https://kaerucamera.net/luminar-neo-hdrmerge-review/
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
Luminar Neoに待望の機能が追加されました。
「HDRマージ」という、HDR合成が出来るツールです!
これまでLuminarではHDR合成に対応していなかったので、追加して欲しいと思っているユーザーも多かったのでは無いでしょうか?
今回はLuminar Neoに拡張機能として追加された、「HDRマージ」の紹介と実際に使って見たレビューをお届けいたします!
HDR合成とは?
さらに詳しく
HDR(ハイダイナミックレンジ)は、通常のカメラで撮れるダイナミックレンジよりも、更に広いダイナミックレンジを実現するための機能。
カメラは人間の目ほど性能が高くありませんので、白飛びしたり黒潰れしたりします。
HDR合成を使うことで、人間の目並とはいかなくても、白飛びや黒潰れを抑えることが出来ますね!
HDRマージの機能
合成と聞くと「難しそう…」と思ってしまうかも知れませんが、HDR合成したい写真を選んでドラッグするだけなので、とても簡単です!
後ほど使い方をご紹介しますね。
HDRマージの価格
HDRマージの価格
HDRマージの使い方
それでは拡張機能の「HDRマージ」を使っていきましょう!
編集画面ではなく、カタログ画面からHDRマージを使うことが出来ます。
step
1カタログ右端にあるHDRマージという項目を確認する
カタログ画面の右端に「HDRマージ」の項目があり、ここのHDR合成したい写真を入れることで、使うことが出来ます。
それではHDR合成する写真を選んでいきましょう!
step
2HDR合成をしたい写真を選ぶ
今回使う写真は、露出が1.00ずつ違う5枚の写真を、HDR合成していきます。
露出をズラした写真を撮るには、カメラの「ブラケット撮影」と言う機能を使うことで、簡単に撮ることが出来ますよ!
step
3HDRマージの所にドラッグしていく
先ほど選んだ5枚の写真を、HDRマージの所にドラッグしていくだけでOKです。
「マージ」をクリックすれば合成が始まりますが、初めて使う場合は右上にある歯車マーク(設定)を押してください。
step
4HDR合成の設定をする
歯車マークを押すと、HDR合成の設定が開きます。
HDR合成の設定
- 自動アライメント (必ずONにしましょう)
- 色収差軽減
- ゴースト軽減 3つの項目がありますので、全部にチェックを入れてONにしましょう!
※左側が自動アライメントOFF 右側が自動アライメントON
自動アライメントとは?
自動アライメントは、撮影した5枚の写真の微妙なズレを、自動で合わせてくれる機能です。
自動アライメントOFFの状態で合成した左側の写真では、5枚の写真を撮る間にリスが動いているため、激しくブレていますね…。
右側の写真はリスのブレを自動で修正してくれています!
step
4完成!こちらがHDRマージが終わった後に写真です。
明暗差が少なくなり、目で見た明るさに近づきました!
これだけを見ても分かりにくいと思いますので、露出±0で撮った写真と見比べてみましょう。
※左側が露出±0の写真 右側がHDRマージを使った写真
左側の写真
秋の夕暮れということもあり、左側の露出±0の写真は明暗差が激しく、コントラストがキツイですね。
シャドー部分は黒つぶれしている箇所もあります。
右側の写真
右側のHDRマージを使った写真は、ハイライト部分の明るさは抑えられ、シャドー部分は明るさが持ち上げられており、明暗差が少なく、人間の目で見ている景色に近づきました。
レタッチで明るさだけを変えることで、HDRに似た効果を出すことが出来ますが、シャドー部分を持ち上げるとノイズが乗ってしまったり、色がおかしくなることがあります。
HDRマージを使うことで、余計なノイズを発生させず、明暗差を無くすことが出来るんですね!
※左がノーマルの写真 右がHDRマージを使った写真
僕が使っているカメラでは、9枚までブラケット撮影が出来るので、露出の異なる9枚の写真を撮影しHDRマージしてみました!
海外で好まれているような描写の写真になりましたね。
日本では見慣れていない描写だと思いますが、海外のフォトグラファーの様な写真を撮りたいと思われている方は、Luminar Neoの「HDRマージ」を使って見てはいかがでしょうか?
Luminar Neo HDRマージのイマイチなところ
プレビューが無い
他社のソフトでHDR合成を行う場合は、どんな仕上がりになるのかプレビューしてくれます。
その見本を見つつ、HDR合成の設定を変えたり出来るので便利なんですが、Luminar NeoのHDRマージにはプレビュー機能がありません。
「マージ」を押すとそのまま合成が始まってしまいますので、事前にどんな感じの写真になるのか知ることが出来ません。
あった方が便利なので、今後のアップデートで追加されるのに期待したいですね。
処理する時間が表示されない
HDRは高性能PCでも時間が掛かる作業です。
他社では時間やバーで、あとどれ位時間が掛かるのか表示されますが、Luminar Neoでは特に表示はありません。
1分で終わるのか5分掛かるのか、それが知れるだけでも、その間に他の作業をしたり色々出来るので、これもアップデートで追加して欲しいですね
性能は良いが強気な価格
Luminarシリーズでは初のHDR合成機能と言うこともあり、値段は6,270円と少々高い。
※サブスクプランの方は無料で追加出来ます。
手持ちで撮影した9枚の写真を合成しても、ブレやゴーストをしっかりと補正してくれているので、HDR合成の性能はかなり高いです。
ですが、追加機能としてはちょっとお高いかなと…。
Luminar Neo HDRマージのレビューまとめ
ネックとなるのはお値段かと思いますが、非常に良く出来ている機能です!
仕上がりの描写は好き嫌いが出ると思いますが、海外のフォトグラファーの様な写真になるので私は好きですね。
手持ち撮影の写真でも、構図のズレや被写体のズレをしっかりと補正してくれますので、「HDRマージ」を使うのなら三脚なしでもOK。
撮影の幅が広がります!
HDR合成を使うことで、ストロボが使えない場所や逆光シーンでも、被写体が黒くつぶれてしまう事を防げますので、Luminar Neo HDRマージをぜひ試してみて下さい!