメラを始めたいとお考えの方はまずミラーレスをご検討してみてはいかがでしょうか。
一眼レフとミラーレスの比較
※あくまで全体平均での梅野の主観です。一眼レフより大きいミラーレスもありますし、一眼レフより高性能なオートフォーカスを搭載しているミラーレスもあります。
一眼レフ | ミラーレス | |
画質 | ○ | ○ |
連写速度 | △ | ○ |
カメラの持ちやすさ | ○ | × |
バッテリー持ち | ○ | × |
本体サイズ | △ | ○ |
レンズサイズ | △ | ○ |
オートフォーカス | ○ | △ |
ハイテク機能 | × | ○ |
価格 | ミラーレスより若干安い場合が多い | 一眼レフより少し割高 |
特長 |
動体撮影に強く、スポーツカメラマンや動物カメラマンは一眼レフを愛用している人が多い。 また耐久性・信頼性に優れるので、プロカメラマンや写真家さんは一眼レフを使っている方が多いですね。 |
小型でデザインやカラーバリエーションの豊富さで、女性ユーザーがとても多い。 上位機種の進化も凄まじく、6100万画素を超える高画質カメラも登場! 次世代の一眼カメラとして、メーカーもかなり力を入れている。 |
苦手な分野が無くオールマイティなのが一眼レフ。
長所と短所がハッキリしているカメラが多いのがミラーレスと言った感じでしょうか。
もちろんミラーレスにもオールマイティなモデルはたくさんありますが、カメラスペックよりもデザイン性や自撮りのしやすさなど、カメラのコンセプトに応じて一眼レフより割り切ったモデルが多いですね。
撮りたいものがはっきりと決まっていない方は、一眼レフを選ぶのもアリです。
Nikon D3500やCanon EOS Kiss X10は、一眼レフの中でもかなり小型なカメラでカフェなどで料理を撮影するときにも邪魔になりませんし、子供やペットの動体撮影も得意。
まとめ
長々と書きましたが、カタログスペックで言うのならミラーレスの方がエントリーモデルも上位モデルも上の時代となっています。
ミラーレスは新製品の開発に力が入れられていますが、一眼レフはモデルチェンジの間隔が長くなってしまっているのも原因の1つですね。
販売台数ではついに一眼レフを抜いてミラーレスが上回ってしまったのですから、メーカーとしてもミラーレスに力を入れるのは当たり前の話。
一眼レフは後回しにされているイメージです。
しかし一眼レフもCanon EOS 90Dのように、ミラーレスの技術を組み込んだモデルも登場しており、これから先には一眼レフも大きな進化を遂げる可能性もあります
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ですが、いま買うのならやはりミラーレスがおすすめ!
ほぼすべてのメーカーがミラーレスを販売しており、あなたの目的に応じたカメラを選び放題となっています。