こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
焦点距離24mmの広角単焦点レンズ「SONY FE 24mm F1.4 GM」は、SONYの最高級シリーズ「GM」を冠した、高性能レンズです。
開放F値はF/1.4と明るく、背景を大きくぼかした印象的な表現が可能。
また、高画質な描写力で、風景からポートレートまで幅広いシーンで活躍します。
GMレンズはとても人気がありますので、欲しいと思っている方も多いのでは無いでしょうか?
今回は、そんなSONY FE 24mm F1.4 GMのレビューや評価をまとめてみました。購入の参考になれば幸いです。
記事の信頼性
- 写真歴 9年目
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SONY FE 24mm F1.4 GM(SEL24F14GM)の特長
それでは、まずはSONY FE 24mm F1.4 GMの特長を見てみましょう!
F値1.4から高画質
F値1.4から高画質
開放F1.4の大口径レンズは、明るさを得られる反面、甘い描写になるものも少なくありません。
しかし、SONY FE 24mm F1.4 GMは、G Masterならではの圧倒的な高解像を開放F1.4から実現しています。
【ポイント】
- 超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズの採用とG Masterの高い設計。
- コーティングにはソニー独自のナノARコーティングを採用されているため、画面全域にわたって高い解像性能を備えており、被写体のディテールをしっかりと描写することができます。
- 最新の光学設計による高い点像再現性により、風景や星景の繊細な表現も可能!
美しいボケの表現力
美しいボケの表現力
SONY FE 24mm F1.4 GMは、広角単焦点レンズでありながら、開放F1.4の明るいレンズ。
そのため、被写体と背景の距離を離すことで、美しいボケを表現することができます。
このレンズのボケ表現が美しいと言われる理由は、以下の2つが挙げられます。
球面収差コントロールによる、柔らかく自然なぼけ
球面収差とは、レンズの表面が球面形状であるために生じる収差の一種。
球面収差があると、ぼけが硬く不自然な印象になることがあります。
SONY FE 24mm F1.4 GMでは、球面収差を抑える設計と、レンズ1本1本に対して行う製造工程での球面収差調整によって、柔らかく自然なぼけを実現しています。
11枚羽根円形絞りによる、円形のぼけ
絞り機構には、αレンズ最多の11枚羽根の円形絞りを採用しています。
開放から少し絞ったところまで円形に近い形状を保ち、ほぼ円形のぼけ形状を味わえます。
近距離での人物撮影などで、被写体を引き立てる自然でやわらかなボケ表現が可能。
このように、SONY FE 24mm F1.4 GMは、球面収差コントロール、11枚羽根円形絞りなどの技術によって、美しいボケ表現を実現しています。
高速・高精度の新開発AF
新開発AF
このレンズのオートフォーカス駆動には、新開発のDDSSM(ダイレクトドライブSSM)を採用!
DDSSMは、従来のSSM(スーパーソニックモーター)に比べ、約3倍の推力でのAF駆動が可能になっています。
これにより、動く被写体も素早く追従し、正確にフォーカスを合わせることができます。
DDSSMは、小型・軽量化にも寄与しています。
従来のSSMは、モーター自体が大きく重かったため、レンズ全体が大型化・重量化していました。
しかし、DDSSMは、モーター自体を小型化・軽量化することで、レンズのサイズや重量を抑えることができるようになりました。
このように、SONY FE 24mm F1.4 GMは、新開発のDDSSMを採用することで、高速かつ高精度なオートフォーカス性能を実現。
これにより、動く被写体も逃さず、作品づくりに集中することができます。
SONY FE 24mm F1.4 GM(SEL24F14GM)の公式作例
※画像引用元:ソニー
SONY FE 24mm F1.4 GM(SEL24F14GM)のスペック
発売日 | 2018年10月26日 |
対応マウント | SONY Eマウント |
フルサイズ対応 | ○ |
レンズ構成 | 10群13枚 |
絞り羽根 | 11枚 |
焦点距離 | 24mm |
最短撮影距離 | 0.24m |
最大撮影倍率 | 0.17倍 |
開放F値 | F1.4 |
画角 | 84° |
手ブレ補正 | × |
防塵 | ○ |
防滴 | ○ |
フィルター径 | 67mm |
本体サイズ | 75.4x92.4mm |
重量 | 445g |
実売価格 | 167,000円前後 |
SONY FE 24mm F1.4 GM(SEL24F14GM)のレビュー
※レビューは価格.comより引用しています
SONY FE 24mm F1.4 GMの良い評価
FE28mmを主に写真、FE20mmGを主に動画、と使い分けていたのですが、24mmならいいとこ取りできるのでは?と考えました。
f1.4のレンズは15年位前に、シグマの30mmf1.4を購入して以来で、当時はとにかくピント合わせがシビアで、全く使いこなせず手放しました。
