こんにちは、梅野（@kerocamera_ume）です！
望遠ズームの小三元的なレンズの登場が待ち望まれていましたが、ついに「NIKKOR Z 70-180mm f/2.8」が登場しました。
小三元レンズと言えばF/4.0通しのレンズですが、こちらは何とズーム全域F/2.8通し！
メモ
タムロンの「70-180mm F/2.8 Di III VXD」とレンズの配置が同じですので、このレンズがベースになっているんでしょうね。
嬉しい機能としては、Nikon Zマウント用のテレコン1.4倍＆2.0倍に対応している事！
テレコンを追加すればさらに、252mmや360mmまで焦点距離を延ばすことが出来ますので、撮影の幅が広がります。
NIKKOR Z 70-180mm f/2.8の特長
※画像引用元：ニコン
NIKKOR Z 70-180mm f/2.8の特長を、ザックリまとめると以下の様な感じ。
NIKKOR Z 70-180mm f/2.8の特長
- 小型で軽量なレンズ
- 高画質な描写力
- 最短撮影距離0.27mと寄れるレンズ
- テレコンバーターに対応
とても魅力に溢れるレンズですね！それでは詳しく見て行きましょう。
小型で軽量なレンズ
※画像引用元：ニコン
NIKKOR Z 70-180mm f/2.8は大三元レンズの「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」に比べ、大幅に小型で軽いレンズとなっています！
| NIKKOR Z 70-180mm f/2.8 | NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S | |
| 最大径 | 83.5mm | 89mm |
| 全長 | 151mm | 220mm |
| 重量 | 795g | 1440g（三脚座あり） |
最大径は一回りほど小さく、全長は69mmも短い。
重量は約半分に迫り、645gも軽量なんです！
高画質な描写力
※画像引用元：ニコン
NIKKOR Z 70-180mm f/2.8は小型＆軽量さが魅力のレンズですが、画質もかなり良いです！
さすがにNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sには敵いませんが、MTF曲線を見てみるとNIKKOR Z 70-180mm f/2.8はかなり性能が高いことが分かる。
Zマウントの特長と言える周辺部の画質は劣るものの、中央部の画質はかなり高いレベルでは無いでしょうか。
レンズ構成は14群19枚で、非球面3枚・スーパーED1枚・ED5枚が使用されています。
結構ギュッとレンズが詰まっていますが、改めて795gと言う重量は驚異的な軽さですね。
最短撮影距離0.27mと寄れるレンズ
※画像引用元：ニコン
タムロンが得意とするのは「寄れるレンズ」
最短撮影距離が短く、他社のレンズに比べ、被写体に近づいて撮影する事が出来ます。
NIKKOR Z 70-180mm f/2.8にもその特長は反映されており、焦点距離70mm時は最短撮影距離0.27mを達成！
もはやマクロレンズみたいな数値ですね。
望遠端の180mmでも、最短撮影距離は0.85mmとなっており、寄れるレンズです。
テレコンバーターに対応
※画像引用元：ニコン
TAMRON 70-180mm F/2.8 Di III VXDのガワだけ変えたレンズかと思いきや、Nikonのテレコンバーター「Z TELECONVERTER TC-1.4x」「Z TELECONVERTER TC-2.0x」に対応。
タムロン自体はテレコンを出していませんので、素人考えでは他社のテレコンに対応させるのは難しそうに思いますが、キッチリ2種類とも対応させているのは凄いですね。
2倍テレコンを使用すれば、360mmまで撮影出来るようになりますので、お子さんの運動会やスポーツシーン、山の中での野鳥撮影も楽しめそうです！
NIKKOR Z 70-180mm f/2.8の欠点
レンズに手ブレ補正が付いていない
NIKKOR Z 70-180mm f/2.8には手振れ補正が搭載されていません。
Nikonのミラーレスにはボディ内手振れ補正（IBIS）がありますので、手ブレ補正を効かせることが出来ますが、レンズ側の手ブレ補正の方が効果が強力ですので、無いのは残念ですね。
広角や標準レンズでは無くても良いですが、望遠はわずかなブレも拾いやすいので、撮影の時はカメラが動かないようにしっかりと構えて撮りましょう！
バキバキの解像度では無い
NIKKOR Z 70-180mm f/2.8は高い解像力を持っていますが、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sの様なバキバキの解像力を発揮するレンズでは無いかと思います。
この記事を書いている段階では、まだ発売前で作例が少ないため断定は出来ませんが、普段「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」を使っている方からすると物足りないと感じる解像感かなと感じています。
とは言え、価格差が2倍近いですので、性能差は当たり前のこと。
165,000円前後の価格でF/2.8通しのレンズが手に入るのですから、あれこれ文句を言ってはいけませんね。
NIKKOR Z 70-180mm f/2.8の公式作例
※画像引用元：ニコン
NIKKOR Z 70-180mm f/2.8のスペック
| 発売日 | 2023年7月14日 |
| 対応マウント | Nikon Zマウント |
| フルサイズ対応 | 〇 |
| レンズ構成 | 14群19枚 |
| 絞り羽根 | 9枚 |
| 焦点距離 | 70-180mm |
| 最短撮影距離 | 0.27m(焦点距離70mm) 0.85m(焦点距離180mm) |
| 最大撮影倍率 | 0.48倍 |
| 開放F値 | F/2.8 |
| 画角 | 34.2～13.4 |
| 手ブレ補正 | × |
| 防塵 | 〇 |
| 防滴 | 〇 |
| フィルター径 | 67mm |
| 本体サイズ | 83.5x151mm |
| 重量 | 795g |
| 実売価格 | 165,000円前後 |
まとめ
コンパクトさと軽さが魅力の望遠ズームレンズ「NIKKOR Z 70-180mm f/2.8」
Zレンズは性能重視のため、大きくて重いレンズが多かったので、これだけ軽量でF/2.8通しのレンズが出ることは非常に嬉しいですね！
カメラに装着しても、見た目と重さのバランスが良さそうです。
またテレコン1.4倍・2倍にも対応しているので、撮影の幅が広がるのも魅力！
価格は165,000円前後となっており、低価格で明るい望遠ズームレンズを手にする事が出来ます。
