こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
最近Twitterやブログを見ていて、「ライカM10手に入れました~!」と書かれている方がポツポツいました。
「あれ?ライカってメチャクチャ値段高いメーカーや無かったかな?」
そう思って検索してみると、Leica M10は実売価格で950,000円!
やっぱりメッチャ高い(笑)!
ライカのレンズは安い順で検索してみても150,000円から。
高いものになると1,400,000円ほど…
今度新発売されるライカレンズ「NOCTILUX-M 75mm f/1.25 ASPH.」は、1,600,000円もします。
桁がおかしいですよね。
車を買っている様な感覚です。
私には一生手にすることが無いメーカーさんですが、これを「買いました~!」と言っている方が居るのがスゴい!
私もお金いっぱいほしいwww
なんでこんなに高額なの?
※画像引用元:ライカ(https://jp.leica-camera.com/)
Nikon・Canon・SONYなど、日本のカメラメーカーと比べるとライカはあまりにも高価ですよね。
なんでこれほども値段が高いのか?
日本の製品はカメラに限らず「大体これくらいは売れるんじゃないか?」と言う、販売計画を建ててから発売されています。
出来るだけの無駄な在庫を抱えないように制作されているんですね。
それに比べライカは、そんなことは無視して制作には手作業の工程が多く、少量生産になっているため価格が高くなってしまうんです。
よく売れるママチャリは、部品点数も多いのにも関わらず8,000円ほどで売られているのに、ちょっとしか金属を使っていないメガネフレームは20,000円もするのと同じこと。
それに現在主流のレンズはみなオートフォーカスで、収差を抑えるフローティングも搭載されています。
開発費は掛かってしまいますが、設計が決まれば低コストで大量生産が可能。
ライカのレンズはマニュアルフォーカスとなっていて、これにフローティングを組み込もうとすると複雑な構造となってしまいます。
これも高額になってしまう原因の1つですね。
ライカ製品はハンドメイド品と思うと、価格にも納得がいくのでは無いでしょうか。
ライカの良さとは?
とんでもないお値段がするメーカーなのに、多くのライカファンがいらっしゃいます。
そこまで多くのファンを獲得できたライカの魅力とはなんでしょうか。
「旧モデル」にならないレンズ
※画像引用元:ライカ(https://jp.leica-camera.com/)
ふつうであれば新製品が発売されると、前のモデルは型落ちとして値段が落ちますし、人気も無くなってしまいます。
型落ちしたものは性能が劣ることはもちろんのこと、修理対応も徐々に無くなってしまいますから、新しい物のほうが良いですよね。
それに最近のレンズはコストを抑えるのと、軽量化のために樹脂製となっています。
樹脂は経年劣化が早く、特に紫外線には弱いですしドライボックスの乾燥剤でもダメージを受けるますので、発売日の古い旧製品ほど劣化しているということになる。
しかしライカのレンズはアルミや真鍮が使われていて、堅牢性と耐久性が高い!
オーバーフォールする際にも、レンズ本体へのダメージが少なくて済みます。
メンテナンスを行っていれば、数十年まえのレンズでも使用出来るのがライカレンズの魅力のひとつ。
またレンズひとつひとつの個性が強いため、新製品が登場しても旧製品扱いされることがなく価格も下落しません。
昔によく言われた「レンズは資産」を未だに維持しています。
ライカでしか撮れない写真
※画像引用元:ライカ(https://jp.leica-camera.com/)
ライカのカメラは950,000円前後と、日本のカメラメーカーと比べると超高額!
そんなに高いのならさぞ性能も良いのだろうと思ってしまいますが、カメラとしての性能は価格に見合うほど高くはありません。
物によっては高感度性能もISO6400までしか対応していませんし、シャッタースピードも最速1/4000秒までとなっています。
※最新のライカ製ミラーレスなどデジタルカメラはハイスペックです。
しかしライカ特有の描写力が多くのファンを獲得しているんです。
「ライカで撮った写真だな」と分かる独特な世界観を魅せる写真は、もっと撮りたいという思いを強くしてくれ、撮影が楽しいのは間違いない。
そういったライカの魅力にみせられた人達が、この高額なカメラを手にするんですね。
ライカのカメラ
ひと口にライカと言っても、色々と種類があります。
現行モデルとして販売されているカメラの種類は多いですし、先ほども言ったようにメンテナンスをしっかりとしていれば古いカメラもバリバリの現役だったりするので、市場には多くのライカ製カメラが販売されています。
なのでカンタンに主要なライカカメラをご紹介します!
