こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
「望遠レンズ欲しい」と何回も言っていましたが、ウダウダ言ってなかなか購入せず。
意を決して「NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S」を購入しようとしましたが、納期半年待ちからの受注停止のコンボ…。
200-600mmは相変わらず音沙汰無しですし。
そんな中、望遠単焦点の「NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S」を見てみると・・・なんと在庫があるでは無いですか!

まだ使い始めて1か月ほど。
特長が分かってきたところなので、NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sのファーストレビューをしてみたいと思います。
超望遠単焦点レンズ「NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S」
400mmの単焦点レンズと言えば、「ヨンニッパ(NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S)」が頭に浮かびますよね。
でも一般人には手が届かない超高級レンズです。
ヨンニッパは高すぎるので、憧れるだけで手にすることは無いですが・・・。
そんな方達のために!? Nikonさんがお手頃価格で「NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S」をリリースしてくれました。
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sは、F値をf/4.5にしたことで価格を抑えて、約400,000円という価格に!
ヨンニッパの「NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S」は1,700,000円ほどしますので、約4分の1のお値段で400mmの単焦点レンズを手にすることが出来ます。

NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sは超軽い!
超軽い!
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sの最大の特長と言っていいのが、レンズの重量です!
重さは1245g(三脚座を含む)
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sは1440g(三脚座を含む)ですので、なんと望遠大三元レンズより軽いんです。
更にレンズの重心がカメラ側にありますので、1245gの数値以上に軽く感じますね。
レンズの見た目と手に持った重さが一致しないので「えっ!?」と誰しも驚くはず。
これだけの軽さですので、手持ち撮影も余裕。
1日中撮影していても、体の疲れはかなり軽減されました!

ビックリする解像力
ビックリする解像力
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sは、軽量さに重点を置いているレンズに感じますが、望遠単焦点レンズなので画質も凄まじい。
下記の記事でも画質の良さについて語っていますが、えげつない画質です。
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やっぱり単焦点レンズの画質や描写は凄いという話。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です! 一眼レフを使っていた頃は単焦点レンズをメインに使っていましたが、ミラーレスに乗り換えてからはズームレンズをメインに使っています。 大三元の標準と望遠を持っ ...
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これまで使って来たレンズだと、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sが僕の中で最も画質の良いレンズ。
このレンズも初めて使ったときに驚かされ、高画質さやボケ感がとても気に入って、風景・ポートレート・野鳥撮影と、いつも使っているメインレンズです。
それを悠々と超えてきたのが「NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S」
信じられない高画質さと、自然なボケ感。
「これが単焦点レンズの画質かぁ…」と、単焦点の凄さを再認識させられました。
今まで、どうしてInstagramやTwitterに野鳥の写真を載せている人みたいに、羽毛がバキバキに写った写真が撮れないんだろう?
カメラの設定? 光の当たり方? 野鳥との距離?
と、いろいろ試行錯誤して撮影し、たまにバキバキの解像度で野鳥を撮ることが出来るようになってきました。
そんな努力をあざ笑うかのように、NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sを使えば、簡単に羽毛がバキバキに解像した写真を撮ることが出来ます。
試行錯誤して得た知識はムダにはなりませんが、レンズが変わるだけで結果がこれほど違うのかと笑うしかありませんね。
オートフォーカスは速い!
オートフォーカスの流行は「リニアモーター」
より高速・高精度・高い静粛性を実現するモーターで、写真と動画どちらでも有利となります。
SONYやTAMRONが積極的に採用していますね。
Nikonのレンズの大半はSTM(ステッピングモーター)が使用されています。
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR SもオートフォーカスはSTMで駆動。
STMの特長
STMは高精度で高トルク、そして静粛性にも優れます。
しかし、ピントの合う速さはリニアモーターに分があるため「NikonはいつまでSTMを使ってるんだ」と言われていることもありますね。
インタビュー記事か何かで読みましたが、STMもドンドンと改良されており、オートフォーカスの速度も上がって来ています。
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sもスッとピントが合ってくれますし、飛んでいる鳥にもピントを合わせ続けてくれます。
確かに爆速オートフォーカスではありませんが、実用で「これじゃあ使えない」と感じることは無かったですね。
急に鳥が飛んできてもすぐに対応することが出来ます!
テレコンを付けても良好な性能
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sはテレコンに対応しています。
対応テレコン
- Z TELECONVERTER TC-1.4x
- Z TELECONVERTER TC-2.0x この2種類のテレコンを使用できます!
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sに1.4倍テレコンを使った感想
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR SにZ TELECONVERTER TC-1.4xを使用すると、開放F値はF/6.3となります。
画質・オートフォーカス共に、テレコン無しの状態と遜色のない性能を発揮してくれます。
特に画質は素晴らしく、鳥の羽毛もバキバキに解像してくれますね。
オートフォーカスも差をほとんど感じません。
ただ山の中など、背景がゴチャゴチャしている場所では、Nikon Z9の持病である「背景にピントが抜けて帰ってこない」と言う現象が起こる確率が増える気がします。
画質・オートフォーカスの性能も申し分なく、焦点距離は560mmとなりますので、付けっぱなしで使える組み合わせでした!
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sに2倍テレコンを使った感想
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR SにZ TELECONVERTER TC-2.0xを使用すると、開放F値はF/9.0となります。
画質・オートフォーカス共に性能が劣化します。
画質は静止物を撮ってみると、少しモヤっとしますが、それではまだまだ高画質。
しかし動体撮影になると、解像感のない写真を量産してしまいます…。