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それ以来、f1.4のレンズは見向きもしなかったのですが、GMレンズの中ではお安く入手出来ること、SONYのAFが信用できたので、思い切って購入しました。
まず写真の色乗りに驚きました。
設定を、ビビットにしても反対色があることで、質感、階調が残るので、jpgでも色調補正出来ると感じました。
イルミネーションの撮影時、子供はじっとしていないので、シャッタースピードを少し上げるか考え、イルミネーションの撮影とはいえ、夜にシャッタースピードを上げて撮影しようと思えた事に驚きました。最新のカメラとレンズは下手くそな撮影者には大変ありがたいです。
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結果としては、今までのレンズ体制に慣れてしまった為か、写真では少し広く感じ、アクティブモードを使用した動画撮影では、少し狭く感じてしまいました。
皆それぞれ魅力があり、更に悩ましいことになりましたが、金銭的な理由から泣く泣く28mmは売却し、現在は24mmGMと20mmGの二本体制です。(24-240mmも所持)
24mmが使えるレンズは多数有りますので、とりわけお勧め出来るレンズではありません。
しかし、子供や家族を撮影していると、ついつい近づいてしまう、私のようなへっぽこカメラマンには、この24mmの様な、「明るく寄れる広角レンズ」は使いやすいと感じられるはずです。
解像度+αがある、芸術性のあるレンズ
35f14gmの後にこちらの24gmを手に入れました。
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比較して感じるのは収差が残っているからこその柔らかさや引き込まれる何か、芸術性のようなものをこのレンズは持っているなということ。
パープルフリンジは出るし、解像感も50gmや35gmには今一歩及びません。(とは言えこれより解像する24mmを知りませんが)シャドーのコントラストが高い割に明るい部分は軟調だったり、欠点としてして指摘出来る部分は沢山あります。AFも1635Gのような爆速と比較するとやや遅いです。色も35gmほど正確ではないです。
私の目にはそれらの欠点が、何とも言えない美しさや魅力に繋がっていると感じられます。
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とにかく絵が美しい、そして何度見ても飽きない。
作品性があると思います。
よくぞこのバランスで出してくれたなと開発者のセンスを感じるレンズです。
最高。
ズームレンズはまだまだ単焦点には及ばない
各社の広角ズームなども比較検討し、やはり単焦点の開放 F値が後で絶対に欲しくなると思い、後にズームレンズも買う予定でまず当レンズを買いました。
結果、やはり F1.4から出てくる画は段違いで美しいです。
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パースが効きながらボケる背景はズームレンズの F2.8には無い表現が可能で、開放でも中央の画質には本当に感動します。周辺減光はもちろんしますが、スナップやポートレートだとむしろ後から周辺減光させるので、全く気になりません。加えて、色乗りがサードパーティor Gレンズとは比べ物にならない程良いです。普段なかなかイメージ通りにならない場合の現像設定でも、このレンズで撮った写真は思い通りの仕上がりになります。
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ズームレンズが単焦点に引けを取らない時代と言うのが悪い冗談に聞こえます。
明るさ、解像度、立体感、全てにおいてズームレンズとは全く別物です。
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ズームレンズ、もしくは20mm単焦点と比較されている場合、このレンズは全くの別物です。
クライアントワークで時間がシビアなコンディションの場合はズームがいいです。
レンズ交換の時間をもらえるような信頼されていらっしゃるフォトグラファーの方は迷わず単焦点がいいと思います。
自撮りをする場合は20mmがいいです。
それ以外の場合は、間違いなくこのレンズがお勧めです。
SONY FE 24mm F1.4 GMの悪い評価
星撮りには不向き、サジタルコマフレアとパープルフリンジ
主に星景写真用として用いた上でのレビューです。
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ホームページでうたっていたサジタルコマフレアの抑制は全くされていません。
周辺は解放で点に映ることは絶対にないです。
問い合わせをしたところ、製品の実力範囲内ということで、GMでこの価格であったので非常に残念で不信感を抱かざるを得ません。
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また、パープルフリンジが盛大に出ます。これは絞ってもなかなか解消されずF2.8でも私には許容できないレベルです。
ホームページの作例では解放から点象でパープルフリンジも全く出ていなかったですが、どうやって撮ったのか不思議です。
