こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
ミラーレスの数で言えばCanonも結構多くの機種をリリースしています。
ですが、これまでは手探りと言うか、ガチなモデルは出してきませんでした。
一眼レフではミラーレスの技術をフィードバックした、新しい一眼レフを作っていたので「やはりメインは一眼レフで行くのかな?」と思っていたころにアナウンスが出たのが
「Canon EOS R5」
8K動画撮影と最高7~8段の手ブレ補正というとんでもないスペック(当時はウワサレベル)で、とてもビックリしました。
てっきりSONYが一番初めに8Kを搭載すると思ってた。
「新時代、はじまる」というEOS Rユーザーを置き去りにするキャッチコピーで登場した、EOS R5の特長を見てみましょう!
EOS 最高解像性能
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
EOS 最高解像性能
8Kや8段手ブレ補正に目が行ってしまいますが、EOS R5はEOSシリーズとしては久々の高画素モデル。
シンプルに画質がとても良いカメラです。
4500万画素フルサイズセンサー
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
Canonのカメラは2000~3000万画素のカメラがほとんどで、高画素機は一眼レフのEOS 5Ds(5060万画素)が担当していました。
EOS 5Dsが登場したのは2015年。
5年ぶりの高画素機として登場したのがEOS R5で、4500万画素フルサイズセンサーを搭載!
近年流行りのローパスフィルターレス仕様ではなく、ローパスフィルターがありますので偽色やモアレもこわくありません。
新画像処理エンジン「DIGIC X」
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
新画像処理エンジン
Canonのフラッグシップモデル「EOS-1D X Mark III」に搭載されたDIGIC Xを採用!
DIGICはこれまでナンバリングでDIGIC 7やDIGIC 8と言う名前でした。DIGIC Xはフラッグシップモデルだけの専用品かと思いましたがEOS R5・R6ともにDIGIC Xが搭載されています。
処理速度の向上で連写が早くなったりAFが早くなったり、画質ではダイナミックレンジが広くなったりとカメラ全ての性能に影響する画像処理エンジン。
現在のCanonで最強モデルの「DIGIC X」が採用され、高画素を余すところなく支えてくれます!
RFマウント&RFレンズ
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
RFマウント&RFレンズ
EOS R5は歴代最高の解像力を得たのは、新マウントである「RFマウント」の存在が大きいでしょう。
ミラーレス機専用として開発されたRFマウントは、これまででは不可能に思えた光学設計を可能にしてくれるマウントで、超高性能なRFレンズが次々とリリースされています。
長らく使われてきたEFレンズもとても高評価でしたが、RFレンズと比べてしまうと「前の世代の画質だな」と感じるほどRFレンズは優れています。
このRFレンズなら4500万画素も余裕で受け止め、センサーの力を思う存分発揮してくれるはずですね!
世界最高の8.0段手ブレ補正
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
世界最高の8.0段手ブレ補正
EOS R5はボディ内手ブレ補正とレンズとの協調制御によって、世界最高の8.0段手ブレ補正を実現しました!
手ブレ補正といえばOLYMPUSが抜き出ていて、7.5段分のカメラを出していましたが、Canonがあっという間に抜いてしまいましたね。
使うレンズの焦点距離によって変わりますが、例えば30mm以下の広角レンズなら8秒のスローシャッターも三脚なしで撮影できるほど強力!
「うっかり三脚を忘れちゃった」
「三脚の使用が禁止されていた」
こんな場面でも手持ちで対応出来るのは、とても心強いですね!
