2020年8月29日に内容を更新しました。
こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
今回は珍しく批判的な記事になります。
一眼レフには各メーカーエントリーモデルがラインナップされていて、初心者でも購入しやすいお値段でありながら、しっかりと一眼レフらしい写真が撮れます。
エントリーモデルで満足出来なくなってきたら、もっと上位のカメラへとステップアップしたり。
なのでエントリーモデルと言うのは写真にハマって頂き、カメラ人口を増やす重要な役割を担っていると言えますね。
そんな大事なポジションであるエントリーモデルに、とんでもない野郎(カメラ)がいやがるわけです。
それが「Canon EOS Kiss X90」
キヤノンの中では最廉価版シリーズで、前モデルのEOS Kiss X80は人気もあり評価も高かったです。
しかしX90!テメェはだめだ(笑)!
安いとは言え、初心者には絶対におすすめ出来ないカメラになってしまったんですね…。
EOS Kiss X90をおすすめしない理由
※画像引用元:キヤノン(http://canon.jp/)
X90をおすすめしない7つの理由
・変わったのは画素数だけ
・圧倒的に遅い連写速度
・時代おくれの高感度性能
・画像処理エンジンが古すぎる
・最軽量でも最小型でもないボディ
・見づらすぎる光学式ファインダー
・強気な価格設定でコスパが悪い
項目がめっちゃ多くなった(笑)
私はふだん批判とかしませんが、このカメラはダメだろ~!と思ったので、初心者が誤ってEOS Kiss X90買ってしまわないように記事にしました。
変わったのは画素数だけ
EOS Kiss X90は前モデルのEOS Kiss X80と大きな変更があったのは、イメージセンサーだけ。
画素数が1800万画素から2410万画素へと、610万画素も増加しました。
しかし後述するイメージセンサーが古すぎるため、この新しいイメージセンサーの力を上手く発揮できていないと言えます。
圧倒的に遅い連写速度
※画像引用元:キヤノン(http://canon.jp/)
EOS Kiss X90の連写速度は3コマ/秒。
2015年に私が初めて買ったエントリーモデル「Nikon D5300」は、5コマ/秒だったのでそれよりも更に遅いわけです。
実際に店頭で触ってみても
おっそwww!
と言う感想しかなかった(笑)
風景とか花とか、動かない物を撮る時は連写性能なんて要りませんが、元気に動き回る子供やペットなど撮りたい方にとっては、かなりストレスが溜まる遅さかと思います。
時代おくれの高感度性能
※画像引用元:キヤノン(http://canon.jp/)
2018年にラインナップされているエントリーモデルは、ISO100-25600にまで対応し夜間や室内でも手ブレせず撮影できます。
しかしEOS Kiss X90はISO100-6400。
EOS Kiss X90は2018年3月の発売なのに、2013年発売のD5300(ISO100-12800)の半分しか性能がないわけです…
ISOを上げるとノイズがでますが、
ISOをおなじ3400まで上げたとしても、上限が多いほうがノイズが出にくいため、EOS Kiss X90はちょっとISOを上げるとノイズが入りやすいと言えます。
※実際にEOS Kiss X90を暗所で試してはいません。
なので、夜の街や室内で撮影する時でも三脚を使わないと、ノイズだらけで画質の悪化した写真になってしまうわけですね…
画像処理エンジンが古すぎる
※画像引用元:キヤノン(http://canon.jp/)
一眼レフに搭載されている画像処理エンジンは、画質や連写測度などなどカメラの性能に大きく影響を与えます。
なので新しい画像処理エンジンを使っているカメラの方が、より高性能になるわけですね
Canonの最新型画像処理エンジンは「DIGIC7」 ※2018年時点
EOS Kiss X90より前に発売されたエントリーモデル、EOS Kiss X9iでさえ「DIGIC7」が搭載されています。
それなのにEOS Kiss X90に採用されているのは「DIGIC4+」
どんだけ前のやつだよwww!