以上、星撮を考えていらっしゃる方は、ネット上の作例などを吟味してから購入すべきです。
SONY FE 24mm F1.4 GM SNSでの評価や作例
FE 24mm F1.4 GM最強っ🔥 https://t.co/8W8MKsaJGb
— norin.🌱 (@bokutter_photo) October 17, 2022
今年買ってよかったもの
第3位
FE 24mm F1.4 GM第2位
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA第1位
SONY α7RⅢ(ILCE-7RM3)全部カメラ関係じゃんか😂😂 pic.twitter.com/KD2rTPpvT3
— みるくのサボり場®︎ (@milkroad_alpha) December 31, 2021
Sony 機初心者なのに生意気ながら FE 24mm F1.4 GM と FE 55mm F1.8 ZA というそこそこお値段のする優秀なレンズをいきなり買ったのだけれども、何から何までが美しく撮れすぎる……
GM の映りは凄いのだけど、本体で絞り値調整できなくなる絞りリングは正直不便かな pic.twitter.com/z9KQWBBUnO
— ジャガアポー (@jagaapple) December 7, 2021
SONY FE 24mm F1.4 GM 海外の評価
【SONY FE 24mm F1.4 GMの長所】
・サイズと性能の優れたバランス
・美しく、豊富な機能
・天候に左右されないデザイン
・スムーズで静かで高速なオートフォーカス
・マニュアルフォーカスリングはリニアで綺麗に減衰する
・フレーム全域で優れた開放F値
・F2.8から非常にシャープな四隅
・ケラレと歪曲収差が少ない
・非常に滑らかなボケ
【SONY FE 24mm F1.4 GMの短所】
・かなり高価
・コマ性能は驚異的ではない
・逆光時にフォーカスの脈動がある
【SONY FE 24mm F1.4 GMの総評】
私の結論はもうお分かりだろう。 ソニーFE 24mm F1.4 G Masterレンズは、ソニーのベストプライムレンズの1つだ。 機能、光学性能、良好なオートフォーカスを魅力的で手頃なサイズのパッケージにまとめている。 F1.4で撮影しても多くの素晴らしい画像を生み出すことができる。
本当の強みは、広い画角を重視する結婚式、イベント、ポートレート写真家向けだろう。 F1.4のシャープな性能と高速で信頼性の高いオートフォーカスを組み合わせれば、大きな開放F値を活かしてISO感度を抑え、被写体を分離することができる。 質の高いボケは、よりありふれた選択肢とは一線を画すだろう。 シグマ24mm F1.4 ARTは、24GMを買う余裕がない場合(24GMの1399米ドルに対して849米ドル)、代替レンズとして適しているが、私だったらもう少し節約してG Masterを買うだろう。 このレンズは、より小さく、よりシャープであり(24mm F1.4 ARTは、私のテストではARTラインナップのピークパフォーマーではない)、より良いオートフォーカスを持っており、重さはシグマの半分強しかない。
タムロン24mm F2.8はずっとずっと安い(349米ドル)が、作りやハンドリング、性能は同じクラスではない。 光学性能はかなり高いが、オートフォーカスはGMに及ばない。 もし予算が限られているのであれば、そちらをお勧めするが、ソニーのプラットフォームで最高のオートフォーカス24mmを探しているのであれば、ソニー24mm F1.4 G Masterがお勧めだ。 24GMは高価かもしれないが、G Masterレンズの中ではかなり安い!
※引用元:dustinabbott
SONY FE 24mm F1.4 GM レビューまとめ
ソニーのフルサイズミラーレスカメラ用広角単焦点レンズ「SONY FE 24mm F1.4 GM」は、2018年に発売されたレンズ。
開放F値1.4の明るさと、G Masterレンズならではの高解像力・高画質を両立したレンズとして高い評価を受けています。
解像力・表現力は文句なし
解像力・表現力については、多くの人が満足しているようです。
開放からシャープで、ボケ味も美しく、あらゆるシーンで高画質な写真を撮影することができます。
逆光には注意が必要
一方で、逆光にはやや弱いようです。
フレアやゴースト、フランジが出やすいという意見もありました。
逆光で撮影することが多い場合は、対策をしておくとよいでしょう。
中古価格は破格
SONY FE 24mm F1.4 GMは2018年発売のレンズですので、中古価格は結構安いです。
おおよそ110,000円前後が相場となっており、G Masterレンズとしては破格のお値段ではないでしょうか。
広角単焦点レンズをお探しの方には、SONY FE 24mm F1.4 GM(SEL24F14GM)はぜひ検討していただきたいレンズです。
解像力・表現力・コストパフォーマンスのバランスが非常に優れたレンズと言えるでしょう。
その他の、SONY Eマウントの神レンズ(高性能・高コスパ)を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
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