※2020年10月27日に内容を更新しました!
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
スイスの高性能レンズメーカー「Irix」を、株式会社ケンコープロフェショナルイメージングが取り扱いを開始しましたので、個人輸入をすることなく気軽に購入できるようになりました。
取り扱い開始は2020年3月10日予定となっており、ケンコー・トキナーのオンラインショップや、順次通常の店舗でも購入出来るようになるのではないでしょうか。
※シネレンズが登場しましたので、ラインナップに4本追記しています。
Irixレンズの対応マウント
Irixレンズ対応のマウント
・Canon EFマウント
・Nikon Fマウント
・PENTAX Kマウント 以上の3つとなっています。
大手一眼レフメーカー3社のマウントを販売していますので、あとはマウントアダプターを介して色々なメーカーのカメラで使用できるのでは無いでしょうか。
※追記
2020年8月と10月にシネレンズが登場!
こちらのレンズはCanon RF・Canon EF・Nikon Z・SONY E・ライカ L・PL・マイクロフォーサーズ。
なんと7社のマウントに対応しています。
Irixレンズの特長
Irixレンズは超広角単焦点レンズ2本(11mmと15mm)と、望遠マクロレンズ1本(150mm)を販売しています。
とてもニッチな部分に特化したラインナップですが、これが欲しかったんだ!という方もいらっしゃるのでは?
注意しなくてはいけないのが、Irixレンズは今のところ全てマニュアルフォーカスのみのレンズとなっております。
まぁ、超広角と望遠マクロですのでオートフォーカスは無くてもそれほど困ることは無く、むしろオートフォーカスがあったとしてもマニュアルフォーカスを使うことが多くなるかもしれませんので、それほどデメリットでは無いですね。
そしてIrixレンズは、同じレンズでも仕様が異なる3種類のレンズラインナップが用意されています。
Firefly(ファイアフライ)
軽量さ重視のモデル。
軽量樹脂を使用したり、メーカーロゴの装飾を簡略化したりした軽量&低価格モデル
Blackstone(ブラックストーン)
堅牢さと高級感漂う豪華仕様モデル。
外装には傷防止加工を施したマグネシウムや、アルマイト処理メタル製フォーカスリングを採用し、堅牢性や質感が向上したモデルです。
Dragonfly(ドラゴンフライ)
「Firefly」と「Blackstone」の両方の特長を合わせ持つタイプで、軽量さと堅牢性を両立したモデル。
中身のレンズは全く同じで、外装の違いだけとなっています。
こういうの珍しいですよね!
Irixレンズのラインナップ
Irix 11mm F/4.0
※画像引用元:KPI(http://www.kenko-pi.co.jp/index.php)
※上画像がFirefly仕様、下画像がBlackstone仕様です。
Irix 11mm F/4.0
魚眼レンズのような焦点距離ですが、歪みがほぼ無い超広角単焦点レンズ。
レンズは高屈折レンズ(4枚)・EDレンズ(2枚)・非球面レンズ(3枚)と、とても豪華な構成。
そのおかげでこれほどの超広角レンズにも関わらず、3.13%という驚異的な低ディストーションを実現しています!
F値が開放F/4スタートなので、星の撮影には使いにくいかもしれませんが、その他の風景撮影ではとても楽しめそうなレンズですね。
このレンズは「Firefly」と「Blackstone」の2種類が展開されています。
Irix 11mm F/4.0の作例
※画像引用元:KPI(http://www.kenko-pi.co.jp/index.php)
Irix 11mm F/4.0のスペック
発売日 | 2020年3月 |
対応マウント | Canon EF/Nikon F/PENTAX K |
フルサイズ対応 | 〇 |
レンズ構成 | 10群16枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
焦点距離 | 11mm |
最短撮影距離 | 0.27m |
最大撮影倍率 | - |
開放F値 | F/4 |
画角 | 126° |
手ブレ補正 | × |
防塵 | × |
防滴 | × |
フィルター径 | 背面フィルターのみ(30mm×30mm) |
本体サイズ | 103×118mm |
重量 | 730g(Firefly) 780g(Blackstone) |
実売価格 | 98,000円前後(Firefly) 128,000円前後(Blackstone) |
Irix 15mm F/2.4
※画像引用元:KPI(http://www.kenko-pi.co.jp/index.php)
※上画像がFirefly仕様、下画像がBlackstone仕様です。
Irix 15mm F/2.4
15mm超広角単焦点レンズでありながらも、前面にフィルターの装着が可能!