DIGIC4の登場したは2009年くらいで、DIGIC4+は処理速度を上げた強化版です。
強化版とは言っても古すぎるだろ。
コンデジに搭載するなら分かりますが、2018年の一眼レフに使うとは…。
DIGIC4+もかつてはフラッグシップモデルや上位機種に搭載された画像処理エンジンとはいえ、最新型のDIGIC7と比べるとノイズ処理が劣りすぎる。
それに加えてEOS Kiss X90は高感度性能が悪いため、ISOを上げるとノイズとの戦いになってしまいます。
最軽量でも最小型でもないボディ
※画像引用元:キヤノン(http://canon.jp/)
一眼レフは価格が高くなるほど多機能かつ高性能になり、カメラのサイズも巨大化していきます。
そもそも小型化するのにも技術やコストが必要なわけで、最廉価版のEOS Kiss X90は普通サイズに収まっています。
見づらすぎる光学式ファインダー
※画像引用元:キヤノン(http://canon.jp/)
一眼レフのメリットと言えば「光学式ファインダー」
ミラーレスの電子ビューファインダーと違い、リアルタイムの景色を見ながら撮影出来るため違和感なく直感的にシャッターを切れます。
ところが、EOS Kiss X90は一眼レフのメリットである光学式ファインダーが、見にくいと言う弱点がある…。
EOS Kiss X90に搭載されたファインダーは
ファインダー倍率は0.5倍(換算後)
ファインダー視野率は95%
のファインダーを装備しています。
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ファインダー倍率0.5倍は、現在販売しているカメラの中では最低の数値で、ファインダーから覗いたものが小さく見えます。
私が使っているD750は倍率0.7 倍のため、EOS Kiss X90のファインダーを覗いた時に「遠っ!」って感想でした…。
小さく見えるから、物が遠く感じたんだと思います。
強気な価格設定でコスパが悪い
散々酷評してきましたが、こんな性能でも価格がぶっちぎりに安ければ文句は言いません。
最廉価版として機能を削りまくった代わりに、低価格さを出していると納得できるからですね。
ではEOS Kiss X90の価格ですが、ボディ単品で50,000円前後。
たっかwww!
もう10,000円だしてEOS Kiss X9シリーズを買ったほうが、何倍も上の性能を持ったカメラをゲットできます(笑)
10年近く前の画像処理エンジンを採用し、そのほかの部分も前モデルEOS Kiss X80の使い回しなのに、お値段だけは新型機としての価格。
コストパフォーマンスは最低としか言えません。
EOS Kiss X90の主なスペック
発売日 | 2018年3月29日 |
タイプ | 一眼レフ |
センサーサイズ | APS-C |
画素数 | 2410万画素 |
高感度 | ISO100~6400 |
連写速度 | 3コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/4000~30秒 |
AF測距点 | 9点 |
液晶モニター | 3.0インチ・92万ドット |
ファインダー倍率 | 0.8倍 |
ファインダー視野率 | 100% |
撮影可能枚数 | 600枚 |
記録メディア | SDHCカード・SDカード・SDXCカード |
Wi-Fi | 〇 |
Bluetooth | 〇 |
NFC | 〇 |
本体サイズ | 129(幅)x101.3(高さ)x77.6(奥行) mm |
重量 | 427g |
実売価格 | 50,000円前後(ボディ単体) 56,000円前後(レンズキット) |
まとめ
EOS Kiss X90は新品の中では1番安く、最廉価モデルとしての役割を果たしています。
しかし価格と性能が釣り合っていなく、ぼったくりだと言っても良いレベルでコストパフォーマンスは悪い…。
と言うか手を抜きすぎではないですか?
EOS Kiss X80の時は、普通のエントリーモデルよりすこし低い性能に設定されていたのに、EOS Kiss X90は今のエントリーモデルと比べ何段階も劣る性能です。
新しいユーザーが写真の良さにハマってもらう、大事な役割があるエントリーモデルなのに、これだと「一眼レフって思ったより大したこと無いな…」と思われないか不安です。
これから一眼レフを買おうと思っている方は、決してEOS Kiss X90を購入しないで下さい!
このカメラを購入するくらいなら、もう10,000円の予算を持ってEOS Kiss X9/EOS Kiss X9iを購入した方が何倍も幸せになれますよ!
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