NikonのミラーレスはハイブリットAFを採用しています。
位相差AFで大まかにピントを合わせ、最後の微調整をコントラストAFで行うのですが、2倍テレコンを付けるとコントラストAFの挙動が遅くなる。
ファインダーで見ていても、コントラストAFでピントが行ったり来たりしていますので、オートフォーカスはかなり遅くなってしまいますね…。
画質の低下は最小限ですが、動体撮影の場合はオートフォーカスが遅すぎて、そもそもピントが合っていなく、解像感の無い写真になっているんだと思います。
風景写真など動かない被写体に対してなら、2倍テレコンはとても使えますが、動き物に使うのはかなりキツイかなと言う印象。
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sで撮影した写真
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sのスペック
発売日 | 2022年 7月15日 |
対応マウント | Nikon Zマウント |
フルサイズ対応 | ○ |
レンズ構成 | 13群19枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
焦点距離 | 400mm |
最短撮影距離 | 2.5m |
最大撮影倍率 | 0.16倍 |
開放F値 | F/4.5 |
画角 | 6.1° |
手ブレ補正 | ○ |
防塵 | ○ |
防滴 | ○ |
フィルター径 | 95mm |
本体サイズ | 104x234.5 mm |
重量 | 1245g(三脚座を含む) |
実売価格 | 381,000円前後 |
まとめ
ポチってからレンズが到着するまで
「俺に望遠単焦点なんて使いこなせるのか?」
「200-600mmが登場するのを待った方が良かったのでは?」
と悶々とする日々を送っていましたが、実際に手にして使って見ると、そんな悩みは吹き飛んじゃった!
一番の懸念は、ファインダーを覗くと400mmの世界であると言う事。
ズームレンズなら広角から望遠にズームすることで、被写体を捉えやすいですが、単焦点ではその方法が使えません。
正直使いこなせるか不安でしたが、案外苦労することなく使えています。
もちろん、鳥がどこにいるのか分からなくなることもありますが(笑)
そしてこの画質ですよ。
今まで自分が撮った写真の中でも、見たことが無い透明感と解像力。
背景ボケもとてもキレイで、被写体を際立たせてくれます!
僕が購入したのは2023年1月。
このレンズは2022年7月に登場していますので、さっさと買っておけば良かったと思いますね。
望遠単焦点レンズが気になっている。
AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRから買い替えようか悩んでいる。
200-600mmを待っている。
そんな方にも、NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sは凄いから早く手に入れて、撮影に出かけた方が良いよ!とおススメできるレンズでした。