協調制御ISに対応するレンズと手ブレ補正段数 | |||
レンズ名 | 協調制御IS | 手ブレ補正測定距離 | 手振れ補正段数 |
RF24-105mm F4 L IS USM | 〇 | 105mm | 8.0段 |
RF35mm F1.8 MACRO IS STM | 〇 | 35mm | 7.0段 |
RF24-70mm F2.8 L IS USM | 〇 | 70mm | 8.0段 |
RF15-35mm F2.8 L IS USM | 〇 | 35mm | 7.0段 |
RF24-240mm F4-6.3 IS USM | 〇 | 240mm | 6.5段 |
RF70-200mm F2.8 L IS USM | 〇 | 200mm | 7.5段 |
RF24-105mm F4-7.1 IS STM | 〇 | 105mm | 8.0段 |
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM | 〇 | 500mm | 6.0段 |
RF85mm F2 MACRO IS STM | 〇 | 85mm | 8.0段 |
RF50mm F1.2L USM | × | 50mm | 7.0段 |
RF28-70 F2 L USM | × | 70mm | 8.0段 |
RF85mm F1.2 L USM | × | 85mm | 8.0段 |
RF85mm F1.2 L USM DS | × | 85mm | 8.0段 |
高速・高精度のオートフォーカス
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
高速・高精度のオートフォーカス
Canonさんお得意のデュアルピクセルCMOS AFが「デュアルピクセルCMOS AF II」へと進化!
高速・高精度・広範囲化したのに加え、「EOS iTR AF X」も備えています。
EOS iTR AF X
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
高精度な被写体認識能力を実現したのが「EOS iTR AF X」
オートフォーカスの種類の中に、人間の目を認識してピントを合わせる瞳AFの機能はご存知だと思います。
EOS iTR AF Xとは
EOS iTR AF Xは人間の瞳・顔・頭部を認識してピントを合わせるので、ポートレートのみならず動きの速い被写体、例えばスポーツシーンでもスポーツマンの顔部分にピントを合わせ続けてくれるのです!
また人だけではなく犬・猫・鳥の瞳・顔・全身も検出可能に。
動き回るペットや野鳥撮影でも、素早く高精度なピント合わせができるようになっているんですね。
世界最速0.05秒のオートフォーカス
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
世界最速のオートフォーカス
フルサイズセンサーを搭載したカメラとしては、世界最速となる0.05秒でのピント合わせを可能としています。
Canonは一眼レフの時から爆速オートフォーカスと呼ばれていましたが、ミラーレスでも変わらずオートフォーカスが速く、あらゆるシーンでたすかりますね!
低輝度合焦限界EV-6
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
低輝度合焦限界EVはマイナス側の数値が高ければ高いほど、暗い環境でもAFが作動することを表します。
最近のミラーレスだと低輝度合焦限界EV-3くらいが平均になって来ているでしょうか?
Canonはこの技術に優れていて、EOS Rでは当時世界初の低輝度合焦限界EV-6を達成したカメラでした。
今回も低輝度合焦限界EV-6で進歩が無いように感じますが、4500万画素のカメラで低輝度合焦限界EV-6を達成してくれているのは凄いと思います。
開放F値22でもAFの使用が可能
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
開放F値22ってどんな状況だよって話ですが、先日登場した新しいRFレンズでそのケースがあります。
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この超望遠単焦点レンズに
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このテレコンバーター(2倍の方)を付けると、開放F値がf/22になるんですね。
こんなの普通ならAFが使えません。
一眼レフで言うと上位機種でも、開放F値8まで対応しているのが最高値でした。
それを開放F22までAFを作動させられるんですから、こんな面白いレンズも登場することができるんですね!
8K動画撮影が可能なミラーレス
8K動画撮影が可能に
EOS R5と言えば、やはり8K動画撮影でしょう。
写真機としても大変優れていますが、動画撮影能力もSONYやLUMIXを差し置いてかなり力を入れてきました!
世界初の8K動画撮影
EOS R5は世界初の8K(8192×4320)/30P撮影を達成しました!
めちゃくちゃ凄い事なのですが、映像関係でお仕事をされている方以外の一般人には全くもって要らないですね。
補足
8Kの高精細な動画を見たいと思うと、8Kモニターも必要となって来ます。
この8Kモニターは今のところお値段が500,000円ほどするんですよ。
お金持ちの人なら構わないですが、一般の人ですとなかなか買える金額ではありませんよね…。
カメラと合わせれば1,000,000円を超えてしまいますからね。
プロの世界でどのように活躍するのかは素人の私には分かりませんが、8K動画撮影が出来るミラーレスとしては唯一無二の存在。
8Kフレーム切り出し
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
8K動画で撮影した中の、好きな部分を静止画として保存することが出来ます!