●ライカS
Sシリーズはデジタルカメラでは貴重な存在である中判カメラ。
中判はフルサイズよりも大きいセンサーサイズのことです。
フィルムカメラ全盛期には、写真屋さんが使ってたのが中判カメラですね。
フルサイズよりも大きいセンサーなので、より高画質な写真が撮れるのが特長!
しかしその代わりにカメラ自体がかなり大型になってしまいます。
■LEICA S Typ 007
※画像引用元:ライカ(https://jp.leica-camera.com/)
2015年に登場した最新の中判デジタルカメラ。
お値段はなんと2,500,000円前後!
とてもじゃないけど一般人は買えませんよね…。
■LEICA S-E Typ 006
※画像引用元:ライカ(https://jp.leica-camera.com/)
2014年登場の中判デジタルカメラ。
●ライカMシリーズ
ライカで人気があるのがMシリーズ。
■LEICA M-P Typ 240
※画像引用元:ライカ(https://jp.leica-camera.com/)
2400万画素のフルサイズセンサーを搭載。
登場は2014年ですが、現在でも実売価格は1,000,000円前後となっています。
■LEICA M Typ 240
※画像引用元:ライカ(https://jp.leica-camera.com/)
上記のM-P Typ 240の下位モデル。
同じく2400万画素のフルサイズセンサーを搭載していますが、こちらは価格が400,000円前後となっています。
■LEICA M-E
※画像引用元:マップカメラ(https://news.mapcamera.com/k4l.php?itemid=19715)
ライカの中ではエントリーモデルに位置づけられているのがLEICA M-E。
1800万画素のフルサイズセンサーを搭載していて、実売価格は350,000円前後となっています。
■LEICA M10
※画像引用元:ライカ(https://jp.leica-camera.com/)
日本で人気の高いモデル。
ライカのカメラの中でも本体が薄く、小型軽量な作りになっています。
その重量はわずか660gほど。
EVFなどアクセサリーが豊富なのもいいですね!
●LEICA SL
2015年に登場したライカ初となるミラーレスモデル。
これからシリーズが増えていくかもしれませんね!
■LEICA SL TYP 601
初となるミラーレスは高スペックで登場!
高感度がISO100-50000まで対応し、シャッタースピードも1/8000秒の高速シャッターです。
さらにライカは連写速度が遅いモデルが多いのですが、LEICA SL TYP 601は連写速度が最速11コマ/秒。
かなり現代的なスペックを持っています。
実売価格は820,000円前後となっています。
●LEICA Qシリーズ
最新技術がつぎ込まれた、フルサイズセンサー搭載のコンパクトカメラ。
■LEICA Q Typ116
※画像引用元:ライカ(https://jp.leica-camera.com/)
いわゆるコンデジの位置づけですが、フルサイズセンサーを採用しているのでかなり高画質な写真が撮れます。
そしてお値段もライカ価格。
コンデジですが実売価格で580,000円前後となっています!
まとめ
ご紹介したのは一部のモデルですが、コンデジから中判カメラまでと豊富すぎるラインナップとなっています。
ライカの描写を様々な種類のカメラで楽しむことが出来る。
価格が高くなってしまうのは手作りの工程が多く、少量生産となってしまうため他のメーカーと比較すると何倍も高い価格になってしまいます。
しかし、ライカ独特の描写力は多くのファンを獲得し「もっと撮りたい」と言う気持ちにしてくれる良いカメラなんですね。
キングオブカメラのような存在なので憧れの対象ともなりやすい。
持ってるだけでステータスになりますね!