リアフィルターも用意されていますので、C-PLフィルターとNDフィルターを同時に使うことが出来るんですね。
これだけ広角だと、普通なら角型フィルターしか選択肢がありませんので、懐の広いレンズです!
他にも便利な機能として、フォーカスロックシステムや全天候型ホコリ防止密閉構造(防塵防滴)などが盛り込まれており、これから超広角単焦点レンズが欲しい方の選択肢の1つに入るレンズですね。
Irix 15mm F/2.4の作例
※画像引用元:KPI(http://www.kenko-pi.co.jp/index.php)
Irix 15mm F/2.4のスペック
発売日 | 2020年3月 |
対応マウント | Canon EF/Nikon F/PENTAX K |
フルサイズ対応 | 〇 |
レンズ構成 | 11群15枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
焦点距離 | 15mm |
最短撮影距離 | 0.28m |
最大撮影倍率 | - |
開放F値 | F/2.4 |
画角 | 110° |
手ブレ補正 | × |
防塵 | 〇 |
防滴 | 〇 |
フィルター径 | 95mm・リアフィルター(30mm×30mm) |
本体サイズ | 100mm×114mm |
重量 | 581g(Firefly) 685g(Blackstone) |
実売価格 | 88,000円前後(Firefly) 128,000円前後(Blackstone) |
Irix 150mm Macro F/2.8
※画像引用元:KPI(http://www.kenko-pi.co.jp/index.php)
※150mmは「Dragonfly」仕様のみです。
Irix 150mm Macro F/2.8
最近では数が少なくなりつつある、貴重な望遠マクロレンズ。
何万画素まで対応しているのかは不明ですが、最近の高解像度フルサイズセンサーに対応するよう開発された最新マクロレンズです。
マクロ撮影のみならずポートレートや、小さな物撮りでも活躍してくれそう!
公式では「手持ち撮影も出来るぜ!」と書いていますが、手ブレ補正が搭載されていませんので、良く晴れた屋外以外は三脚を使用が基本となると思います。
FireflyとBlackstoneの両方の特長を合わせ持つ「Dragonfly」仕様となっています。
Irix 150mm Macro F/2.8の作例
※画像引用元:KPI(http://www.kenko-pi.co.jp/index.php)
Irix 150mm Macro F/2.8のスペック
発売日 | 2020年3月 |
対応マウント | Canon EF/Nikon F/PENTAX K |
フルサイズ対応 | 〇 |
レンズ構成 | 9群12枚 |
絞り羽根 | 11枚 |
焦点距離 | 150mm |
最短撮影距離 | 0.345m |
最大撮影倍率 | 1:1 |
開放F値 | F/2.8 |
画角 | 16.2° |
手ブレ補正 | × |
防塵 | 〇 |
防滴 | 〇 |
フィルター径 | 77mm |
本体サイズ | 87mm×128mm |
重量 | 840g |
実売価格 | 118,000円前後 |
Irix(アイリックス)CINEレンズのラインナップ
シネレンズは2020年8月に登場し、Canon RF・Nikon Z・ライカ L・Sony E・Canon EF・マイクロフォーサーズ・PL(Positive Lock)マウントに対応!
フルサイズセンサー対応のレンズで、動画では8Kにも対応しています。
マグネット式マウントシステム「MMS」を採用。
マグネットの力でレンズフードやレンズアクセサリーの脱着が出来るシステムですので、スピーディにアクセサリーの交換が行えますね!
今後Irixから登場するアクセサリーは、MMSに対応して行くみたいですので、拡張性がとても高くなると思います!
レンズは防塵防滴仕様となっており、屋外や悪天候の中での撮影も耐えてくれます!
それぞれ「m仕様」と「ft仕様」がラインナップされていますが、m仕様はメートル表記。
ft仕様はフィート表記という違いです。
Irix(アイリックス) CINE 11mmT4.3
CINE 11mmT4.3
焦点距離11mmの超広角単焦点レンズ。
低ディストーション設計となっていて、これだけの広角レンズにも関わらず歪みはほとんどありません。
ダイナミックな遠近感を表現できるレンズですね!
Irix(アイリックス) CINE 11mmT4.3の作例
※画像引用元:ケンコートキナー(https://www.kenko-tokina.co.jp/)
Irix(アイリックス) CINE 11mmT4.3のスペック
発売日 | 2020年8月 |
対応マウント | Canon RF・Canon EF・Nikon Z・SONY E マイクロフォーサーズ・PL |
フルサイズ対応 | 〇 |
レンズ構成 | - |
絞り羽根 | 9枚 |
焦点距離 | 11mm |
最短撮影距離 | 0.27m |
最大撮影倍率 | - |
開放F値 | T/4.3 |
画角 | 123° |
手ブレ補正 | × |
防塵 | 〇 |
防滴 | 〇 |
フィルター径 | 不可 |
本体サイズ | 105×95mm |
重量 | 1,105g |
実売価格 | 188,000円前後 |
Irix(アイリックス) CINE 15mmT2.6
CINE 15mmT2.6
こちらも焦点距離15mmの超広角単焦点レンズ。
なんとフィルターの装着が出来るようになっています!
