こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
先日の休みの日に、高知県土佐市へ写真撮影に出かけていました。
いつもの「撮影日記」だと、その場所の歴史とか雰囲気をお伝えしているのですが、今回撮影に行った土佐市蓮池と言う場所は、もう3回目になります。
歴史とか喋ることが無くなってしまったんですね(笑)
ですので今回の撮影日記は、撮った写真の解説をしながらお送りしたいと思います!
解説っていうと何かえらっそうに聞こえてしまいますが、なぜその写真を撮ったのか?と言う部分を説明していきたいと思います。
「この写真はこう撮ればよかったのに」というアドバイスもお待ちしております!
高知県土佐市蓮池でスナップ撮影!
Nikon D750+TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD(Model A037)
焦点距離35mm F/9 EV:-1 ISO100 SS:1/250
まずは失敗写真からです(笑)
ここは右と左に分かれている二股の道なんですが、この道がたまらなく好きなんですよ。
夏とかになるとジブリのような雰囲気が漂い、どなたでもノスタルジックな気分になると思う!
でもその雰囲気をなかなか出せないわけです…。
これまでに10回以上は撮ってると思うのですが、全然イメージ通りにいきませんね。
いつもなら真正面から撮ったり上下のアングルを変えたりしていたので、今回は画面に前ボケを入れて撮ってみようと思い、写真左側に緑の草をぼかして入れてみました。
また「ノスタルジーな雰囲気が出るかな?」と思って、レンズフードを外しわざとフレアを出してみた感じですね。
なんとかこの道の雰囲気を伝えたいと思ったのですが、今回も全然イメージ通りには行きませんでした(汗)
Nikon D750+TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD(Model A037)
焦点距離29mm F/9 EV:-1 ISO100 SS:1/800
撮影ポイント
奥行きがあって面白いなぁと思い撮影した写真。
左下にはS字の小道を配置してみました。
夕焼けの時であればこの構図で正解だったと思う。
しかしお昼時は何でもない写真になってしまうので、左下の小道は切り取って被写体(電柱2本)を強調させた方が良かったなと感じましたね。
そうすればもっと、何にもない寂しい雰囲気が出たかなと思います。
Nikon D750+AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
焦点距離102mm F/10 EV:-1 ISO100 SS:1/250
この写真はイメージ通りに撮れたと思います。
私にとっての冬の景色はこれなんですね。
お休み期間の田んぼに枯れた木々、そして5月ごろの新緑と違って色の褪せた山々。
色の薄い世界、寂しい雰囲気が好きです!
撮影ポイント
なるべく建物などの人工物を写したくなかったので、望遠ズームレンズで狙いました。
なにか前景を入れたかったのですが何も無かったので、F10まで絞って枯れ木のシャープに見せつつ圧縮してみた。
Nikon D750+AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
焦点距離185mm F/5 EV:-1 ISO100 SS:1/640
撮影ポイント
葉っぱが完全になくなった枯れ木ですが、横から入ってくる太陽に枝が白く照らされてとてもキレイに見えたので撮影。
F値をF5に設定し、手前のススキを前ボケさせつつ撮りました。
残念なのはススキさんの高さが均一ではなかったこと…。
もう2月ですから伸びきったやつと、もう枯れて折れてしまったやつが混じり、高さがバラバラで被写体の邪魔をしてしまっていますね。
もう少し早い時期に来ていれば良かったです。
Nikon D750+AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
焦点距離145mm F/9 EV:-1 ISO200 SS:1/200
すこし歩いていくとアーチを描いた面白い気がありました。
と思い、超広角ズームに付け替えて接近してみます。
Nikon D750+TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD(Model A037)
焦点距離17mm F/13 EV:-1.5 ISO100 SS:1/320
撮影ポイント
光条って言うのかな?太陽の光が放射線状にバァーってなったやつ。
これを出したかったのでF値は13まで絞りました。
奥行を出したかったのでピント位置は木の先端のほうに置いて、木の根元付近はぼかしたかったのですが、F13まで絞っていたのでほぼパンフォーカスになっちゃいましたね。
光条とのトレードオフなので仕方ないかな。
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Nikon D750+TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD(Model A037)
焦点距離17mm F/13 EV:-1.5 ISO100 SS:1/640
主題は連なる枯れ木、副題は光条をだした太陽。
前景には折れた幹を入れてみました。
撮影ポイント
左下は広角らしい奥行きが出るように、奥に伸びるあぜ道を入れて、右上は流れる木の枝を入れ撮影。
今回撮影した写真の中で、一番イメージ通りに撮影できた写真だと思います。
ただ超広角で太陽入れるとフレア・ゴーストが良く出ますね(汗)
Nikon D750+AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
焦点距離70mm F/13 EV:-1.5 ISO100 SS:1/400
撮影ポイント
空の空間と被写体であるポツンと一軒家、そしてそこに伸びるS字の道を収めたかったので縦構図で撮影。
正直なところ私にとっては見慣れた景色なので、ただ収めたかったものを写真に収めただけの写真になってしまいましたが、生まれも育ちも都会の方が見ると印象が違うかもしれませんね。
と思うかも知れません。
もちろん人は住んでます。
Nikon D750+TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD(Model A037)
焦点距離17mm F/16 EV:-1.5 ISO100 SS:1/50
西宮神社。
撮影ポイント
ふつうの写真はこれまでに何度かブログに上げていたので、今回は神社の真上だけにある空を入れてみました。
画面全体にピントを合わせたかったのでF値はF16に設定しています。
神社を360°囲っている木は防風林の役割があるのですが、効果は絶大でした。
この日はとんでもなく風が強い日だったのですが、この神社に居る時だけはそよ風程度。
昔の人の知恵は凄いなぁと感じました。
Nikon D750+TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD(Model A037)
焦点距離17mm F/16 EV:-1.5 ISO100 SS:1/20
こちらは神社の御神木である楠の巨木。
推定樹齢750年と言われています。
撮影ポイント
他の木とは比べ物にならない大きさですので、超広角でローアングルで構えダイナミック感を出してみました。
こちらも全体にピントを合わせたかったので、F16に設定して撮影。
ただ今データを見たらシャッタースピードが1/20になってますね(汗)
このスピードになると手ブレが起こる可能性が高まりますので、本来ならISO感度をあげて撮るべきでした。
写真では伝えられなかったのですが、幹が超巨大なんですよ。
もっと木に近づいて撮れば、もっとダイナミックに撮影できたと思うのですが、木の周りには祠がありますので入るわけにもいかず。
ぜひご自身の目でその巨大さを見てほしいです!
