こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
良い写真とはなんでしょうか?
目を奪われる絶景、魅力的なポートレート。
色々とあると思いますが、良い写真の条件に「画質の良さ」があると私は思っていました。
せっかくの絶景でもノイズだらけの写真では、台無しではないかと考えていたからです。
しかし、今回「良い写真」に画質は必要ないのではと思う出来事があったんです。
キッカケは県展
写真を始めてから、これまで行く事のなかった県展を見に行くようになりました。
今年も高知市の高知文化プラザかるぽーとで、写真の県展作品が展示されているので行ってきました。
県展に来るのも今年で3回目。
毎回、特選に選ばれる写真は素晴らしく、こういう写真は私では思いつかないなぁと勉強になります。
しかし今回は気になったことがありました。
写真の基本は「ピント」と「構図」だと思っていたのですが、ピントが合っていない作品がいくつかあったんですね。
それと同時に高感度によるノイズが多く出た作品も、割とおおくありました。
この時点で「画質」は重視していないのかな?と思い始めていましたが、決定的だったのは特選作品の1つ。
ピンとは甘いと感じましたし、印刷のクオリティが低いのか、黒い部分に縦縞が出てしまっていました。
家庭用プリントとよくなる現象で、正直なところ汚らしいと思うのですが、それが特選に選ばれていたんですね。
良い写真の条件に画質も含まれていると思っていた私にとって、衝撃的な県展でした。
じゃあ評価される写真って一体なんなんだろう?
良い写真とはストーリー性のある写真
県展を見に行ってから数日後、地元紙である高知新聞に県展作品の記事が載っていたのですが、特選に選ばれた理由とかも掲載されていました。
私がピントが甘いし印刷クオリティも低いと感じた特選作品は、「人物のひょうきんな表情がよかった」とのこと。
古くから伝わる伝統の結婚式を終え、ほっと一息ついた直後の表情を捉えたのが良かったと評価されたわけです。
他にもクオリティの高い風景写真などがありましたが、一瞬をとらえたスナップ写真が特選を獲得した。
と言うことは高知県展に関しては、画質とかピントとかよりも写真のストーリー性を重視するコンテストと言うのが分かります。
確かに規模の大きいコンテストの大賞は、写真の背景が分かるような作品が多いですよね。
プロのカメラマンさんや写真家さんが評価するのは、写真にこめられた物語。
画質なんて二の次なんです。
風景写真って不利じゃねぇ?
以前から思っていたのですが、フォトコンテストで賞を貰う作品はポートレートや、人が写ったスナップ写真が多いです。
人や動物が写っていたほうがストーリー性を表現しやすいためだと思うのですが、そうなると風景をメインに撮っている人は不利なんじゃないかと思う。
風景でストーリー性を魅せるとなると、廃墟写真か組み写真で表現するしか思いつかない。
ストーリー性を重視して審査されるのなら、圧倒的に不利ではないかなと。
せめて風景写真部門とか分けて欲しいですね。
まとめ
良い写真というのはキレイに写真を写せばいいだけでなくて、もう一つ上の要素(ストーリー性とか)が求められるわけですね。
ならカメラのスペックが~レンズのスペックが~、なんて言っているヒマはありません。
とにかく考えて撮りまくるしかない。
写真を撮りに出かけないと、偶然のシャッターチャンスにも出会えませんからね。
ネットではどうしても「ISO上げるとかwwwふつーISO100だろwww」って意見も多いですが、シャッターチャンスを逃さないためにはISOも上げる必要があります。
私はISOをけっこう上げるタイプで、ISO6400くらいまで使っています。
色んなところにお出かけて、ストーリー性のあるいい写真にめぐり合いましょう!