低ディストーション・低ブリージング設計で、広角のネガな部分を解消し動画撮影に対応したレンズとなっていますね。
T値はT/2.6となっていて非常に明るいレンズ!
星空とかも行けちゃいますね。
Irix(アイリックス) CINE 15mmT2.6の作例
※画像引用元:ケンコートキナー(https://www.kenko-tokina.co.jp/)
Irix(アイリックス) CINE 15mmT2.6のスペック
発売日 | 2020年8月 |
対応マウント | Canon RF・Canon EF・Nikon Z・SONY E マイクロフォーサーズ・PL |
フルサイズ対応 | 〇 |
レンズ構成 | 11群15枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
焦点距離 | 15mm |
最短撮影距離 | 0.25m |
最大撮影倍率 | - |
開放F値 | T/2.6 |
画角 | - |
手ブレ補正 | × |
防塵 | 〇 |
防滴 | 〇 |
フィルター径 | 86mm |
本体サイズ | 85x95mm |
重量 | 895g |
実売価格 | 186,000円前後 |
Irix(アイリックス) CINE 45mmT1.5
CINE 45mmT1.5
焦点距離45mmの標準単焦点レンズ。
標準画角で使いやすく、T値は驚異のT/1.5!
F/1.4のレンズよりも明るいでしょうし、大きなボケ感も期待できますね。
ボケ感にはこだわっているレンズみたいで、美しいグラデーションのボケで動画でも映像美が得られるとのことです!
Irix(アイリックス) CINE 45mmT1.5の作例
※画像引用元:ケンコートキナー(https://www.kenko-tokina.co.jp/)
Irix(アイリックス) CINE 45mmT1.5のスペック
発売日 | 2020年8月 |
対応マウント | Canon RF・Canon EF・Nikon Z・SONY E マイクロフォーサーズ・PL |
フルサイズ対応 | 〇 |
レンズ構成 | 9群11枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
焦点距離 | 45mm |
最短撮影距離 | 0.4m |
最大撮影倍率 | - |
開放F値 | T/1.5 |
画角 | - |
手ブレ補正 | × |
防塵 | 〇 |
防滴 | 〇 |
フィルター径 | 86mm |
本体サイズ | 112x97mm |
重量 | 1,129g |
実売価格 | 188,000円前後 |
Irix(アイリックス) CINE 150mmT3.0 マクロ
CINE 150mmT3.0
焦点距離150mmの望遠単焦点レンズ。
しかもマクロレンズですので、等倍望遠マクロレンズとして物撮りなので活躍します!
最短撮影可能距離は驚異の0.35m。
150mmの望遠なのに広角レンズ並みに、被写体に寄れるレンズなんです!
そんな世界が見えるのか試してみたくなりますよね。
Irix(アイリックス) CINE 150mmT3.0 マクロの作例
※画像引用元:ケンコートキナー(https://www.kenko-tokina.co.jp/)
Irix(アイリックス) CINE 150mmT3.0 マクロのスペック
発売日 | 2020年8月 |
対応マウント | Canon RF・Canon EF・Nikon Z・SONY E マイクロフォーサーズ・PL |
フルサイズ対応 | 〇 |
レンズ構成 | 9群12枚 |
絞り羽根 | 11枚 |
焦点距離 | 150mm |
最短撮影距離 | 0.35m |
最大撮影倍率 | 1:1 |
開放F値 | T/3.0 |
画角 | - |
手ブレ補正 | × |
防塵 | 〇 |
防滴 | 〇 |
フィルター径 | 86mm |
本体サイズ | 136x97mm |
重量 | 1,105g |
実売価格 | 176,000円前後 |
まとめ
同じレンズなのに軽さ重視(Firefly)か、堅牢性重視(Blackstone)を選べるのも面白いですね!
売れ行き次第でしょうが、どんどん面白いレンズを追加してほしいレンズマーカーです。
またPENTAX Kマウントに対応したサードパーティ製レンズが、最近では少なくなっていますが、rixはPENTAX Kマウントにも対応しており、ユーザーの方はレンズの選択肢が広がって良さそうですね!