これまでも動画を切り出して写真で保存できる機能はありましたが、その場合100万画素から800万画素くらいの写真となりますので、画質の面で劣っていました…。
ですが8Kは3540万画素もありますので、動画から切り出した写真でもとてもキレイなんですね!
動画撮っているというよりは、秒間30コマの超高速連写としても8Kは活用することができます!
8K動画でも常用ISO感度最高25600
8K撮影時もISO高感度で
EOS R5は8K撮影時でも、ISO25600と高い感度を使用できます。
ISO感度を上げるほど画質が悪くなってしまいますが、明かりが少ない暗い環境でも撮影することが出来るようになる。
一昔まえのカメラでは真っ暗で撮影出来なかった環境でも、8Kの画質で撮影できるようになっています。
動画の撮影可能時間は短い
動画撮影が得意なミラーレスと言えばLUMIX S1H。
8K撮影はないものの、カメラに放熱ファンが備えられており、オーバーヒートすることなく4K撮影が可能!
撮影可能時間無制限を達成しています。
また、まだ発売前ですがSONY α7Slllもファンを搭載しており、時間無制限となっております。
Canon EOS R5はこういった装置を搭載していませんので、撮影可能時間はおよそ20分ほど。
ただ実際の撮影時間はこれよりも短いらしく、いま問題になっていますね…。
動画撮影するにはアナログな熱対策が必要となりそうです。
約576万ドットのOLED電子ビューファインダー
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
576万ドット電子ファインダー
SONY α7RlvやLUMIX S1と同様になる576万ドット電子ファインダーを装備!
個人の感想になってしまいますが、電子ファインダーの見えやすさはNikonとCanonは他社と比べてもかなり良い。
Canon EOS Rの電子ファインダーは369万ドットでしたが、それでもかなり自然な見え方でしたので、今回の576万ドットのファインダーはどれほどキレイに見えるんだという話。
まだ実物を見ていませんので何とも言えませんが、かなり期待している部分ですね!
Canon EOS R5の作例
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
Canon EOS R5のスペック
発売日 | 2020年7月30日 |
タイプ | ミラーレス |
センサーサイズ | フルサイズ |
画素数 | 4500万画素 |
高感度 | 標準:ISO100~51200 拡張:ISO50~102400 |
連写速度 | 電子シャッター時:最高約20コマ/秒 電子先幕・メカシャッター時:最高約12コマ/秒 |
シャッタースピード | 電子:1/8000秒~0.5秒 電子先幕・メカニカル:1/8000秒~30秒 |
AF測距点 | 5940点 |
液晶モニター | 3.2インチ・210万ドット |
ファインダー倍率 | 0.76倍 |
ファインダー視野率 | 100% |
撮影可能枚数 | ファインダー使用時:220枚 液晶モニタ使用時:320枚 |
記録メディア | SDカード SDHCカード SDXCカード CFexpressカードTypeB |
Wi-Fi | ○ |
Bluetooth | ○ |
NFC | × |
本体サイズ | 138.5(幅)x97.5(高さ)x88(奥行) mm |
重量 | 650g |
実売価格 | 450,000円前後(ボディのみ) |
まとめ
キャノン本気のミラーレスが遂に登場しました!
久しぶりの高画素機と言うこともあり、結構気になるカメラですね。
AF・連写・手ブレ補正・ボタン配置など、すべてがCanonのミラーレスとして最高レベル。
おまけに8K動画撮影も備えており、一眼レフの王者がミラーレスを本気で作ったらこうなりましたって感じ。
ただ8Kはとりあえず世界初のインパクトを狙っただけで、実際の撮影可能時間が10分程度となんとも言えない部分もあります。
当初は700,000円ほどというリークもありましたが、初値450,000円程度となっています。
それでも十分高いですがね(笑)
EOS R・EOS RP・EOS R5・EOS R6とフルサイズミラーレスが揃ってきましたので、一眼レフ派のキャノンユーザーもそろそろミラーレスに移行タイミングが出来てきたのではないでしょうか!