Nikon D750+TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD(Model A037)
焦点距離17mm F/16 EV:-1.5 ISO100 SS:1/125
撮影ポイント
前景:神社。
中景:それを守る防風林。
遠景:空
こんなイメージで撮影してみました。
残念なのはこの左下のゴミみたいな写りこみ。
デカすぎてこの写真を現像するときは時間の関係で諦めましたが、何とか除去してみます。
Nikon D750+AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
焦点距離240mm F/5.3 EV:-1.5 ISO100 SS:1/1600
撮影ポイント
田舎道で繰り広げられる、自転車チキンレースを捉えた1枚。
縦構図にすることで並木を画面内に大きく入れ、周りの民家が画面に入らないようにしました。
そうすることで、2人だけの世界を作ってみました。
また遠くの山も入ったことで圧縮効果が良く出たと思います。
残念なのがピントの位置。
AF-Cモードで手前の自転車のおんちゃんにピントを合わせていたのですが、シャッターを切る瞬間になぜか奥の自転車の人にピントが移ってしまいました。
F値を絞っていたらピント位置が変わってもそれなりだったと思うのですが、奥行きを出そうとF5.3まで開けていましたので、手前側がボケることに…。
手前のおんちゃんがボケると言うことは、その横にある大きな木もボケてしまいます(汗)
こんなシーンに出くわすと、AF追従性が良い最新モデルのカメラに買い替えたくなってくる。
Nikon D750+AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED
焦点距離70mm F/13 EV:-1.5 ISO100 SS:1/400
リトル北海道のような景色をパシャリ。
北海道の写真で手前に広大な畑で、奥に葉の枯れた木々を配置した写真ありますよね(伝わるかな?)
あの感じの小規模バージョンと言える景色が、高知にもあったので撮ってみました。
撮影ポイント
写真の左側には田んぼをトラクターで耕してる人、右側には軽トラの中で電話してるおじいさんが居て、生活感が溢れすぎるため縦構図にして画面に入らないようにしました。
手前の畑から奥の木々までピントを合わしたかったので、F13に設定して撮影しています。
こういう写真を撮ると、やっぱり高画素機が欲しいとか思っちゃう。
Nikon D750+TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD(Model A037)
焦点距離17mm F/14 EV:-1.5 ISO100 SS:1/100
Nikon D750+TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD(Model A037)
焦点距離17mm F/14 EV:-0.5 ISO100 SS:1/50
先ほどのリトル北海道の枯れた木々の近くにやってきました。
ちょっと日本っぽくない風景に感じますね。
こんなに枯れた木が集まってるところも珍しいですし、木の下は水に浸かっていて幻想的に感じます。
でも、なんか違うんですよね。
ちょっと踏み込んでみると…。
この山の持ち主が捨ててるんだったら不法投棄ではありませんが、農業関係のゴミが凄い。
農薬が入ってそうなポリタンクとかも散乱してて、そのせいでこの辺だけ枯れてるんじゃないかと思った。
ですので2枚目の縦構図の写真は、レタッチを変えて悲しみと自然の怒りを表現してみました。
Nikon D750+TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD(Model A037)
焦点距離17mm F/10 EV:-0.5 ISO100 SS:1/500
撮影ポイント
ピント位置は階段の頂上に合わせ、手前のネモフィラみたいなのはちょっとボケさせて奥行を出してみました。
手前をちょっとだけボケさせるために、F値はF10で設定し撮影。
これは田んぼへの登り道です。
棚田でもないのに田んぼへの登り道って変な感じですよね。
そうなんです、この辺には道路よりも高い位置に田んぼがあるんです。
このあたりは記録的な大雨が降ると、全体が湖になってしまうんですね。
さきほどご紹介したこの辺りなんかも、一面水に覆われてしまうのです。
なのでそのままだと農作物がやられてしまう。
なので土を盛って田んぼを高い位置に作ろう!となったんだと思う。真相は知りません(笑)
まとめ
記事書きながらずっと思ってました(笑)
初めての感じの記事なので、これからグレードアップさせていきたいと思います。
これほどじっくりと自分の写真を振り返ることはあまりなかったので、いい機会となりました!
今回の写真だけでも自分がどんな写真を撮っているのか、どんな焦点距離が使いやすいのか、これはこう撮れば良かったのにとか分かることが多いですよね。
私の場合だと、ローアングルに頼りすぎということが分かりますね。
写真のデータを見えれば撮影した写真は超広角(17mm)と中望遠(70~135mm)の画角がほとんどで、この辺りが好きな画角なんだろうなと言うことも分かります。
撮影しっぱなしではなく振り返ることも大事ですので、自分の写真を批評する訓練をやってみてください!