こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
最近のスマートフォンはカメラの性能が上がってきて「一眼レフ並の性能!」と書かれることも多くなりましたね。
確かにぱっと見では一眼レフで撮影した写真と見比べても、遜色のないレベルになってきています!
iPhoneやGALAXYはデュアルカメラ(広角・望遠)を搭載して、ボケの表現も上がりデジタルズームの欠点も補う仕上がりになりました。
しかしながら、いくらスマホカメラが進化しようとも一眼レフとの間にはとても超えられない実力の差があるんです!
センサーサイズが違い過ぎる
画質の良さを決めるのは画素数ではなく、センサーの大きさです。
大きいほど画質が良くなるのですが、スマートフォンに使われているセンサーは一眼レフと比べるとあまりにも小さんですね。
最近のスマホカメラに使用されているのは「1/2.3型」と言うタイプが多いです。※XPERIAなど
その大きさは6.2mm×4.6mm
小指の爪ほどもない小ささ。
一方、一眼レフに使われているセンサーサイズは「APS-C」
大きさは23.7mm×15.7mm
スマートフォンと比較すると、センサーの面積が約13倍も違うんですね!
フルサイズ一眼レフになると36mm×24mmなので約30倍も差が出てきます。
センサーが大きいほど繊細な描写の写真が撮れますので、スマホの画面で見る分にはあまり違いが分からなくても、拡大してみたりパソコンのモニターで一眼レフで撮影した写真と見比べると、スマホで撮影した写真は粗いのが分かります。
画素数は一眼レフと同等だとしても、センサーサイズの違いで画質に違いが生まれてしまうわけですね。
レンズの性能が違う
一眼レフのレンズは大口径で明るいレンズ。
解像度が高く色収差を抑えるために高級な素材が使われています。
スマートフォンのカメラも複数枚のレンズが使われていますが、小径で薄く性能には限界があります。
特に顕著なのはフレアやゴーストが発生しやすいこと。
一眼レフやミラーレスのレンズにはフレアなどを抑えるコーティングがされていますので、極力発生を抑えることが出来ますが、スマートフォンは逆光で撮影すると高い確率でフレア・ゴーストが発生してしまいます。
解像度も低くくクリア感が無いのも欠点ですね。
しかしこれらは一眼レフと比較しての事なので、これだけコンパクトに仕上げなければいけないのにガラケー時代とは見違えるほど進化した画質は、技術者の方の努力の結晶に間違いありません。
高感度性能が低い
暗い場所でも手ブレを防ぐのに重要な高感度性能(ISO)
一眼レフやミラーレスではエントリーモデルでもISO100-25600まで対応しています。
スマートフォンは高感度性能がどれくらいなのか公表されてない事がほとんどですが、私が今までに撮影した写真を見てみるとISO50-1250が多く、夜間でも1250が限界の様です。
この高感度性能が低いと何が悪いのかと言うと、夜景や暗い室内では手ブレしてしまうこと。
また任意で数値を変えれないので、暗い場所で撮影した写真はノイズが入りまくる事があげられます。
要は暗い場所での撮影は苦手と言うことですね。
明るいレンズだけどボケない
一眼レフを購入する理由で多いのは「背景がボケた写真が撮りたい」と言う思いからの人も多いです。
スマホで撮った写真もアプリとかでボケさせる事は出来ますが、その仕上がりは不自然の一言(笑)
一眼レフでボケを表現するには明るいレンズを使います。
主にf/1.8のレンズが良く使われていますね。
実はスマートフォンのレンズも、f/1.8の明るいレンズ!
しかし、一眼レフほどはボケませんよね。
これはセンサーサイズが小さい事と広角レンズが採用されているため、ボケにくくなってるんですね。
どんな被写体にも対応できるように万能レンズとなっているので、ボケは苦手になっています。
しかし、最近では広角と望遠が分かれたデュアルレンズを搭載したスマホが増えてきていて、以前よりも背景がボケるようになってきました!
まとめ
ネットでは「もう一眼レフなんて要らない」って言う意見も多くなりましたが、スマートフォンは電話やインターネットとかの複合機ですので、カメラ専用機の一眼レフに敵うわけが無いんですね。
サイズの問題で今後もスマートフォンが一眼レフに勝つなんてことはありえませんが、コンパクトに作らなければいけないスマホカメラなのに、最近の画質はとても凄いです!
パッと見たぐらいでは、一眼レフとスマホのどっちで撮ったか分からないのも事実。
気軽に持ち運べるスマホカメラ、本気で撮る一眼レフ。
どっちが上とかじゃなくて、2つを上手く使い分けていきましょう。
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